ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

シニア演劇:人気上々

2013-05-29 16:49:38 | シニア演劇
 プラザ演劇学校シニア部門、またまた新聞に取り上げてもらった。朝日新聞5月28日。 




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 今回は二日にわたっての取材だった。そう、水曜日が二期生の稽古日で、木曜日が一期生の稽古だから。丁寧に取材してもらって、どちらについても上手にまとめてくれた。記者のNさんもそろそろ定年というシニア世代なので、思い入れもあったのかもしれない。

 僕に対する取材、短いコメントに上手くこちらの意図をくみ上げてくれている。これまでも、演劇にしろ紅大豆本舗にしろ数多くマスコミ取材には対応してきたけど、しゃべったことがどう載るかについては、ほとんど諦めの境地だった。こちらの言いたいことと、あちらが聞きたいこととが行き違ってるわけだから、まっ、記事載せてくれただけでもOKね、って。

 もちろん、今回だって記事に取り上げてもらったことだけしゃべったわけじゃない。1時間近く、様々話しをした。その中で、僕も大切な部分だと思っていたこと、一つは、なぜ演劇なのか?っていう部分と、舞台制作を通してとても仲良くなったことと、その理由についてはほぼ、誤り無く伝えてくれていた。

 ただ、修学旅行生に演劇ワークショップを、ってアイディアは、思いつきをちょろっともらしただけだったんだけど。なるほど新聞記者っていうのは、何が読者の興味を引くか、よくわかってるってことだ。

 この案は、実は町長の発案で、今更農作業体験なんかじゃ差別化できないよ、って話題から出てきた。それを具体化するのが僕たち演劇一派の仕事。先々はシニア演劇学校の卒業生に力を付けてもらって、子ども達に演劇の楽しさを伝える役割を担ってもらおうってことを考えている。

 できれば井上ひさしさんの記念館なんかも出来て、その見学とワークショップが組み合わさって観光資源になればさらによいなぁ!シニア演劇の全国大会を二年後川西で!なんて噂もちらほらし始めてることだし、ここは一気に形勢逆転!演劇の町:川西の再生?に向けて走り出す時なのかもしれない。

 そんときは、菜の花座ももっともっと実力アップして中心にどぉぉぉぉぉんと居座ってもらわなくちゃね。おっと、置農演劇部だって同じことよ。



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趣味だから?田植えの重労働耐えられる?

2013-05-28 18:14:01 | 農業
 4日間の田植え作業が終わった。堆肥撒きや肥料散布、田おこし代掻きを考えれば1ヶ月に及ぶ、と言うべきだ。待て待て、種子の温湯消毒から数えれば2ヶ月だ。

 でもなあ、田植えは別!ここで準備作業は終了し、いよいよ本番の水田に場面が移っていくわけだから。そして、この作業が、なんとも、きつい!そう、たった3反分の米作りだって!

 ええーっ?手植えしてるの?田植機ないの?

 一部手植えもするけど、大きな2枚各1反は、田植機を利用する。

 だったら何故?ちょちょいのちょいでしょ、1反くらい。

 そう、今時当たり前の乗用6条植えとか8条植えなんかでなくたって、昔風の機械を押してえっちら歩いて行く4条植えだったとしても、1反植えるのにものの1~2時間ってところだろうな。で、我が家の機械は20年ほど前にいただいた2条植え。そうか、2倍かかるわけか。って安易に考えないでほしい。

 ともかく、気むずかしいの、この田植機!

 普通の田植機はベッド状の苗を1株分ずつ掻き取っては植えていくほうしきなんだが、我が家のはポット苗田植機って言って、特殊な苗箱で育て苗を使用する。仕組みは、ポットのお尻の部分に穴が開いていて、そこに突き棒が刺さって苗をベルト上に押しだすって構造だ。こうすれば、根がぎっちり張った土のかたまりも一緒に植えることになるから、根もいたまず、活着が早くなる。さらに、ポットとポットにゆとりがあるから、苗もしっかり逞しいものができる。うーん、いいばかりじゃない。教え子の専業農家の青年も、「いいすよ、問題ないすねぇ」って言ってるし。

 なのに、我が家はなんで????

 そうなの、技術がないの、って部分は置いておく。大きな理由は、プール育苗をしてるからなんじゃないかと思っている。苗の生育期間4~5週間のうち芽が出て本葉が3枚くらいになったころから田植え直前まで、水を張ったプールで育てるんだ。これ、有機無農薬米作りの強い味方なんだなぁ。なんせ、化学肥料の代わりにぼかし使うから、プールにしないとカビが生えたり、病気が出たりする。

 なんで、フール育苗じゃまずいのか?ポット部分がずっと水に浸かっているから土がいつまでも柔らかいままなのよ。で、突き棒で押し出すとぐちゃぐちゃにつぶれる。と、ベルトの上を運ばれない。と、次々落ちてくる苗が植えられないまま溜まる。と、詰まった土でベルトが空回りする。と、田植え機は勝手進み、苗の無い筋がどこまでも続いていく。

 腹立ち、苛立ち、機械に当たる。苗に当たる。そんな繰り返しを何年も続けて、今年こそと3日も前からプールの水を落としたり、前日に水やり控えたりしたけどだめだった。そうそう、去年は作業途中でベルトが切れて炎天下必死で付け替え作業までしたんだった。だから、今年こそ!

 やっぱりダメ!機械が通過した後は欠株だらけ。悪戦苦闘の結果が穴だらけ、虫食いだらけの田んぼの姿。

 結局、翌日から二日かけて補植という名の手植え作業。朝から晩まで腰をかがめて一本一本植えながら、なにこんな馬鹿な作業してんだろ?って笑ってしまった。こんな欠陥田植機さっさと諦めて、普通の機械にすれば楽なのに!それはそう。でも、そうなると機械から苗箱からすべて代えなくちゃなんない。この出費、この手間、この資源の無駄。

 趣味なんだろうな!なんか、こう苦労することで田植えしたっ!って実感するマゾ的感覚に心底毒されちまってるんだろうな!

 でも、こうやって田んぼの中を一歩一歩歩いて見回ると、不思議と苗への愛着も湧いてくるんだよな。田んぼと一体になれる、なんて言うと大袈裟だが。

 ということで、今年もまるまる二日間の補植を終えて、田植え完了!そりゃぁ、美しいさ、苗が植わった田の姿。この畝の曲がり具合!なんとも芸術的じゃないか!なんとも個性的じゃないか!!








 

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代掻き終えた田の美しさかなかな

2013-05-21 20:38:26 | 暮らし
 まずは写真だよ。

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 美しいだろう!心晴れ晴れするだろう!!って言っても、なに、田植え前の田圃じゃない、そこらじゅう見えるもな、で終わりだろうね。そう、今の季節、市街地を出外れれば至る所に広がっている光景だ。珍しくなんかない。まして、美しいなんて。ただの景色としか見られない人にはそうだ、その通り。

 でもね、こんな風に満々と水が湛えられるまでには、数々、いろいろ、あれやこれやあったわけだよ。

 思いがけず田が乾いていて水が溜まらず、三日にわたってトラクターで水を引っ張ったこととか。トラクターに代掻きローター取り付けられず半日油まみれになったこととか(これ、要するに機械音痴の僕だから)。トラクターが突如エンジンオイルを吹き出して機械屋さんが夜間必死で直してくれたこととか(我が家のトラクター中古で我が家に来て20年、すでに30年近く動き続けている古強者だからそのくらいの不機嫌は当然当然)。田んぼは田んぼで、僕一人で堆肥撒きしたし、臭ぁぁぁい有機肥料も手で撒いた。(ゴム手袋してるけど、その臭いは三日間抜けなかった!)

 通りがかりの人には、ありきたりの5月の風景かもしれないが、田を作る人には、水が張られた田んぼてのは、まずは一段落の到達点なのだ。だから、もう一枚写真!別の田を。

 

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 そして、いよいよ田植えが始まる。明後日から。これがまたこれで物語の積み重ねなわけよ。毎年のこととは言え、その年その年の新しい苦労をどうにか乗り越えて、美しい田園風景が広がっていく。行きずりの人にも、ちょっと知っててほしいことだよね。




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女四人はやっぱ、強力!芝居一座「風」公演『絢爛とか爛漫とか』

2013-05-19 20:29:34 | 劇評
 ようやっと、芝居一座「風」の舞台を見ることができた。ずっと気になっていた。だって、いつだって菜の花座見に来てくれてるから。いつか行かなくちゃ、の思いしきりだった。でも、なんせ、忙しい身だったし、この時期はいつだって田植えでとっても無理!って状況だったから、義理を果たせず興味を満たせず辛いところだったわけだ。

 でも、今年は時間たっぷりあるし、田植えだって何も土日にやらなくちゃなんないってこともない。行きますよ、今年こそ!ということで今日の観劇だった。

 作品は飯島早苗作『絢爛とか爛漫とか』(演出:大泉淳一)。女4人のお芝居だ。そう、前回の菜の花座と同じ、いいなあ!若い女優たちが精一杯繰り広げる2時間半。まさしく、絢爛にして爛漫たる舞台だった。4人それぞれがぴたりとはまり、熱演に次ぐ熱演だった。特に、三幕の行き詰まる言い争いは、引き込まれたな。そして、何より感動したのは、あれだけの台詞が一つ残らず完璧に入っていたことだ。これはもう、台詞覚えの苦手な、というよりだらしない菜の花座の役者たちとは大違いだ。次回稽古が始まったら、今回の公演パンフを細かに切り刻んでジュースにでも入れて飲ませてやるぅぅぅ!てくらい羨ましいし、見習わねばならぬ。

 装置や道具もとても丁寧に作り込んでいて、これも好感がもてた。スタッフがざっと数えて20人?入り口にも団員がぞろっと居並んでいる光景は、菜の花座には夢のまた夢だ。これだけのメンバーを抱え、しかも一年に一作!仕上がりが丁寧になるのは当たり前ということか。いや、年2作品だからって雑で許されるわけじゃないが。出られるメンバーが4人しかいないから女4人芝居の菜の花座と、選りすぐって女4人の芝居一座「風」、勝負はついてるよな。
 
 と、こう、今日の舞台制作にも役者たちにも満足・納得だったのだが、芝居が面白かったか?と言うと、それはまた別物だ。台本なんだなぁ!問題は。この作品実は菜の花座でも取り上げようかと当たったことのある脚本なんだ。飯島早苗作の『法王庁の避妊法』を上演してその素晴らしさに、もう一匹のドジョウを狙ってのことだった。何冊か飯島作品を読んでみて、結局上演はしなかった。理由は、笑いが少ない!そして、感動も今イチ!ってことだったかな?
 
 『法王庁・・・』には避妊法を発見するために、奥さんの月経日に○×(まるぺけ)を付けてセックスするという設定そのものが大いに笑いを誘ったし、女性にとって子を産むことの重大さが感動となって迫ってきた。しかし、この作品には、笑いの装置が、ない!モガなんて言ってみても今更ね、だし、ファザコンの怪奇小説家なんてのも、それで?って程度のものだ。笑える設定も、キャラクターもいない。さらに、作家志望のお嬢様が書けない悩みに打ち勝って行くストーリーって、夢は持ち続けなくちゃよ、ってことで、これまたありきたり。
 
 さらに、作品を薄っぺらにしているのは、時代の刻印が不足してるってことだ。たしかに、この大正ロマンの時代は前後する厳しい世相の中でかろうじて平和と繁栄を謳歌できた時代には違いないのだが、ここに出てくる資産家階級の人たちの優雅な暮らしとは裏腹に農村の疲弊や無産政党の躍進なども進んでいた。謂わば、そんな時代のきしみの中でかろうじて成立する彼女たちの優雅な暮らしなのだ。なのに、彼女たちの世界を揺さぶられるエピソードがほとんどない。かろうじてで来るのは、ブラジル移民と農村に帰って百姓になる青年のみ。それも幸せな未来が約束されたかのような安穏な描き方だ。だから、主人公の悩みってものが甘くって甘くって、とても共感できるしろものではなくなってしまう。稼ぎもせずに、親から離れに一室をもらって創作活動に励んでいる女、才能がどうの作家をつづけるべきかどうか、なんて、はっはり言って、勝手にすれば!なのだ。

 この作品を見ながら思い出していたのは、永井愛さんの『見よ、飛行機の高く飛べるを』だった。時代は明治の末で異なるが、ここにはお嬢さん育ちの女子師範学校生が、青鞜社の運動や過激派へと屈折していく自由民権運動など、時代の波にぶち当たりながら、挫折し、孤立しつつも夢に向かって空を見上げる少女がいた。同じお嬢さんの夢を描いても、こうも違うとは!!

 上演作品の選択、実に大きな問題だと感じないわけにはいかない。もっとも、そんな七面倒な見方をするのは僕くらいかもしれないから、大正ロマンのきらきら輝いた女たちを見られれば、それでいいという感想も当然正しい。

 長くなった。最後に舞台作りで二、三気になったこと。一つは役者が客席向きでしゃべるのが多すぎないか?ということ、さらに、和室なのに立っている場面がかなり多く、しかも一列横隊になりがち、これも気になった。次に衣装と髪型。うーん、大正をイメージできなかったけど、どうだろう?せっかく四幕がそれぞれ春夏秋冬に対応しているのに、それも十分に生かせなかったかな?

 などと、勝手を書きに書いたが、あの使いにくい舞台で、照明で、客席で、よくあそこまで作り込んだもんだと心底、感心した。

 

 



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シニア一期生全国大会プレ公演に向けて着々

2013-05-18 20:30:13 | シニア演劇
 シニア演劇全国大会まで一ヶ月を切った。さあ、後がないよぉ。

 ともかく、シニアだからね、台詞を思い出すのが生半可の苦労じゃない。毎週稽古を続けているけど、まだまだプロンプなしじゃあ進まない状況。とは言え、プレ公演は2週間先だから。

 と、言うことで、プレ公演に備えて、本番と同じ舞台設定で稽古に入った。そう!今回はロビーでの公演。平台と開き足で舞台を作って、お客さんには下から見ていただく構造。なんせロビーなので、舞台は狭い。目一杯作って奥行き13尺、間口4間。ホールの舞台と大違いだ。

 照明や装置も妥協せざるを得ないが、芝居とダンスだけは、しっかりと見ていただきたい。そこで、ホール舞台に本番と同じ舞台を作って稽古に入った。


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 芝居の方はなんとかなりそうだが、問題はダンス。えっ?ダンスするの?って、もちろんでしょ!全国大会でだって披露するんだから、やっておかなくちゃ。




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 なんとか、ダンスもできるってことがわかった。やっぱり本番同様にセットしてやってみる、これ大事だよね。

 プレ公演は、6月2日(日)13:30開場、14:00開演。もちろん無料です。お気軽にお出かけください。そして、全国に向けて激励よろしく!!




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