ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

野菜畑に春が来た!

2018-03-31 08:40:36 | 農業

 春って聞いて、新緑が燃え出て、花が咲き誇り・・・なんてイメージするのは雪国の人間じゃあないぜ。春はねぇ、土なんだぜ、土が現れるんだよ。雪の下で押しひしゃげられた雑草の枯れ葉をまといながらね。畑の場合、表面には縦横にネズミが走った跡!有機物が枯れた残渣!なんか全然美しくなんかないんだが、この殺風景な畑、これが無性に懐かしく嬉しい。

 まして、秋に取り残した菜っ葉なんかが、どっこい生きてるぜ、って顔をもたげてたりすると、おぅおぅ、頑張ったじゃないか!大したもんだ、なでなでしたくなってしまう。1メートルを超す積雪の下で生き延びたなんて、すげえぞ!その生命力に感動しているだけじゃない。この生き延びた葉っぱたちが、これからしばらくは、貴重な緑色野菜となるんだ、感謝!

 残ったのは小松菜とかき菜、小松菜は秋に食べきれないほどできて、そのまま放ったらかしにしてあったのが、またまたおいらの季節かい?!と茎を立ち上げ葉を広げている。この先、子孫を残すために薹立ちしてつぼみをつけるのだが、その立ち上がった茎葉を食べるのが「茎たち」だ。それ専用の品種もあるが、とり残し菜っ葉で十分。

 もう一つはかき菜、これはその名の通り、これから先逞しく育っていく葉っぱを掻き取って利用する。さすがは冬越し専用品種、ネズミどもに食い荒らされることもまったくなく、元気溌剌、我が世の春と出番到来に胸を張っている。お世話になるぜ。

 がっかりだったのが、ソラマメ、あんなに蝶よ花よと大切に育てたっていうのに、藁の雪囲いの下できれいさっぱり無くなっていた。ショック!押しつぶされて枯れたわけじゃない。犯人はネズミめだ。あの太いけど柔らかそうな茎や葉、越冬ネズミにゃ、おお、グルメレストランじゃ!うほっ、ありがたし!と、貪り食ったんだろうな。きれいさっぱり消えている。なまじ雪囲いなんかしたから、ちょうどトンネルのような役割果たして、ネズミ地下通路になったのだろう。今年また挑戦するとしたら、大きめのポットで苗を大きく育てて、屋内で冬越し、春先移植、って方法しかないだろうな。もっとも、そこまでして作る価値あるか?って問題が立ちふさがっているが。

 土が顔を見せたってことは、ほらほらなんか種播いておくれよ!って待ってるわけだから、もはや、ぐうたら冬ごもりを続けてるわけにゃいかんぞ。まずは、なんだ?菜っ葉の種播きか!?

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新人がエンディングヒロインに?!

2018-03-30 09:26:30 | 菜の花座

 去年は二人、入団してくれたろ、今年はなんと3人もご新規さんだ。シニア演劇学校からの横滑りか?いやいや、菜の花座に狙いを定めての仲間入りだぜ。嬉しいじゃないか。おっと、シニアからの入団もお一人、これもまたありがたい。

 新人はまずスタッフで勉強を!なんて、もったいぶっちゃいられない。さっそく、新作に出てもらうことにした。うち、お二人は台本書きの前から入団を希望していたし、じっくり面談を済ませているので、役を作るのにまったく問題なし。

 もう一人、待望の若手は、3月中旬のシニア演劇学校6期生修了公演の客出しの時に声を掛けてきてくれた。なんと、プラザ子ども演劇教室の卒業生だってさ!こりゃすげえぞ!プラザが長年仕掛けてきた全世代に演劇を!の試みが初めて成果を生んだってことだもの。それも、学校卒業して地元就職が決まって入団即決!地元で演劇やりたい!って意欲がビシビシ伝わってくるじゃないか。

 そうか、そんなに燃えているのなら、次々回作品まで待たせるなんてもったいないよな。7月公演終わるまで、お預けなんて、その間に逃げちまうかもしれないし、やる気あんなら、今回の作品に出てもらおうか。で、当人の意欲を確認したのが、台本完成1週間前?!そんなぁ、ほとんど書き上げてるじゃないか。

 いいさ、いいさ、任せておけよ。こんな無理やりパズルは得意技なんだ。余分のピースだってなんなくはめ込んでみせるぜ!思いついたのは、主人公の一人の妹。奉公先の主人から理不尽な扱いを受けて姉のもとに逃げ込んでくるという設定。うん、いいぞ、この時代の貧しい女性の生きざまの一つを切り取れる。主人公の方も肉付け豊かになる。感動の再会シーンにもなった。よかった!これで、他のお二人とともに、ちょい役を超えたやりがいのある役を上げることができた。

 さて、台本の方だ。ラストが思い浮かばない。時代は日中戦争勃発で戦争の暗雲が社会を覆いつつある頃。どうしたって、話しは暗くなる。でも、この先、悲惨な現実しか待ち受けておりません、で終わらせたくはない。なんか明るい光を一筋差し込ませて終わりたい。これが難題だ。襲い来るジュラシック怪獣を目前にして、希望なんてどこにある?

 思い悩むこと、締め切り2日前!たかはたおどり祭りのフラダンスを見ていて、おお、そうじゃ!と思い当たった。どうしてフラ?そりゃ、わからん。新入りさんに与えた妹役。彼女に新しい時代に繋がる息吹を込めよう。若いし、明るいし、暗い時代でも、彼女なら生き抜いてくれそうに感じる。

 東京で暮らし始めた妹が、絵を描く特技を生かして挿絵画家への足掛かりを掴む。姉の勤める『モダン婦人』からも挿絵を依頼されという幸運。働く女たちをシリーズで書きたいと申し出る彼女、その最初に取り上げる女性は、幾多の苦労を乗り越えて雑誌を守り続けている姉の姿!そう、姉を象徴として、真実のために戦った女性記者たちへのオマージュだ。

 感動のあまり、抱き合う姉妹!そこに聞こえてくるのは・・・・・

 見事に作品を完結させることができた。納得の行くラストシーンになった。

 『予兆 女たちの昭和序奏』、いよいよ稽古が始まった。2日かけてようやく最初の本読みが終わった。長い、難しい!でも、間違いなく今の世に問うべき作品だ。

 

 

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ここは一つ、3時間走やっとかにゃ!

2018-03-29 08:13:17 | ランニング

 どうすんのよ?今季最初のフルマラソン、小山思川さくらマラソン、体の準備、全然できてないぜ!この冬は豪雪ってこともあって、ジム走りに逃避、せいぜいで10キロまで、これヤバいパターンだ。週に20キロプラスZUMBA、これじゃとてもじゃないが、フルは無理!またまた、足攣って途中トボトボのトホホレースの再現だぜ。

 この暖かさで道路はとっくに雪なんかないんだから、走る気になりゃ走れたんだが、やっぱり台本書あがるまでは、それどころじゃない。ずるずるずると、大会10日前まで来ちまった。さて、どうする?直前に無理してみるか、トレーニング不足のまま、運試しで飛び込むか、うーん、悩むなぁ。

 が、やっぱり不安が勝った。走ろう3時間!ともかく、何がなんでも3時間、走り通そう。大会当日は気温が上がりそう。この春一番の高温はシミュレーションに持って来いだ。米沢の上郷突っ切って、最上川べりを北上、高畠に出たら、さらに高畠中学校をぐるっと回って、亀岡経由、上和田着、多分このくらい走らないと3時間には届かない。うへぇぇぇ、長ぇぇぇなぁ。

 気温20度、タイツは不要か?とも思ったが、前回の湘南マラソンでタイツがど正解だったから、暑くはあるが、履いて走ることにする。持ち物はポーチに手袋、夕方日が陰った時の寒さ対策、うめ塩飴数個、小銭700円、それにカメラ。痙攣防止のコールドスプレーは、いらないだろ、30キロ弱だ、足に来る前に終わる、はず。

 目標ペースは6分20秒/キロ。これで走り切れれば、本番で5時間切りも見えて来る。ついつい図に乗ってスピードアップにならぬよう、常に時計に目をやりながら走った。田んぼも畑もまるで雪なし。建物の陰にわずかに残るだけ。いやぁ、今年は一気に春になったなぁ。新緑の燃えだす季節もすぐそこに来てる感じだ。雪をかぶっているのも、蔵王連山くらい、里山はすっかり明るい雑木林、春だぜ、春。

 行きの8キロは向かい風、辛い!がこれが外ランなんだ、ジムじゃ経験できない。風があるので暑さはそれほどでもない。汗だくには程遠い。10キロ過ぎて早くもペースダウン。やっぱりなぁ、トレーニングしてるつもりでも、ランニングマシーンでは限界あるんだ。15キロ過ぎでコンビニ給水。まだ、1時間40分しかたってない。これからさらに80分走るんだぜ、となると、12キロくらいか?体の方はもうハーフ走り終わったくらいの疲労度。でも、ここで歩いたら、体力ばかりか自信さえ失われる。ここはなんとしても完走だ。

 高畠中学校過ぎて20キロ、後は帰り道7キロ。ただし、ずっーとだらだら登り。ペースはどんどん落ちて、6分台後半。それでもなんとか7分には落ち込まぬよう、気力を振り絞る。疲れは確実に足に来ているが、攣るまでは行っていない。信号待ちでストレッチをしながら走り続けるフォーム、尻落ちて、カッコ悪ぅぅ!最後3キロのやや急な登り、さすがにここでは7キロ台に落ちた。でも、止まるもんかい!歩くもんかい!意地を貫き通せてゴール、ありゃ、まだ1分40秒ある。目標は何がなんでも3時間、よしっ、辛いけど、我が家前を通過、さらに1分弱走りつ続け、ターンしてゴール!

 ふう、走り通せた!27.25キロ、3時間04秒、ペース6分35秒/キロ。この疲労具合だと、こりゃ本番は相当苦しいぞ。5時間切りは無理かもしれない。でも、まず、3時間走り通せたことが大きい。自分で決めたことをやり切れた満足感、そうなんだ、これがマラソンを走る一番の動機なんだと思うな。

 さっ、本番も、何がなんでも完走じゃい!

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雪ょ、融けろ!

2018-03-28 09:50:29 | 農業

 一気に春だ!家を完全に覆っていた軒下雪も見る見る山が低くなってきている。よしよし、この調子、頼むぜ、お天道さん。季節は、真冬の迷走ドカ雪から、ようやっと御馴染みのリズムを取り戻しつつあるようだから、このまま待ってたっていいんだが、できれば、菜っ葉くらい畑に撒きたいし、トマトやナスなんかは今から育てにゃ間に合わない。

 近くの熱心な農家の畑を見ると、一部燻炭が撒いてあって、そこだけ周囲とは雪解けの進行具合が違う。おお、これほどの効果があるのか、融雪剤!だったら、家だって。だが、なぁ、燻炭できなかったんだよな。今年は上手く行ったと油断したら一晩で1/3近くが燻炭通り越して灰に成っちまった。できた燻炭は稲の苗土用にぎりぎりいっぱい。仕方ない、ストーブの灰で代用するか。と、苦肉の策だったが、燻炭から進んだものとは言っても、灰は灰。太陽エネルギーをとっ捕まえる力はほとんどなかった。

 うーん、こりゃ遅れるなぁ。せめてハウスの中だけで融かさにゃ。隣りの旧鶏舎横の除雪で、雪を全部ハウス内にぶっ飛ばしてるから、周囲よりも格段に多いのだ。はて、困ったなぁ、ハウスの中を歩き回っていたら、おっ、こりゃなんじゃ?この微かに頭が覗いているのは?ハウスのフレームに沿って、膨らんだビニール袋が並んでいる。

 そうだ、思い出した!1回目の失敗で、これでは春に困ると、もう一度燻炭焼きをやったんだったぁ!うわーっ、迂闊!うへーっ、間抜け!うほーっ、呆けてるぅぅぅぅ!たった4か月前にやった作業忘れてるなんて!老化現象急速進行中!ってことたぜ。

 でも、良かった。これなら畑に撒ける。ハウスの融雪剤に十分だ。余分が見つかったとは言ってもそこは限られた量。けちりにけちって、2袋、ハウスの中と菜っ葉を播く狭い畑だけ燻炭を播いた。

 さて、その効果だが、

 これが凄い!見る見るうちに融けて行くじゃないか!こりゃ感動だ。モミが焦げただけのこの黒い粒、どんだけ太陽エネルギー吸収するんだよ。これなら、数日中に種まきできるぞ!

 いよいよ、農作業再開宣言の時来るたる!だぜ。

 でも、ぐうたらに染まった体の方は、まだ雪解け不足。そう、この季節、問題はいつだってそこなんだ。始発のスターターをどうやって回すのか?バッテリーに労働意欲はしっかり充電できているか?ここ数日は、働き者と怠け者のせめぎあいが続くな。

 

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長過ぎだぁ、3時間超なんて!『予兆 女たちの昭和序奏』

2018-03-27 08:44:19 | 菜の花座

 やっと書きあがった。構想浮かぶに1か月、書き始めて1か月!ようやく最後までたどり着けた。大まかな筋を立てて、話しを進め、新しいシーンに行き会うたびに、そのデティールを探し回るやり方、なんだかここまでたどり着けたのが奇跡のようにも感じる、って大げさだって。でも、ラストだって、ずーっとずっと頭の中でこね回して、はっと思い着いたのは、ぎりぎり前日!よくぞ舞い降りてくださった、台本の神様!感謝だぜ。

 さぁ、後は印刷だけだぁぁ!っと叫びたいんだが、どっこい、ここからがまたまた難事業。伸びに伸びた文字数をズバリ、ばさりと切り落としていかにゃならんのよ。そうそう、ダイエット作業だ。

 だってなぁ、第1校、51277字だもの。もちろん、最長記録だ。上演したら間違いなく3時間は超過するだろう。休憩入れて、3時間半!はぁぁぁぁ?そんな芝居誰が見んのぉぉぉ!お客さん飽きて、途中で寝るか帰るかどちらかだぜ。せめて2時間45分程度には圧縮しないと。チケット販売の責任者菜の花座営業部長にも、きつく言われた。面白くしてくださいよ、長過ぎはダメですよ!って。ごもっとも!

 書き上げたぁなんて、祝杯上げちゃいられない。さっそく切除手術開始。冗長な部分、比較的不要なやりとり、詰まらないセリフ、こんな基準を掲げて半日かけて、削りに削った。で、49498文字!すげぇぇぇ、1700文字も削ったぜぇ!ってそれ自己満足だって。100キロ超の肥満体が3キロ落とせたって大喜びしてんのと同じだぜ。あっ、これだって当人にゃ偉大な成果か、ごめん。でも、こっちの目標は、スリムにスレンダーに搾り上げることなんでね。

 なんたって、こんなに長くなっちまったか、てえと、その理由は二つ。一つは、昭和初期の時代風潮をできるだけ描きたいってこと。例えば、当時新発売の駄菓子あんこ玉のこととか、飛来した飛行船ツェッペリン伯号のこととか、当時先端的な女性専用マンションのこととか、へぇ、そういう時代だったんだって、ことを知って感じて欲しい、それが一つの落とし穴。

 もう一つ、満州事変を境に一気になだれ込んで行った戦争礼賛の世論、それにあらがう若き女性記者たちの必死の防衛戦を克明に描きたかったこと。死の美化の問題、満州と日本人、戦争と女、ジャーナリストの使命、こういった様々な課題に正面から議論を吹っ掛ける女たち。だから、どうしたって長い。場面の設定を工夫して、議論のための議論にならぬよう工夫は凝らしているのだが、見る人によっては、あくびが出る、居眠り必定。多分、7割方?!

 テンポも良く、身近な話題でどんどん進む前半は面白いし楽しい、だから、これ以上切りたくない。かと言って、議論だらけの後半だって、ここが書きたかったことなんだから、削りたくはない。

 うーん、弱った。印刷の所要時間を考えれば、残された時間は2時間!そう、こんなもん書いてる暇があれば、ダイエットトレーニングに励めよ!ってことなんだ。

 やっぱり、後半の議論、討論、集中審議部分を落としていくしかないだろうな。でもなぁ、削りたくはないんだよなぁ。女たちの凛々しく決然と対峙する姿。その論陣の鋭さ!おっと、どさくさ紛れに自画自賛か?こんな風に生きたいと思ってるからね。今の時代に重なる部分も大いにある。そこが何よりの狙いだったんだから。

 なんて、うじうじと悩んでいても始まらない。論点は削らず、議論の一部をそぎ落として行こう。よりスリムにすぱっと切り取る鋭利なセリフに変えて行こう。やるだけやって、それでもだめなら、そん時ゃ、もうそれで行く。だって、作者がこれがいい!これがベストだ!って確信してるんだから。飽きる人にはごめんなさいだ。

 それにしても、3時間の芝居なんてプロじゃそう珍しいものじゃないだがなぁ。田舎の劇団じゃそうもいかんのさ。なんたって、お客様は大切だから。

 

 

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