ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

進化続ける『マー君とキッコちゃんの台所』

2013-04-29 21:23:43 | 演劇
 3月末に初演した置農食育ミュージカル『マー君とキッコちゃんの台所』、次回は5月4日?高畠町ひろすけ記念館での公演のようだ。ようだって!無責任!そうなんだな、なんたって、離れてしまったから。

 でも、作品の進化は続いている。

 今日、作曲の知野さんから新しい音源が届いたんだ。「前回忙しくて十分に吟味できなかったから」って凄いことだ。決していい加減な出来じゃなかった。なのに、今回さらに手を入れて新しい伴奏音源を作ってくれた。

 置農演劇部の皆さん、有り難く思いなさいよ。そして、大切にしなさいよ。

 音源はメールの添付ファイルで届いた。前回まではXアプリだったのが、今回はiTune。僕のパソコンががたが来ていることもあって、取り込みとCD録音に手間取ってしまった。どうもiTuneのライブラリーとファイルの関係がもひとつよくわからない。Xアプリの方が数段扱い易い気がするんだけど。かと言って、IPad使い始めてしまったから、そうとばかりも言っておれない。だって、IPadってすべてiTuneで管理だものね。たった2枚のCD焼くのに3時間もかかってしまった。

 この新着音源は明日、明後日中に置農演劇部に届けて、4日の公演で使ってもらわなくっちゃ。

 知野さんも来てくれるようなので、しっかり仕上げていい舞台を作って欲しいね。

 さて、『アーダコーダと魔女ナンダ』の動画第2弾アップした。

http://www.youtube.com/watch?v=miTC74zSlfw

 ご覧ください。

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シニア二期生ダンスレッスン

2013-04-26 17:18:18 | シニア演劇
 4月7日に始まったプラザ演劇学校シニア部門二期生、これまでは発声を中心に稽古してきたが、いよいよ、ダンスのレッスンが始まった。そうとも!今年も公演の最後はダンスで華やかに納めるんだ。

 講師は昨年同様、鈴木涼子さん。基礎レッスンから本番の曲の振り付け、そしてその指導まで面倒みてもらう。

 こだわるねぇ!なんでダンスなの?演劇学校で??

 理屈つければいくらだって付けられる。台詞に頼らない身体表現も経験してほしいとか、リズムに合わせて身体を動かす楽しさを知ってほしいとか、ね。でも本当の所は、まっ、僕の好みってこと。なんたって、ミュージカルだ演歌ショーだってのめり込んできた人だから。

 なんでそこで歌うんだ?とか、踊る必然性がない!なんて堅いこと言う人もいるけど、阿國の時まで遡れば、歌舞伎だから。歌と踊りと芝居はワンセットのものなんだよ。もともと人間の感性ってやつは、楽しみつつ感動し、じっくり考えながらも心は開いてる、そんなもんじゃないか。

 シリアス一辺倒の舞台だって悪くはないけど、今時笑いもない、ひねりもない、音楽も、装置・衣装も見応えなしの剛速球ど真ん中じゃあ、ちょっと勘弁してよ!って言いたくなる。お客さんは、勉強するためにホールに来るわけじゃない。説教聞くために足を運ぶわけじゃない。心地よい一時が欲しくてやってくる。その心地よさには、考えさせられたとか、感動したとか、腹の底から笑ったとか、役者からエネルギーもらったとか、いろいろある。裏切らないことだ、お客さんを。

 下手なダンスはお客さんをうんざりさせないか?おお、それは言える。自己満足を見せびらかすほど醜いものはない。だから、練習しよう!稽古しよう!せめて、せめて、歳なのによく頑張ったねくらいは言われるように。と言うことで、ダンスレッスンが始まった。これから毎月1回稽古を重ねながら、本番のフィナーレが完成する、はずだ。

 でも、画像で見る通り、みんな結構上手いのよぉ!!楽しみ!!!


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退職虚脱症をぶっとばせ!

2013-04-24 17:07:00 | 暮らし
 そうだ、ぶっとばすんだ、退職うつなんて罹ってらんねえぞ!

 なんて、気合い入れて始めるってことは、結構やばかったってことじゃないかな。うん、たしかに退職後の生活の急転直下は凄まじいものだった。そりゃそうだ、30年以上慣れ親しん暮らしが、動かしようのない巨大鉄扉でガチャーンと閉ざされちまうわけだから。

 朝起きても出勤する必要がない!朝起きてもやることがない!朝起きなくても誰も文句を言わない!朝そのまま目を覚まさずにあの世行き・・・いやそこまではないが。

 居場所がない。自己確認ができない。これがきっと退職虚脱症の主原因だろう。職場や仕事てのは、給料もらえるって以上に属する者の心の安心に寄与してるってことだろうな。自分が居なくなったって何変わることなく業務は進行していく。わかっちゃいるけど、ふつふつと我が身に寄せ来るそこはかとない寂しさ。

 僕の場合、菜の花座もあり、シニア演劇学校の指導もあり、米沢市芸術文化祭演出の仕事も入っているから、自分の存在価値を疑うってほどのことはない。行くべき所もやるべきこともある。

 それでも!精神的にきつかった!心が揺れて身体の方も不安定になった。具体的には血圧が上がった。左腕が上がらなくなり首が回らなくなった。うーん、やはり心と体は直結しておるなぁ!

 やることも行くべきところもあって、なに贅沢言ってんだ?って突っ込みはその通り!で、最近ようやくその不安のおおもとに気が付いた。それは、時間に対する姿勢なんだな。これまでは常に何かに追われ迫られ分刻みで動いてきた。うすうす気付いてはいたが、これって僕の好みだったんだ。好みって言うとちょっとイメージ違う、人生への対し方かな?常に目標を持ち、眼前の課題を設定して猛然と飛び込んでいく。明日までの仕事があり、一週間後には閉め切りが迫り、一ヶ月後には本番。半年後にはさらに大きな仕事が待ち受けていて、それに向けて、1日1日が寄せるばかりで返すことのない怒濤となって走っていく。果てしない波を乗り切るサーファーってところかな。ちょっとかっこいい!

 で、今はどうか?あるよあるよ時間たっぷり!ほとんど行けなかった映画にだって行ける。録画しっ放しになっていたWOWOWの舞台番組だって見られる。積ん読になっていた本も次々と片づいて行く。いいばかりじゃないか?

 問題は、そうやって贅沢に時間に浸っていても、良いのかそれで?それは時間の浪費じゃないのか?何の役に立つ?って心から楽しめないってことなんだ。そう、身に染みた時間効率主義!無駄な時間は許せない!時間は課題達成のためにある!

 手強いんだよ、人生65年の生活習慣は!!

 でも、さすがに3週間が経って、ゆったりゆるりと時間を楽しむゆとりもできてきた。まっ、慣れたってことかもしれない。諦めたってことかもしれない。時間があるってことを、いいことじゃん!って見ている自分に気付く。で、血圧も下がってきた。首もようやく45度は回るようになった。

 ってことで、今日はナイトサービスの映画を見に行こう。タランティーノの『ジャンゴ』明日で終了だから。

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公演はいつだって綱渡り!

2013-04-22 18:04:11 | 演劇
 いつもながら、ひやひやどきどきの菜の花座公演だった。理由はいくらだってある。

 一つは、役者に台詞が入らなかったこと。4人で2時間持たすって結構厳しかったかもしれない。それも、一人で二役も三役もこなすコント4題のオムニバス、役作りに集中できなかったんだなぁ、きっと。ともかく!入らなかった!!

 本番の10日前から、緊急事態突入で、連日の稽古を繰り返した。繰り返せば繰り返すほど、役柄はくっきりと仕上がっていくのだが、台詞の方は、途中ストップやらジャンプやら、どこまで行ってもおさまらない。結局、本番も最後の4人芝居でフリーズ!役者の真っ白になった頭の中が僕にもはっきり見えた。もちろん観客も気づいた。でも、今回もお客さんの温かい雰囲気に守られて、なんとか終演までこぎ着けることができた。そう、カーテンコールも2度目があってもよかったほどの鳴りやまぬ拍手だった。

 次の不安は、台本。コント4本が、ただテーマを共通にするだけで絡み合って進行する構成。一本一本の完成度も心配だったし、この組み立てそのもののがどう評価されるかも自信がなかった。1人芝居、2人芝居、3人芝居、4人芝居なんて、見方によっては、馬鹿にしてんのか?って反発受けそうにも思えたし、コント仕立てのストーリーやキャラクターに不快を感じる人もいるかも知れないとも思った。若い女性の世界、その言葉、ウソになってないか?これも不安だった。

 終演後に何人かの方々からいだいた評価は、おおむね好意的で、どうやらこの実験は成功したってことのようだった。ただ、観客は圧倒的にシニア偏重、登場人物と同世代の人たちに見てもらいたかったって思いは残ったなぁ。いつか女子大生とかOL相手に再演してみたぁい、って声が打ち上げの反省の中でも強く出た。だれか、そんな公演打つの手伝ってくれる人いないかなぁ。

 さらに、舞台上舞台という仕組みについてもなかなかの実験だった。予定した観客席130はほぼ満席になって、観客の目の前で演じるという小劇場空間は上手く機能したようだ。舞台が高すぎるとか、上下のサイドから見えにくいなどの不満もないわけじゃなかったけど、舞台と客席が一つの空間に凝集する感じは作れたと思う。あの身近さがなかったら、あれほどの温かい反応は生まれなかっただろうな。一番の問題は、入れ込み客数が少ないので、入場料で経費が負担できないってことだ。

 なにもかも変則的な第27回公演『決められない!』、お客さんの笑いと拍手に支えられて、なんとか終わった。反省は多々、多々、多々ある。打ち上げでも厳しい言葉が飛び交った。木曜日にはまじに反省会だ。今回公演の成果は引き継ぎつつ、至らぬ点を一つ一つ乗り越えて、また次回公演を目指そう。あっ!再演、のお話し、お待ちしてます。

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あと5日菜の花座公演『決められない!』

2013-04-16 09:22:41 | 演劇
 しよいよあと5日、21日の日曜日が公演だ。少しは宣伝しないとね。いくら舞台上舞台で客席は150席だからって、がらがらだったりしたら、目も当てられないから。そう、満員の観客の中でやりたい!って願いもあってのこの仕掛けなんだもの。

 今日は大道具の紹介だ。

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 実に実にシンプル。大きめなのが机、小さい方が椅子だ。敢えてもっとも単純なデザインにしてある。4つの芝居で使い回しできるようにと考えてのことだ。脚も極力細くして、どの位置の客席からも役者がよく見えるように工夫した。




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 デザイン・製作は菜の花座の装置製作マイスターYOUSUKE。良い仕事をする。材質もとっても軽いから出ハケがおおいに楽。さらに、机と椅子は組み込んで一つの立方体に合体する。これは稽古場への運搬を考えてのこと。車の後部座席に突っ込んで連日稽古場へ持参している。

 さて、芝居の方だ、問題は。正直言って、遅れている。今回は2ヶ月しか稽古期間が無かったことと、3月いっぱい僕の集中力が置農食育ミュージカルに向かっていたことが原因だ。先日の通しもプロンプの声が四六時中飛び交う騒然としたものだった。さすがに危機感に煽られて、昨日はいくらかましになったけど、まだまだ本番直前まで苦闘は続きそうだ。

 でも、役者が台詞を自分のものし、動きが自然なものになるに従い、ぐんぐん面白くなってきた。今回は、書いていてちょっと自信がゆれる部分もあった。多分いけるって思いつつも、本当か?って疑りが心の底に居座っていたが、ここにきてようやく、間違いなかった、大丈夫って思えるようになってきた。やっぱり台本は役者の力で初めて芝居になる、当たり前だけど実感した。

 残り5日、ここから一気に良くなっていく、はずだ。川西の田舎で、小劇場の雰囲気と洒落たオムニバス芝居を味わえるって、なかなか凄いことだと思うよ。




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