ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

アマゾン一人勝ちでいいのか?と思いつつも・・・・・

2016-01-16 09:20:44 | アート・文化

 人と同じ行動は取りたくない、元朝は寝正月、クリスマスにケーキは買わない、ユニクロには意地でも行かない。バラエティは見ない、アイドルは知らない、人と群れない、コンビニは、仕方ない時だけ行く。ちょっぴり肩肘張りの人生だ、たかが知れちゃいるけど。

 だったら、アマゾンだって利用しないだろ?そう、そうありたいと願わないわけじゃない。特に、書籍については、地元の本屋さんに頑張ってもらうためにも、駅前書店を使いたい。かつて一緒にイベントだってやった仲だから。

 今、僕の書籍購入は、アマゾン99パーセント、駅前本屋1パーセント、辛うじて地元本屋さんともつながりを残している。そう、ほんと、残しているって表現が相応しく、ハヤカワ演劇文庫だけは取ってもらうことにしている。

 アマゾン依存症に陥っている理由、その①、注文から配送までの時間が短い。3日以内には確実に届く。読みたい時が欲しい時、買った時が読める時。本屋だと早くて1週間、時には1ヶ月近くもかかって忘れた頃に届いたりする。これ、勝負ありだ。

 その②、テーマに沿った本を確認して注文できる。例えば、今、集めている次回菜の花座公演の資料は満州開拓にかかわるものだ。キーワードで検索するだけで、新しいものから古いものまで、政治の視点、経済の視点、歴史書、体験談、小説、様々なタイトルが上がってくる。すでに10冊以上入手してある。中にはものすごく貴重なものとかもあって、こんなもの、よくぞ書いてくれました!よくぞ残してくれました!って感動の1冊だってある。『満州女塾』杉山春著なんて、開拓に先発した男たちための、かあちゃん養成塾の話しだ。凄い!僕の台本書きは、アマゾンを秘書にして初めて成り立つ。

 その③、絶版になった本や、古本もアマゾンマーケットプレースから購入できる。これは年金生活者の強い味方だな。小説などはもっぱらここで買っている。1円とか30円とか、ほとんど送料だけのものを選んで買う。ブックオフの方が安い場合もあるが、読みたいものがないよなぁ。新刊買わないと、出版界の応援にならないってことは重々わかっているけど、現役時代、おおいに買い込んできたから、もうそろそろ中古利用でも許してもらえるでしょ。古本屋さんにはたった1円で送ってもらって、ありがとう!

 こう書いてくれば、こりゃアマゾンに軍配上がって当然でしょ。本屋さんの生き延びる道は、独自カラーを出した陳列だとか言われるんだけど、これ、ほとんど僕の興味関心とニアミスしない。しかも、雑誌とマンガ中心になってきてるから、覗いてみようって気にもならない。本に対する知識も乏しい。僕には著名な作者や著作でも、まったく知らないってこともちょくちょくある。本屋の知的レベルが低下してるんだ。注文するにも、手書きさせるでしょ、クリック一つのアマゾンに敵うわけがない。しかも、届くのが遅い。

 と、いうことで、アマゾン頼りから抜け出すすべはほとんどないな。電子書籍もますます充実してくるだろう。今回も『山形の満州開拓』朝日新聞刊なんかは電子書籍だけの販売だった。さらに、ポイント還元も始めて、値引きにも手を出している。こうなると、追撃戦の掃討戦って感じで、本屋はもう完膚無きまでに叩きつぶされてしまうことだろう。それで、いいのか?と煩悶しつつも、ここまで使い勝手でリードされれば、これは仕方ないことかも、って諦める気持ちもあって、複雑なんだなぁ。

コメント
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