なんたって、この暑さだよな、田んぼも畑も耐えに耐えてる。
8月に入っても雨も降り、気温も低下して来て、どうやら過ごしやすくなってきたが、7月の灼熱、影響は甚大だ。
まず、トマトのハウス、これはほとんど悪影響しかなかった。だって、目的は雨が直接当たるのを防ぐことだろ、晴天続きじゃ意味ねえよな。
どころか、ビニール屋根がギンギンの陽射を集光レンズみたいにトマトに当てる役割果たしちまって、水やりも追いつかず、すでに疲労困憊の極に追い込まれてしまった。
こんなに弱ったトマトは初めてだな。
もちろん、取れないし、ひび割れも多くて、質も最悪。
ナスは、枯死の危険に早めに気付いて、その後朝夕の水やり作戦で対処したので、ナスの苦手な高温、日射を乗り切って、嫁に食わすな秋ナスの元気さ取り戻してきたけど。
何故か、上手く行ってるのが、カボチャ。
乾燥と強烈陽射もなんのその、元気元気、ごろごろずっしり、いい実がたくさん付いている。
それも、どれもこれも素肌美人揃いなんだ、これが。

いつもだと、表面にカルスやボツボツができたり、土に接する部分、虫食いが酷かったり、なぁに、見かけじゃないのよカボチャは、でやせ我慢してるんだが、今年は、違う。

別に尻にシート敷いたわけでもないのにな。

思い当たる理由は、雑草に負けてないってこと。いつもなら、収穫直前ともなれば、カボチャの葉や蔓を覆ってアオビユなんかが競い合うんだが、
未だに、カボチャが周囲を平定し尽くしている。これだな、美人カボチャ誕生の秘密は。

雑草の方も、暑さに発芽の出鼻をくじかれたってことなんじゃないのか。日照りが始まる前に、適期の除草耕耘もできたし、前面藁敷も効果的だったってことだ、きっと。
ほら、そう言えば、お隣の大豆、小豆も、畝間、きれいなもんだぜ。もちろん、管理機かけたし、土寄せもしたけどね、神さんが。

なるほどな、暑さと乾燥に強い作物だと、雑草に邪魔されることなく、手前の力量、フルに発揮できるってことなんだ、って、当然のことだけど。
普通じゃできない、水分遮断や高日射栽培実験をさせてもらったってことだ、
と、前向きに考えよう、今年の酷暑もな。