ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

こころを育む総合フォーラム2010IN川西

2010-09-29 20:33:42 | 地域文化

 宣伝です。

 『こころを育む総合フォーラム2010IN川西』が10月2日(土)14:00から川西町フレンドリープラザで行われます。内容は、置農演劇部の食育子どもミュージカル『ベジタブル!ワンダフル!!』の公演と、フォーラム座長山折哲雄さんの講演です。

 今年2月、演劇部が『こころを育む活動』全国大賞をいただいた、ご褒美とでも言うべき企画です。著名な哲学者山折哲雄さんの前座として公演させていただけるなんて、願ってもあり得ない機会です。良い舞台を作ろうと、今日も久しぶりの通し小返しをやりました。

 フォーラムは山折さんや元の文部大臣遠山敦子さんたちが、昨今の子どもたちを取り巻く環境の悪化を懸念して開かれるようになったものです。毎年、各地で総合フォーラムを開く他、優れた活動の表彰事業や識者による意見交換など活発に活動を展開しています。バックはパナソニック教育財団です。

 山折さんのお話しは、身近な出来事から発しつつ、日本文化や人間の根底にまで掘り下げていく、とても深くかつわかりやすいものです。ぜひ、多くの皆様に聞いていただきたいと思います。この置賜で、そのような知的で今の時代にしっかりと対峙した講演がお聞きできるなんて、なんと素晴らしいことかと思います。

 当日は演劇部の生徒たちにもお話しを聞かせるつもりです。難しくて1割も理解できないかもしれません。でも、子どもたちの今を憂うる哲人の真摯な言葉は必ずや心に残っていくものと確信しています。

 皆様、ぜひ、お出かけください。入場は無料です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

土日は公演日和

2010-09-26 20:17:00 | 地域文化

 大会まで1ヶ月超、休まず突っ走ってきたんだぜ!って怨嗟の声が聞こえてきそうだ。大会翌日の敬老の日は演歌ショー2回公演、秋分の日は子どもミュージカル、そしてこの土日は、演歌ショーと子どもミュージカル。とんでもないスケジュールだよな!まったく。もう、やってらんねーよ!ってストライキ起こす部員が出たとしても、責められないって感じる。そのくらい情け容赦も仁義もない公演攻めの毎日だ。

 ついでに言うと、今週末、土曜日が『こころを育む総合フォーラムIN川西』でフレンドリープラザ、その翌々日が高畠町糠野目小学校で、それぞれ子どもミュージカルの公演と続く。もうもう、意地と心意気で乗り切るしかない。

 反乱、謀反、サボタージュが勃発したって当然って有様なんだけど、部員たちは休まないんだよ、これが!!急に寒くなった影響か、風邪引きでダウンは何人かあったけど、子どもミュージカルだけはどんなにつらくても出てくる。偉い!ほんと立派だ!!自分が抜けたら舞台成り立たないって自覚があるんだ全員に、これって本当に凄いことだと思う。

 年間50公演なんて記録は、実は部員たちのこの類い希なる根性と気迫にかかっているんだってことを今、ひしひしと感じている。今日現在何回目になったのか?正確にはわからないが、多分40回あたりまで来ていることと思う。残り10数回だ、みんなして頑張り通そう!もちろん、その中には県大会もあるし、東京町田公演やら、南陽市親子劇場公演やら、真冬の寒河江公演なんてのもあるわけだからね。

 根性ややる気以上に部員たちを支えているものがある。それは、拍手だ。激励の言葉だ。時にはおひねりだ。舞台に立つ者にとって、拍手くらい元気を与えてくれるものはない。拍手喝采されるから、喜んでもらえるから、素晴らしいと褒めてもらえるから、どんなに休みが無くたって、体調が思わしくなくたって、デートの約束を蹴ったって、おっと、これはないな、公演には休まず出てくるんだと思う。舞台で踊っている表情の満足そうで素晴らしいことを見ているとそのことがよくわかる。人間、他人に認められくらい気持ちが引き立つことはないってことだ。

 さあ、今度の土曜日公演を終われば、お盆以来の休日だ。その日を楽しみに後二回、舞台を楽しもうぜ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

復刻椿劇場で『夢芝居』

2010-09-22 19:24:15 | 地域文化

 引き受けるつもりはなかったんだ。だって、大会の翌日でしょ、それもすでに米沢市山上地区の敬老会での公演が入ってるし。無理だから!ところが、お誘いがなかなか熱心なんだ。米沢から飯豊までの足ないですから、って断ったら、バス出します!って。ここで、気持ちがグラッ!さらに決め手は、飯豊町椿駅前にあった映画館を復元?したいって話し。おおーっ、昔懐かしの地域の映画館!かつては地域文化の殿堂、若者のデートコース、唯一の娯楽施設。これ無くなって、地域文化は一挙に廃れたって言ってもいいくらいのものだ。それを復元?復刻したいんだって言うんだ。

 これは、もう何が何でも引き受けちゃうよ。部員たちには地域おこしのお手伝いができるんだ、素晴らしいじゃないか、なんて丸め込んでね。正直言うと、ちっょと心配は心配だった。もし、地区大会で負けたら、翌日、意気消沈して2回も演歌ショーの公演って、これかなりきつい話しだ。まっ、幸い最優秀って結果だったので、その喜び爆発のハイテンションで一気に乗り越えることができた。

 さて、椿劇場だ。残念ながら、建物はない。空き地に簡単なステージしつらえて正面には大きなスクリーン、その前にビニールシートと長いすが30脚ほど。そう、暗くなったら野外映画上映会が行われるって寸法だ。周囲にはオールドカーなんかも陳列してある。気合い入ってる。会場に至る道路は、なんと、すべて通行止め!屋台店が両側に店開きして、まさしくお祭り!客席にはすでに30人ほどの観客が座っている。何待ってんの?この人たち。焼きそば食べたり、じゃがバター、ぱくついたり、映画始まるにはまだまだ明るいよ、2時半だもの。

 置農演劇部は、米沢市関根小学校での公演が長引いて、開演の1時間前にようやく会場入り。ステージ隣の狭いテントの中で、22名がこちゃまぜで着替え、メイク、そして着付け。部員たち舞台準備も手早くなったもんだ。予定の3時半には万端整って待っていた。

 で、お客さんの方は?なんと、1時間前から座ってた人たち、みんな演歌ショーの観客だったんだ。さらに口上聞いて、ぽつぽつと集まって結局、60人くらいになったろうか。感激だ!集音マイクも設置してあったので、コントもしっかり見て、聞いてもらうことができた。アンコールなんかももらっちゃって、もう、持ちネタぜーんぶ披露してしまった。さすがに、野外だし、寄せ集めの観客なので、おひねりこそ飛ばなかったけど、みんな熱心にむ見てくれた。地域の人たちの熱意に押されたのか、雨の方もぱらっと来ては止みでとうとう最後まで持ってしまったようだ。良かった!地域の若い人たちが一所懸命、自分たちのイベント作りに取り組んでいる。そんな姿を部員たちに見せることができた。これこそ

Img_5598

Img_5611

勉強ってもんだよね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おひねり飛んだ!笑顔はじけた!!

2010-09-21 23:30:11 | 地域文化

 敬老の日だもの、引っ張りだこは当たり前。午前中は米沢市山上地区の敬老会で演歌ショー『夢芝居』。

 小学校の体育館に170人のお年寄り、それと接待役の地区の役員数十人。しかもアルコール有り!料理有りと来た。これは手強いぞ!文字通り余興だから。踊りは酒の肴、気が向いたら舞台に顔を向けるってこと。

 料理つまんだり、お酌しあったり、おしゃべりしたり、マイクを通した司会者の声だって通らない。これでコント!!!!!むりむりむりぃぃぃぃぃ!!!!!

 案の定、体育館の中程でも声はまったく聞こえない。司会者が気を利かせて、スタンドマイクを舞台に上げてくれたけど、これも焼け石に水!もう、披露宴のスピーチ状態になってしまった。つまり、聞く者はまるでなし。終わったときだけ拍手。

 早く終われ、手抜きしろ!じゃっじゃか飛ばしちまえ!って心の中で叫べども、やってる部員たちに伝わるわけもなく、彼らは律儀にまじめに最後までやり通した。偉い!立派!お見事!

 ようやくコントが終了し、今回のお客さんは高校生の舞台にさっぱり興味無いに違いない、って決めつけかかった途端、一気の盛り上がりだぜ!男たちの『柔』!いやぁぁぁぁぁ、もう、今までこれを待ってましたとばかり、瞬間的に沸点に達してしまった。手拍子はなる。一緒に歌う。今まで向かい合っておしゃべりに興じていた顔という顔がすべて舞台に向かって輝いているのだ。もう、だれも料理に見向きもしない。酒のコップにも手を出さない。ひたすら、流れる歌曲と舞台の踊りに夢中になっている。

 次の曲『祝い酒』でさらにテンションは上がる。お婆さんたちが舞台の框に寄ってきてはおひねりを置いていく。踊っている部員たちはどうしていいのかわからない。もらうべきなのか?知らんぷりすべきなのか?会釈すべきなのか?

 さらに拍手喝采とおひねりの嵐、ちょっと大袈裟、は続き、最後は『ひょっこりひょうたん島』で盛り上がりのうちにしめることができた。

 終演後の客だしでも一人一人手を握って帰って行く。なかなか去りがたいおじいさんなんかもいて、部員たちも大感激!だった。こんなんだったら、最初から演歌舞踊で通してたら良かった。もっと喜んでもらえた。飲み会の席ではどうべきか、つくづく学んだ公演であった。この後、迎えのバスに詰め込まれて次なる会場飯豊町は椿劇場へ直行したのだが、それはまた、後日。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

悔しさ一年!最優秀!!

2010-09-20 20:04:10 | 教育

 報告が遅くなった。昨夜は反省会で酔っぱらい、今日は敬老の日、演歌ショーのダブルヘッダーだったから、書く暇がなかったんだ。皆さんとっても気にしくれてたみたいで、ブログへのアクセツも凄いことになっていた。嬉しいことだ、そんなに注目してもらえるなんて。そうそう、大会当日は山形地区の有力校の副顧問も偵察?にきていたそうだしね。やっぱ、気になる存在なんだね、置農演劇部は、なんていい気になるなよ。

 いつまで気を持たせるんだよ!

 はい!狙い通り、最優秀だった。昨年の苦い経験から、今年は何が何でも最優秀を取る!という強~い決意で臨んだからね、まずは目的果たせて、ほっとしている。ファンタジーが場外の判定?!だった昨年、よし!それなら堂々と高校生もので勝負してあげようじゃないの!と、開き直った『Catch&row』ボート部の物語、終わってみれば、狙い違わずってところだった。

 今年の置賜地区大会の特徴は、全体にレベルが向上したことかな。特に生徒創作の学校の作品に力があった。高畠と九里、昨年に引き続いての生徒創作だったけど、今年はいずれも見応えのある優れた舞台になっていた。部員も増え、台本も進化し、演技力も装置も数段進歩していた。終戦直後の満州を舞台にした一人芝居で高校生らしからぬ作品を提示した米沢東、お得意のにぎやか学園もので客席を沸かせた米沢中央、各校伯仲、どこが抜け出るのか最後まで緊迫の大会だった。

 中で置農、やはり頭二つ抜けていたかな?えーっ、そんな偉そうなこと言っていいのか?何の根拠で頭が二つ?一つは、部員の舞台経験の差。なんたって、年間50回以上の公演だもの、場数はやはり力だよ。キャストの演技力、スタッフの支える力、装置や衣装の創作力、どれも確実に上を行っていたって思う。それと、台本の力ね。今回は特に顧問二人の総力上げて仕上げた作品だったからね、やはり、それなりの完成度には達していたと思う。と、頭二つってわけ。

 でも、頭でそうは思っていても、発表の瞬間は血圧急上昇!身体に悪いよなぁ、これって!最後の最後まで、もしかしたらって恐れでつぶされそうだった。審査はほんと出てみないことにはわからない。とんでもない結果なんての、ちょくちょくあったしね。

 もっとも今年は顧問OBのY先生が審査員。その観劇力には定評もあり、僕も絶大の信頼を置く人なので、まず間違いないとは思っていた。結果は最優秀:置農、優秀:九里となった。僕の予想とぴったり一致。納得の行く審査結果となった。他校が一息足りなかった理由についてはやや説明不足の感はあったが、そこは心優しきY先生なので、褒め上手。各校の努力を精一杯評価してくれていたためだ。僕にはとてもできないことだと思いながら聞いていた。

 上演の日も結果発表の時も卒業生が大勢見に来てくれていた。みんな去年の悔しさが今も忘れられなかったんだね。その祈りと呪いが大きな力となって後押ししてくれたんだと思う。去年の3年生には改めて申し訳ないという気持ちでいっぱいになった。と、同時に君たちの無念を晴らすことができてほんと良かった。

 さあ、いよいよ県大会だ!やるべきことはすでに見えている。しっかりと準備して、東北大会を目指そう!!

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする