ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

爺ちゃん、婆ちゃん30人

2012-05-27 21:58:06 | 地域文化
 地域のお年寄りを紅大豆料理バイキングにご招待。『寄っとこえプロジェクト』第一弾、なんとかかんとか終了した。

 桜茶を含めて全13品!お茶以外、すべて紅大豆にこだわった料理を準備した。昨日、半日かけて下ごしらえしたお陰で、今日は大きなトラブルもなく、ええーっ!あったろ、ごたごたが。

 トラブル1、朝7時、調理開始と同時に、「小女子が無くていいんですか?」って生徒の声、なにーっ!なして?当然必要だろ!「紅大豆とじゃこの揚げ焼き」だもの!昨日、「そうかなって思ったんですけど、」おいおい、それ昨日のうちに言ってくれよ、って思ったけど、注文し忘れたのはそもそも僕、怒るに怒れず、魚屋さんを朝からたたき起こして、どうにか手に入れた。

 次なるトラブル。スイッチ入れて1時間、そろそろ紅大豆ご飯炊けてるだろうな、って、おおーっ!二つの炊飯ジャーのうち、片方は生煮え、もう一方はお米のまま!なんだ、こりゃ!!焦ること焦ること。でも、そんなそぶり生徒には見せられない。平気な振りして、生煮えは潔く?断念、我が家の鶏さんに食べてもらうことにし、片方の米と紅大豆を等分に分けて、山勘で水の量を決めて炊きあげた。結果、一つはまずまずだったけど、もう一つの釜はおかゆ状態!こういう時の生徒って容赦ないんだよね。べちょべちょとか、無理とか、おかゆとか、まっそれはその通りなんだけど、・・・・・。ブレーカーが落ちた結果なんだから、もちっと優しいいたわりの言葉ってないものか、なんてこともぐっと飲み込んで、これだって十分おにぎりになる!って強引に押し切って、握られた。さらにこれでは足りないので、処分した釜の分を追い炊きした。うるかした大豆はもうないので、水煮した大豆を使用。どんな風に炊けるのか、大いに心配したが、どうにか上手く行って、なんとか必要量を確保できた。

 トラブルとしては、こんなところかな。バイキングって形になれないせいか、最初から盛ってくれたら良かったのに、なんて言葉も出てきたけど、いざ食べる段になると、目を輝かせて料理を選んでいた。


Photo

 料理はほぼ好評。美味しい、美味しいと食べていただいた。心配した高校生との歓談も、紅大豆本舗の3年生を中心に和やかに進んだ。そちこちで楽しげな声がひろがって、やって良かった!の結果となった。




Photo_2

 
 集まってくれたお年寄りは30人、置農生は22人、美味しく楽しい1時間だった。

 作りすぎて余った料理も生徒たちが残らず持ち帰り、いいなぁ!こういう姿勢!!食べ物を大切にする気持ち、とても爽やかな気分で終わることができた。

 次回は6月17日(日)、今日の成功で今度はもっと段取りよく進められるだろう。何よりの収穫、生徒たちが大きなイベントし終えて、満足してくれたことだな。




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暗中模索:シニア演劇学校第2回稽古

2012-05-25 22:27:23 | シニア演劇
 楽しくしなくちゃ!って意識強すぎるのかなぁ。どうもレッスン内容に不安が付きまとう。今回は、声を届けるってテーマでやった。空間的距離感や、心理的な距離なんかを意識して、声を相手に届けるってことをいろんな方法でチェックした。

 これ、絶対必要なことだし、やらなきゃならないこと。こちらの言いたいことはほぼ伝わったと思う。でも、・・・・・

 今回はダンスもやった。ダンスってほどのものじゃない。置農演劇部で、円ダンスって言って基礎トレの最後に必ずやっているものだ。全員が円になり、その中心に出た者の振りをみんなが真似て踊る。心と体のリラックスとリズムに乗る練習ってところかな。これは意外だったなぁ。思いがけず、みんなリズム感良かった。高校生よりよっぽといい。ちゃんとエイトビートになってるもの。

 これってどう考えたらいいんだろ。一つは、今どきの50,60歳台って、結構若いときから洋楽と慣れ親しんできた所為ってこと。そう、昔風のお年寄りとは違うんだよ。それより、不思議は今時の高校生の音楽性の欠如の方かもしれない。音楽やリズム感ってものも経験知ってもんが大切な分野なのかもしれない。

 2時間半の稽古って、どうしてどうして、馬鹿にならないほど長い。一つことを身に付けようとすれば、発声だけで1時間やってたっていいんだけど、そこがそれ、楽しくなくちゃ!って強迫観念があるわけだ。高校生なら3年かけてものになればいいって思えるから、1時間声だしてろ、とか、2時間踊ってろ、でも躊躇いなく命じることができる。でも、シニア演劇学校となると、11月までにそれなりのことは教えて、そこそこに仕上げなくちゃいけないわけだから、ついつい、表面をさらっとなでて終わり、はい、次行こうってことになってしまう。となると、いろいろ工夫して飽きないように、ってサービスしないわけにいかない。

 で、取り込んだプログラムが、「気になるセリフ」ってコーナーだ。僕がこれまで心引かれたセリフとそのお芝居を知って貰おうって心づもりで取り組んでいる。前回は井上さんの「イーハトーボの劇列車」から引用した。広場があればなぁ!って奴。今回は、永井愛さんの「見よ、飛行機の高く飛べるを」から三カ所のセリフをテキストに書き出して読んでもらった。当然、劇のストーリーや見所を話すわけだが、これがまた、めちゃダメなんだなぁ。自分でしゃべりつつ冷や汗たらたらだもの。ああ、こんなに感動するシーンなんだけど、俺の説明じゃ伝わらないよなぁ。もう、暗い気持ちになりながらもしゃべり続けた。

 それじゃ止めよっか、っていう気にもならない。やっぱり、いろんなお芝居知ってもらうってこともとっても大切なことだって思うから。僕が知ってる演劇なんてたかが知れてるけど、それでも、ずいぶんいろんな舞台があるってことくらいは、経験してきた。シェークスピアや野田秀樹や中島かずきや鴻上や、まず自分で演出したことのある作品について、話しができればって思っている。ついで、僕の作品もそっと潜り込ませちゃおうって目論見なんだ。心に残るセリフ、心打つシーン、、そう言ったものを語り合える場になればいいと思うんだよ。

 「見よ、飛行機・・・」の台本と置農演劇部の上演記録DVD、だれも見たがらないかな、ちょっといじけてたら、読みたい、見たいって人が何人も出てきて、ちょっとホッとした第2回の稽古だった。

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できるじゃない、やれば!

2012-05-20 22:04:12 | 農業
 どうなることかって思った。今年の田植え、トラブルの連続。まず、代掻き中に代掻きローターを回すユニバーサルジョイントが破断。5cm以上もある鉄のジョイント部分がもろくもポキリ。まだ2枚の代掻き残ってるっていうのに!大急ぎで農機屋さんに電話して、古くていいから安いの、安いの探してね、明後日までに、なんて勝手放題の注文をした。

 田植え当日、前日までの低温の影響で苗がさっぱり乾いていない。我が家の田植機は共立ってメーカーのポット苗用なんだ、って言っても田を作って無い人にはさっぱりだろうな。直径1.5cm程度の小さなポットが縦横に連結した苗箱で、一つのポットが苗一株になるって仕組みだ。田植機は、そのポット部分から苗を土付きのまま押し出して、小さなベルトコンベアの上を次々に運ばれて、両端にある爪で引っかけられて植え付ける。

 まっ、文章で読んでもさっぱりかもしれないが、要するに普通の田植機よりちょっとばかり構造が複雑なんだってことはわかってもらえたかな。そんな複雑さ故に、苗の状態も湿り過ぎてもダメ、乾きすぎてもダメ、って気むずかしいことこの上ない。幸い晴れ間が広がって来たんで、さっ、やるかと機械を田に入れて一往復、なんと!植わらない!ベルトコンベアの上でお行儀よく運ばれていくはずの苗が、わがままいっぱい、ぐちゃぐちゃと積み重なっている。ありゃりゃ、こりゃダメじゃ。てことで、農機屋さんに電話。注文した代掻きローターの整備中だってことだったが、そんなのいいから、こっち来て、ってずいぶん身勝手。

 農機屋のMさんと首をひねること、1時間。そう、特殊な機械だから、専門家の彼にも構造がよくわからない。僕はもちろんさっぱりわからないので、彼の自問自答にただ、あーとか、うーとか、相づちにもならないうめき声をあげるだけ。それでもさすがプロだ、なんとか故障の原因を見つけ出して、修理してくれた。さすがぁ!

 ところが、彼が帰って一時間後、またまた不調!今度は二つあるうちの右側のベルトがまったく動かない。ってことは、苗がその上にどんどこどんどこたまるばっかり、もちろん植えられっこない。よくよく見ると、なんとベルトが半分ほど裂けているじゃないか!ここに土が詰まって中のローラーが空回りしているらしい。大慌てで田植機を田から出して、我が家まで。焦る心を抑えつつ、洗浄機でたまった土を落とした。時刻はすでに6時半過ぎ。のったりのったりとしか走らない田植機を強引に押すようにして、田にもどしたが、洗浄効果も一往復でぱー!空は夕焼けから残照にそして夕闇へと。結局、植わってないってわかっていたけど、ともかく回るだけ回って、終了ってことにした。あーあ、明日が思いやられる。欠株、つまり植わってない部分、だらけで補植は酷いことになりそう。

 翌日、予定は、昨日のうちに終わっているはずのもう一枚の田を仕上げよう、その前に届いたローターで代掻きをして、補植もできるだけして、・・・なんて、冗談じゃないよ。ベルトコンベアの切断がほぼ限界に達してるじゃないか!このまま仕事始めれば、ものの5分で切れること間違いなし。弱った!交換するしかない。でも、馴染みの農機屋さんには頼めない。だって、彼が扱ってる機械じゃないもの。共立の代理店のS農機に電話して、在庫の有無を問い合わせた。まっ、有るわけ無いよな、だって我が家がもらったのが、20年前、ってことは、30年前の型式ってことだもの。半ば諦めつつ、そん時ゃ、次週に延期するしかないか、となると、水を落として表面が干上がった田はも一度代掻きか、いつするなだ?なんて思いながら、返事を待った。と、なんと、あったって、本当かよ!ただし、二種類あって、どっちか型番聞いただけでは、わからない、その部品を持って来てくれないと、・・・わかりました。すぐに外して持って行きます、米沢まで。

 そう簡単に請け合ったが、これがとてつもない大仕事。構造複雑怪奇の共立チャンだからね、どこをどう外せばいいのか、わからない。これか、こっちが臭いか?それと、なんせ、30年ものだからね。ネジが錆び付いて回らない。油刺したり、叩いたりしながらゆっくりぎっきと回し続けて、どうにか、苗送りのパーツを取り出すことができた。ただし、外した6本のうち、2本はついにボルトの頭がねじ切れてしまった。いいのか、こんなことで?暗澹たる気分で米沢に走り、5800円にてベルト部分を購入、途中、度重なる赤信号に苛立ちながら、帰宅、さっぱりわからぬ構造に頭をひねりつつ、不器用な手を呪いつつ、ようやくベルトの交換ができた!と思ったら、上下逆だった。さらにさらにつのる、焦り苛立ちに頭も心もねじくれながらも、どうやら取り付け完了。そんで大丈夫?神さんの呑気な一言に、んなん、わからん!回ることは回った。でも、ネジ2本破損してるし、それに田圃はさらに乾燥してひび割れまで入ってるし、もう、これでダメだったら、今日一日はなんなのよ!?

 祈る思いで機械を田に運び、苗箱を装着して運転、おおおおおおーっ!なんと、植わるではないか!!!!って当たり前なんだけど。どうやらちぎれたボルトも、残りのものでどうにか、支えられたみたいだ。凄い凄い!植わる植わる!!だから当たり前だって、田植機なんだから。でも、30年ものだからね。骨董品みたいなものだからね。

 その後、我が愛機、共立チャンは4時間の酷使にもしっかりと耐え、10aの田一枚、し終えてくれたのだった。ありがとう!そして、やればできるじゃないか、僕だって!機械音痴の僕だって。というこで、苦手、不得意って逃げてちゃいけない!ってのがこの長い文章の教訓でありました。ここまで読んでくれてありがとう。うーん、ビールがうまい!!!!!


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さぁて、物作りだ!

2012-05-14 21:20:56 | 演劇
 定期公演『朧の森に棲む鬼』、1ヶ月に及ぶ本読みもようやく終わり、今日から物作りだ。ますは、衣装の選定作業だ。先週部室を徹底整理して、これぞと思って選り分けておいた。それを教室一面に広げた。いやぁぁぁぁ凄い!!


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 これみんな頂き物。あっちから「こんなんいらねか?」、こっちから「これ使ってけろな」、そっちから「まっ、捨てたってええから」どっちからもどっちゃりと寄せられていた着物たち!!そして、帯たち!!!




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 着物は、上下裁断して、上着と袴に加工する。寄付して下さった皆さん、ごめんなさい。でも、とっても役に立ってますからね。作る衣装は、さて、何十着になるのか?またまたまた、衣装さんてんてこ舞いだね。

 今回演出を離れた僕に与えられた仕事は、雑用、いえいえ、顧問Nのサポートです。今日は、装置の設計と舞台図作成を命じられ、いえ、お願いされました。それがまたやっかいな注文!平台直角でなく開いてつなげとか、末広がりの階段作れ、とか、9尺高さの三角錐とか、これまでに経験したことのない高難度技術が要求されている。まずは、仕事が始められるようにと、二つの平台の間を埋める三角形の平台の図面を引いて生徒に渡した。

 明日からは末広がりの階段、1間で1間上がり、1段目は8尺、最上階は6尺って奴の設計図を仕上げる。さらにそれにつながる1間高さ6*5尺の踊り場の図面も上げる。大変大変って言いつつも、結構楽しいんだね、これが。まっ、高校演劇じゃ普通やらないでしょ、てのを作る、挑戦する、これ刺激的な仕事だと思う。他人のやらないことをやる、これが心意気って言うんだよ。これが置農演劇部なんだよ。




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シニア演劇学校開校

2012-05-13 19:15:49 | シニア演劇
 始まった!フレンドリープラザシニア演劇学校。

 集まったのは、結局10人。お二人の方が練習時間に都合が合わず、入校を断念。残念!どうしても僕の仕事の関係から、昼間ってわけにはいかないんだな。まっ、お二人には、来年の学校に入ってもらうことにしよう。って、おいおい、来年もあるって言えるのか?今年だって、1人減り、2人減りして、残ったのは事務局のGさんと僕だけってこと、ないわけじゃないぞ。

 最初の稽古をしながら考えていたのはそのことだった。なんか、詰まらないんじゃない?発声練習なんて馬鹿くさ!なんて思ってんじゃない?ストレッチにしても、きつぅぅぅぅ!なんて嫌気さしてたり?

 なんたって、初めての経験だもの、シニア年代の人たちだけと何かするって。だから、疑心暗鬼!は、大袈裟だけど、やってる僕自身が、面白くねえよなぁ、もっと上手なトークで笑い取りながらとかできんのか?あるいは、もっと工夫して動きのある練習方法にならんか?なんて不満に思うことしきり。おまけに、ワープロで打ったテキスト原稿、間違いだらけだし。

 きっと、次回からはごそっと減ってたりするんじゃないか、そう、演劇学校の第一期の時みたいに。あん時はひどかった。開校式に来たのが80人以上、2回目にはそれが半分に減り、2年後に卒業できたのは、30人弱だった。そのやばい記憶が頭を行ったり来たりした。

 でも、終わった後で、事務局に聞いたら、スポーツ保健の手続きは全員がした、ってことだったので、あっそうなんだ、この後も長く続ける気でいるだ。と、胸をなで下ろした。

 10人とたしかに人数は少なかったけど、中身は、どうしてどうして濃厚だった。やっぱり、熟年だもの、シニアだもの。50歳過ぎて演劇なんて高いハードルを越えようと飛び込んで来るんだもの、動機だって並大抵のものじゃない。人見知りの性格を直したい、介護の仕事に女優となって役立てたい、続けてきた紙芝居をもっと魅力的にしたい、これから何年生きるか最後の輝きを演劇で、合唱を40年やってきたがさらに新しいことに挑戦したい、退職を機に未知の世界に踏み出したい、うーん、その意気込み、それだけでもう芝居になるなあって思いながら自己紹介を聞いていた。

 でも、受講生の気持ちが熱いほど、期待が大きいほど、僕の責任は大きいわけで、こりゃどうあっても、満足納得の一年間にしなくちゃなんないだろう。次回は23日(水)、ぎちっと準備して楽しい2時間半を過ごしてもらえるように、はい、努力します。

 

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