ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

文翔館で公演したいっ!

2016-01-22 09:05:59 | 演劇

 文翔館、山形の人なら知ってるね。あの七日町通りの突き当たりにある古式豊かな石造りの建物だ。国の重要文化財になってる。正式には「山形県郷土館」、大正時代に建てられた由緒正しき建築物だ。日頃は内部の見学などで訪れる人も多いが、せっかくの文化施設、もっと有効活用しようじゃないか、ってことで始まったのが、文翔館創作劇場!年に一度、県内の舞台芸術発表の場として利用させてくれる。予算もなんと100万円の補助あり!なっ、美味しい話しだろ。

 菜の花座は8年前にお声がかかって、『雲雀はばたきて』を上演した。施設の時代性を生かした明治の女学生群像を描いた。潤沢な予算補助は当時の衣装を揃えることに半額以上60万円を費やすという豪儀な散在をすることができた。

 今回、また応募のお誘いをもらった。ただし、同じ団体2回の公演はできないってことだから、出るとすれば、シニアかな?でも、どうかな荷が重いかな?尻込みするんじゃない?気後れするんじゃない?面倒くさがるんじゃない?なんて二の足踏んでんのは、僕だけだった。やろう!やろう!ぜったい出たい!凄いじゃない!って大乗り気。まくられ煽られせっつかれて、なんとか応募書類提出したのが締め切り1日前。昨日がそのプレゼンテーションだった。

 プレゼン会場のナナビーンズ、県芸術文化協会には早めに着いたので、番を待つ団体とご一緒に控え室で出番待ち。いやいや、いるなぁ!ざっと数えて5団体、うはっ!こりゃ勝ち目ないわ。顔なじみの伊藤由美さんや東北幻野の代表、それとセミプロとおぼしき人たち、みんな後援欲しいって思ってるんだよ、そりゃ当然だ、こんな願ったり叶ったりの話しはないもの。こっちの強みは、3人で来たことくらいか。

 さて、こちらのプレゼン、トップバッターは代表の雄太朗さん、あがってるあがってる、いつも通りあがってる。菜の花プラザシニア団と菜の花座との間柄を話すことになってたのに、菜の花座の話ししてるしぃ、過去の後援内容ってそれ後藤さんの分担だったろ、と冷や汗流しつつ聞いた。次は事務局後藤さん、シニアとプラザとの関わり、全国大会出場のこと、意欲満々のメンバーのこと、県都山形市でのシニア上演の意義など説明、上々の出来で終了した。

 最後は僕。これが問題だった。どんなもの創るつもりか?えー、この議場にねキャバレーを再現したいんですよ!だって、こんな仰々しい造作って昔キャバレーによくあったじゃないですか、実はほとんど知らない、文翔館担当者の渋い顔。そんなこと屁とも思わず、菜の花シニアの芝居はダンスが呼び物なんですよ?ダンスってどんなダンス?いやぁ、できればストリップとかやりたいですけど、メンバーがダメだしするでしょうから、はっはっは!ってなに言ってんだ!すぐ横の若い姉ちゃん職員、セクハラ爺め!って内心罵ってるぞきっと!キャバレーの踊り子たちって言ったって、シニアのおばさま方ですから、そりゃばれますよね、そこは台本ででんでん返しが準備されてるわけでね。あっ台本?台本は、まだまだ、これからですけど。菜の花座の公演終わった後からですねぇ。でも、公演時期は7月中旬で決まりなんですよ、諸般の都合によりってこっちの事情ってことですけど。・・・

 どこからどうみたって、ぜひぜひやらせてください!文翔館で公演したいんですっ!って意欲と熱意は感じられないプレゼンだったなぁ。年取るといけ図々しくなってなぁ、真摯さってヤツがなくなっちまうんだ。ダメだダメだ。最強5団体もの売り込みの中、まっ、通るわきゃないよ、って気楽な開き直り、図に乗ってしゃべり過ぎた。多分不採用!だろう。通知来る前に、シニアメンバーには詫び入れておくことにしよう。

 残る可能性としては、山形市初のシニア演劇公演ってことくらいかな。でも、キャバレーはなぁ!

コメント
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