都議会議員選挙、都民ファーストが勝ったってねぇ。
裏金自民と尻馬公明が惨敗したのはいいとして、都民ファーストねぇ。

なんかさぁ、このファーストって言葉嫌いなんだよね、日本人ファースト、アメリカファースト。
なんか被害者意識丸出しじゃない。後回しにされてるけど、うちら主役でしょ、まずこっちのために政治しろよ、って。でも、それはいのさ。
たしかに、政治家は大企業・財界とか富裕層に目を向けてる政治やってるから、違う、そっちじゃない!って叫びは真っ当だって思うのよ。
でも、都民ファーストって小池百合子絶賛党だろ、百合子都政の主眼って開発路線だろ、それって企業・財界のお喜び政策じゃないのか?期限限定で水道料金無料にしたけど、あれって百合子お得意の選挙前ばら撒き作戦、買収すれすれの選挙対策みえみえだし、どうひいき目に見たって、都政を金持ち優遇から引き戻そうって姿勢は感じられない。

なのに、都民ファースト!?
言葉が実態を裏切ってる?いや、心地よい言葉で現実をカモフラージュしてる?!
この言葉・ネーミングで惹きつけるってやり方にまず違和感ありなのよ。
でも、もっとモヤモヤしてるのは、ファーストにゃ排除の匂いがまとわりついてるんじゃないかってことさ。
アメリカファーストでトランプがやってるのは移民排斥だろ。
日本人ファーストも外国人に税金使うな、とか、医療保険や生活保護を与えるな、とか、公務員から締め出せ、って主張だ。
これって、自分たちの集団以外が悪さしたり、不当な恩恵に与ったり、要するにのさばっのが我慢ならんって信条だ。
じゃ、都民ファーストは?何を排除しようとしてるんだ?
都民以外の者たちをってことだろうな。
選挙権のない外国人か?他の自治体住民か?
どっちだとしても、なんかさもしい感覚に想えるのさ。
好い思いしてる外国人なんてごく少数だろうし、一極集中の東京が吸い上げる人間、経済資源、富の偏在が、地方の限りない衰退を招いているわけだ。
どう見ても、東京人より弱い立場だよな、都民ファーストで排斥される者たちって。
もっとおおらかに、包容力をもって、接する気持ちを持てないもんだろうかってね。
うちら、うちらの方、こっち向いてよ!って叫ぶだけじゃなくて、その思いも大切にしつつ、あっちの人たちにも目を向けるゆとりってものを失いたくないって思うのさ。だって、外国人だって税金払いつつ安い賃金で働いてるわけだし、地方じゃ財政難でどんどん住民サービス削られるわ、最低賃金は抑えられたままだし。
他人を責めるってのは、自分の暮らしが思うに任せないからなんだろうから、まっ、それだけ都民の暮らしも切羽詰まってるってことじゃあるんだろうけどね。
としたら、その原因生み出して知らんぷりしてる奴らに怒りと要求ぶつけないとね。弱い者いじめじゃら埒あかないよ。