初ランは、手作り踏み段？昇降？？

　雪がなぁぁぁぁい！正月明けても、降るのは、雨！雨だぜ！こうも暖かいと嬉しさ通り越して不安になる、が、走り人間としては、ありがたい。年末だって、ぎりぎりまで外ランで締めくくれた。３０日に１０ｋｍ、３１日に７ｋｍ、こんなことこれまでになかった。

　年改まり、ぐうたらの３日間も終わった。おおーっ！晴れじゃんか！お日様覗いてんじゃんか！暖かいじゃんか！こりゃ走れ、っていう思し召しだ、きっとそうだ。さぁ、さっさとごはんパン焼き終えて、飛びだそう。

　暖かとは言っても真冬だからね、ランニングシャツにパンツ、上下ウィンドブレーカー、毛糸の帽子と手袋付けて、備え万全、さっ、走るぞ！と、外に出た。おぉぉぉっと！雨、雨だよ。雨とはなぁ、うーん、迷うなぁ。なに贅沢言ってんの、この程度の雨、レースじゃよくある話し、ランニング初めとしては、不退転の決意を示せていいんじゃないの？でもなぁ、年の初めくらい気持ちよく走りたいじゃないか。いやだから、走り終えればすっきり爽やかだって。しかし、路面濡れてるよ、はね上がるし。いい加減にしろ、当たり前だろ！風邪引くかも。そんな柔じゃないだろ。ほら、風だって西に変わって冷たくなった。帰りは追い風で楽だから、・・・ぐしぐじぐじ、・・悩むこと数刻、雨、どんどんひどくなって、やーめた！外初ランは後日！すっきりと気持ちよく！って結局、軟弱なんだよ、おまえは。

　外ラン諦めたとしても、３日間、食う飲む見る読む寝るの堕落に浸りきってきたから、ここらで身体動かさないと、ぐうたらが全細胞に行き渡ってしまう。怠けウィルスは心をでろでろにとろけさせるだろう。勿論、血圧上昇、体調不良、しいては脳血管破裂！なんてことにも行き着きかねない。よしっ、運動しよう！身体を動かそう！

　なにがいい？階段を上がり下がりするか。１０段ほどの２階への急階段、上っては降り、降りては上り、１０往復。きくーっ！いいぞ、なかなかいい、が、退屈だぁ。階段暗いし、なんかこれ、どう見ても苦役そのもの。スフィンクス建造にかり出された奴隷って感じ。えっほっ、えっほっ！気、滅入る。なんかもっと楽しくできないか、テレビ見ながらとか。

　そうか！踏み段昇降ならどうだ？テレビの前に段差作って、うんそれいい！で、段差って？椅子？高過ぎ！隣室への踏み板？高さ不足！コンテナ？すぐ壊れそう。・・・・頑丈で、ちょうどいい高さの踏み段って意外と無いもんだ。うーん、ダメか。

　待てよ、隣室への踏み板、これ頑丈だし、安定感抜群だ。問題は高さの補強。あと、１５ｃｍ高くできれば、辛すぎず、楽すぎず、快適踏み段昇降ができるんじゃないか？１５ｃｍくらいで強度のある素材、なんかないか？おおーっ！あるじゃないか、薪！四つ割りにした薪なら転がる心配もないし、踏みつけ続けても問題なし。よしっ、これでやってみよう。

　長さ１ｍ、厚み２０ｃｍほどの一枚板でできた踏み段をテレビ前に引き据える。適度な薪を２本選んで、段の下に押し込む。ぐらつかぬよう調整して、いざ、踏み段昇降、開始！おっ、いいねぇ。ぴったりの段差だ。これならエクササイズ効果もほどほど、テレビ見ながらならいくらだって続けられる。

　と、いうことで、録画しておいたＮＨＫ「知恵泉」を見ながら、４０分の踏み段昇降トレーニングを済ませた。走るのに比べれば、運動強度はまるで不足だが、餅とおせちでたるだん腹を引き締め、血管に滞留するアルコール分を追い出すくらいには役立ちそうだ。何事も工夫だよ、工夫。