ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

パクリか?長野県警「詐欺バスター」

2016-01-06 08:59:10 | コント

 出てきたよ、「詐欺師バスター」、いや、「詐欺バスター」。

 用途限定型の音声発生装置、12の発言内容が記憶されていて、絵文字の下のボタンを押すと、「警察に通報します」とか、「(呼び鈴が鳴り)人が来たので電話を切ります」とか「家族に相談してからかけ直します」、の音声が流れる。それを受話器に近づけて、おれおれ詐欺の相手に隙を与えないようにするって器具だ。中には「悪いことやめなさい。正しく生きなさい。」なんて、お説教も入っているんだって。ユーモアあるね。

 これね、僕すでに考案してたんだよ、もう8年近くも前に。と言っても、コントの中での話しだけど。『詐欺にご用心』、置農演劇部でも何度も上演し、菜の花シニアもレパートリーとして持っている作品だ。その最後に「詐欺師バスター」が出てくる。電話機の裏側にくっつけると、電話の内容が詐欺らしい時には、「詐欺師だよ!詐欺師だよ!」って警戒音声を発する仕組みになっている。実はまったくのインチキ商品で、詐欺防止の講習会を開いてお年寄りを集め、たっぷりとその手口を実演して恐怖を煽った上で、この器具を高額で売りつける詐欺商法だった、ってオチになっている。

 今回長野県警が開発した機器はもっと単純なもので、電話の受け手が怪しいと感じなければ、役に立たないものなので、まっ、僕のアイディアにはとても及ばないんだけど、作品中のもインチキ品なので、えばりくさって胸を張るわけにもいかない。詐欺師が売りつけるまがいものじゃなく、かかって来た電話が詐欺だと判断できる機能が付けられれば、画期的な製品になると思うんだけどね。コンピュータウィルスのセキュリティソフトと同じ原理でさ、常に最新の手口を記憶させて、受話器から一声二声流れれば、自動で詐欺か詐欺じゃないか判定する、そんな機械、どっかで開発しないもんかねぇ。別に、新案特許だ!パクリだ!なんて騒いだりしないかさ。当たり前か、アイディアだけじゃ。

 このコント台本、このブログ上にも公開しているので、けっこう多くの人が見に来ていて、中には、自分たちで演ってみたいって申し込みも複数あったんだ。もちろん、今も置農演劇部、各地の老人会で公演して大いに笑いを取りつつ、啓蒙活動も十分に果たしているようだ。「おれおれ詐欺防止コント」で検索すると今でも二番目に出てくる。長野県警の担当者も読んでる可能性がある。考え過ぎか?

 いや、そんなパクリかどうかなんて関係ない。僕がすでに8年も前に出したアイディアが、実現してきたってことが嬉しいね。ちょっとは時代を先読みできたってことだから。丁寧に今の課題を突き詰めていけば、こういうご褒美ももらえるってことかな。精進いたしましょう。

 おっと、上の画像、毎日新聞さんからのパクリだった。ご容赦!ご容赦!

 

コメント
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