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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

またもや大規模化?

2025-06-15 17:17:48 | 農業
いい加減にせえよ!
米不足の解決策、減反止めてたくさん米作れ、その主張は正しい、が、

その先の選択、またまた、いつか来た道、行き止まり!に進もうとしてるぜ、もう、まったく、懲りねえんだから。

農地集積⇒規模拡大⇒生産性向上⇒米価引き下げ!
だからぁ、これずっとやって来て、米価ダダ下がりして、もうこんなに買いたたかれたんじゃ作ってらんねえよ!って農民が降り始めたのが米価高騰の原因だろ、つまり、自民党農政の結果じゃねえか。

この政策追及した果てに、今の農村の疲弊、意欲の減退、米不足の今があるんだってえの!しっかりしろよ。勉強しろよ。

ダメなんだって、この近代化=新自由主義路線じゃ。これ見てもらおう。



鈴木宣弘先生のスライドだ。
大規模、規模拡大って切り札かざして大騒ぎしてるけど、実際はこんなもんなのよ。大規模農家の割合はたかだか1.7%、ここには出ていないが、作付け面積でも27%、1/4に過ぎないのよ。

さんざっぱら規模拡大、農地集積、基盤整備に入れ込んで、これよ。
頑張って尻叩いて一部にだけ金だして、この数値!だぜ。

だから、さらに規模拡大が必要なんだ?

違うっての!もう、この数字が限度だってってことよ。
理由➀
平坦地が少ないだろ、日本。森林面積60%、世界トップクラスだから。急傾斜であっと言う間に海に至って平地少ない、これが日本の農地の自然環境だってこと。まさか、べろーっと平らに均すなんて無理だろが。
理由②
小規模経営が米つくりを支えてるってことも忘れんな。大規模化には向かない数ある水田を多くの農家が、小まめに管理し、米つくりを続けているんだ。我が家もその一つだけどな。
理由③
田んぼに必須の水、それを網の目のような農業水路で田んぼに導いて米つくりが成り立っているってこと知らねえだろ、政治家どもは。
その水路の管理は、今も集落の人たちの無償労働!で担われいるんだ。大規模化はそんな地域社会を破壊することになる。コメは出来ても人がいない、そんな地域を広げたいのか?!
理由④
田畑は単なる生産手段じゃない!今じゃ大分薄れてきちゃいるが、ご先祖から受け継ぐ大切な資産、金に換算できない家宝なんだ。赤字なのに水田維持してる理由はこれだ。自分の代で荒地にできない、まして、人手に任せられない。理由⑤
大規模米作りで生き延びられない地域はどうして来たか?米プラスαの複合経営で切り抜けている。ここ、高畠なら、米とブドウやラフランスなどの果樹だ。αが野菜だったり花卉であったりもする。そうやって、代々の田を守りつつ農業で生きるすべを見出してきたんだぜ。
理由⑥
プラスαが兼業である家も少なくない。近隣の工場で働きながら、田んぼ作りも続ける。これを片手間と言っちゃなんねえんだって。

まとめ、
狭い土地、急傾斜の農地、豊富だが稀に見る激流の河川、圧倒的山岳森林面積という自然環境と、農村にしては高い人口密度、細かい土地所有、根強い所有権意識、高い地代、という農村社会環境、そのような規模拡大を妨げる条件の中で、
農地当たりの生産性、儲かるかどうかの経営としてじゃなく、面積当たりの収量とか品質の高さとかを、高い水準で維持して来たのが、日本の米作経営なのよ。

対応は?
まず、条件を素直に認めること。アメリカとか南米とかと単純に比べない。
その上で、不利と見做される条件を有利に転換して行くことだ。
小さな農家がたくさん生産に関わって、きめ細かい農業を営んでいるのなら、その力を生かし切ることだ。

大規模営農ももちろん生かし、小農も生かし、兼業さえも大切に守って行く、そのような複線的な生かす農業施策にきめ細かに取り組んで行くことだろう。

ゼロ100の模範解答なんてないんだ。日本の条件にあった多元的な正解を見出して行くことだろうぜ。

もちろん、アメリカまい輸入!なんて愚策は論外だからな。
すでに77万トンのミニマムアクセス米ての毎年買い入れてんだ。これをさらに増やして、米価を冷やす、なんてことしたら、本当に農家はつぶれてそっぽ向くしかないだろな。

まず、米をはじめとした農産物の国内自給を目指すってことが出発点だってこと、忘れるんじゃないぜ。農業をどうするかに口出ししたいんならな。






コメント (2)
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有機農業若手バッター登場!

2025-06-11 10:35:36 | 農業
クラウドファンディングての初めてやった。もちろん、寄付する側だろ。今さらジジイに投資してもらってどうする?

これまでも応援しようかなぁ、って試みないことはなかったんだが、
ゆとりとはほど遠い年金暮らしの身、金出すとすりゃ、やっぱり直接の世直しの担い手、つまりれいわ新選組だよな、ってことで、どうしても政治献金に投げ銭しちまってる。
ついこの間も、参議院選挙で頑張りそうな若手二人、西郷南海子(京都選挙区)と、三好りょう(神奈川選挙区)に少額ながら振り込んだところだ。

何ごとも政治を変えないことにゃよくならんからね。
昨日だって、学術会議改悪法案採決されちまったしな、あっ、立憲も裏切って賛成?!コメ不足だって、備蓄米安売りするだけで、農家への配慮はゼロだし。

でも、今回は即座にクラファン募集に応じてしまった。

だってなぁ、呼びかけてるのが農業高校の教え子なんだもの。
卒業後も寄り道せずに農業に取っ組んでるんだもの。
いや、そんなのは他にもたくさん、とは言わないが、そこそこいる、まっ、当然だよな、農業高校なんだから。

就農後は野菜作りに専念、有機農業に熱心に取り組んでいる。ほら、キャベツ作りは我が家と同じ防虫ネット張ったトンネル栽培だろ。



彼のクラファン趣旨が、無農薬・無化学肥料で健康なキャベツをたくさん作って出荷したいからってことなんだ。手作業に頼っていた苗の移植、その植え付け機械を購入したいって願いなんだ。



それも同じ高畠町内!

かつて、有機農業のメッカ的存在として、全国から注目を集めた高畠町の有機農業も、高齢化とマンネリ化?が進み、実践者は少なくないものの、若手がバリバリ推し進めてる様子は見られない。

そんな中での彼の意欲溢れる行動だ、こりゃ応援しないわけにゃいかんだろ。

在学時代野球に青春かけてた彼、今度はまほろばの里高畠の有機農業注目のバッターになるってことだ。
ぜひぜひ、多くの方たちに応援して欲しい。

<「未来のまほろばの里」のため!キャベツ植え付け機械を導入したい - CAMPFIRE (キャンプファイヤー)>
FBは
Masamichi Suzukiで検索して欲しい。魅力的なリールが上がっている。リールのリンクを張りつけ、できないかった、できなかった。


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食糧自給、決め手の一つは”半農”

2025-05-08 09:44:59 | 農業
種蒔き終わって、翌々日にゃ水路の堰上げ。
うーん、年寄りには辛い日々が続くなぁ。

水路を辿りつつ、途中せき止めているゴミや枝などを取り除いて行くんだが、腰は辛いしやること単調なんだ。
ここは一つ、チューブ動画の音声でも聞きながら作業するか。

選んだのが、「ニッポンの正体」白井聡、テーマは「日本はコメも失うのか」。



えっ、なんじゃ、なんじゃ!
コメ価格の上昇のことばっかり語ってるぞ。しかも、減反の生産調整は必要だ?ってか。自由市場に任せたせいで、どんどん米価が下落し、ついに時給は10円レベルまで落ち込んで、米作りに意欲を失いつつあることと、農家の高齢化が進んで、この先、さらに生産量は落ち込むって、生産現場の現状についてはまったく言及なしかよ。
おいおい、スーパーで高いコメ目の前に嘆いてる買い物客じゃないんだからさぁ、もっと本質を追求しろよ。

どうもなぁ、このところの白井聡は、自身の生活苦に捉われ過ぎなんだぜ。収入上がると子育て控除がなくなるってことに怒り心頭、そればっか!
庶民なら生活実感から発想して当然だが、思想家なんだからさぁ、マルキストなんだしさぁ、所得控除さえ無関係な低所得者のことも考えろってのよ。

コメ問題語っても同じ、買う側の不平たらたら、生産者の窮状には思いが至らない。じっくり勉強し直した方がいいんじゃないか、日本人の銀シャリ信仰について蘊蓄語ってるより。

もちろん、すぐに動画は切ったさ、辛い労働にうんざり言いたい放題聞かされちゃ、心もやられるってもんだぜ。

この間も書いたことだが、
今回のコメ騒動は、これまでの農業政策の失敗が原因だってこと。効率化、生産性の向上を錦の御旗に進めてきた結果なんだぜ。

平野少なく耕作可能地も限られる自然環境とか、小規模農家が大半を占める農村の実態なんかをとこんと無視して、大規模化の推進と売れる作物に特化する農業ばっかり育てて来たからな。選択的拡大ってやつな。

しかも、自動車の身代わりに、アメリカには70万トンの輸入枠を提供。
採算のあう農業、儲かる農業の推進って、馬鹿の一つ覚え、これが強い!?農業作る自民党農政なんだ。

要するに農業も企業と同じマインドで頑張れ!って旗振りテコ入れして来たのさ。

土台無理なんだなぁ、一部の農家に農地集積して規模拡大、効率上げて生産費の削減を目指すたって。大面積にできる田んぼそのものが少ないし、水田農業は水路管理等多くの農民の手で成り立っているって実態もある。土地の価格が高いって日本の特有の事情もあって、もはや、大規模化⇒生産性向上は行き詰っているのさ。

だから、令和の百姓一揆なんて、専業農家の反乱も起きて来てるわけよ。

どうする?
儲かる農業しゃにむに続けて農業者押しつぶして行くか?
それとも、自給、農家も消費者も暮らしを支える農業に転換するのか?

もう、ここまで世界がきな臭くなってきたら、手前の食い扶持は自分で準備するぜ、ってやり方が真っ当なんじゃねえの、国として?
食糧使って脅されたら、国防も安全保障もへちまもないものな。

ただ、そこで問題になるのは、どうやったら、農業の生産力を高めて行けるか?ってことさ。

もちろん、生産物に適正価格を支払う個別補償は絶対必要だけど、それだけじゃ、農家の生産力を十分に発揮できはしないんだ。
農業所得で経営成り立つ専業農家だけ対象にしてたんじゃダメさ。
現在の農業、特にコメ生産は兼業とかジジババ農家も大きな支えなんだ。俺んとこもその端くれのぶら下がりだがな。

こういう農業収入+他の収入で暮らす、これまでの言い習わしなら、兼業農家、これも大切に守って行くしかないんだぜ。
鈴木宣弘先生の主張に従えば、半農の勧め!ってことになる。

日本農業のベースは小農!企業的経営てのも、あって当然だが、そればかりじゃ埒あかんのよ。
地方に立地の企業も、経営厳しくなって、正社員であっても低賃金、非正規の比率も大きい。だったら、社員に副業で農業を勧めるってあり方も国全体で考えてもいいんじゃないのか。

もう、日本の企業が国民の暮らしを一から十まで面倒見きれる時代は終わったようだしな。夫婦揃って働かにゃならん時代なんだからさ。
副業としての農業も見直した方がいいと思うぜ、企業のためにも。
それには、国が、これまでの大規模専業優先の農政を大きく転換するしかないんだぜ。

さらに、言うなら、都市生活者やら、定年退職者やら、勤め人やらにも農業の魅力を伝えて、農産物自給の可能性を開いて行くことだな。
ジジババは待ってるよ!
若い力、新鮮な活力が農村を担ってくれることを。


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やっぱりデモだぜ!

2025-03-31 12:26:16 | 農業
集まった、集まった!
全国からデモに3200人、路上での参加も含めると4500人。
トラクターも厳選して30台、



中には遠く山口からの遠征もあったりして、盛り上がったねえ。



主催者の最初の見込みじゃ1000人ってことだったけど、軽くオーバーした。見込み違いは、都会の人々の食糧不足に対する危機意識を読めなかったせいだろうな。



それと、れいわ新選組上げての行動姿勢、この動員力を見くびったな。もちろん、この令和の百姓一揆は左右上下党派を問わずの国民運動だから、いっさいれいわ新選組の色合いピンクも抑えての参加だったけどね。
山本太郎なんて、集会での国会議員紹介にも上がらず、個人の一般参加を貫いてた。ここらの打算のなさが彼の矜持で、魅力の一つなんだよ。

もっとも、れいわ新選組の力の入れようは、参加国会議員の数と対議員全体の比率で他を圧倒してたけど。自前でごはん会議進めてるくらいだから、本気度はずば抜けてるのは当然だけど、その取り組みの紹介もしなかった。なんとも奥床しい!

で、やっぱりデモだぜ!



他の国々の数万、数十万から見りゃ見劣りするけど、トラクター30台と3000人超のデモってなかなかのもんなんだぜ。トラクターの出発からデモ隊の全員到着まで3時間はたっぷりかかったもの。



それだけの長いデモが青山から原宿までを練り歩いた効果は大きいものがあるよ。沿道の通行人の反響も好意的だったしな。
特にトラクターのデモってのは、圧倒的なインパクト与えたと思う。日頃、大人しい、保守的と見られている農民たちの怒りの爆発だからな。もちろん、それを支える4000人超の人々ってのも。

その起爆剤になったのは、もはやこのまま行けば農家はつぶれる、農村は消滅するって危機意識だよ。



実行委員長の菅野芳秀君、相変わらずかっこいいね、がユーモアを絡めつつつぶさに語ったことだが。

それと、カロリーベースで30%、肥料や種子の自給度も入れりゃ10パーセントを切るって、食糧危機直前の日本の食糧生産の現状をヤバイと感じてる消費者が多くいるってこともとても大きい。
備蓄米放出しても米の価格、下がらないし、いやもう、自民党農政が完全に失敗だって認識がじわっと広がってるぜ。農家の高齢化で野菜も値上がり、酪農家は廃業、こんなこともうこれ以上続けてらんねえぜ、って認識がグーンと広がってきてるってことだ。

3000人のデモ、大した数じゃないって見方もわかるが、
このデモ嫌い?の日本で、
政治苦手?の日本人の中で、
この農業蔑視?の都会で、
東京一極集中、地方疲弊に関心ない人波の中で、
トラクター見たこともない、原宿歩きの人らの中で、
30台のトラクターと3000人が、農業を守ろう!と行進した意味は大きい
んだぜ。朝日新聞は相変わらず気づいちゃいないがな。

で、闘う相手が、そういう鈍感と無知なんだから、今回の令和の百姓一揆、一発屋で終わらせたら、また、また、また、負けの歴史を書き加えることになる。

ここは何としても、さらなる行動の実現が必要だ。
トラクターの台数も増やし、
農家の参加も数倍増して、
都会の参加者は万単位、
歩くコースももっとアピールできるコースを警察に認めさせ、
トラクターと人が連なる形にさせて、
街宣車もコーラーも充実させて、
デモスタッフも今回の経験を活かし、
名前は出さなくってもいいから、デモ慣れ?してるれいわ新選組スタッフ、支持者の経験と蓄積をたっぷり活用して、
音楽や鳴り物ももっと盛り込んで、
賑やかで、楽しく、迫力のある発信行動を展開しようぜ。

と、勝手な注文をつけまくったが、
ジジイとしちゃせいぜい宣伝に努めるし、遠くても駆けつけるし、疲れ果てても2万歩超、頑張ってあるくし、腹から目一杯レスポンスの声上げるからさ。


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いざとなったら尻叩くんだとよ!

2024-05-26 09:14:09 | 農業
いい加減にせえよ、
何が食料供給困難事態対策法じゃい!



常日ごろほったらかし、どころか、米作るな、牛乳絞るな、金になるもんだけ作れ、って偉そうに強要しといて、

困った時にゃ、米、麦増産の命令、従わない農家は名前さらして罰金だとよ。
それが政府の食糧政策かよ、呆れるな。

だいたい、農業ってもんがまるっきり分かっちゃいない。田んぼなんて、一度荒らしちまったら、はい、米足りないからさっさと作付けしろって、そんな簡単に水田に戻りゃしないんだぜ。

果樹農家とか園芸農家に、米作れってか?
はっきり言って、アホか!
農業だからって、一緒くたになるわけないだろ。

それ以上に、今、米作りを支えてるのは、60歳以上の高齢者、いや、控えめに言ってだけど、実際は70歳超なんだよ、俺みたいなジジイやバアサンばかりなのさ。
農業用水の堰の管理組合、見て見ろよ、老人クラブか敬老会の集まりだから。

食糧自給率30%台てのは、こういうことなのさ。そこら中で足引っ張り、煮え湯飲ませて、さんざんぱら壊しに壊して、やる気も基盤も後継者も叩き潰し、それを放置し、この先もほったらかしで済まそうという輩が、政治の中枢を握ってるのよ。そのくせ、緊急時にゃ米作れ、だと!!

この歳で無農薬有機栽培で3反部、命令されたって、誰がこれ以上働くもんかい。名前晒すなら大いに晒せ!堂々と反論してやるぜ。

かつては、農家の味方面して、票集めてた自民党の議員たち、2世、3世になって、もはや、地元建設会社に仕事引っ張って来るしかつながりなんてないんだ。せいぜい祭りに行事に酒飲みで騙くらかしてるだけなんだ。

農村の年寄りたちも、この無理無体な法案きっかけに、
俺たちゃ、牛馬じゃねぇってとこ、見せつけてやんなねぞ。
そうさ、投票権てもんがあんだからさ。

農業なんてさっぱりわからなくなったトンチンカンの農村議員を追い出すしかないぜ。
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