ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

野郎どもの効用

2009-10-31 18:22:49 | 演劇

 菜の花座第21回公演『Zenmai』もようやく離陸しつつある。作者の春口洋さんとも連絡とれて、上演許可もいただいたし、舞台装置のアイディアも出そろった。もちろん、ポスター・チラシもばらまいた。チケット配布も完了。後は売るだけ。作るだけ。

 役者たちもようやくやる気になったのか、稽古への集まりも良くなってきた。と、言いたいところだが、出席率向上と見えたのは、実は劇団ぬ~ぼ~の野郎どもが来始めたからなんだな、これが。彼ら、先週までは別の劇団に頼まれて客演していたんだけど、そっちが終わったってこと。いやぁぁ、客演の連チャンなんて、やるもんだよなぁ。好きなんだなぁ、芝居が。

 で、彼らが稽古に加わると、やたら活気が出てくる。やっぱり野郎の力だよな。ちょっとやかましいけど。この間なんか、小道具の拳銃やらマシンガン持ち寄って、まず騒ぐこと騒ぐこと。本物ぽい日本刀や長ドスなんかも集まってきてたから、それをおもちゃに、若い連中よってたかってアクションドシーンの創作に夢中だった。おっと、長老のYさんも負けじとはまっていたいたけどね。

 そうなの。この脚本、そんなシーンが何故か盛りだくさんの芝居なんです。高校生喜びそう。あまり菜の花座らしくないので、常連さんはきっとびっくりするだろうね。でも、前回『恨の行方』でかなり重かったから、いいでしょ、こんな若さの爆発も。

 若い奴らがきゃっきゃ言いながら稽古してるの見てると、うん、やっぱ野郎どもって必要だなってつくづく思う。彼らのちょっとはちゃめちゃなエネルギー、馬鹿っぽい騒々しさ(ごめん!)てのは、演劇の底力なんだよ。こういうバイタリティの発散を舞台に上手く生かせれば、きっと迫力のある舞台になると思う。そう、ラストには、サプライズも準備したしね。

 さあ、ぬ~ぼ~の野郎どもに圧倒されないように、菜の花座の皆さん、特にベテランの皆さん、ガンバ!ですよ。

 

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とうとう学校閉鎖

2009-10-28 18:13:21 | 教育

 どうにかインフルエンザの脅威を切り抜けられたと思ったら、学校中に蔓延してた。朝の段階で早くも一つのクラスは10人近くがインフルエンザで欠席。即クラス閉鎖。さらに他の学年他のクラスでも高熱で早退する生徒が続発し、ついに学校すべてが休業となった。一週間!!

 いや、これはやばいですよ。来週は町の芸文祭で演歌舞踊を披露することになってるし、その次の土曜日は食育子どもミュージカルの公演も入っている。それに、ごはんDE笑顔プロジェクト選手権の全国大会の準備にもかかろうと思っていたところだ。おっと、それ関連の障害者授産施設訪問もあった。そうだ、校内プロジェクト大会のプレゼン作りもあった。どうする?どうする?これら、すべてご破算?!目の前真っ暗!!

 落ち着けよ、落ち着け!自分に言い聞かせて、スケジュールを整理した。まず、ダメなものはダメ。当たり前。やらなくちゃいけないものはやる。当たり前。延期できるものは延期する。当たり前。要するに当たり前にスケジュールを調整したってこと。生徒たちに連絡を徹底して、まずは一段落。

 こうやって整理し終えて見ると、なんかさばさばして、まっ、生徒とは一緒にできないけど、僕の方で準備することをこの際きっちりやっておけばいいんだ、と、気が楽になった。こんなもんなのかも知れないね。忙しい忙しいって騒ぎまくっているけど、その中身をじっくり検討してみれば、無くたっていい、やらなくたっていい、どうでもいい、ってことに結構入れ込んで慌てふためいているってことなんだ。で、何より時間をもらえたことが嬉しい。そうそう、授業とかぶって諦めていた米粉セミナーにも行けることになったしね。改めて、忙しすぎ!はね回り過ぎ!って思い知った。

 それでも、近々の公演が演歌舞踊だったんでよかった。踊りなら、人数減ったって差し支えないから。もしも、子どもミュージカルだったら、これは・・・・・!考えるだに恐ろしい。そうだろう。小学校で、演歌ショーに急遽変更!なんて許されっこないもの。二週間先の米沢松川小学校公演までには、部員たちも全員復帰していることでしょう。

 そうなんだ。今回の学校閉鎖の震源地は演劇部だったんだ。置農祭、白鷹公演と疲れが溜まってたんだろうな。それに、演劇部は常に全員超密着だから。狭い袖の中でひしめき合って、空気は共有。大声は出して、唾だって交換?!これじゃうつるわけだよ。仕方ないよな。でも、ただの風邪とか気管支炎とかって奴も結構いた。これはどう考える?

 うーむ、鍛錬不足じゃな!何故って、僕も顧問Nも元気いっぱい、しゃっきりすっきりだからね。

 

 

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インフルの脅威:結末編

2009-10-25 17:46:27 | 演劇

 恐れてたんだ!こうなんじゃないかと!!いやいや、予想をはるかに超える最悪の事態になった。

 子どもミュージカル公演前日、熱38度です。なんか、熱っぽくて。声がでません。ふらふらです。ぞくぞくと早退を申し出る部員が続出。えっ、おまえも?うそっ、おまえもか?家からも、インフルエンザでした、との電話連絡。そんな、勘弁してくれよ!どうなるんだ、明日?

 そして、ついに、致命的な連絡。二日前にダウンした主役の部員、熱下がらず、声は出ず、頭はふらふら。結局、公演前日5時の時点で、欠場者5名が確定。もう、最終決断しかない。子どもミュージカルはできない。キャンセルか?そうはいかない。だって、依頼は障害者施設の年に一度の学園祭なんだもの。東京からも入所者のご家族などたくさんの人たちが楽しみに来てくれることになっている。きっちり組み込まれたスケジュールに穴空けるわけにいかんでしょ。

 で、最後の手段!子どもミュージカルの代わりに演歌ショー『夢芝居』でどうでしょうか?おそるおそるのお伺い。結構ですとのご返事にほっと一安堵。でも、時間がねえ、短いんだ、どうする30分の不足分を。

 まずは、倒れた二人に代役を立てて急遽稽古。まっ、短いシーンなので、今晩一晩でせりふ入るでしょう。これにダンスを何曲かプラスして、後はMCで引き延ばす。うーん!苦しい。しかし、これしかない。これ以上休むなよと念押しし、解散。

 さてさて、今日会場に着いてみたら、ダウン者は5人から8人に激増しているじゃないか!しかも、わざわざ代役立てて稽古したそのシーンの中心役者が今度はアウトだ。ああ、もうダメ!諦めよう!謝っちゃおう!って弱気になったけど、そうなるとコント一つ分まるまる10分は空いてしまう。しかも、踊りの方も一年生だけ二人なんて舞台もできて、これじゃあまりに素寒貧だ。ええい、こうなりゃ勢いだ!三人のシーン全員交代だ。本番まで後1時間半。新たに、おまえ代役やれ!細かい動きどうでもいいから、話しの筋だけ合わせろ!って無茶だよね!無謀だよね!あんまりだよね!

 でも、これが嫌なんて言わず、無理!なんて首振らず、やっちゃうものね。凄い!三年生の心意気だね。自信だね。

 本番は、とちったっていい、かんだっていい、間空いたっていい、ともかくつなげてくれ!そんな願いも心配もまったく不要。この、三人すべて代役のシーン、見事やり遂げちまったからね。なんか本役よりも元気あっていいくらい?いやそれは言い過ぎだけど。でも、たいしたものだった。向こうの園長さんからも、とってもユニークな生徒さんですね、なんてお目にとまってしまったくらいだもの。

 と言うことで、ぎりぎり引っ張り、延ばした1時間10分。これにダンスを二曲プラスして、さらに10分。踊り終えたら盛大なアンコール!初めての経験に気をよくしてもう一曲はウォンビーロング。無事1時間半の舞台に仕上がった。

 結果的に、この会場では、子どもミュージカルより演歌ショーで良かったようだ。1時間15分もストーリー追ってもらうのちょっと無理のようだったから。フィナーレの『お祭りマンボ』なんて手拍子に包まれておお盛り上がりだった。立ち上がって一緒に踊り出す園生もいたしね。とってもいい雰囲気だった。

 それにして、こんな綱渡り、もうたくさん!もう、勘弁!!レパートリーが二つあって本当によかった。それと、ささっと、代役つとまる部員たちの度胸と力にまこと感心!改めて、高校生の偉大さに、参った!!今日の公演もさまざま発見のあった素敵な半日だった。

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新型インフルの脅威!

2009-10-22 23:25:09 | 演劇

 おっかねぇ!おっかねぇ!新型インフルエンザ、怖いよな。

 僕が罹ること?うんにゃ、そんなことどうでもいい、って言うか、あり得ないから。演劇部員だよ。公演が立て込んでるんだ。もし、一人でもやられたら、舞台ぱーだから。代役なんてきかないから。怖いよ。

 普通の風邪ならさ、熱があろうとなかろうと、やるっきゃないんだ、って無理矢理させることもできるけど、インフルエンザじゃねぇ、それも新型じゃねぇ。わかっていて舞台に立たせたりしたら、もう、非難囂々間違いなしだもの。まさしく反社会的行為って奴になっちまう。だから、おっかねぇ!

 実は今日部員二人、熱が出たって早退して行った。一人は主役!!頼む!風邪であってくれ!ひたすら休んで明明後日の公演には間に合ってくれ!!って祈る気持ちだ。だから、追っかけるように、明日は来るな!明後日も来なくていい!って連絡を入れた。おいおい、明日、明後日は学園祭だぜ。

 こうなったら、学園祭なんて二の次三の次だ。だってお祭りだもの。演劇部も公演するにはするけど、演歌ショーだ。踊り手の一人くらい出なくたって一向に差し支えない。だいたい観客だって、適当に出たり入ったのお遊び気分なんだから。

 明明後日の子どもミュージカル公演は違う。白鷹にある障害者施設の学園祭に招かれての公演なんだ。しかもその施設、東京都の委託施設ってことで、入所者の8割が東京都民。学園祭には久しぶりにご両親やご家族が見えるってことなんだ。入所者は80人程度だけど、当日は300人からの観客になりそうだって話しだった。しかも、みんなとっても楽しみにしてくれている。ねっ、どう見たって、こっちでしょ。

 てことで、演歌ショーの通しが済んで、他の部員たちにもすぐ帰宅するように厳命した。クラスの仕事も手伝うな!係の仕事もお断りして今夜はすぐに帰って早く寝る!こう命令した。三年生など、ステージ装飾が終わっていないからと体育館に顔を出したけど、無理矢理追い返した。ひどい話しだ。不人情な仕草だ。顧問Nの担当だっていうのにね。冷たい奴だって思ったろうね。なんて、身勝手な奴だって呆れたろうね。

 でも、それでも、正しい!公演実現が最優先だ。公演はなんとしてもやらねばならない。公演を守ること、これ以上に大切なことは演劇部員には無いんだ!って確信しつつも、こうやってくどくど書いてるってことは、後ろめたいってことなんだけどね。

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『Zenmai』ポスター公開

2009-10-20 23:16:52 | アート・文化

 稽古はさっぱり進んでいないのに、ポスター・チラシの方は仕上げていかなくちゃなんない。いや、もうすでに遅いんだけどね。だって、あと一ヶ月半だぜ。

 今回もメグミの制作した原画だ。なんか見たことあるな、って感じがなくもないが、相変わらず不可解で不気味な感じが悪くない。ってことで、今回もここに紹介することにしよう。

Zenmai

 チケットはその原画を僕がいじらせてもらって、我が家のCanonMP610で印刷している。少しでも安くなれば、と思ってやってみたことだけど、いやぁぁぁ、インクの減りの早いこと早いこと!印刷屋さんに頼むのと大差ない額になりそうだ。今もその印刷しながらこのブログ書いてるんだけどね。わっ!また、マゼンタ無くなった!わっ、シアン無くなった!わっ、わっ、わっ、!!!!

 そうなんだよ、こんなこともしなくちゃなんないアマチュア劇団なんですよ。おっと、作者の春口さんに上演許可もらってないんだった。すぐに手続きしますからね、春口さん、待っててくださいね。この仕事は、制作のクミにやってもらおう、絶対に!僕は間違いなく、やりすぎだよ。

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