ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

冬はやっぱり雪でしょ!

2016-01-25 08:53:15 | 暮らし

 暖かい雪なしの冬が続いた。1月もはや末というのに、田畑は荒れた素顔をむき出しのまま。ありがたいと言やぁありがたい。除雪機を動かすこともないし、薪を運ぶに雪をかき分けることもない。でもね、これじゃうまくないでしょ、なんか足らんでしょ、って心の声は日増しに強まっている。山にたっぷり雪が積もらないと、田植え時の水が足りなくなるってことはすでに書いた。でも、そればかりじゃない。心の平穏の問題だ。冬はやっぱり雪なんだ、って思いは強い。

 そして、ここ数日、ようやく雪がちらついた。そう、まだ降るとか降りしきるなんて状況じゃない。はらはらと舞っているというのが相応しい。それでも、夜はそこそこに降り続けたようで、どうやら外界一面雪景色になった。と、なるとたちまち出不精になるのだが、お隣さんに農協の回覧板を回さねばならず外に出た。お隣さんは、畑をまっすぐ突っ切って300m、道をたどれば500m、田舎の道は近いようで遠い。

 風邪引きの所為で籠もりきりの生活だったので、久しぶりの外歩き。おおーっ!美しい!一面雪に覆われた世界。

この景色だよ、これがなくちゃ冬って言えない。こうやって、雪に覆われて数ヶ月を過ごし、大地もそこに住まう動植物も浄化されるに違いないんだ。もちろん人間だってリフレッシュするんだ。それもこれも降り積む雪のお陰なんだと思う。

 なんかやたら感謝の気持ちと輝く景色に胸打たれて、心も足も弾んできた。そうだ、2週間、運動まったくしてなかった。そろそろ体動かさないとな、よしっ!回覧板届けついでにウォーキングと行こう。カメラを持って農道を早足で歩く。ほほーっ、荒れ果てた耕作放棄地も雪に覆われれば美しい。

小川のせせらぎも張り出した雪庇に包まれて生き生きと流れている。

なんと言うこともない農道だって雪の轍が続き、ドラマの1シーンのようじゃないか。

 雪もちらりほらりと舞って、分厚い雪雲を割るように、時折柔らかな陽ざしが差し込む。気持ちよい!清々しい!吸ってははき出される透き通った空気が体を透過していく。早足で勢いづいた血液が体中を経巡っているのがわかる。いいなぁ、冬はやっぱり雪だ。こんなふうに穏やかな雪降りなら毎日続いたって不平は言わないんだがなぁ。

 なんて、都合のよいように降ったりはしないのが、雪だ。一転、今日は激しい雪降り!一夜明ければ、積雪50cmを軽く越えている。

うーん、除雪もかなり手間仕事になるぞ、やれやれ、なんて、人間まったくいい気なもんだ。あと2ヶ月、お付き合い、お付き合い!雪の下には春がゆっくり芽生えているんだから。

 

コメント
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