ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

滑り込みセーフ?ダンス衣装

2011-07-31 22:27:20 | アート・文化

 昨日も朝6時、今日も6時!衣装さんほんと頑張った。

 昨日は子どもミュージカル初登場の1年生の衣装作り、一部間に合わない所はあったけど、まずなんとかね。今日は今日で夜にある演歌ショーの新しい舞台衣装作り。ほんとほんとご苦労さん。泥縄って感じはするけどね。

 さて、どんなもの作ったか、まずは見てもらおうか。

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 子どもミュージカルに新しく登場したスパゲッティ娘たち。赤はナポリタン、緑はバジリコ、黄色はカレースパだ。どれも言わずと知れたメイド服。これを赤以外の二色は1年生男子に着せた。もちろん、おかまぽくやらせている。まっ、安易な笑い取りって言っちまえばその通り。でも、やっぱり笑える。それと彩りが華やか鮮やかで舞台が引き立った。せりふに仕込んだギャグもまずは成功。

 次はダンス衣装。ダンスと言ってもよさこい的なお祭りダンスの衣装だ。これまで黒衣装にラメ入り赤青腰ベルトを締めていたのだが、どうにもインパクトがない。さて、どうするか?

 すぐに思いつくのがよさこいの法被。長らん風のでれりと長いあの法被。ありきたりだよな。粋じゃないしな。それに置農のお祭りダンスはかなり激しいヒップポップなので、あんなもんでろりでは踊れない。和の雰囲気で、かつ粋で、なおかつ活動的な衣装は何か?

 で、思いついたのが腹掛けだった。わかるかな?腹掛け。植木職人なんかがつけてるあれだよ。昔は大工さんの定番衣装だった。最近は御輿担ぎの神人なんかが着てたりするよね。

あの腹掛け普通は黒か紺なんだけど、それを色違い三色で作ってみた。その色も煉瓦色のくすんだ赤、黄土色、それに深緑という組み合わせだ。さあ、この三色から何を思い浮かべるかな?そう、歌舞伎の引き幕の色だよ。和の雰囲気に配慮した三色だ。これで腹掛けを作った。

 正直、心配だった。こんに腹掛けがダンス衣装になんのか?洋風前掛けになっちまわないか?幼稚園児のよだれかけ?狙った粋が果たして感じられるのかどうか?できあがって着けさせて舞台に上がるまで不安でいっぱいたった。

 で、この写真、僕の感覚としは、成功!なんだけどどうだろう。

Img_0373

これにはちまき風の帽子を組み合わせれば、なかなかのもんた゜と思うんだけど。

 ともかく、朝の6時から衣装さんにつきあい、午後は米沢で子どもミュージカルを公演し、夜は川西に戻って地域のお祭りで演歌ショーと、ワッフル・ソイばぁ売り、超忙しい1日が終わった。部員達、よく頑張った。さすがだね。この無謀なタイムスケジュール、これが当たり前になって、1年生も成長していくんだ。今夜の公演で、1年生が、上級生の舞台見ながらしきりにカッコイイ!ってつぶやいていた。これが大切なんだよ。上級生のステージに憧れて、夢中で努力する、そうやって力をつけていく。これが伝統ってもんなんだろう。

 

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挑戦すれば意気上がる:食育子どもミュージカルバージョンアップ

2011-07-29 22:34:59 | 演劇

 定期公演も終わったし、夏休みにも入ったし、大会の台本は上がってこないし、部員たちやることなくて暇してんじゃない?なんてことはぜんぜんない。置農演劇部には暇とか休みとかって言葉はない。常に忙しい。やることが行列のできるラーメン屋さん状況だ。

 今日だって、6時に終わった後、衣装担当と部長は8時過ぎまで居残ってミシン掛けしてた。明日は朝一で、つまり6時半には学校に来るって、気合い入ってるよ。

 新しいこと始めたからね。そう、1年生を子どもミュージカルのキャストに組み込んだんだ。いつもなら9月の地区大会明けてからだから、今年はかなり早い。16名の1年生をA、B二チームに分けて、それでも8つの役を無理矢理作って劇に押し込んだ。

 ダンスだけ入れれば楽なんだけど、それじゃ舞台に上がった!って実感ないだろうから、せりふも一人当たり三つほど振り当てた。

 たかだかこれだけのことだけど、衣装もかぶり物も8人分用意しなけりゃならんわけだよ。で、今日の居残り。ご苦労!

 無理って言えば無理なんだけど、無理を承知で押し切ることも大切なんだなぁ。盛り上がってるもの、1年生。全員に役が付くってのは初めてのことだから。これまで先輩にこき使われ、こつこつと物作りに精出してきた1年生が役をもらってどう弾けるか?もう、みんな楽しみ。もちろん1年生は盛り上がってるよ。僕の熾烈なダメだしも心地よく感じているくらいのものだ。部全体がわーっと沸騰している。

 やっぱり、新しいことに挑戦するってことは、人を浮き立たせるね。そう、少しばかり忙しくたっていいんだ。目の前に課題があり、それに向けてぶつかって行っている時、人は疲れも嫌気も感じたりしないものなんだよ。特に若い連中は。

 明日はいよいよ1年生Aチームの初舞台だ。もちろん、まだまだ水準になんて達してやしない。でも、初舞台に掛ける意気込みは並々を超え特上クラスまで行っている。きっと迫力のある舞台を作りってくれることだろう。

 そう、少なくとも歌の声量だけは上がるよね。

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やっぱり舞台でしょ!元気には

2011-07-27 21:53:53 | 教育

 二日間の演歌ショー公演が終わって、すぐ翌日に子どもミュージカルの公演。南陽市中川小学校での公演だった。PTAの親子研修会、ここに呼ばれることがとっても多くなった。先週の米沢南部小も長井の伊佐沢小そうだった。PTAで呼ぶ形をとると、多分融通がつきやすいんだろうな。もちろん、親子で見てもらえるというのは、こちらとしても大歓迎だ。若いお母さん、お父さんたちにこそ見て欲しいミュージカルだから。

 中川小学校のPTAの役員の方々、本当に熱心だった。公演前に打ち合わせにも来てくれたし、本番では舞台袖に何台も扇風機が回っていたし、冷たい飲み物も準備されていた。演ずる者への心配りがとことん行き届いていて、本当に感心した。。どこかのように、我が子にばかり扇風機向けてる所とは大違いだ。校長先生も、楽しみにしてましたとの言葉通り、最初から最後までしっかり見てくださった。

 さて、公演の方は、会場の体育館がやたら残響が大きく、滑舌の悪い者、声の小さい者にはつらい舞台だった。事前に注意はしたけれど、普段やっていないことは、本番でも当然できない。所々せりふが届かない残念に出来になってしまった。

 

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 全校80名くらい、ちょうどいい人数だ。保護者も平日なのに結構多い。これはいいぞと思ったのだが、どうも笑いが不発。はじけるところがない。おとなしい子どもたちなのかな。反応が控えめだったので、子どもたち退屈したか?ってちょっと不安なったけど、終わってみればこの笑顔。部員達とハイタッチを交わしながら楽しそうに教室に戻って行った。

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 一週間ぶりの公演、どうもここらで大幅に手直しを入れなくちゃならない感じだ。なんかへんに慣れてきちまってる。間延びするシーンも相変わらずだし、ギャグなのに笑いが取れない部分も、台本と演出の所為にしてスルーしているように感じた。

 もっともっと面白くなる。まだ10回以上もやるのだもの、ここで固まっていてはもったいない。次週2公演に向けてぎりぎり直しを入れて行こう。そうそう、1年生もキャストに繰り入れることになっていた。そこがきっかけだな、すべてのシーンを見直して、最初から最後までぐぐっと子ども達を引きつけられる作品に仕上げていこう。

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昔の分校で『夢芝居』

2011-07-25 21:56:32 | 地域文化

 米沢市山上地区コミュニティセンターでの公演ってことで朝の7時半から続々生徒達が集まってきた。そうか、今日の舞台はここか。開門を待つが一向に担当者の来る気配がない。スケジュール担当のN焦る。慌てて連絡。なんと、申込者が山上コミセンで、会場は地区内の赤崩分校だって。大慌てで移動。着いてみたら、ぺこの香漂うこんな素敵な小学校だった。

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内に入ってまたまた感心。むき出しのごっつい梁とつるつるの木の床。

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ちょっと大きめの教室といった広さの体育館での公演だ。客席はぎりぎりステージに迫ってる。ステージったって段差があるわけじゃない。そのままの床続きだ。隣のちっちゃなちっちゃな教室が控え室で、ここで30人が右往左往しながら着付けとメイクをこなした。振り袖の二人など廊下に衝立を二枚立てて着付けだ。会場の狭さと久しぶりの演歌ショーということで、念を入れてリハーサルを行ったから、着付けとメイクはまさしく戦争だった。

さて、本番。

やっぱり、いいねえ!こういう小さな会場は。観客40名はすぐ目の前だ。きらきら輝くお年寄りの表情がすぐ目の前だもの。みんなとっても喜んでくれている。間奏には盛大な拍手が湧き、踊りが終われば大きなため息と感嘆の声。部員達も大いに気を良くしてステージが進む。

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そして、今日の主役はおひねり!!最初、おずおずと投げ出されたおひねりだったが、曲を重ねるごとにどんどんと増えていく。部員もはじめのとまどいからすぐに立ち直って、踊りやコントの終了と同時に笑顔でお礼を言いながら頂戴していた。(もちろん、それはすべて部費に繰り込まれる。)

この雰囲気、いいなぁ!!芸能ってものの原点だよな。自分の芸が投げ銭で評価される。おひねりを通し通い合う観客と演者の心。おひねりが場を和ませ、役者の意気を高め、会場のムードを高揚させていく。

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おひねり、投げ銭を蔑む人たちもいる。芸術を志向する人たちはそうなのかも知れない。でも、この一体感。この共に盛り上がっていく感じ。これこそ大道芸の醍醐味だよな。そう、役者はもともと河原乞食なんだから。

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公演中毒

2011-07-22 23:17:21 | 演劇

 菜の花座の公演が終わって一週間。ええーーーっ!先週のことだったんだ。なんか、もうとうの昔の出来事みたいにベールの向こうの壁の奥にかすんで見える。

 最近、公演終わると、たちまち不機嫌になるんだ。出来が悪かったからってわけじゃない。酷評されたからってわけでもない。舞台作りでトラブルがあったってわけでもない。

 理由はよくわからない。ともかく公演が終わると憂鬱になる。気が滅入って、人の目が鬱陶しくて、自分が気に入らなくて、どうにも不機嫌になるんだ。

 今回もまあいろいろあった。キャストは決まらないし、人は集まらないし、思うように稽古できないし。でも、それ以上に成果だって沢山あった。先のブログでまとめたとおりだ。

 でも、やっぱり不機嫌は鎌首もたげてあたりを睥睨していた。そう、していた。

 で、そこをどう乗り切るか。これはもう次の公演準備に没頭すること、これっきゃない。無理矢理新しい公演に自分を突っ込ませるのだ。今回は子どもミュージカルのニューバージョンの制作ってことで自分自身を騙くらかして乗り切った。そう、1年生を子どもミュージカルの舞台に乗せる準備を強引に進めている。こうやって、憂鬱の停滞から抜け出しつつある。

 こうなるともう、仕事中毒ならぬ公演中毒って奴だよなぁ。矢継ぎ早に新しい公演に取り組んでいないと落ち込んでしまう。立ち止まって振り返ったりしていられない。暫時休息ってのも一切無し。やれやれ。

 創作意欲に駆られて!なんて言うとかっこいいけど、どうもそんなまっとうな話しじゃない。あきらかに病気だ。やはり中毒って言葉が適切なんだろう。後何作作れるか?そんな自分の老い先やどんどん枯渇していく才能、たいしたもんじゃないが、に危機意識が働いているのかもしれない。

 ともかく、公演後の憂鬱をやり過ごすには次の公演にのめり込むのが一番!さあ、明日は新しい台本仕上げるぞ。せりふをもらった1年生の喜びの表情でつかの間の心の平安を得ることだ。

 でも、16人もいる1年生、二チームでやっても8人分の新キャラ作るのってこれ結構大変!うーん、蜂を3匹増やして、キノコも2人増員、それに新登場のパスタトリオ、これでどうだ!パスタはおにぎりを馬鹿にして、子ども達がパスタが最高、パスタがあるからご飯はいらないって歌うシーンで登場させる。

 よし、じゃあ思い切って衣装はメイド服!赤、緑、黄色の三色!ナポリタンにバジリコにカリースパだ。何故メイド服?それは食べ物をサービスする役割で、・・・なんてどうでもいいんだよ。頭にパスタのお皿乗っけた三色のメイドたちってかなり面白くない?

 なんてことを考えているともう憂鬱の雲はどっかに吹っ飛んでいっちまってるってわけだ。やれやれ公演中毒!ええい、なんとでも言え!!

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