ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

新入生着付け稽古

2011-04-30 20:49:47 | 地域文化

 入部してまだ2週間、これまでなら見習い扱いで上級生の稽古を横で見学ってところだけど、今年はそうはいかない。なんたって16人、過半数が1年生だから。常に興味を引き続けなくちゃならない。それと2年生が4人と少ないってこともある。つまり、3年生が抜ければ1年生は即中心メンバーなわけだから、もう、どしどし身につけてもらわねばならぬ。技を磨いてもらわねばならぬ。

 ということで、今日は着付けの稽古だった。稽古だったらまずはだれかの着物借りてとりあえず来てみる?いやいやとんでもない。一人一人に3年間着続ける(はず)着物を見繕い、それを使って全員が着付けをした。

 16人分でしょ、これまでの余りじゃとっても足りず、前もって古着屋回って手に入れておいた着物12着も含めて、うーん、あんたにはこれ、君はここっち、と割り振りした。

 男は簡単、「柔」が踊れるような着物選べばいいわけで、今年はとりたてて大柄生徒がいなかったのでスムーズに決まった。帯は足りなかったけど。問題は女子だ。女は女踊り要員と男踊り要員とを分けなくちゃならない。女全員20人で踊るって盆踊りじゃないから、それはない。置農演歌ショーでは「男の情話」は女子が男姿で踊ることにしている。これがけっこうカッコイイ。ということで、これを分けなくてはならない。

 だいぶ前から新入生女子一人一人を見極めなから、男踊り、女踊りと決めていた。分ける基準は、その子の性格や持ち味と顔立ちそして体型かな。きっぷのいい男勝りな奴は男踊りをさせると本当にほれぼれしてしまう。逆に動作がおっとりと優雅(てほどじゃないが)な子は女踊り、これは着物も色あでやかで華やかだ。

 今回も僕の直感で、女踊り7人、男踊り4人を決めた。ところが男踊りの一人が肩幅が狭くなで肩で、なんとも男ぶりが決まらない。日頃は活発で見るからに伝法が似合いそうな生徒だけど、これは仕方ない。逆に性格が控え目でおしとやかな一人が、どうも女着物がしっくりこない。着付けを終えて踊りの稽古にも入っていたが、よし、トレード!っていうことで、男女を交換させた。

 男踊りに回された子たちは、あでやかな着物を着付けた女踊りの生徒たちをしきりにうらやましがっていた。ふーん、やっぱり女の子だねぇ。でも、すぐに男踊りのいなせなかっこよさを誇りに思うようになるんだ。

  1年生の着物姿での初舞台は、5月14日高畠の老人ホーム、15日南陽市沖郷地区の老人大学だ。まだまだ未熟な踊りだけど、まずは勘弁していただこう。演歌ショーは若さが勝負。お年寄りはとっても寛大だ。1年生のひたむきな踊りを楽しんでくれるに違いない。そして、何度も舞台を重ねることが上達の早道なんだ。

またまた動画のアップです。「ざ・ピーマンズ」をYoutubeにアップしました。一昨年のメンバーのものです。小学生がきゃあきゃあ言ってピーマンズとやりあってます。これほどの人気、演じた部員にとっては一生ものです。Youtybe「ざ・ピーマンズ」 で検索してください。 ぜひ、ご覧ください。

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菜の花座新作は『死んだ私の殺し方』

2011-04-27 21:47:46 | 地域文化

『死んだ私の殺し方』どう?いいと思うんだけど。菜の花座第24回公演のタイトルだ。昨日はようやくの稽古始め、半分ほどの集まり具合だったけど、まずは一回読み通した。

 で、団員たちの感想は?なんとも微妙な表情で無言を通したね。どういうことなのその反応のなさは?思うにかなりとまどっているんだと思う。何と言っても題材が題材だから。人が死ぬ、たしかに。そしてその死体もある、確実に。でも、そのあり方が、・・・・うーん、それ以上は言えない。ミステリー?だから。

 この手の作品は僕としても初めて。面白いって思ってはいるんだけど、他の人にもそう感じてもらえるものなのかどうか。たわいないって言えばたわいない。人物に深みがない、そうその通り。展開が急過ぎる、そうかもしれない。笑いが不足、だろうな。と、否定的な感想が浮かんでくるんだけど、僕としてはどきどきハラハラのちょっぴりお洒落な小品を書いたつもりだ。

 ただ、あえてテーマを見つけるなら、孤独死・無縁死かな。またまたホームレスのおじさんが出てくるし、孤独なお年寄りも大切な役所だ。ちっぽけな欲の絡み合いの末に人生の荒涼が顔を覗かせ、そして、最後はちよっと救われて、・・・・

 やはりとことん悪には浸りきれない僕なんだなぁ。

 公演は川西町フレンドリープラザ、7月17日(日)昼と夜の2回公演だ。まっ、初夏の暑さしのぎ、ご来演をお待ちします。

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被災地で高校生演歌ショー、ご要望はありませんか?

2011-04-24 20:47:39 | 地域文化

 新1年生が入部して、全員そろって最初の公演だった。米沢万世園での演歌ショー『夢芝居』だ。園の大切な行事:観桜会のアトラクションだったってこと、行ってみて初めて知った。なんたる迂闊!昨年は2度させてもらっているし、よっぽど気に入ってもらえたんだなぁ、なんてお気楽に考えていた。いつもだと入所者のお年寄りに見ていただくだけなのだけど、今日はそのご家族の皆さんもたくさんお出でになっていて、広い食堂が隅から隅までの超満員だった。正面には早咲きさせた桜の枝が飾られ、天井からも桜の造花が一杯しだれていて、とても華やいだ舞台での披露となった。

 老人介護施設ということで、今回もコントは控え、踊りだけのプログラムとした。4月に新しく仕込んだ演歌『浪花節だよ、人生は』とよさこいヒップポップ?『愛ダンス』も加えた。『愛ダンス』は新入生部活動紹介で披露したので、まず仕上がってはいたのだが、『浪花節だよ、人生は』の方は、教えていたただいたまま子どもミュージカルの特訓に入ってしまってほったらかしになっていたのをこの3日ほどで、どうにかこうにか形にして初舞台とした。全部で11曲たっぷり1時間のステージにはアンコールの声まで飛ぶ大盛況だった。最後に踊った『ひょっこりひょうたん島』には入部して1週間の1年生も加えて、総勢30人でにぎやかに締めくくった。

 今回も、入所のお年寄りにも、ご家族の皆さんにも、職員の方たちにもとっても喜んでいただくことができた。。一人のおばあちゃんからは、一曲ごとに「ああ、素晴らしい!初めて見るものね!」と感嘆の声をいただき続けた。やはりお年寄りには高校生の若さが何よりの元気薬なのだろう。きっと、自分の若かりし頃のこととか思い出しつつ楽しんでいただけたのだと思う。

 こんな元気と和みを届けたくて、震災の被災地での公演にも手を挙げているのだけれど、残念ながら今のところ引き合いはきていたない。避難所は演歌ショーどころではないのかなぁ?それともええっ、高校生?演歌ショー??ってことなんだろうか。明日は仙台市ばかりでなく、石巻市などまで距離を伸ばして声を掛けてみようかと思っている。避難しているお年寄りにはきっと喜んでいただけると思っているんだけどなぁ。もし、このブログ読んで心当たりあったら仲介してくれると嬉しいですね。連休中の1日日帰りで行きたいと思ってます。もちろん、経費はすべてこちら持ちです。

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 というこで、今回は宣伝用に写真も載せておこう。

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再演『見よ!飛行機の高く飛べるを』

2011-04-21 22:12:06 | 演劇

 そうそう、定期公演、『見よ!飛行機の高く飛べるを』に決まったんだった。て、もう稽古してるのよね。ただ、まだ作者の永井愛さんの上演許可はもらってないので、とりあえずは予定ということで。

 7年前にも置農演劇部で上演した。3時間近くかかった大作だったけど、見てくれた演劇関係者から、「こういう舞台があるから高校演劇は油断ならない」と言わしめた公演だった。上手じゃないけど、高校生の真摯さが心を打つってことだった。もちろん、作品が素晴らしいことは言うまでもない。だから、また、もう一度挑戦しようという気になった。

 7年前の公演では、主役の延ぶも初江も安達先生も菅沼先生もさらに周りを囲む女子師範学校生徒たちにも、いずれもいずれもぴったりの役者がそろっていて、今思い出しても、ああ、これはあの子たちにはまった芝居だったなぁと痛感することしきりだ。新庄先生役には入ったばかりの一年男子が熱演してくりたり、校長先生役には菜の花座でも活躍することになるエモッチが渋く決めてくれたりもした。恵まれた舞台というものはこういうものなんだろう。

 さて、今回はどうか?自分の持ち味で演じられる部員は、まったくいない。誰一人として、この役はこいつたろう、ってものがさっぱりないのだ。誰がどの役をやるにしてもそうとう高いハードルを越えてもらわなくてはならない。明るさ不足だったり、幼すぎだったり、コミカルさが欠けていたり、姿形も適役とおぼしい者はまったくいない。しかも、2、3年生だけでは不足、新入生もかり出さなくてはならないという難しい状況なのだ。

 じゃ何故、そんな不向きな作品を選んだのか?

 まずは、難しいからやってみようということだ。持ち味で役をこなすのではなく、演技と役作りで表現し抜いてほしいと思った。子どもミュージカルだと発揮する持ち味を、こういう時代の精神をまっすぐに描いた傑作と対峙することで磨き上げてほしい願っているからだ。明治の女学生たちのひたむきな生き方から何かを感じ取ってほしいとの思いも強い。さらに、今の女性の地位というものも、こういう女性たちの苦闘の上に築かれているってことも知ってほしいと願っている。

 ともかく、今の生徒たちは知らなすぎる。わずか100年ほど前に若者たちがどんな青春を生きたかということを。自分の一生を賭けて戦い抜いた多くの人たちのことを、知らなすぎる。正義や自由というもののきらびやかさに鈍感すぎる。

 置農演劇部としては、初めての再演だ。もう一度やる以上は、それなりのものにしなくてはならない。前回をはるかに超える舞台を作らねばならない。これが僕自身に課した高いハードルだ。

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新入部員16人!

2011-04-18 22:14:59 | 教育

 本日入部式。集まった新入部員は、なんとぉぉぉぉぉぉぉ、16名!

 もちろん新記録!だって、現部員の2,3年生合わせた数より多いんだ。1年生全員で100人に満たない中で、いいのか?こんなにもらっちゃって。

 内訳は女11人、男5人。男はねえ、運動部で喉から手が出るほどほしがってたから、演劇部としてはとりたてて勧誘に力を入れたわけではなかった。なのに、これまたこれまで最高。来てくれて困ったなんて言ってられないんだけど。

 なんだってこんなに集まってしまったんだろ?新入生の2割弱だよ。あるかこんな学校。こんな演劇部。獲得合戦大勝利の原因は、まずダンスだったようだ。直前にまちゃあきさんに仕込んでもらった『愛ダンス』受けたようだよ。それと、楽しい雰囲気!これも1年生を引きつけたみたい。顧問Nが一年担任になったってこともきっと大きい。

 おっと、こんなのどれもこれも演劇と関係ないじゃん。

 でも、心配はしていない。だって、40ページ近い演劇部独自の勧誘パンフを作ってそれを見てもらいながら誘った結果だからね。中には、公演回数の多いことや忙しいことや休みの少ないことも隠さず書いてある。もちろん、東京公演が今年もあるってことにも触れた。活動の全容を理解してとはいかないだろうが、おおよその雰囲気は掴んでの入部だろう。

 それにしても、なんだって僕が残り1年になってこうもあつまるんだよ。

 で、挨拶は一年しか面倒見られない。だから、とことんしごくって話した。3年間で一人前ではとても遅い。凝縮して1年でものになってもらおうと思う。それがせめてもの、僕の責任の取り方だと思っている。

 16人の新入部員、早く一人一人の個性を、能力を見てみたいものだ。いよいよ明日から定期公演の稽古が始まる。1年生にもどんどん読ませてみたいと思っている。

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