ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ピザ窯って農業高校にお似合い!

2007-09-28 21:27:57 | 暮らし

 今日は演劇の話しは、ヤメ!ピザだよ、ピザ!ピザ窯のお話しだよ!!たまにはいいでしょ、違う話題も。僕が、芝居ばっかやってんじゃないってとこ、当たり前か、知っといてもらおうかなって。せっかくだから、画像載せないっていう基本方針もちょっと引っ込めて、写真でしっかり見てもらおう。

 置農でピザ窯作ったんだよ。石造りの本格的なやつ。昨日、それの火入れ式をやっDscf2245た。校長や教頭、それに授業中の生徒もぞろぞろ集まってきて、みんなでわいわい言いながら、石焼きピザを頬張った。う~ん!楽しかったね。

 って、言っても、作ったのは、生徒7人と若手I先生。夏休みも返上して頑張ったからね。偉い!!僕は何やったかって?えー、プロデューサーってとこかな。ピザ窯作っぺって声上げて、生徒とI先生引っ張り込んで、途中大変なところは、いっさいタッチせず、出来たところで、大騒ぎしてお披露目するって役所 。

 なんDscf2235だ、いいとこ取りじゃねえかって、おっと、も一つ、ピザ作り教えたのも僕だから。トマトソースだって手作りだからね。ついでに、原料は我が家産の加工用無農薬トマトだ。そうそう、パイ皮は国産小麦と伯方の塩だから。こだわるねえ。

このピザ窯、結構、難産だったんだ。学校ってとこは、なかなかお堅いからね。食中毒の危険はないか?とか、防火対策はどうなってる?とか、作った後使い道はあるのか?とかね。突きつけられる難問、詰問、次々にクリアーして、この火入れ式にたどり着いたってこと。特に最後の、使い道はあるかってとこ、かなりやりあったね。できたはいいけど、無用の長物!に、なんじゃないかって心配された。でも、僕はちっとも心配しなかった。だって、絶対楽しいもの。ピザパーティだよ!それも石焼き窯で!!

 僕の予想は、ぴったしばっちり!だったね。もう、その日のうちにクラスで使いたいって話しが、どんどん飛び込んできてるから。クラス行事、部活のお楽しみ会、学園祭やPTA行事にだって使える。もちろん、授業で使ってもらえばなお結構。いやいや、置農生ばっかじゃない。地元の小学生や中学生、あるいはスポ少、はたまた老人クラブ?いろんな人たちに使ってもらえると嬉しいね。あっ、でもね、学園祭は僕のクラスで使うから、これはお断り!!

窯作りの工程やさらに詳しい画像は、置農のホームページで見てね。http://www.okitama-ah.ed.jp/

Dscf2224_3 どうだい?農業高校って楽しいだろ?

 

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置農『どんがら山奇譚』最優秀!!

2007-09-24 20:44:46 | 演劇

 置賜地区の高校演劇の大会が終わってもう一週間たっちまった。菜の花座の公演を一週間後に控えて、連日夜10時まで稽古でしたからね。さらに、パンフレット作りや、次回公演のポスター制作など、帰ってからも仕事山積み、とってもブログを更新するひまなんてなかったもの。

 もう、一週間も前のこと今さら、って感じ無きにしもあらずだけど、やっぱり書いておかなくちゃ、置農『どんがら山奇譚』最優秀!ってね。いざ、決まってみると、まあ、当然かな、なんて、嘯いたりしてしまうんだけど、審査の間はもうどきどきでしたね、正直なとこ。これまでも、絶対だ!って思ってたのが、何度も蹴落とされてきてるから、結果を聞いてみないことにはわからない。

 だいたい、演劇大会の審査って、もう審査員次第だから。生徒にはよく言うんたけど、演劇の大会てのは、言ってみれば、演歌、クラシック、ジャズ、Jポップ、童謡、民謡、なんでもありの世界だからね、ありとあらゆる芝居が登場するってこと。それをどうやって比較するっていうの?まっ、根本的に無理があるんだよ。とは言っても、結果は出るのでね。

 役者の演技に重点置く人もいれば、脚本を重視する人もいる。テーマの時代性を云々する人やら、舞台の完成度を大切にする人、中には、高校演劇はかくあるべし!なんて、勝手に決めつけてる審査員にもお会いした。これ、劇作家・演出家の高橋いさおさん。演劇大好き歌人の林あまりさんには、高校生の芝居には年寄り役作らない方がいいって、貴重な!アドバイスいただいたものね。

 だから、どんなに自信があっても、怖いのよ、審査結果は。で、今回の審査結果について言えば、これで正解!ってのが僕の感想だ。つまり、僕の審査とまったく同じだったってこと。

 置農のミュージカルは、様々ミスはあったものの、やっぱりやってることの質が高かった。歌があり、生バンドがあり、装置は手が混んでるし、衣装は手作りだし、台本は創作で、役者、特に主役の技量が抜きん出ていた。これだけそろうと、いかに馴染み薄いミュージカルでも、まあ、勝てるよね。

 二位の米沢中央は、既成作品だけど、台本選びがまず成功の鍵だ。いじめられっ子の逆襲ってテーマ、時代性あるし、作者が鴻上尚史だもの、抜群に面白い台本だ。それと、鴻上のテンポと勢いのあるセリフと思いがけないストーリー展開は、米沢中央の劇風にぴったりだもの。ぐんぐん突っ走る演技で、観客を引きつけていた。ちょっと、物足りないところはあっけど、それについてはコメントに詳しく書いたので、興味のある人は読んでほしい。こういう笑いと勢いのある芝居では、もう絶対に中央に敵わないね。

 そして、三位は新興:高畠高校演劇愛好会だった。お見事!まず、部員の創作台本だってことが、実に立派!何カ所かどきっとするようなセリフが散りばめられていた。今どきの高校生は、こんなこと考えてんのか、って、ちょっと驚き、ちょっと付いてけませんって舞台だった。台本も装置も演技も独りよがりのところは多々あったけど、何よりも、自分たちで創るんだという意欲が激しく感じられる熱のある好舞台だった。

 ということで、地区大会の結果は、置農と中央が県大会出場となった。まったく異質な二つの芝居が県大会で他地区と鎬を削る。今回は米沢の伝国の杜置賜文化ホールが会場、地の利を生かして二校そろって東北大会出場といきたいもんだね。

 置農は11月3日午後2時30分から、中央は4日午前11時頃の上演だ、ぜひぜひ、どちらも見に来てくださいね。でも、二日は無理って時は、やはり、3日だよ、断然ね。

 

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『おもかげチャンチキ』めでたく終演!

2007-09-24 18:58:06 | 演劇

 『おもかげチャンチキ』の2回目の公演が終わった。いやー、厳しい!アマチュア劇団にとって、同じものを日にち隔てて二度打つってのは、思いの外辛いもんだ。連続してやるなら問題ないんだ。2ヶ月あいだおいて再演てのは、とっても微妙。セリフも演技もそこそこに入っているから、どうしても稽古に身が入らない。かといって、高校生みたいに暗記力バンバンの年頃じゃないから、結構、抜けてる。盆明けからの1ヶ月で仕上げるって計画も大幅に変更、結局、本場前一週間の追い込み稽古でどうやらこうやら様になった。やれやれだ。

 さて、前回と比べて出来の方はどうだったか?これがまるで違う芝居になったような変わりようだった。二回とも見てくれた人からは、台本手直ししたの?って質問が飛び出したほどだから。笑いはずっと押さえられて緊張感がびりびりと伝わってくる舞台になった。役者一人一人が、前回を越えようと必死で取り組んでいたからね。特に、稽古も中盤を過ぎて、一人が画然とレベルアップすると、他の役者たちの目の色も変わってきた。負けてられない、って競争意識が上手に働いて、結局、全体に心のこもった演技になった。

 幕間のチンドン屋はさらに宣伝希望のお店が増えて、5割増しになった。セリフの増えた分は若いさおりと絵美にふった。菜の花座のエンターテイナーさおりの人気は、これで急上昇だね。チンドンメンバーが楽しくできたって言ってたことが何よりだ。あっ、そうそう、僕のサックスも無難にできたから。

 前回の課題、シリアスなシーンで笑われた!あのリベンジ戦では、一勝一敗ってとこかな。熟年幸司が共感した泰枝に抱きつかれるシーンは、泰枝役の摩衣が気持ちの入った演技でしっかりと雰囲気を作って、見ている者がぐっとくる場面になった。

 一方、青年幸司が教え子の千晴の苦し紛れの嘘に付き合ってしまうシーン、これはやっぱり笑いがおきた。で、その時に思ったのは、ああ、これってドン・キホーテなんだ。だから笑われて当然なんだってことだった。少女の窮状に心動かされて、お腹の子どもは自分の子だ、なんて言い切っちゃう男ってどう考えても、まともじゃない。突拍子もない正義感とか同情心で、一線を越えてしまうわけなんだから。だから、ここは笑われてもいいの!大切なのは、その笑いにこもった優しさなんだって考えた。嘲りだったら、これはストーリーそのものが失敗だったってことだ。でも、そうじゃなかった。馬鹿な奴だな、と笑いながらも、そんな風に言い切れる幸司を、お前いい奴だね、って暖かく見守ってくれている、そんな空気が流れていた。

 プラザ演劇祭の一環ということで、前後を他の公演に挟まれて、ゲネプロさえまともにできない公演だった。装置の全取っ替えが2度、パネルは20枚以上、照明の色作りはわずかに1時間半、場転練習もほとんどできない状態で、よくあそこまで仕上げてくれたと思う。キャスト、スタッフ一人一人が全神経を集中させて取り組んだ成果だ。

 無事幕が降りて、いよいよカーテンコール!拍手が続く。でも、始まらない。イライラ!おい!なにしてんだよ、お客さん拍手止めて帰っちゃうよ、と気をもむこと1分超!拍手は最初の勢いのまま続いて、ようやく幕が上がった!暖かい拍手が役者一人一人に送られた。

 ありがとうございました、観客の皆さん!フレンドリープラザの皆さん!!

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お手上げです!高校演劇。

2007-09-15 21:56:21 | 演劇

 置賜地区高等学校演劇合同発表会、つまり地区大会、今日が初日だった。米東、置農、九里の順で三校が上演した。感想?う~ん弱った。

 置農以外の2校を見て、つくづく感じたことは、僕には絶対高校演劇の審査員は務まらないなってこどたった。だれも頼みゃしないってーの!そりゃそうたげど、まっ、それはそれとして、だって、わからないんだから。米東はインターネットのから取った台本、九里は北村想さんのザ・シェルターだった。どちらも事務局の特権で事前に台本を読ませてもらっていた。その時に感じたのも、戸惑いだった。えっ?どうして、これって面白いの?分からない!ああ、こりゃどうしたもんか?でも、現実に舞台になってみれば、なんか感じるところはあるんだろうって期待しながら上演を見たんだ。

 で、やっぱり、わからない!

 わざわざ取り上げるくらいなんだから、やってる人たちはきっと惹かれるところがあってやってるんだと思う。つまらないと思ってやる人なんていないからね。だとすると、彼らと僕との隔たりの大きさってことなんだ。置農の生徒からも言われたもの。先生の面白いと私たちの面白いって違うからって。まあ、そうなのかもしれない。きっとそういうことなんだよ。だとすると、僕はもう、高校演劇にはついていけない過去の人になったってことなんだろう。仕方のないことだ。今年で高校演劇とのお付き合いもお終い人だからね。

 さて、置農の上演はどうかって言うと、相変わらずのミス連発ではらはらのし通しだった。照明のトップは狂ってる、音響はフライングする、歌は支離滅裂、バンドはリズムが外れてる。ただ、そんなミスが積み重なっても、大崩しないところが、力が付いてきたってところかな。なんせ、今のメンバーは子どもミュージカルだけですでに11回も公演してるし、その他、定期公演、校内公演、ダンスや獅子舞と場数だけは、相当に踏んでるからね。

 だから、僕の採点は70点。ただ、装置がきっちり作り込まれてるとことか、衣装の手の込んでるところとか、障子の後ろにバンドが浮き出る外連とか、生バンドとか、爺婆トリオとか、作曲とか、こういった諸要素に配点してくれれば、まあ、そう悪くはないかな。でも、こればっかりは結果が出てみないとわからない。

 ただ、部員達が感激してたことはたしかだ。凄い緊張感に打ち勝って、やり遂げた舞台だからね。で、それがきっと一番大切なことなんだと思う。自分が積み上げてきた行いで、素直に感動できることなんて、そうそうはないから。今日のこの感激、大切にしろよな!っていうところが、第一日の感想だ。

 

 

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教えましょ!僕の観劇ツアー

2007-09-12 23:05:02 | 演劇

 もう何年になるかなあ?僕の東京観劇ツアーが始まって。年に2回か3回、芝居を見に東京に出る。なんせ金ないからね、とにかく暇ないからね、ぎりぎり一気の貧乏ツアーだ。

 なんとか休みが取れた土曜日、朝一の山形新幹線に飛び乗る。ひたすら本を読み続けて、東京着は9時30分過ぎ。山手線外回りに乗り換えて渋谷に着くのが9時54分。ゆっくりと歩いて公園通りへ。なぜゆっくりかって?それは、タワーレコード渋谷店の開店時間10時に合わせるためだよ。

 土曜のマチネー(昼公演)はだいたい2時から始まるから、それまでの4時間、正確には昼食と移動の時間を除いて3時間弱、タワーレコード5階のワールドミュージックコーナーで時間をつぶすんだ。やることは、ひたすら視聴盤を聞きまくること。もう、あっと言う間に、時間は消える。ああ、これも買おう、こっちも欲しい、うーん、これは絶対お買い得、これは、今日の記念に、・・・などと、迷い、さ迷い、聞き惚れながら、気が付くと10枚もCD買ってしまってるってわけ。

 で、後ろ髪を引かれながら、タワーレコード渋谷店を後にして、マチネーの観劇へ。まっ、これは青山だったり、日比谷だったり、新宿だったりする。どっちかというと、最近は大劇場に向かうことが多いかな。ミュージカル見たいしね、、昼間はちょっと豪勢な気分でいたいじゃないか。

 昼の部が終わると5時前後、今度は夜の部までの時間つぶし。これは、断然!本屋だね。それも、演劇関係が豊富なところ、って言うと新宿の紀伊国屋か、渋谷のブックファーストしかない。そこで、新しい脚本をどっさり仕入れ、伊太飯屋へ。何故、伊太飯屋か?それは、安くて気楽で雰囲気良くて、長居ができる!からだ。なんせ、夜の部まで時間つぶさなくちゃならないからね。ここで、さっき見たマチネーの観劇記録を、ワインなんか飲みながら書いたりする、ちょっと、きどって。

 さて、夜の部は、これは絶対、下北沢だ。あの狭苦しくて熱気むんむんの小路を行ったり来たりしてると、なんか、自然とエネルギーがわき上がって来るものね。それに、やってる芝居が、突拍子もなくて、いいんだよ、これが。スズナリなんかのぎゅ詰めの客席に座っていると、チクショー!こいつらいいものつくるなあーとか、俺も負けてらんねえよ、って邪気がむらむらとわき起こってくるからね。

 たっぷりとカロリーを蓄積して、泊まりはかみさんの実家。菓子折一つで、これまでどんだけお世話になったことだろう。もし、僕の演劇人生を支えた功労賞なんてものがあるとすれば、絶対、かみさんのお母さんに上げたい。えっ、そんなもんいらない?宿代払え?そんなこと決して言わない人なんだよ。

 翌日は、朝ご飯ご馳走になると、さっそく映画館に直行。山形で見られない映画、っていうと、これは断然、渋谷のミニシアター。これを見終わって、いよいよツアーの最終コース、日曜のマチネーを見に劇場へ。でも、このスケジュールがなかなかうまく組めないんだ。映画の始まる時間ってそんなに早くないから。だから、マチネーまでの時間はぎりぎりってことが大半、この前なんか、渋谷の南口からセゾン劇場まで10分で突っ走ったからね。あの雑踏の中をだよ。いやあ、通行人みんなびっくりしてたね、なんだ、映画のロケかって感じで振り返ってた。やっと着いて、ポッケット探ったら、ない!チケットがない!吹き出す汗が一瞬のうちに冷や汗に変わった。大慌てで、途中寄ったところをたどって、あったあった、トイレの棚の上!なんてこともね。

 東京駅大丸のデパ地下で弁当とおみやげのケーキを買って、最終の新庄行きに乗り込んだら、ゆったりと、二日間の反省だ。舞台3本と映画1本を振り返りながら、弁当を広げる。観劇記録書いたり、買った脚本読んだり、うとうとしたりして、一路山形は高畠へ。

 以上、貧乏おじさんの貧しく豊かな東京観劇ツアーでした。あーあ、今年は、2月に行ったきりだよ!12月、菜の花座公演終わったら、絶対に行ってやる~~~~!

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