コント書いてっからねぇ、受けるかどうかは一大事、どんだけ笑いとれるか?毎回、うんうん冷や汗流してるわけさ。ギャグや駄洒落や滑稽動作、ありとあらゆるネタを繰り出して、笑いを追い求めてる。いや、辛いんだぜ、これっ!
受ける、の内容は笑いだけじゃない。心地よさ、とでも言うかなぁ、そう、フェースブックやインスタの"いいね"とか、ツイッターの💛とか、要は受け手の共感を勝ち得るってことだ。ただし、その共感てのは、じっくり考えて納得するとか、考えさせられた、悩んだ、なんて頭が3回転トーループするような奴じゃダメだ。すっきりとその場限り、一発勝負で情感に突き刺さる、これが重要なんだ。
難なく労なく受け取れるってことだから、受け手が知らないことや、興味ない内容や、心に反応系がないものはNGだ。嫌な話題、聞きたくない話し、なんてのは、論外、傷物、欠陥品だ。だから、受けを狙った笑いてのはおもねり、ゴマすり、観客との共犯関係を築くってことをひたすら目指す。お笑いの世界なら、それはそれ、立派で大したものなんだ。もちろん、俺の場合、そんな隠微な共犯関係の隙間にも風刺の毒を仕込んだりもしてるけどな。
が、これが政治の世界となると、おいおい、そりゃないだろ!って話しになるわけだ。受け狙いの政治、今、大流行だぜ。安倍政治ってやつ、まさにそれ!ほら、アイドルや有名タレントと会食してツイッターに上げるとか、5000万円も浪費して花見の宴もよおすとか、吉本芸人を目いっぱい利用するとか、女性誌にモデル使ってキャンペーン張るとか、売れっ子劇画家に自党のCM動画作らせるとか、・・・いかに、受け手の歓心をくすぐるか、それが一番の狙いどころになっている。議会なんて一切開かず、難しい論点は、無視し、ひた隠し、すり替える。聞き手、見手が軽ぅぅく、うける~~~!とポチッとできる発信を続けている。
小泉坊ちゃまも同じ手合い。彼の場合は、お笑い系の受け狙いではなく、インスタ的なかっこよさ、憧れ系で勝負している。夢見るロマン!ってやつだ。本筋には入り込まず、具体性には近づかない。インスタで映った高級料理、味なんてどうでもよくて、価格なんてさらさら問題にならない。見栄えと雰囲気の素晴らしささえ、醸し出せればいい。
そう、彼らの思惑は、国民は考える必要なんてない、なんとなく親近感抱いてもらって、適当に、いいね!押してくれてりゃそれで充分。テレビのワイドショー見る感覚でね。ひな壇の芸人タレントの気の利いた?一言に、受けるぅぅぅぅ!って楽しんでもらえばいいの。
安倍さんの狙いは、政治の場を吉本演芸場にすることなんだぜ。