ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

こんな役者使いたかねえよ!

2011-05-27 22:01:52 | 演劇

 毎度のことだけど、いや、ほんと毎度お騒がせのことだけど。またまたキャストが足りない。今回はすんなり当て書きした役者で決まり!って思ってたのに、まただよ、超個性派男優Aが出られないって。せっかく昨年秋、菜の花座復帰を無事果たしたってのに、もう!残念無念!カッパの連れション!なんのこった?

 当たったよ、かたっぱしからね。電話かけまくって、って言っても僕がかけたわけじゃない。そりゃ制作の仕事だからって押っつけちまったわけだけどね。この際だから、初めての人にも声を、なんて好きそうな人、やれそうな人、舞台に上げたら面白そうな人、かけたねぇぇぇ、かけた。

 なんせ役が70歳の爺さんってんだから、難しいわけよ。今更舞台で恥じかくのもねぇぇってことなんだな。それにあんまり美味しい役でもないしなぁぁ。老婆の弱みにつけ込んで小銭脅し取ろうって、いやぁけちな悪党だよな。そんなこと話したら誰も引き受けっこないな。

 で、仕方ない!最悪の選択って言うより選択の余地無し。最後の最後の手段、奥の手中の奥の手使うしかないかって。でもな、こいつ、使いたくないんだよ。下手だし、舞台映えしないし、自分勝手に役解釈するし、そのくせ偉そうだし・・・・・。

 もうあと一ヶ月半しかないし、見つかるわけないから、こりゃもう演出としてはとことん引いて妥協するしかない。このへぼ役者に賭けるしかないな。まっ、せいぜい他の役者の足引っ張らないようお手柔らかに演じてもらうしかない。10年ぶりの舞台だなんて舞い上がらないでくれよな。

 てことで役者としての僕は、望まれていないんだよなぁ、演出としての僕に。

 

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ポスターできた!菜の花座第24回公演『死んだ私の殺し方』

2011-05-18 21:14:13 | 演劇

 菜の花座の7月公演『死んだ私の殺し方』のポスターができた。

Photo

 うーん!なかなかいい!!中央に描かれてるのが少女なのがちょっと誤解を生みそうだが、まっ、いいだろう。勘違いして見に来てくれればそれもまたいい。今回の題材は、宣伝美術担当のメグミ好みだったからね。こういう世界描かせると実に妖しく空想をそそる作品を仕上げてくる。よく見ると丁寧に透かしなんかも入っているんだけど、PC画面でもわかるだろうか。このポスターだと、欲しいって希望出てくるかもしれないな。余分に刷っておこうか?となるとやっばりカラーだよな、うーん、どうしよう?

 宣伝美術のメグミばかりじゃなくて、菜の花座のスタッフ陣が力量つけてきた。舞台装置を担当するオカダも燃えている。前作あたりから、もう脚本を読んだだけでイメージを浮かべて、どんどん製作にかかってくれるようになっている。今回も、装置ならやりますってのが、出演確認の際の第一声だった。で、さっそく舞台図も設計図も仕上げてきてくれた。今週末からはこつこつと手作りしてくることになっている。彼の仕事はとても丁寧なので実に頼もしい。もちろん、役者としても出てもらうけどね。

 舞台監督・制作を受け持つクミもやる気満々だ。このポスターの製作依頼やチラシ裏の製作も引き受けてくれている。出演者との交渉もすべて彼女が仕切っている。舞台監督助手にカナミが入ったのも大きい。彼女は置農演劇部随一の名舞台監督だった。演劇のこと、舞台のことをよく知っている上に、大の演劇好き、菜の花座にとって大切な人材になるだろう。さらに衣装・小道具のエミ、メイクのナオミ、照明のジュンコさんと、任せておいてもしっかり仕事してくれるメンバーがそろってきた。

 これが劇団の実力ってもんだよな。役者ばかりが演劇じゃない。

 大助かりだ。これで僕としては作・演出に専念できるってもんだ。さっ、次回作のための資料読みをすることにするか。おっと、チケット印刷は僕の仕事だったっけ。

 ついでに宣伝!置農食育子どもミュージカル2009『ごちそうさまは秘密のタカラ』から「朝のリンゴはゴールド」をYoutubeにアップした。今だとYoutubeの検索、食育で上位にランクされている。ぜひ見てほしい。http://www.youtube.com/watch?v=uCm2_iXKvVg

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テレビで放映!演歌ショー

2011-05-15 20:15:34 | 地域文化

 南陽市沖郷地区での公演だ。地域のいきいき大学の第一回講座に呼んでいただいた。開講式もあったことからホールは満員!80名を超すお年寄りが詰めかけてくれた。

 昨年赤湯で公演したのを見てくださっていた受講者代表者や公民館の館長さんの、置農演劇部呼ぶべって一言で決まったようだ。町場のせいかお客さんは全体に穏やかでおとなしい。手拍子も少なくかけ声もかからない。

 それでも皆さんが喜んでくれていることは、間奏の拍手で十分にわかった。それにコント!こちらは相変わらずの大爆笑で大受けだった。新しいメンバーになって初めてのコントですべったところもないわけじゃなかったが、まずまず順調な滑り出しになった。

 アンコールの「よさこいソーラン」も含めて1時間30分と長時間の舞台だったが、みなさんステージが進むに従い感心、感動、感激が高まって行くのがよくわかった。終了後の客出しでも、お一人お一人激励の言葉をかけていただいて、部員たちは本当によい思いをさせてもらった。とりわけ、1年生にとっては、改めて置農演劇部の凄さ、地域に飛び出す素晴らしさ、そして、そんな部活に入ったことの喜びをかみしめたことだろう。

 さて、今日はテレビカメラが二社入った。地元ケーブルテレビとNHKだ。NHKはすでに事前の取材にも来てくれていて、今日が最初の撮影、明日も普段の稽古風景を撮りにくるということだ。放映は5月30日(月)午前11時45分から12時までの間の5分程度とのことだ。舞台を撮影しながら観客のお婆さんと一緒に涙ぐんでしまったということだから、きっと気合いの入ったいい番組を作ってくれることだろう。

 平日の昼間、高校生をテーマにした番組なんてだれが見るんだ?って気もしないではないが、置農演劇部に関しては、これでまた公演依頼が殺到するのは間違いないだろ。

 1年生の着物初舞台、記念に画像を載せておこう。ただし、前にいるのは上級生だ。

 

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今日は高畠!演歌ショー

2011-05-14 20:14:31 | 地域文化

 今週は土曜、日曜連続で演歌ショー『夢芝居』の公演だ。今日は高畠、明日は南陽、週末旅回り一座は大繁盛だ。

 前回の米沢万世園では、1年生を初めて舞台に乗せた。でもそれはアンコールの「ひょっこりひょうたん島」だけの話し。せっかく来るのに、先輩の踊りを見てるだけじゃかわいそうって、まあ、おまけみたいなもの。

 でも、今日は全員着物着て踊らせた。女は女踊りの「津軽海峡冬景色」に6人、男踊りの「男の情話」に4人、男は全員「柔」でデビューした。なんて、簡単に書いてるけど、これ大変なことなんだよ。まず踊り覚えさせなくちゃなんない、当然だけど。次に着物そろえて、一人一人見立てて決めて、着付け教えて。それを定期公演の稽古をしながらやっつけるわけだ。無理だろ、そんな!ところが、できちゃう!何故かやれちゃう!!ここらへんが置農演劇部の凄いところなんだなぁ。さらに、「お祭りマンボ」も教えて踊らせた。おいおい!

 出来はと言うと、まあ、あんなもんでしょ。ぎこちない仕草、先輩盗み見しつつの踊り、やれやれなんとか踊り終えた。もっとも、上級生の出来ももう一息だった。人数が多くなったせいか、慣れてしまったせいか、互いにばらばら、好き勝手に踊っていた。たしかに、お年寄りは高校生の若さに感激してくれるって面が強いんだけど、だからってそれに甘えちゃいけない。人様にお目に掛ける以上はどこまでも質の高いものを目指して行かなくちゃならない。でなきゃ、舞踊一筋に精進している人たちに申し訳ないってもんじゃないか。

 公演の後、近くの公民館の会議室を借りて稽古した。上級生は明日久しぶりに演ずるコントの練習、1年生は今日踊った演歌の稽古。さらに次回の公演で加わってもらう「よさこいソーラン」も練習した。そう、どしどし舞台に立たせて行くよ。夏の公演にはすべて上級生と一緒に踊るのが目標だ。日本舞踊の仕草や形をまったく理解していない1年生、無謀な取り組みとも言える。でも、なんたって舞台に立つことなんだ、上手くなるためには!全力で食らいついてこいよ!

 

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暇ならダンス衣装でも作ろうか

2011-05-07 14:45:09 | 教育

 仕事は作るもの!仕事で無駄なことなんてないって思う。

 定期公演『見よ、飛行機の高く飛べるを』、衣装さん暇ぁぁぁぁ!作るものってたら、女学生の体操用ブルマーと体操着だけ。これ5~6着作れば、あと仕事無し!どうしましょ?って聞きに来た。

 そうねそうそうそう来ると思ってた。装置の方はパネルだけで22枚、これに階段二つまであるって超豪華版。新入生の大部分を取り仕切って大はりきりだ。方や衣装班は3人でしこしこ。なんかもっとつくりたーーーい!わかるよぉぉぉ、その気持ち。

 ふふふ、考えてあるんですよ、ちゃぁぁぁんとね。新しいお仕事はダンス衣装の製作。演歌ショーの後半部分、「最上川舟歌」ヒップポップパージョンとかお祭りマンボなんかを黒衣装(黒パンツと黒Tシャツ)で踊っているんだけど、これ、ちょっと地味でねえ、写真なんかとってもさっぱり栄えない。アクセントとしてウェストにリボン結んだりしてるけど、まだまだ。着替えの時間は1曲分しかないので、黒衣装は替えられない。それに羽織るか付けるかして、なんとかなんないかってずーっと思案中だった。

 衣装班が幾つか出してきたアイディアは悪かぁないんだけど、やっぱりよさこい風なんだなぁ。よさこいには絶対したくない。和の雰囲気を生かしつつヒップポップやよさこいのリズム感を強調できる衣装ないか?今、試作しようとしているのは、腹掛けなんだ。大工さんなんかがつけてる黒い金太郎さんみたいな奴、あれいいんじゃないか、あれを何色か色つきで作る。色はど派手にするって手もあるけど、和のテイストを大切にして歌舞伎の引き幕の色にすることにした。これだと動きやすいし粋な感じでお洒落だし、着るの簡単、作るのはもっと楽。良いんじゃないかなぁ。

 ともかく作ってみなくちゃね、ってことで今日も生地屋さんを回ってきた。材質が厚手のものでないとだめなので、探すのに苦労したけど、まあなんとかって三色を見つけた。試作なのでそれぞれ1メートル買ってきた。ダブル幅だから1枚で2着作れるかな。どんな具合になるか楽しみ楽しみ!もちろん、ブルマーの布も買ってきた。

 わざわざ仕事作って意味ないじゃん?って言う人は教育て奴がわかってないね。無駄を恐れちゃ人作りなんてできないんだよ。練習・失敗・試作・やり直しの連続の中で人はものごとを学ぶんだ。それと下級生への技術の伝承って意味も大きいからね。特に今年は2年生が極めて少数、どうしたって1年生仕込んでおかないわけにいかないんだ。デザイン画の描き方、型紙の作り方、ミシンのかけ方、しっかり伝えてもらわないとね。

 不必要から必要が生まれる!うーん、名言だな。

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