菜の花座第21回公演『Zenmai』もようやく離陸しつつある。作者の春口洋さんとも連絡とれて、上演許可もいただいたし、舞台装置のアイディアも出そろった。もちろん、ポスター・チラシもばらまいた。チケット配布も完了。後は売るだけ。作るだけ。
役者たちもようやくやる気になったのか、稽古への集まりも良くなってきた。と、言いたいところだが、出席率向上と見えたのは、実は劇団ぬ~ぼ~の野郎どもが来始めたからなんだな、これが。彼ら、先週までは別の劇団に頼まれて客演していたんだけど、そっちが終わったってこと。いやぁぁ、客演の連チャンなんて、やるもんだよなぁ。好きなんだなぁ、芝居が。
で、彼らが稽古に加わると、やたら活気が出てくる。やっぱり野郎の力だよな。ちょっとやかましいけど。この間なんか、小道具の拳銃やらマシンガン持ち寄って、まず騒ぐこと騒ぐこと。本物ぽい日本刀や長ドスなんかも集まってきてたから、それをおもちゃに、若い連中よってたかってアクションドシーンの創作に夢中だった。おっと、長老のYさんも負けじとはまっていたいたけどね。
そうなの。この脚本、そんなシーンが何故か盛りだくさんの芝居なんです。高校生喜びそう。あまり菜の花座らしくないので、常連さんはきっとびっくりするだろうね。でも、前回『恨の行方』でかなり重かったから、いいでしょ、こんな若さの爆発も。
若い奴らがきゃっきゃ言いながら稽古してるの見てると、うん、やっぱ野郎どもって必要だなってつくづく思う。彼らのちょっとはちゃめちゃなエネルギー、馬鹿っぽい騒々しさ(ごめん!)てのは、演劇の底力なんだよ。こういうバイタリティの発散を舞台に上手く生かせれば、きっと迫力のある舞台になると思う。そう、ラストには、サプライズも準備したしね。
さあ、ぬ~ぼ~の野郎どもに圧倒されないように、菜の花座の皆さん、特にベテランの皆さん、ガンバ!ですよ。