ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ごちそうさま!は秘密のタカラ:初日終了!

2009-03-30 19:03:49 | 演劇

 食育子どもミュージカル第3弾、『ごちそうそま!は秘密のタカラ』初日、を終えた!まず、大きな失敗もなく、無事1時間15分の舞台が終了した。観客は地元小松の小学生30人、いやぁぁぁ、ノリがいいって言うか、ばんばん声が掛かって、ちょっと役者たちの方が圧倒される感じだった。一部お客さんとのやりとりも準備してあったのだが、もう、こちらの予想を超える反応の良さで、客いじり担当のリンゴっ娘はたじたじだった。

 今回は、ともかく、ともかく、装置、かぶり物、着ぐるみがやたら多かった。また、良いモノを作ることを心がけた。そのせいで、通しは、昨日の一回だけ!でも、できちゃうんだよなぁぁ、これが。自信って奴は本当に恐ろしい。なんせ、置農演劇部はこんな綱渡りばっかりだから。いいことじゃないんだけどね。

 まず、これから一年通して上演がとびとびでつながるこのミュージカル、一回一回を大切にしながら、次は今回よりも良く、その次はもっと良く、さらに、ずっとずっと良くなって、最後は、うーん、これが高校生か?!ってところまで持って行かなくちゃね。なので、今日も終演後、学校に戻ってきっちりとダメだしした。なんせ、明日が2回目の公演だから。

 さて、その稽古の日程を大幅に狂わせた装置やかぶり物、今回ばかりは画像で紹介したいな。なかなか美しい出来映えだったから。Rimg0014 Rimg0019 Rimg0046 Rimg0085 Rimg0040 Rimg0064 Rimg0056 Rimg0075 Rimg0091 Rimg0100

 ねっ!なかなかの力作でしょう。楽しさ伝わってくるとおもうんだけど、どう?

 さて、これだけのモノ作ったから、これをトラックに積み込むのが一苦労!昨日は1時間かけて、びっちりと積み込んで、ぴったしトラックに収めきった。その様子もぜひ、見て欲しい!ってことで、今回は画像の大特売だぁぁぁぁぁ!

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 さあさ、見ないと損するよ!明日は米沢市松川小学校で13時からだぁぁ!その次は、5月3日高畠町浜田ひろすけ記念館、5日米沢市児童会館と続くよ、さあさ、寄っとくれ、見とくれよ!

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初日まで、残すは1日!

2009-03-28 23:13:25 | 教育
 春休みに入ったって言うのに、部員たちは朝から夜まで学校だ。それも毎日。勉強するわけじゃない、もちろん部活だ。子どもミュージカルの初日まであと一日を残すばかりって状況で、未だに小道具やら装置が出そろっていないって、これそうとうヤバイ!原因は僕の油断かな。生徒たちのできました、完成です、って報告聞いて、よしよし順調だな、なんて思いこんでしまったことと、道具や衣装を付けての稽古の段取りをぎりぎりに設定してしまったことだ。
 
 今回の子どもミュージカルはとにかく、着ぐるみ、かぶり物がやたらと多い。(なんたって、食育シリーズも第三作目だからね。)僕自身、未だにその数をしっかり把握できていないほどだから。さらに、装置の方も、自然と開く扉なんてのを注文してしまったり、階段の色や絵を描き直させたりしたおかげで、最後の最後まで、装置やかぶり物を使った稽古ができなかった。

 で、ぎりぎり今日になって焦っているってことなんだ。そうそう、いざかぶってみたら、着ぐるみが壊れたりとか、かぶり物ががばがばだっりとか、扉が開かなかったりとか、着ぐるみ着たら座れなかったりとか、鍋が小さくて野菜が入らないとか、衣装にポケットが必要だったりとか、もう、やたら不具合が見つかってしまった。どうする?明日一日の稽古しかないのに、通しもできてないんだよ。

 積み上げた経験とか、伝統って奴を信じ過ぎたってことかな。たしかに、個々の技術は向上している。扉付きの門とか、発泡スチロールのかぶり物作りなんて、なかなか手際よく進めてくれた。見てくれは実に良い。やっぱり、先輩から受け継がれたものが生きてるって内心、こりゃ楽できるって喜んでたわけなんだ。
 
 ところが、肝心の部分で詰めが足りなかった。甘かった。実際の動きを想定して仕上げてはいなかったんだ。だから、いざ使って動いてみると、要改良の連続となってしまった。もっと早くから一つ一つチェックをして、確認作業わしていれば、こんなことにはならなかった。うーーん!なんとも油断した。結局、僕自身の、その場で勝負って演出法が諸悪の根源ってことなんだ。演出に携わって10年、やっつけ仕事や行き当たりばったりの仕方に流されてしまったってことだ。

 そんな僕の落ち度なのに、生徒たちは、本当に責任を感じて必死で作り直しや突貫工事に取り組んでいてくれる。申し訳ないね、すまないね、って思う。でも、そこははったり屋の僕だから、大丈夫、明日半日あれば、仕上がる、なんとかなる、いや、絶対してみせる、ってうそぶいて、明日にかけるわけなんだ。で、結構、なんとかなってしまうってのが、置農演劇部の凄いとか、いや、だめなところなんだよな。

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韓国を学ぶ①

2009-03-27 21:54:51 | 地域文化
 韓国についてちょこっと勉強している。もちろん、台本書だ。菜の花座の次回作に、農村の嫁さん問題を取り上げようと思ったんだ。それも、アジアからの花嫁さん。避けて通れないものね、農村の結婚問題を語るとしたら。高畠にもたくさんのお嫁さんが来ているって話しやその内の何人かの人から話を聞いたってことは、すでにこのブログで書いた。取材やインタビューも大事だけれど、やっぱり、資料を当たるのが一番なんだ。ということで、すでに何冊かの本に目を通した。

 で、何をどう書くかってなったとき、ある本に出ていた韓国からのお嫁さんの話が気になったんだ。山形の山村に来たその女性は、結婚した男性ともその家とも上手くいかず、結局離婚して母国に帰ったんだけど、その何年後かに入水自殺を遂げてしまった。この話、ショックだよね。なんか凄く暗澹たる気持ちにぶち込まれてしまった。しかも、その遺書の中に、山形で暮らした頃が一番幸せだったって書いてあったってこと。うーん、どう考えたらいいのか。

 この女性のことを縦糸にして、東北の男とアジアの女との関わりを書こうとおもったわけだ。となると、韓国のことを知らなくちゃなんない。どうして、日本に来るのか、どういう気持ちで農村の嫁に入ってくるのか、その背景をしっかり押さえておきたいと思った。

 今、山形に来ている外国人女性たちは、中国、フィリピン、そして韓国の三国の出身が中心だ。そのうち中国とフィリピンについては、まあ、経済的な理由が大きいのかなと大筋予測はつく。でも、韓国となると、今や日本を脅かすほどの新興経済大国だからね、どうして?って疑問が浮かび上がってくる。しかも、聞くところ、読むところによると、それら韓国からの花嫁さんの学歴はかなり高いってことなんだ。実際、僕が高畠で話を聞いた女性も大学卒だった。彼女なんか、ソウルの出身だから、高畠のこと、20年前に戻ったみたいだって思いっきり嘆いていた。じゃあ、なぜよ?当人からは曖昧な話しか聞けなかった。

 なら、調べるしかないよな、ってことで、韓国について勉強しているってことなんだ。学ぶならまず、しっかりと歴史からというこで、『韓国の歴史』(水野俊平 著) と『韓国現代史』(文京朱:すみません字がでません。さんずいがつきます)いやあ、知らないことだらけだった。例えば、韓国では戦後の軍事政権時代を除けば、文人が常に政治を牛耳ってきたので、文化人に対しする尊敬の念が深いとか、金大中さんが出身地域からは90%、それ以外の地域からは10%の支持を得ていたように、地域間の軋轢がものすごく大きかったこととか、へー、へーの連続だった。隣の国のことなのに、これいかに、反省することしきりだった。で、歴史を学んで圧倒されたことは、やはり、朝鮮戦争のこどたった。この同じ民族が互いに殺し合う悲惨な戦争では、なんと、数百万人もの人たちが犠牲になった。しかも、単なる戦死ばかりではなく、虐殺による犠牲者もかなりの数に上るってことなんだ。もちろん、国土はほとんどが焦土と化した。こんなところから戦後のスタートを切らなくちゃならなかったなんて、本当に酷いことだと思う。しかも、戦争の傷跡は、南北分断という形でその後の社会を引き裂き続けたわけだから、韓国の人たちの今の復興、発展というものは、実に驚嘆に値するものだと思う。

 とりあえず歴史を学んだので、今度は韓国社会や韓国人の生活や考え方について知りたいと思った。最初に読んだのは『「日本人と韓国人」なるほど大辞典』(コリアンワークス著)。この本は、日本人と韓国人を様々な部面、気質、食生活、住居、風俗、政治経済で比較しなが゛ら、両者の似て非なる部分を描写している。おそらく日韓両国の人が討議しながら書かれたもののようで、記述はいたって公平、あくまで文化相対主義の観点を貫いて書かれている。入門書しとしては偏りもなく適切にかつ網羅的に両国の違いを示してくれる。なんとなくわかるけれど、今ひとつ、遠慮がちかな。

 次に読んだのは、『韓国男性に恋してはいけない36の理由』(金智羽 著)。刺激的でしょ、タイトルからしてこうだから。中身もきわめて挑戦的、といっても、韓国男性に対してね。いやあ、よくこんな本書いたもんだよって、まずそのことに感心した。だってね、韓国人は車の運転が下手な上に乱暴なんてのは序の口、言葉よりすぐに拳が出るとか、人の話を聞かないとか、絶対自分のミスを認めないとか、女にはしつこく口説くとか、理性的な議論など期待するなとか、もう、これでもかって感じで、がさつで粗野な韓国男性(著者曰く)の悪口三昧なんだから。おっと韓国女性にも思い切って不満をぶちまけている。厚化粧とか、貧弱な体とか。驚きだったねぇぇ。韓国人っていったら、なにより、自分の国や民族同胞を大切にする人たちって思っていたから。もう、ほどんど嫌悪に近い感覚を抱いている人がいたなんてね。彼は1967年生まれ韓日のビジネス翻訳をしながら日本で暮らす若者、とは言えないか、今じゃもう。でも、この本を書いた頃は、若かった。こういう人が生まれてきているんだ。そのことにほんと、衝撃を受けた。それにしても、この書きよう、きっと誹謗・中傷・非難囂々・罵詈雑言にさらされたことだろう。メールアドレスまで書いてあるんだから。書いてあることも驚きだが、それを堂々と挑戦的に主張しているその姿の潔さ、すがすがしさに感心した。

 長くなってしまった。さらに、驚く本に出会うのだが、それについては、また、いつか書こう。
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置農演劇部OG・OB会発足

2009-03-22 11:04:28 | 教育
 間違いじゃない、OGそしてOBなんだ。なんたって置農演劇部圧倒的に女が多いから。この序列にはこだわりたかったみたいだ。OG・OB会の発会式、思いがけずたくさんの卒業生が集まってくれた。30人弱。僕が置農演劇部に関わって10年、この間毎年5~6人平均で卒業生を送り出してきたから、総勢50~60人、そのうち半数近くが集まったんだから凄い。東京からわざわざ戻ってきた人さえいたくらいだから、改めて凄い。発起人の人たちのがんばりがよっくと伝わってくると同時に、やっぱり、みんな演劇部の三年間が濃密だったんだよ。忘れられない大切な思い出なんだな。中には途中で退部した人なんかも来てくれていた。これも予想外の驚き、そして喜びだった。みんな、精一杯部活に賭けたんだよな。演劇に熱中しただよ。
 
 一年一年、その時その時のメンバーが夢中になって、必死になって舞台作り、演劇部盛り上げてきたから、今の演劇部があるって話をした。昔の部員が下手で、今いる部員が上手になったなんてことはさらさらない。熱意だって変わらない。じゃあ、全国行ったり、東北連続出場ってどこがどう違うのよ。それは、蓄積ってことだと思う。
 
 例えば装置なんかの物作り。これは上手くなった。手際よくなった。先輩から基本技術を伝えられているから。日頃の活動姿勢やマナーこれもそうだ。実力上位校になるに従い、行動の機敏さや礼儀の正しさ自信にあふれた態度など、間違いなく身に付いてきている。例えばね、学校外の人からはつまらないことだって思われるかもしれないけど、女子部員のスカート、まくりあげて短くしてるのってまったくなくなったから。

 それと、これが大きいと思うけど、いろんな舞台やイベント出演手がけてきて、公演回数がやたら多くなったってことも違いとして大きい。なんたって役者は場数だから。年間25回以上も公演すれば、だれだってそこそこ上手くなるし、自信も付くってもんだ。で、この公演回数の増加にしたって、毎年毎年新しい取り組みや公演会場を開拓しながら蓄積されてきたものだ。あと、違いってことでは、僕が成長したってことかな、劇作的にも、部の運営者としても。

 まあ、そんな話を祝辞としてさせてもらった。でも、この会にはもひとつ隠された意図があって、それは、僕の定年を祝ってくれようってものだったんだ。ありがたい!嬉しい!感謝だ!でも、この手の催しは苦手なんだよ。なんか、ご苦労様でしたって言われると、あんたの出番は終わりだよ、後は余生、のんびり過ごしてよ、って感じてしまうわけなんだよ、ひねくれ者の僕としては。それと、後ろを振り返らない、常に前を向いて走る!おいおい、まだ走るのか?これが基本姿勢の僕としては、高校時代は良かったね、つらいけど楽しかったね的な感慨にふけるって趣味じゃない。だから、この会もできれば、OG・OBが顔を合わせ、演劇部の頃の元気思い出して、気合いを入れ直してまた新しい世界に飛び出していく、そんな集まりになってほしいと願っている。

 かつてのビデオに歓声を上げ、踊り継がれてきたダンスを、ハイヒール投げ出して踊り狂い、あっという間に時間が過ぎて、大騒ぎしながら、2次会のカラオケに繰り出して行ったOG・OB。この勢いで、それぞれに明日に立ち向かって行ってくれよな!
 



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未練がましくもう一年

2009-03-21 09:57:10 | 暮らし
 もう一年、置農に残ることになった。置農にって言うより、演劇部にって言ったほうが当たりかな。なんだ辞めるって言ってて、嘘なんかよって、ふんと鼻を鳴らす人、未練がましいね、ってあざ笑う人、 いるだろうな。反論のしようはないよ。まさに!未練だから。高校で演劇部と関わりたいって未練、今の一二年生をせめてもう一年面倒見てあげたいって未練、顧問Nを鍛え上げたいって未練、そして、何より高校生と一緒にいたいって未練、さらに給料もらいたいって未練、結構これが一番だったりして、
まさしく未練だらけで決めた居残り居直り恥知らずってわけだ。
 今更言い訳がましいけれど、マジで辞めようって思っていた。東北大会で負けたしね、昨年度のように全国行くからって理由なくなったわけだから、ここはもう、新しい人たちに道を譲らなくちゃって。この不況期だから、せめて若い人たちの就職先奪っちゃなんないって、へんに生真面目に考えていたわけだ。
 なのに、なんだよ?
 お別れのその日が近づくにしたがい、うーん、これって自分に正直じゃないぞって思いが、むらむらとむくむくとわき上がってきた。学校から離れて地域に演劇の根を広げるお手伝いを!なんて構想もこの不景気じゃとってもおぼつかないし、一度目覚めた未練って奴は、これはもうかなり手強くて、うん、あれもまだやれてない、こんなこともやってみたい、こいつら自分の手で育てたい、って、まあ妄想の連鎖反応のようなもんだ。次々と居残ることを前提にアイディアが浮かんできちまうんだ。こうなると、人間っていうか僕は、実に適当なもんで、ごめんね若い人、もう一年勘弁してね、っていとも簡単に信念を曲げてしまった。
 一年間の再任用が決まって、部員たちに報告をした。
 喜んでくれた。歓声をあげてくれた。ちょっと熱いものがこみ上げた。幸せなことだ。彼らの声援があるから、彼らの期待があるから、僕は、心のわだかまりを振り捨ててやっていけるだろう。彼らの熱望があるから、僕は、そう!鬼となって部員たちをしごいていこう!きゃっはっはっは!!
 

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