ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ボカシ肥も最後の手入れ

2017-02-28 09:01:53 | 農業

 日一日と春の気配、日差しも風も空気もすべてがどことなく浮き立ってくる。長くうっとおしい冬篭り生活もあと少し。気分は晴れ晴れ、心待ち!とはいかんのだよなぁ、これが。

 ストーブ前でのぐうたら暮らし、とことん馴染んでしまってるもん。やれやれ、農作業が始まるのか!ああ、ってなもんよ。明日から3月、味噌煮が終われば、春先菜っ葉や実とりエンドウの種まき、米の方じゃ塩水選の準備やら育苗用土の準備なんかが始まる。せめて、あと1か月、いや、2週間、このまったり生活続けさせてくれないか?などと、うじうじ思い悩んでいても、季節は非情に近づいて来る。

 やんだ、やんだとダダ捏ねていねで、やるべきことはやらにゃ!そうだな、よしっ、ボカシ肥を完成させちまおうか。

 旧鶏舎でじっくり熟成続けたボカシ肥、これまで3度手入れをした。今年は、最初の手入れが適期だったせいか、それとも、積んだ材料の配合が適切だったためか、仕上がり具合はいたって順調。これにて完了、出来上がりって放り出してもいいんだけど、そんな怠け心で新しい年の作業に突入するってのは、先々、ズルズルと手抜きを重ねそうだから、ここは一番、しっかり最後の手入れと行こう。

 覆いのビニールを剥ぐってみれば、ほらね、まだ表面に放線菌がびっしり!

 これ出るってことはまだ未熟な肥料だって証拠なんだ。この菌体たちをしっかりかき混ぜて、土の中に拡散させちまう。スコップをざくりと入れる。おっ、中はさらさら、これはいい。塊がほとんどない。狙い通りの仕上がり具合だ。これなら、大部分が育苗用に使えそう。放線菌がへばりついた表面だけは手でほぐしてやらんといかんが、あとは、軽く天地返しをするだけ、2時間近くも掛かった1回目、2回目が嘘のようだ。ぐるりと周囲を回りながら掘っては返しを繰り返して終了。その間わずかに15分!ビニールの覆いを掛けて、ぼかし作り作業すべて終了!

 これで、冬中唯一の農作業をつつがなく終えることができた。さ、味噌煮までの2週間、残り少なの冬眠生活をだらだらと過ごそうか。

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今日は宣伝。二兎社公演『ザ・空気』

2017-02-27 09:36:01 | 演劇

 他の劇団のお先棒担ぐなんて、お初だよ。二兎社公演『ザ・空気』!関りあるってわけじゃない。頼まれたってわけでもない。まして、袖の下、なんてこたぁ、さらさらない。当ったり前だ。このブログの記事見て、行く人なんて一人二人いるかどうか。

 事前に見て良かったから、お勧めよ、ってことでもない。見てさえいない。それでも、書く。この舞台、きっと面白いものになるって予感がぱたぱたと頭の中で閃き続けてるから。

 プラザで公演した最近の2作、『鴎外の怪談』と『書く女』、興味深かったけど、辛かった。前者『鴎外の怪談』からは、大逆事件にぶち当たって、格闘しつつも打ち負かされていく当時の文筆家たちの呻きが聞こえてきたし、それは、この先近未来のこの国の姿かもしれないと感じさせられて、腹の底にずしりと重石を放り込まれたと感じた。演劇界での評価も高く、幾つかの賞を受賞してもいる。でも、いかんせん、深く切り込み過ぎた。プログラムとは別刷りの用語紹介なんかもあったが、まっ、解説や注釈見ながら芝居見るてのは、ちょっとなぁ、ってことで、プラザでも客の入りは菜の花座以下、残念な結果だった。『書く女』は樋口一葉、うーん、これまた一葉にさほど興味のない人間には袋小路だった。正直、飽きた。

 実は、二兎社を切りまわす永井愛さん、この人のお陰なんだなぁ、今僕が演劇の隅っこでうじうじしてられるのも。『見よ、飛行機の高く飛べるを』なんか、置農演劇部で2回、もちろん別キャストで、も公演しちまったし、菜の花座でも『ら抜きの殺意』を上演した。そんな作品に出合えて、今でも感謝の気持ちが沸々と湧き上がってくるほどだ。

 永井愛さんに惹かれた理由は、まず一番に笑い、次に社会性、そして、深、わかりやすさ、てことかな。『ら抜きの殺意』など、ど素人の我々が演じても大いに笑いで盛り上がったくらいだし、東京で見た『片づけられない女たち』など、演芸場なみの大爆笑の連続だった。笑わせつつも今の時代を鋭く切り取る、そんな作劇に憧れ続けているんだ。

 でも、最近2作について言うと、社会性、歴史性の側に大きく傾いてしまったかな、それが残念、と思っていた。しかし、今回の『ザ・空気』は違いそうな予感がするんだ。君が代問題を扱った『歌わせたい男たち』やリストラの苦難を描いた『こんにちは、母さん』のような軽妙なバランスを取り戻してくれていそうな気がする。だから、こうしてお勧めを書いている。

 二兎社、永井愛さん、この人たちの舞台がそっぽ向かれてるなんて、川西の、置賜の文化性、社会批判性の低さそのものだ。金は無くても知性は髙く、仕事は厳しくとも感性は鋭い、そんな地方でありたいもんだって思うから、ぜひ、『ザ・空気』見に来ておごやえな。 

 

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外ラン始動だぁぁぁ!

2017-02-26 10:02:49 | ランニング

 ほれほれテレビじゃ東京マラソンやってるし、こっちも冬ごもりモード振り払って、外ランだ。ただし、昨日の話しだけどね。

 久しぶりの晴天だ!広がった青空と白く浮かぶ雲、見ているだけでウキウキするよ。窓から差し込む日差し、暖けぇ!そらそら、走るんだよ、外走らないでどうすんの?

 雪に降りこめられてから、寒風吹き荒れるようになってから、トレーニングはひたすらジム。マシンの上をせっせこせっせこ走り続けてきた。でも、考えて見りゃ、シーズン最初のフルマラソンまであと1か月半しかないんだ。いつまでも甘やかされた室内環境でぬくぬくしてるわけにゃいかねえよ。上り下りあり、風にあおられ、日に晒され、固いアスファルト道路を実地に走っておかなくっちゃな。

 ちょっとは気温の上がった昼過ぎ、えいっ、行くぜ!と、飛び出した。久しぶりだから、まずは14キロコースで足慣らしか。ペースもゆったりと6分30秒/キロってところで走り通せりゃいいよな。

 おお、やっぱり外は寒いや。北西からかなりの強風。往きのコースは完全に向かい風。慣れない体にゃちときつい。ストレッチもアップまもなしで走り始めたから、早くも足の付け根外側が痛みだす。やっぱなぁ、外は違うんだよ。ジムで10キロ走っちゃいるんだけど、辛さが違う。痛みとまではいかないが、膝にもずんずんと響いて来る。

 それでも、ちょっと、足を止めて、カメラをパチリ!

 なんか、去年もこんなことしながら走ってたな。

 そうか、この外ラン開始が、僕の春の訪れってことなんだな。8キロ過ぎになって、ようやく体のぎこちなさが取れて気持ち良く足が出るようになった。折り返しで風も追い風になって快調、快調!ペースは6分を切って、5分50秒。

 10キロ通過。2年前、ここでふくらはぎの肉離れ発生で歩いた。体力不足でこの先4キロを喘ぎつつ走ったこともあった、などと過去を振り返りつつ通過。ラスト3キロはダラダラ登り。ペース6分30秒以下にならないように気合いを入れて走り切った。距離14.14キロ、タイム1時間27分49秒、平均ペース6分13秒。何度もカメラタイムを取った割にはまあまあかな。

 それにしても、外ランはやっぱり違う。ジムばかりでぬくぬくしてないで、ロードも走らなきゃ、てのがこの日の教訓だ。おっと、30キロ走もやっておかねばね。

 

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薪ストーブは美味しい!

2017-02-25 10:01:55 | 暮らし

 介護別居中の神さんは月に2度ほど帰って来る。てことは、月に20日以上は独居老人なんだが、別に不便はないなぁ。掃除は好きじゃあないが、ほこりに埋もれたりなんてしちゃいない。加齢臭?いやだぁ!なんて顔を背けられたくはないから、洗濯、入浴は以前に増して熱心だ。食事の方はもう得意分野だからね。朝昼晩、欠かすことなく自前で調理。外食、買い食い、ほぼゼロだ。金がないからってことが大きいけど、外で食ったって大して美味かないもの。

 もともと作るのは好きでも、食べるのは超のつく早食いなんで、孤食、味気ないなぁ、なんて感傷に浸ってる暇はない。あっという間に食べ終わる。片づけはやや苦手だが、それも、テレビで見たゴミ屋敷老人の台所の惨状なんかがチラと頭に浮かんで、さっさと洗い物は済ませる習慣が身に付いた。

 ただ、美味く早くに傾斜すると、一人じゃ絶対にしない料理てのも出て来る。鍋物とかバーベキューとか、わいわい複数人で突っつき合う料理、こいつは無理だなぁ。敢えて鍋に挑戦することがないわけじゃないが、それは豆腐が余ってるとか、豚肉と白菜ささっと食べる方法は?なんて手抜きの方便としてだ。鍋物の他に、一人じゃやらない料理の一つが、ストーブグルメ・ストーブグリルだ。

 なんて、言うほどのことはない。いたって簡単。薪ストーブに特製バーベキュー網を突っ込んで肉や野菜を焼くだけのことだ。別に面倒でも準備が必要てわけでもないが、何故か、一人だとやる気がおこらない。幸い、ちょうど神さんも戻ってきていることだし、よしっ、今夜は薪ストーブでソーセージを焼こう。 

 この特製グリル、ストーブ購入時におまけで付けてくれたものなんだが、これがなかなかのすぐれものなんだ。ストーブ内の熾きと適度な距離を保って固定しておくことができる。いかつくて、普段はちと持て余し気味だが、いざ使うとなると機能としても、デザインとしても申し分ない。

 グリルを時折引き出して、裏返したりしつつ5分ほど、ほれほれいい臭いが漂い始めたぞ。この方法で焼くと、皮がぱりぱりに焼けて、中からは肉汁がとろーり、ソーセージの食べ方としては間違いなく最高だ。しかも、しかも、ソーセージは世界食肉コンテスト連続受賞中のファインのものだから、こりゃもう、美味くないわけがない。

 焼きあがったソーセージはカレー風味とチョリソー。これにだっぷりのジャガイモサラダ。シンプルだけど、またとない食卓だ。こういう楽しむ食事、これはやっぱり家族と一緒じゃないとね。おっと、薪ストーブのお陰でもあるなぁ。

 

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なんだぁ?!プレミアムな金曜日だとぉぉぉ?!

2017-02-24 09:11:40 | 世の中へ

 おお、そうかい、一月お仕事ご苦労さん、月末の金曜くらい早上がりしてゆったりしとくれよ、なんて、政府もちったぁ、働き過ぎ日本、なんとかしようと思ったんだな。なんたって、ブラック横行の世の中だから。働き方改革はまず時短からってことだぜ。

 周囲見回したって、若い衆はほとんど交代制勤務、早番、夜勤の繰り返しで、地域活動はおろか、消防団だって人が集まらなねえ、ってえ有様だもの。スカイラークとかも終夜営業止めるってねぇ、そうだろう、若者にゆとりなし、夜中にファミレスでたむろってる暇も金もないからな。せめて、月末の金曜半日、大切にしましょうよ、てんだろう、プレミアム・フライデーって。

 て、思っていたら、ぜんぜん違うんだってな。今日の新聞見たかい?4ページまるまる使って、買ってけ、食べてけ、乗ってけ、の大合唱だ。「午後3時から、何をしようか。」買い物・旅行・飲み会・イベント・・・やりたいことにぜいたくに使えます。って横で経団連会長がほくそ笑む写真!なんだい、金使わせるための早上がりなのかい!

 次のページ見たら、ご丁寧に仮想ビフォー・アフターまで載っている。しかも、買い物編、旅行編、飲み会編、イベント編ときた。おいおい、早めに家に帰ってのんびりしちゃいけねえのかい。家族団らんや、一人ゆったり読書や音楽鑑賞じゃダメなのかい。ほら、欄の下にゃ「心つながる金曜日にしょう。」っていい事言うじゃねえか、って思ったら、アサヒビールで乾杯!だってよ。さらにさらに個別情報満載の最終ページ。

 まっ、月にたった1度でも早上がり時短あるにこしたこたぁねえさ。でもなぁ、その理由が消費拡大、景気浮揚ってのは、あまりに世知辛いてーか、金に目がくらんだ仕儀ってもんじゃねえか。世の中、金、景気、株価、これ言ってりゃ、みんな納得するって様が気に食わねえんだよ。いつの間に、この国は金の亡者になっちまったんかねぇ。

 これだけ鳴り物入りの大騒ぎ、折り込みのチラシも待ってましたと客寄せを煽るのか、って思ったら、これが普段の週末よりもはるかに少ない数枚程度。そうか、そうだよな。地方じゃ、田舎じゃ、プレミアムな金曜日なんてどこにもねえってことさ。昼夜問わず働きづめ、びっしり組まれた年間操業スケジュール、政府や経済団体の掛け声程度で変わるわきゃないんだよ。

 都会じゃ、この取り組み、サービ業や零細中小にゃ負担増えるって、不人気だってことだが、田舎はそもそも蚊帳の外。このバカ騒ぎ、今の社会の格差構造を目の当たりにすることになったよな。

 もっともな、笛吹けど踊らず、早上がりした人たちだって、給料上がってるわけじゃなし、そんな上っ調子は構わずスルー、家でのんびり過ごすに違いねえさ。で、ページを埋めた広告の中で、これはって思ったもの、それは、「週末は家族みんなで料理をしよう」(スプーン印の製糖会社)!いいんじゃねえかい。砂糖なら安いしな!

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