ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

『クロスロード』本番終わった、けど・・・・

2016-07-31 22:41:12 | シニア演劇

菜の花プラザシニア団『クロスロード』公演終了!打ち上げ終了、帰宅23時、ということで、ブログはプログラム原稿を転載して手抜きします。ご容赦!とりあえず写真も1枚だけ。

 

「菜の花座シニア祭り」へようこそ!

お間違えはないでしょうね。菜の花座の公演ではありませんよ。いや、菜の花座の公演です。出演するのはシニアだけ、若手は裏で支えます。年に1度の「菜の花座シニア祭り」です。

 祭りですからね、楽しく行きましょう。テーマはなにか?言いたいことはなんだ?なんて、しかつめ顔は似合いませんよ。演技のレベルはどうだ?役者の発声は?評論家になるとつまりませんからね。

シニアたちの変身を楽しんでください。シニアたちの精一杯に触れてください。シニアたちのダンスに手拍子ください。物語にゆったり身をゆだねてみてください。ぜったいに、いや、あそらく、いや、多分、いや、もしかすると、・・豊かで充実した時間を過ごしていただけると思います。

あっ、セリフが詰まったとしても、それはギャグですから。ステップ違ってる!いえ、そういう振りなんですから。全員斉唱の歌が下手だぁ!まっ、それはそうですね。でも、過度の突っ込み怪我の元、無理な追い越し事故の元。ゆっくりゆるやかゆとりの人生!で行きましょう。

祭りですからね。観客の皆さんは囃し方、役者たちをせいぜい煽って乗せてやってください。ノリノリのお神輿は、きっと自在に時空を行き来すると思います。そして、幾つもの岐路を経巡って、切なくも愛おしい人生を垣間見せてくれるはずです。それではエトランジェクーリエ(異国の案内人)がご案内いたします。あなたのクロスロードへ。

 

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仕込みの様子って、こんな!

2016-07-30 22:41:33 | シニア演劇

本日、菜の花プラザシニア団の公演『クロスロード』の仕込みとゲネ。なんとか終了して、ただ今帰宅23時丁度!

仕込みの様子を紹介して今日のブログはお終い。

9時 仕込み開始。まずはみんなで黒パンチ敷。これが見事失敗、ほぼ終わりかけたところで全部やり直し、先が思いやられる。

並行して照明さんは当たり合わせ。

なかなか凝った仕込みだ。

外では装置の最終完成。三角平台の手直し、そして階段作り。

ソファも現場で完成へ。骨組みに座布団を突っ込み、それを綿でくるみ、さらに布でカバー。ミシン掛けの衣装さんは本職もミシンオペレーター。

ステージ飾りはいつもの半月障子。ステージのアーチは巨大過ぎて設置は危険と判断。一夜の夢となった。装置さん憤懣やるかたなし!

ステージと扉には電飾施して、舞台完成!引き続き明かり作りに入り、終わったのは19時30分!予定を超過すること2時間半。30分の休憩後、ゲネプロ。

結局、中抜きでのゲネも最後までたどり着けず、エピローグは明日にお預け。でも、なんとか、形になった。明日は本番、なんとかなる予感、でも、どうなることか?お出かけお待ちしてますよ。14時開演です。

 

 

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アクシデント発生!『クロスロード』危機一髪!!

2016-07-29 09:09:23 | シニア演劇

 やっぱりねぇ、来ると思ってたんだ。シニアだからねぇ。

 一昨日はKさんがダンス途中に肉離れ!あれ、動きが小さくなったよ、って言ったら、やっちゃいました!って。ダンスの動き、飛んだり跳ねたりけっこうハードだからなぁ。事前のアップを甘くみてました、うん、そうだ、僕も油断してた。自分が日ごろ走ったりしてるもんだから、この程度の運動、どうってことないさ、って見くびってしまったんだ。ダメだねぇ、リードする立場なら常にメンバーの身に立って考え準備しないと。早速、ネットで頑健な2バンド式サポーターを取り寄せ、ぎりっと固定したら、どうにか動けるようになった。良かった。

 入れ替わりに、今度はナヲコさんが、捻挫、足首を紫色に腫らして足引きずりつつやってきた。こちらはダンスが原因じゃなかったが、チケットを買いに来てくれた人に対応するときに、ギクッと!あらららら。幸い、冷温シップを買って来たばかりというGさんの心遣いで足はシップと包帯でぐるぐる巻き、3日後の本番までに歩けるようになるかどうか?

 若かないからねぇ、体にはくれぐれも気を付けないと。それにしても、本番直前てのは!

 菜の花座、このところそんな絶体絶命のピンチが続いている。前回はGさんの痛風騒動。車いすに乗って通し稽古するって有様だった。怪我じゃないが、シニア4期生公演では、出演者の父親が本番直前に危篤!あわや公演不成立か?!と危ぶまれたが、娘思いのお父さん、1日頑張ってくれて、本番翌日にお亡くなりになったなんてこともあった。一昨年の話したが、虫歯を悪化させて、方頬を福助のように膨らませ痛みを必死に堪えつつ舞台に立った役者もいた。しかもその腫れた頬をひっぱ叩かれるって演技まであって、いやはや、舞台てのは何が起こるかわからない。

 肉離れと捻挫の二人、なんとか本番には間に合いそうだが、直前追い込み稽古も3日目、そろそろ疲れもピークに登りつめた感じ。若い奴らと違って、無理がきかないから、肉体の疲労が精神的な忍耐力の摩耗に行きついて、セリフは思い出せない、動きは間違える、出番を忘れるの悪循環。自分への苛立ちがいつしか他者への不満も募らせて、みんなピリピリ、稽古は一触即発!危険水域に突入している。幸い男優陣がのほほんとしているので、雰囲気は極点の一歩手前で危うい平衡状態を保ってはいるが。

 でも、これもまた、いつか見た光景、シニアの舞台作りには付き物だ。この剥き出しの神経の行き交いが、最後の1段を上がる力になる。ここで逃げられない、止めるわけにゃいかない、みんなわかってることだから。

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スタッフ決定!って今頃かよ

2016-07-28 09:25:19 | シニア演劇

 実は、スタッフが決まっていなかった。なんと、本番4日前に!

 今回の舞台は菜の花プラザシニア団、シニア演劇学校出身者はもちろん、菜の花座生抜きの50代以上のメンバーも全員がキャスト、スタッフは若手がバックアップすることにしてあった。そのうち、古参若手は3人、舞台監督、照明、早着替えメイク担当それぞれ1名を割り振り、残り、舞台スタッフ2、音響1、ピンスポット1、これは新たに入団を希望していた若手で賄うことにしていた。

 まあ、中心の3人がしっかり仕事してくれてれば、後のスタッフは直前合流でも大丈夫、と甘く見てたのが大間違い。仕事の都合やら体調不良やらで、頼みの綱がすべて切れ落ちてしまった。それが判明したのが、本番10日前!これはヤバイよ。

 と、言っても責任感じて焦りまくったのは、N。照明担当だけど、舞台監督や制作のカバーもして、今回大活躍。彼女を通して他のスタッフと連絡をとってもらうことになっていたから、すべて自分で背負い込んでしまうことに゜なった。置農演劇部現顧問の立場をフルに活用して、OB・OGに電話をかけまくってくれた。

 まず応じてくれたのは、6年前、7年前の卒業生。1人は以前菜の花座に在籍してた女性なので、役者キャリアも十分。もう一人はその弟分?置農時代はコミカルな役どころで大いに笑いを引き出していた奴。うん、この二人なら、舞台スタッフできる。今回は場転を準キャストとして、キャバレーのボーイに扮して行う仕掛けにしてたからだ。いいメンバーを見つけてくれた。

 さて、あとの音響とピンは?一時は他劇団から応援を頼むか、って話まで出たが、なんと、昨晩、助っ人が顔を出してくれた。これまた、置農演劇部2年前と4年前の卒業生。思いがけない顔ぶれだった。僕としてはまったく予期せぬ人選だった。

 一人は、演劇部時代、思い屈すること多き日々を送った生徒であったし、もう一人は学力優秀ながらも、コミュニケーションは苦手な男だったからだ。どちらも、演劇部ではスタッフ中心で3年間過ごした。

 高校演劇部てのはどうしても、キャスト中心になりやすい。華のある子、演技力に秀でた子は目立つし、舞台を作る時はおのずと彼らを軸に考えてしまう。音響や照明も重要だし、難しい役割なのだが、顧問や先輩がカバーすれば、なんとかなる仕事でもある。過去の演劇部の思い出も、ついつい目だった役者生徒を中心に形成されてしまう。

 そこだ、意表を突かれたのは。今回のスタッフを頼むとき、僕の頭にあったのは、かつての主力メンバーだった。主役を張った生徒、部長やリーダーを務めた生徒、そんな連中が頭にあった。そこに、地道なスタッフ上がりの二人が駆けつけてくれたんだ。これは、驚きだった。感激だった。何年かぶりの突如の依頼を快く引き受けてくれた。ありがたい!感謝だな。

 そうか、音響とピンだったら、彼ら以上に適任者はいないよな。3年間、ほぼ裏方一筋で頑張ってきた二人なんだから。しかも、どちらも役者には不向きだったが、スタッフとしての能力は高い。そう、学校の成績も優秀だった。彼らなら、短い稽古期間でも十分対応してくれるだろう。

 それにしても、迂闊だった。人を見る目、演劇部を見渡す力、まったく足りなかった。華やかに演劇部生活をエンジョイした子らと同じように、あるいはそれ以上に、地味な持ち場を黙々と支え続けた子たちだって、演劇部員として充実の高校3年間を過ごしてたんだってことに、思い至らなかった。無意識のうちに、目立つ子たちに引き寄せられていたってことだ。いかんな、これは顧問失格だ。

 最強の4人を得られたこの公演、きっと上手く行く!絶対、成功する!さあさあ、後は、シニアの皆さん、頭と体を全開にしてぶつかって行きましょうよ。

 

 

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なんだってキャバレーなのさ?『クロスロード』まで5日

2016-07-27 08:25:38 | シニア演劇

 いよいよ追い込みだ。昨日から本番まで連日の稽古が続く。どこまで磨き上げられるか?メンバーの気合いも入ってきた。ともかく、何度でも繰り返し練習するしかない。それがシニア演劇とのお付き合いのコツだ。何度も何度も間違って、セリフに詰まって、動きを忘れて、また、そこ!?て憤懣は限りなく溜まっていくが、切れちゃいけない、諦めちゃいけない、あくまで穏やかにかつ冷徹にダメ出ししつつ繰り返す。

 一人2役、あるいは3役をこなす。しかも、キャバレーのホステスだったり老婆だったり。こんな七面倒くさい台本、よくも書いたもんだと思う。だいたい、なんでキャバレーなんだ?ホステスなんだ?ダンサーなんだ?

 まずはオープニングのダンスだ。第1回公演のリンダダンス以降、菜の花シニア恒例だからねぇ、こいつがなくっちゃ幕が上がらない、と勝手に思い込んでるわけ。売れ筋商品は大切にしなくっちゃ。シニア演劇学校の舞台じゃ芝居となんの脈絡もなくダンスで締めくくっても平気だけど、さすが劇団となるとねぇ、意味もなく踊るわけにゃいかない。踊る曲も、観客や団員の懐かしのヒットメロディで調子のいいものを探す。今回は「スィングスィングスィング」と「マンボNO5」。そこから連想ゲームで浮かんで来たのが、一時代前のキャバレー。ステージがあって、広いダンスフロアがあって、生バンドをバックにプロの踊り手が妖しげに踊る。エロもありだが露骨じゃない。今じゃスナックや風俗店に押されてすっかり寂れちまった形だけど、そこはかとなく懐かしい。そんなキャバレー盛衰を横糸にして、一人のキャバレーダンサーの一生をたどってみるのもいいかな、なんてね。

 団員たちに、これまで触れたこともない別世界を体験してもらおう、てのも理由の一つだ。芝居やるんだから、日ごろの自分とはかけ離れた人生過ごしてもらおうじゃないか。メンバー女性たちの職歴、教員、保母、看護婦、介護士、・・・お堅い人生歩んできた人たちばかりだから。着たこともない衣装まとって、ビール片手に客に体摺り寄せるなんて、それだけで心浮き立つてもんだろう。

 も一つ、秘密の動機。僕の幼年時の記憶だ。戦後の焼け跡からいびつに復興した渋谷。周囲は男と女の巷。キャバレーや料亭がひしめき、いかがわしくも活気あふれる世界だった。昼間やさしくしてくれた女性が、夜はけばけばしく着飾って男たちの腕に縋りついていた。色恋沙汰やら情痴事件の端々が耳をかすめたりもした。酒と小便と反吐の匂いが混じり合う裏道。よくはわからぬが、そんな場末の喧騒の中、女たちの幾つもの人生が交錯していたことだろう。数々のクロスロードに踏み迷ったことだろう。屈曲し挫折し頓挫した幾つもの人生、彼女たちに捧げるものがあってもいいんじゃないか。

 一つの作品世界が生まれるには様々な思いが行き合うものなんだ。でも、決め手は、キャバレー?面白そう!敷居高くてやり甲斐ありそう!だったら、作ってしまおうか?まっ、そんなところなんだよな。

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