ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

着付け稽古始め

2011-01-31 20:34:38 | 地域文化

 3年生が抜けて新しいチームになった。今年も当然演歌ショー『夢芝居』の公演は継続する。すでに2月11日、米沢万世園、3月11日南陽市中川地区老人大学での公演が決まっている。その前に置農受賞報告会てのもある。

 別に演劇部が受賞したわけではない。今年度の置農の活躍は凄まじく、内閣総理大臣賞、文部科学大臣賞2つ、さらに山新3P賞、全国美味い米特別奨励賞と続き、ごはんDE笑顔選手権全国出場と全国に出たくらいでは軽くあしらわれるって状況だ。

 それらの活動をお世話になった方々にご披露し報告させて頂こうという試みが受賞報告会だ。だから、演劇部なんかの出る幕は、本当はない。でもさ、同窓会の行事も兼ねるこの会、研究発表ばかりじゃ見る方だって疲れるでしょ。高齢の皆さんに、少しはほっと息抜きの時間もあった方がいいんじゃないってことで、無理矢理頼み込んで出してもらうことにした。貴重な時間なのて゜演劇部の割り当ては15分、この中で演歌を4曲踊ることにしている。

 これだけやるならどうと言うこともない。だけど!その5日後に校内公演が計画されている。無茶な話しだ。生徒だけの手で2本の作品を仕上げて舞台に上げる。それをやりながら、演歌ショーの準備もして行かなくてはならない。

 3年生も出られるなら問題は何もない。ちょこっとおさらいしておけばいいだけだ。ところが、新チームだろ、これは厳しい。とりわけ問題なのが振り袖の着付けだ。

 これまでは3年生に必ず美容師希望の部員がいて、その子たちが中心になっててきぱき進めてくれていた。着付けも化粧もヘアメイクまでばっちり決めてくれていた。ところがそれを引き継ぐ2年生は、その方面がとんと疎い。これまで助手でやってきた者もいるが、一人で、となるととってもとっても。

 そこで、まずは着付けの稽古始めということにした。またまた置農演劇部応援団の一人黒澤とし子さんに来ていだいて一から指導していただいた。3時間掛けて2回振り袖を着せたり脱がしたり、どうやら一通りは学んでくれたようだ。

 もっとも、この日も悪天候、米坂線がストップして新しい着付け担当者も二人、着付けられる方も一人が登校不能。こればかりは仕方ない。来週もう一度先生に来て頂くことになった。ということで、着付け中の画像を載せておこう。 

Img_7035

着付けができても踊りが下手じゃ様にならない。ということで、校内公演の稽古を続けながらの舞踊の稽古も続けることになる。下の画像は踊りの先生のDVDを見ながらもう一度ふりをチェックしているところだ。

Img_7036

 今年は子どもミュージカル以上に演歌ショーに力を入れたいと思っている。公演の依頼、お待ちしています。

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地域とつながる:川西町芸術文化協会新春交歓会

2011-01-29 18:59:17 | 地域文化

 各市町村に必ずあるのが「芸術文化協会」。知らない?そう、若い人たちには縁遠い存在になっているかもね。でも、どこの地域でもけっこう活発に活動している、はず。日本舞踊、ダンス、謡曲、合唱、大正琴、カラオケといった舞台表現の分野から華道、茶道、短歌、俳句、川柳、写真など展示部門、この小さな川西町でもなんと37の団体が加盟し活動している。

 中心は70歳前後のお年寄り?って言ってもいいのか?が中心だから、若い人たちには馴染みが薄い。ああ、じいちゃん、ばぁちゃんの趣味の会の集まりね、ってところかな。

 その高齢者主力の川西町芸術文化協会に昨年から準会員のような形で置農演劇部が参加させてもらっている。演歌ショー『夢芝居』を公演するようになってのご縁だ。昨年、一昨年と11月3日の町芸文祭にも出演させていただき、とてもよい思いをさせてもらった。なんたって、置農演劇部のステージは大喝采に包まれるからなんだ。

 今日はその新春交歓会だった。文化祭の反省でも、置農の活躍や演劇部の参加を賞賛してくださる方ばかり、本当にありがたく、気持ちよいひとときを過ごさせていただいた。中には、置農演劇部が一番観客を引き留める力があるから、文化祭のトリに置いてはどうかとか、内容が乏しい第1日目に持ってきて盛り上げてもらってはどうかなどの嬉しいお話しもあった。たかだか地元高校の演劇部が町の文化祭活性化の大きな力になれるなんて思いもよらなかった。

 もちろん、技術や力量なんかではない。ずばり、若さ!若い者たちと一緒に日頃自分たちが親しみ精進しているものを分かち合いたいってことなんだ。自分たちの活動を見て欲しいし、若者たちの表現も見てみたいっとことだ。今どき、文化状況は世代間で完全に分断されちまってるからね。

 この世代間の文化断絶ってのは、日本の今の大きな問題ではないかと思う。例えば東京で芝居見に行っても、小屋により、出し物により、観客層ががらりと変わってしまうから。新劇系とか新橋演舞場なんかは団塊世代以上、方やナイロン100℃なんかやシアターコクーンだと30台以下ってはっきり分かれる。これは不幸なことだし残念な状態だ。

 これなんとかしなくちゃいけないわけで、せめて川西町では置農からその閉塞を切り開いて行こう、なんて大袈裟なもんじゃないが、少しでも橋渡しをしていきたいって思いもあって、『夢芝居』の公演、町文化祭への出演を始めたってことだ。

 これまでの各団体の方たちにも喜んでいただいているが、置農演劇部員にとってもとても大きな価値を持つ活動になっている。それまでどことなく縁遠い存在だった地域やお年寄りがとても身近な暖かい存在として感じられるようになったことだ。何か近づきがたかった若者と高齢者の距離がぐーんと近いものになった。本当はそんな離れていたわけではないのだけど、普段接する機会がないから、互いに敬遠しあっていただけなんだ。その無意識の距離を取り払うことができた。

 今年の町文化祭は県大会のリハーサル当日!従来なら出演は辞退ってことなんだけど、なんとか都合をつけて出たいと思っている。第1日目とか、2日目の午前中とか、ともかく出よう。そして、元気をもらって県大会に出発しよう、そう決心している。

 ところで、置農の定期公演くらい観客の平均年齢の高い高校演劇部はないってこと知ってるかな? 

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食育ミュージカルで農業って難しい!

2011-01-25 17:46:08 | 演劇

 食育子どもミュージカルの新作、書かねば、書けない、書かねば、書けない、書かねば、・・・しつこい!期限は生徒たちが作る校内公演の終了の日、つまり、2月10日。うぉーっ!あと2週間!

 書けない理由は、農業をテーマに書こうとしているから。子どもたちに、もっと農業のこと知ろうよ、興味持とうよ、大切な食べ物を作り出す仕事なんだから。ってこう書くと簡単そうだけど、これを物語として立ち上げるのって、なかなかに難しい。

 理屈っぽくなってしまうし、農業が疎遠になっている現実には、政策とか時代風潮とか子どもたちの与り知らぬ要素が絡まっているからだ。農業を知りましょう、はい、そうですね、だからどうなの?って流れになってしまう。これをおおそうか!農業っ大切なんだ!面白そうだ!って子どもたちが顔輝かせてうなづいてくれるように作んなくちゃなんない。野菜を食べよう!よーし、今日からピーマン食べてみる!って単純には行かないんだ。

 最初の食育子どもミュージカルが農業編というか、食料自給論だったってことも、困難の上塗りをしている。同じ筋立ては絶対いやだからね。あの時は、輸出可能な花ばかり生産している架空の王国を登場させて、本当の食べ物はその土地で作られたものなんだって、ちょっと無理矢理引っ張って行った。今、思い返すしと、昔はなんの恐れも不安もためらいもなく書いていたもんだって驚いてしまう。

 もう、5作目だもの。毎回、毎回少しずつ進化して行ってるって思うから、常に前回以上に面白くしなくちゃってプレッシャーもそうとうきついものになりつつある。ここまで公演重ねてくると、見えるんだ。どんな話しが子どもたち引きつけるか、どんなキャラクターやシーンなら舞台が楽しくなるか、どんなせりふのやりとりなら笑いを取れるか、こういったことがわかってくるんだ。

 じゃあ、書けば?いえいえ、わかってるってこととそれが書けるってこととの間には、深くて暗い闇がある、ありゃどっかで聞いた文句、ああ、Catch & Row で使った『黒の舟歌』だった。思いつくそばから、ダメ!そんじゃつまんない!それ舞台が暗くなる!とダメだしに次ぐダメだしで、今日まで来てしまった。

 でも、もう書かなきゃ、書けないなんて恋占いみたいなこと言ってられない。だから、書く!何が何でも書く!と気持ちのベクトルをしっかり前に向けて、じゃあ、明日から、だから、それがいかん!!一昨日舞い降りた芝居の神様にすがりついて、ともかく最後まで行ってみようと思う。ちょっとだけ明かしておくと、ミツバチと豚と小学生ってこれじゃなんのことかさっぱりわかんないよな。そう、要するにそんな混沌の中から、もがき出そうとしているわけなんだ。

 おっと、早くも3月末に公演予約入ってるんだった、頑張んなくちゃ!

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この暖かさがたまらない!置農食育子どもミュージカル寒河江公演

2011-01-22 21:49:11 | 地域文化

 またも置農演劇部ミラクル!3学期始まってからずーっと続いていた雪降りが、昨夜からぱたりと止んだ。出発時はさすがにちらついていたけど、それも気にするほどでなく、公演会場の寒河江市ではなんと晴天、何の苦もなく装置・道具の積み込みと積み下ろしをささっと済ますことができた。さらに帰路も順調、前日の悪路が嘘のようにすべてはスムーズ、またまたまた、置農食育ミュージカルの晴天伝説は継続した。

 さて、今回の公演は引き受けたものの、思い悩むことの多い公演だった。何より3年生をこんな学年末試験直前まで引きずり込んでいいのか?彼らが満足行く公演になんのか?随分心配した。正直、彼らも過半数はあまり乗り気じゃなかった。今年の活動が忙し過ぎたからね、ムリもない。大会もとっくに終わり、町田公演も済ませて、年も越して、まだやるの?うんざりする気持ちもよくわかる。

 でも、引き受けた。一応相談はしたけどね。強行した。50回超公演の記録達成の年、それなりの終わり方をしたかったからだ。やったね!よかった!感激だ!って最終公演を締めくくりたかったからだ。

 思惑は見事に当たった。本当に気持ちのよい公演を打つことができた。感動のうちに29回目の『ベジタブル!ワンダフル!!』を終えることができた。3年生はじめ部員たちもとても満足して帰ってきた。もちろん舞台の出来も悪くなかった。さすがに30回近い経験を積めば、役も自ずから自分のものになるし、演技や歌も上達していた。

 でも、納得の一番の理由は、迎えてくれた主催者の熱い思いと暖かい気配りだった。寒河江市の食生活改善推進協議会の皆さんからは、何度も依頼の電話をいただいた。時期が合わず、それでもなんとしてもやって欲しいとの要望でこの時期になった。バスとトラックのチャーター料を出してでもという熱心なお誘いだった。その熱意がそのまま溢れかえったようなイベントになった。

 まず、この時期に300人近い観客を集めたってことが凄い。きっといろんな所にこまめに働きかけてくれたんだろう。親子連れを中心に会場のハートフルセンターホールがほぼ埋まるほどの活気ある会となった。出演者の僕たちにも手厚い持てなしが準備されていた。昼食には手作りの豚汁に漬け物におにぎり、さらにデザートのロールケーキまであって、おいおい、食い過ぎるなよ、舞台で寝ちまうぞ!って注意するくらいのご馳走をいただいた。

 それ以上に嬉しかったのは、舞台に対する関心の深さだった。リハーサルでさえメンバー全員が客席後方に位置とって熱心に見てくれた。もちろん本番も大いに笑い、手拍子を打って雰囲気を盛り上げてくれた。

 こういう応援団がいると、舞台は盛り上がるんだ。4,5歳の幼児がけっこう居て、1時間も集中できるだろうか、なんて心配はまったくの杞憂だった。ほとんどの子どもも親も最後まで楽しみ引き込まれて見てくれた。アンケートにも好意的な言葉がたくさん書き連ねられていた。素晴らしかった、楽しかった、野菜の大切さが伝わった、などの他に、たくさんの人にみてほしい、とか全国公演する価値がある、なんてコメント読むと、これはもう高校演劇部としては最高の褒め言葉だよね。

 学校に戻り片づけを終えてミーティング。3年生一人一人が最後の公演を感慨深げに振り返っていた。やっぱりね、やってよかったんだよ、この公演は。天気も祝福してくれたしね。寒河江市食改の皆さん、健康福祉課の皆さん、バスとトラックの運転手さん、ありがとうございました。良い思い出とともに『ベジタブル!ワンダフル!!』打ち上げることができました。記念に全員集合の写真をアップさせてください。

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豪雪だ!子どもミュージカルの公演だぁぁぁ!!

2011-01-21 22:15:52 | 地域文化

 ひどい!ひどい!!ひどいぃぃぃ!!!

 朝5時半に起きて除雪にかかるもあまりの積雪に除雪機がダウン。シューターの部分に雪がぴっしり。これじゃ飛ばせない。バケツに湯を沸かしてぶっかける。どうやらつまった雪が溶けて機械が動き始めたけど、今度は水か着いたせいで威力は半減、時間ばかり過ぎていき、どうにか家の前を掃き終えたのが7時。

 道路もひどい!走ったままですれ違えない!!そこら中に吹きだまり。あれれ、つっこんでるよ、若いのが。押せば出られそうだったので、降りて手伝うことしばし。やっぱだめだ。JAFF呼んでな、と車走らせたら、今度はこっちが吹きだまりにつっこんだ。見えない!辺り一面真っ白!頭の中も真っ白!!でもどうにかこうにか抜け出して学校着8時半。やれやれやれだ。

 おっと、米坂線もフラワー長井線も動いてない。そりゃそうだろ、この雪だもの。生徒も半分は学校に来られない。で、半休校、つまり、来てる生徒は2時間だけ授業して放課ってことになった。

 さあ、弱ったぞ。明日の準備どうする。明日は寒河江市で公演なんだ。ええーっ!この雪のなかを!?そう、ずいぶんとっても熱心に呼んで頂いたので、ついついこりゃやらなくちゃって引き受けたんだ。まっ、大変なのは覚悟してたけど、前日休校になるなんてね。

 仕方ない!来ている部員7人と顧問2人で荷物を玄関口まで運ぶことにした。3階の部室からえっさえっさ、いやはや何回往復したことだろう。さらに別棟の体育館からパネル10枚足20本、暗幕茶箱一杯、照明灯体2器。いつもならすぐ下の非常口まで運ぶだけなんだけど、この雪で正面玄関しか使えない。1時間半かかってようやく終了。まず、明日に向けて準備が終わった。

 さてさてさ、明日の天気は?雪!まぁそうだろう。期待はしないよ、この時期だもの。演劇部の晴天伝説も真冬は効果無しってことだ。まずは、全員来てくれよな。

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