ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

久しぶりにオレオレ詐欺防止コントを書いた!

2019-06-30 08:32:46 | 菜の花座

 防犯協会の総会で、コントの出前頼まれてたのよねぇ、って代表雄太朗さん、突如思い出す。そうだそういえば、そんな話し聞いてたっけ。注文は、オレオレ詐欺防止コントで30分、っておいおい、それコントじゃないじゃん、芝居じゃん。お笑いで30分引っ張るって、無理無理無理。そんじゃ、2本立てってことで。

 よくぞ思い出してくれた。ちょうどコント大会の台本書いてる真っただ中だったからね。3本のうちの1本をオレオレ詐欺ものに変えよう。ってことで急旋回、熟年離婚ものは次回回しってことにして、大急ぎアイディアかき集めだ。

 

 詐欺防止ものは、ずいぶん書いて来た。認知症の婆さんが詐欺師コンビを手玉にとって、死んだ息子の供養までさせてしまう、ってものや、詐欺師バスターっていう電話取り付け機器を販売するインチキグループの販売促進会の話し、これなんかずいぶん気に入ってもらって、他団体での上演許可の願いも来たりした。殺し屋を気取った詐欺師Gメンとその助手の岡っ引き?が詐欺師相手に大立ち回りなんてのある。カードすり替えものも書いたし、開運商品売りつけ詐欺も書いた。なんか、すげえなぁ!我ながら。本1冊出せるんじゃないか、「オレオレ詐欺防止コント集」ってことで。

 時間ないから過去のもので誤魔化すか?なんてずるはしないぜ。頼まれた以上、新作で勝負だ。と、粋がってみたものの、さてなぁ、なに書く?どう書く?誰にさせる?婆さんと詐欺師の丁々発止、てのはもう書き過ぎたしなぁ。防犯協会がお相手となると、最近の手口なんかも取り上げてみたい。で、警察のホームページなんか幾つか覗いてみた。なんか、これぞって!斬新なものはないか?

 変わってないんだよなぁ、これが。古典的な息子成りすましオレオレ詐欺に還付金詐欺、投資詐欺に架空請求、まっこんなところだ。ただ、変わったのは、郵便局や銀行での振り込みってのが少なくなって、一味の下っ端が受け取りに来るとか、アマゾンなんかのギフトカードで送らせる、なんて、金の受け渡しの方法の方は新しくなっている。

 婆さんと詐欺師が、電話も含め、対面せずに詐欺の有様を舞台に表現する、となると、他にどんな方法がある?それも、今回のコント大会向けなので、4人で演ずるって縛りもある。はて、どうしたものか?で、ぽっと仕掛けが浮かんでくるところが、俺の凄いところだぜ、ってなに自惚れてんだい、残り1本、書けずにひーはーしてるくせに。

 被害者を3人にしちまやいいんだよ。三者三様の詐欺被害を扱う。どうやって?一人一人が、騙された手口を語る、どうだい、これなら進行役も含めてキャスト4人、しかも三つも手口を紹介できるぜ。もうめちゃくちゃ防犯協会向きじゃないか。で、被害者が3人も集まって己の忸怩たる失敗を語るとなると、その場はなんだ?テレビだろ、地元密着のケーブルテレビ、ここに顔を隠して登場し、お互いちゃちゃを入れながら、詐欺被害の様子を語る。番組名は「ジジババ本音トーク『特番!詐欺被害者は語る!』」どうだ、面白そうだろ。設定と構成とキャラクターが決まれば、あとはすすいのすいだぜ。年金、不足2000万円問題なんかも盛り込んで、政府批判もチクリと忍ばせてな。

 ただ、ラストにはちょっと悩んだ。そう、防犯協会だからな。おバカなオチでチャンチャンってわけにはいかんよなぁ。ってことで、ちょいしんみりと、被害者の苦悩を紹介してまとめることにした。って言っても、被害者も大変ですね、だけで終わらせやしない。そこは当然、もう一捻り。

 よしっ、書けた。面白い。このコント、8月4日(日)フレンドリープラザホール舞台上舞台で初演だ。

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おっと!ブルーベリーが収穫時だ!!

2019-06-29 09:11:04 | 農業

 除草、除草、田んぼの除草!って没頭してたら、いけねえ大豆の捕植もしなくっちゃ。ああ、ハウストマトの吊り手、吊り手つけなきゃよ。アスパラガス、草ぼうぼうだせ、って、わかってるって、そんなこと。草取りすんなら、ニンジンが先だって。ほれほれトンネルのブロッコリーなんてぐんぐん育って丸盆のような大きさ、形。キャベツはヨトウムシの餌食になってる。ああ、もう、なんもかも一挙に押し寄せて来る。それが6月、そして7月。

 気になっちゃいたんだ。多分、きっと、恐らく、ブルーベリー実がなってるぞ。摘み方しないと無駄に落ちるばっかしだぞ。横目に入りつつも、敢えて無視、知らんぷり。だってなぁ、ブルーベリー収穫するには、鬱蒼と茂る雑草どもと対峙しなけりゃならんのだぜ。草掻き分けて、実だけとる、なんてできねえよ、そんな不調法なこたぁ。実りをいただくなら、せめて、周囲をきれい整えてからの仕事だろうが。

 やるべき課題を先延ばしにすれば、どんな地獄が待ち受けているか、それもまた十分に知っている。農業は適期作業が絶対!ええい、ここらが最後の機会、思い切って突っ込むんだ!取っかかれ草刈り、ブルーベリーを救い出せ!

 まず、草刈り機で樹々の間の草を刈る。株元には刃を向けない。ブルーベリーの新梢が出てるかもしれんからな。あくまで周囲だけを刈って行く。畑の中に、ブルーベリーの樹を守るように、雑草たちがスクラムを組む。まるで、南洋の海に浮かぶ緑したたる孤島群のようだ。ここに分け入るには鎌と手しかない。繁る雑草の中心はツユクサ。根元を覆った堆肥や藁の養分を吸収して、ほれぼれしちまうほど元気さだ。おっと、見惚れちゃいけねえ、情け容赦なく引っこ抜く。刈ったのでは根っこが残り、すぐにまた、ツユクサ林の再現だ。たっぷりの堆肥に根を張っているので、姿の逞しさの割に意外と簡単に根がらみ抜ける。

 鎌を使わない理由、もう一つは、ブルーベリーの新しく出た芽を刈らないためだ。鎌の刃は草もブルーベリーも容赦しない。あっ、やべっ!ブルーベリー切っちまったぜ!なんてことになりかねない。その点、手ってやつは、なかなか好感度のセンサーを内蔵している。まとめて握った瞬間に草だけじゃないってことがびびっと来る。そっと掴んだ草を掻き分けてみると、ほぉれ、あった、新しく芽生えた新梢だ。危なく切っちまうところだったぜ。

 手では太刀打ちできないのが、カナムグラとヤブガラシだ。こいつらは手強い。蔓性なので、ブルーベリーを雁字搦めに締め上げて勢力を拡張していく。ツユクサなどは、半ば共生状態でブルーベリーもさほど嫌がってはいない様子だが、これら蔓性雑草は違う。放っておけば、樹全体を覆い尽くし、枝々を締め上げて、枯らしてしまうのだ。イチゴ畑もこ奴らのお陰で消滅したくらいだ。抜ければ根っこから引き抜いた方がいいのだが、その逞しい生命力は根張りの頑固さにも宿っている。仕方ない、これは鎌でぶった切る。何か所も切って、纏わりつかれたブルーベリーを救い出してやらねばならない。ともかく、カナムグラとヤブガラシ、これらは最大にして最強の敵なのだ。

 半日、機械を振るい、株元を這いずり回って、ようやく、ブルーベリーの畑に戻った。

 草に覆われている時には、意気消沈、息絶え絶えに見えたブルーベリーだが、雑草から解放されて、すっかり元気回復、心なしか葉っぱの緑も濃くなったような気がする。株元の新梢も思いの外、しっかりと育っていて、これを掘り取って移植すれば、株をさらに増やせそうで、ちょっとホクホク。

 さぁ、これですっきりした。色づいたブルーベリーの実、いただこうかね。適度な酸味の中にするりと通り抜けるほのかな甘み、そして、香り。そう、こうやってつまみ食いしてる程度ならいいのさ、色付き始めれば、連日数時間はかかりっきりになる。で、こっちに夢中になれば、田んぼも大豆もカボチャも野菜も、いつの間にか草に覆われ、いかん、いかん!と慌てふためき飛び回る。それが6月。そして、7月! 

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取りあえず謝っちゃえ!社会

2019-06-28 08:41:22 | 世の中へ

 なんじゃぁぁぁ、これは?!?!?!

 テレビの画面で院長以下病院幹部が深々と頭を下げてる。最近大流行、謝罪会見の様子だ。なんだ?医療ミスか?使い込みか?違う、職員が自分の娘を殴ってけがさせたことに対する謝罪だ、っておいおい!

 そりゃ、腹立ったからって娘ぶん殴る親は許せない。が、人間、ついかっとなって、なんてことはあるよなぁ、子どもだって小憎らしいことはあるもの。あっ、俺は殴らんよ、感情に流されて暴力!なんて非理性的人間じゃないからな、念のため。まっ、最近の児童虐待事件の多さからすれば、世間が騒ぐのもこれまた仕方ないか。

 だがな、それを職場の上司が謝罪するって、これは異常だろ?仕事上のミスでもトラブルでもないんだぜ。純然たるプライベートの出来事だ。それとも、問題職員の感情制御とか暴力抑止力とかを社員教育すべきだったってことか?あり得ねぇだろ!そんなこと。よしてくれ、そんな人格統制みたいなこと。

 ともかく、何かあったら、取りあえず謝っておこう、頭下げて非難の声が素通りするのを待とう。これ、近頃流行りの考え方、身の振り方にになってるよな。それも、当人だったら土下座して地面に額こすりつけたり、何もそこまでって姿、元アイドルが見せてくれたしな。さらに、家族だったり、所属機関だったり、仲間だったりが平身低頭するのも当然って風潮だ。謝れ、お詫びしろ、反省しろって、何か事件が起これば、すぐに家族や上司や同僚ににマイクが向けられる。警官襲った犯人の父親は役職から降りたって話しだしな。ピエール瀧の同僚・石野卓球に対する謝れコールは凄まじいものだった。石野は断固、屈しなかった、偉い!

 原因は言うまでもなく、バッシングの激しさだ。もう、ほとんどリンチって言っていいくらいじゃないか。理詰めのものから悪態、罵詈雑言に至るまで、ありとあらゆる流言飛語が飛び交い、あっと言う間に悪意の包囲網に雁字搦めだ。周囲の目が、みんな非難の眼差しに見えて居たたまれず、だったら、取りあえず頭下げちまえ。責任があるとは思えない、どうすることができたって言うんだ?が本音でも、そんな素振りは毛ほども見せちゃならない。ともかく、非難の嵐をやり過ごさねば。ほとんど事件とは無関係の人間まで、日ごろの繋がりがあったってだけで、赦しを乞う、これが今、蔓延している「取りあえず謝っちゃえ社会」だ。

 なんかなぁ、嫌な世の中だぜ。世間様の無理無体な道徳意識が大手を振ってまかり通っている。家族って言ったら一心同体、無限責任とか、仲間だったら諫めて当然とか、会社は社員教育の義務あり、とか。本当かよ?そんな勝手に色付けするなよ。人間の関係なんていろいろだぜ。人間、たとえ家族だろうと、近しかろうと、その行動に責任なんてとれやしないんじゃねえか。それは過剰な連帯責任ってもんだ。個人に対する猛烈な侮辱ってもんだ。なし崩しに責任範囲広げたところで、世の中委縮するだけだ。問題の解決になんか結びつきゃしないんだ。取り敢えず謝った、非難の矛先はどっかに行った、やれやれ、これで落着!ってもんだ。

 一方的な規範の押し付け、あるべき家族像の無理強い、会社や地域への帰属意識強化、これって、昔、よくよく聞かされた話しじゃねえか?息苦しい社会だったって感想とともにさ。

 

 

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ぬぬっ!?プリンタ故障だとぉぉ???

2019-06-27 09:37:19 | 菜の花座

 つ、ついに来たか!キャノンプリンター、「電源を落とし、修理に出してください」だと。数か月前から、これに似たメッセージが表示されて、どうやら、機器の内部で葛藤が生じつつあるなぁ、とは思っていたんだ。なんとか自助努力で持ち直そうとする一派と、もうダメだって、と修理、休憩を主張する分派と。そのせめぎ合い、つい午前中までは、自助努力派が打ち勝って、何度かのプラグの抜き差しで機能を取り戻していたんだが。ついに、完全ダウンとなってしまった。儚い期待を込めて、10数度電源のオン、オフを繰り返してみたが、頑としてこちらの要求は受け付けてもらえなかった。

 困るってぇ!明日、菜の花座のメンバーに渡したいんだってば。せっかく、焼き増ししたんだから、公演ビデオのDVD。みんな早く見たいだろ、自分の舞台姿をさぁ。なにもプリントなんかせず、真っ白けで渡したっていいか、なんてことはまったく考えない。だって、一生の記念の品だもの。一人笑みを浮かべつつ見たり、家族で突っ込み入れられながら見たり、時には、DVD撫でつつ思い出し笑いしたり、死後には大切な遺品になったり、あるいは、棺桶に入れる奴だっているかもしれない。DVDの、裏?表?面にゃ記憶に残る図柄と公演データを記載しておきたいじゃないか。

 どうしても言うことを効かない頑固なプリンタ、仕方ねぇ、修理に出すか、新調するか、どっちにしてもしばらく待ってもらうしかないか。と、心傾きかけて思い出した。神さんのプリンタあるじゃないか。CD直プリントもできるはずだ。ただ、何故か、こっちのパソコンとの相性が悪い。忠臣は二君に使えず、じゃないが、このHPパソコンの言うことを聞かない。以前も苦心惨憺して、ドライバーを入れ直してみたりしたのだが、結果はやはり同じだった。理由?そんなもんわかるわけないだろ。

 が、ともかく可能性には賭けてみなけりゃいかんよな。プリンタ移動、接続、CDラベル印字の設定、実行!ほれな、この用紙では印刷できません、とか、いい加減ことほざいてるんだ。プリンタの設定いじったりして、何度もやり直してみたが、メッセージは変わらず。ええい、いいさ、イケイケ、実行じゃい!CD印刷用トレーにしDVDを乗せて、進行ゴー!うーん、なんか、迷っているぞ、しきりに唸りながら、新たに事態に対応しようとしている。きっと、自分の見知った信号とは違うものが来ているのだろう。ただ、あながち拒絶するほどの違いではない。うーん、弱った!どう動けばいいんだ?ってプリンタの戸惑いが聞こえて来る。

 が、どうやら意を決したららしく、おずおずと印刷を始めた。よぉぉぉし、よし、それでいいんだよ。同じプリンタじゃないか。仲間が助けを求めてるんだ、手を差し伸べてやれよ。が、3枚、プリントしたところで、やっぱりこれ、俺の仕事じゃないっす!ってヘソまげてストップ。わ、わ、わかった。もう一度最初からな。

 電源を切って入れて印刷実行。今度も渋々ながら動き始めて、そのままどうにか、17枚すべて印刷してくれた。ありがとよ、融通のきかんやつだが、最後はこっちの窮状を理解してくれたんだな。いい奴だ。これからもお世話になるからよろしくな。

 壊れたキャノンは、家電販売店の修理カウンターへに持ち込むか?でも、今時プリンタはどんどん安くなってるから、きっと修理する方が高くつくんだろうな。と、すれば、新規購入か?だったら、同じランクのものじゃなく、A3が印刷できるものがいい。エコタンクインクも魅力的だ、おお、キャノンやエプソンよりブラザーの評判が上がってきてるぞ・・・なんぞと、新しいもの買うとなるととたんに元気になるんだから、まったく。

 違う違う。公演ビデオの焼き増しだ。出演者、スタッフ含めて17人分。前編と後編を分けたから、計34枚、プリントもすんで準備完了だ。

 さっ、明日の公演反省会でお渡しいたそう。

 

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分かった!発芽不良の原因

2019-06-26 09:19:02 | 農業

 今さらだがな、除草機押ししてて、はたと気づいたぜ。どうしてイネの発芽ムラが生ずるかをさ。

 いやぁ、苦しめられたからなぁ。芽が出るところはすくすく育つのに、一部、出遅れたうえ白化して著しく生育不良、そんな箱が幾つもあったんだ。それも、同じ箱の中で、良好と不良が領域を2分してたりする。なんじゃこれは!状態よ。

 種の芽出し状態に因るのか?と、考えてみたり、ぼかし肥えの偏りか?などとも思ってみた。だからさ、今年は、芽出しも行き過ぎくらいに芽を出したし、土とボカシの混合時間もずっと長くしてみたさ。それでも、変わらず、一部発芽不良。うーん、わからん!理由が見当たらん!

 発芽遅れの苗もその後の必死の追肥でなんとか追いついた、と思いきや、植えてみれば脆弱さもろ出し、たった1晩水没しただけで枯れちまった。その後の補植の大変だったこと!ほぼ手植え田植えに異ならず、なんてほどじゃなかったけどな。

 ずーっと考え続けてたんだぜ。なんとしても原因究明せにゃ。2年も続けて失敗だなんて、この先思いやられるぞ!って、あっ!そ、そうか、2年なんだ!発芽不良が発生したのは。それ以前は暑さで焼いてしまうなんて失敗はあっても、こんな白い芽が出るなんてことはなかった。

 って、ことは、この2年間で変わったこと、変えたことに原因はあるってことだぞ。そうか、ぼかしの作り方だぜ!

 自給度向上だ、なんて理屈くっつけて、要はけちったのよ。ボカシ材料から菜種油粕を省いたんだ。国産で、ってことは遺伝子組み換えでなく、有機溶媒抽出ではなく、圧搾でしぼった菜種油の搾りかす、これ、高いんだよ。しかも、茨城だかどっかの製油所から送ってもらわにゃならん。ここ、節約して、ただの米ぬか一本でできるんじゃねえの?ってことで、大量に糠集めて、土と一緒に積んでボカシ作ったんだ。2年前から。

 そうか、そうか。このボカシが原因なんだ!と、言うより、発酵十分の糠のせいだったんだ。米ぬかには発芽抑制成分が入ってる!それ利用して、米ぬか除草てのが流行ったことがあった。俄然、そいつを思い出したんだぜ。米ぬかは発芽を邪魔立てする、それは雑草ばかりじゃない。米だって同じ。生の米ぬかが悪さしてやがったんだ。

 以前のボカシ作りでも米ぬかは入れていた。でも、それはあくまで発酵助剤としてで、ボカシ本体としてじゃない。だから、問題はなかった。発酵も進んだ。肥効も悪くなかった。だがな、米ぬかだけ、となると、発酵も進みにくく、どうしても生のままで残る部分ができてしまう。その生米ぬかがボカシとして入った苗箱は、発芽不良、生育遅れになっちまうってことだったんだ。

 と、わかって、心晴れやか!気持ちすっきり!よぉぉぉっし、来年は、違った、この冬仕込むボカシには油粕か有機肥料をたっぷりぶち込んでやるぞ。それでこの発芽不良問題は解決だ。いい苗作って、周りの農家が足を止めるような田を作るぜ。だってな、生育良好だった部分の苗は、今、めっちゃ立派に育ってんだからさ。

 うーん、篤農家の実践的かつ科学的思考!おお、ながら百姓の俺もまんざらじゃねえんでね。

 

 

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