ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

置農食育ミュージカル『マー君とキッコちゃんの台所』初演成功

2013-03-31 10:42:32 | 演劇
 ものすごい駆け足だった。ダッシュの持久走だった。息切れでぶっ倒れて、故障者続出、傷だらけで初演になるのかと思っていた。なんせ、3月12日以降は、休みは入試発表日17日のたったの1日、朝の9時から6時までの活動を押し切ってきたわけだから。部員達はほぼ2週間、顧問は3週間連続休み無しでの超・超・超ハードスパートだった。

 ともかく、一定のレベルまで仕上げてしまわないとね、4月からは僕の手を離れるわけだから。もちろん顧問NもKも健在なんだが、どちらも担任+αでとてつもなく超多忙!さらに、公演依頼はすでに10件を軽く超えてるから、じっくり腰を据えて仕上げて行くなんてできない相談だ。そう、去年なんか、初演に衣装が間に合わず、5月の米沢児童会館での公演にまでミシンを持ち込んでようやく完成させたんだ。そんなのんびりゆとりは許されない。だから、煽った。だから走った。

 学年末試験前に一通り読みは済ませておいたとは言うものの、実質的に試験明けからスタート、わずか16日間でミュージカルを仕上げようってんだから。無理無体、無謀乱暴この上ない。短期決戦だからって絶対に手抜きはしたくない。1年間上演を続ける作品なわけだし、おそらく置農食育ミュージカルの最後の作品になるはずだから。これまでで最高のものを作りたかったんだ。

 だから、衣装もかぶり物も歌や踊りも徹底した。さすがに主役二人のパジャマとコック服、着流し着物は市販のものでまかなったが、あとはネズミの全身衣装2着、スイーツたちのワンピース4着、調理器具たちのピエロ服4着、ニンジンとゴボウのドレス、インスタントラーメンのエルビス風純白スーツ、あっ、これはまだ未完成だった、もっと、袖やズボンにフリルがたくさんつかなくちゃいけない、さらに中華服上下、テキ屋のおっさん風だぼシャツ、ステテコ、そしてキッチンクィーンの真っ白なドレス、と、うん、何着になる?

 それにかぶり物もまた凄い!包丁、まな板、鍋、フライパン、野菜は5人分で、かぼちゃ、白菜、なす、ニンジン、ごぼう、モンブラン、シュークリーム、ショートケーキ、プリンのスイーツたち。よくぞ、作ったものだと思う。こんな物作りを続けながら、演技や歌や踊りも仕上げていくわけだから、そのはちゃめちゃな忙しさは知れようってもんだ。ミシン掛けを途中でほっぽり出して、ダンス。かぶり物の作りかけで立ち稽古。基礎トレの発声やダンス練習もすべてミュージカルの曲で代用。追われ迫られ罵られ?しながらも、とうとうやり通せたのが、28,29日の初演だった。

 普段なら、公演終わればその場で解散するところだけど、今回はとてもとても不十分。幸い初日は川西町内しかも午前の公演だったので、終演後学校に戻って、最後の仕上げを行った。こんなこと初めてだ。翌日も午後からの公演だったが、朝から集合して、最後のチェック。ぎりぎりのぎりまで磨きをかけて2回の公演をやり遂げることができた。

 まだまだ、声が出ないとか、ダンスの振りが小さいとか、相変わらず横髪をたらしたままだったりとか、手直ししていかなくてはならない部分はたくさんある。なによりも自分の役や台詞や動きを自分自身のものにしなければいけない。それは、これから数多くの公演を重ねていくことで仕上げられて行くことだろう。そして、できれば、最後の締めは東京公演!となって欲しいものだが、・・・・。お金がからむ問題だから、実現は微妙だが、杉並区の素晴らしい劇場『座・高円寺』で公演なんて話しもちらっと聞こえてきたりしている。万一、そんな話しが舞い込んで来たとしても、恥ずかしくない舞台にはなると思う。あとは、部員達の意欲とそれをかき立てる顧問たちの熱意ってことだろう。




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食育ミュージカル『マー君とキッコちゃんの台所』制作追いこみ

2013-03-24 21:31:33 | 演劇
 置農食育ミュージカル2013『マー君とキッコちゃんの台所』いよいよ尻に火が点いた。公演まで残すは3日。まだ通せない!て言うか、まだ装置も衣装も小道具も完成していない。本当は今日の午前には出来上がって、午後から通しのはずだった。でも、でも、でも、・・・・

 入試が終わって事実上の春休みに入ったのが12日。24日の今日まで、入試結果発表日の17日を除き、すべて朝9時から夜6時までの終日部活動を続けている。部員達よく頑張っている。春休みのほぼ半分を注ぎ込んで、この新作を仕上げているってわけだ。

 決して仕事が遅いということではない。衣装にしてもかぶり物にしても、これまで以上にスムーズに作業は進んでいる。仕上がりも悪くない。なのに何故遅れるのか?それは要求がより高度になっていっているからだ。かぶり物の数も衣装の数も年々増えていく。装置も今年は出入り可能な冷蔵庫と戸棚を作らせている。さらにカウンターやらテーブルもある。パネルは6×7尺の大判のものが4枚。もう、大会作品並みの、いやそれをはるかに超える物量だ。今年はまあ、これくらいで、・・・といった手を抜くことをしたくない。常に過去を超えた作品を作り出したい、そんな思いがこの突貫工事を仕掛け、支えている。

 演技や歌、ダンスの方は、思い切って歌とダンスの上手な新2年生を中心に据えたことが上手く行っている。覚えの早い彼女らが全編通して前で後ろで歌い踊ってくれるので、シーンの仕上がりは、短時間の稽古の割には順調に行っている。今日などその4人のメンバー(新2年来3人、新3年生1人)は基礎トレも含めると7時間以上歌とダンスと演技に明け暮れていた。さすが最後の方は疲れも見えたが、ラストのダンスでも笑顔を絶やすことがなかった。立派!

 他のメンバーも、それぞれの持ち場で終日頑張り通した。休む部員もなく、全員一丸となって本番に向かっている。この調子ならきっと本番の28日には間に合うことだろう。今年もまた、初演は3月末の川西小松農改センターと米沢松川コミセンでの公演となる。

 3月28日(木)は川西町農改センター10:30開演
 3月29日(金)は米沢市松川コミュニティセンター13:30開演だ。

 『マー君とキッコちゃんの台所』子ども達にも保護者の大人達に楽しんでもらえる作品になることだろう。東京公演の話しもちらほらし始めた。

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シニア演劇学校卒業公演終わる

2013-03-20 22:37:09 | シニア演劇
 フレンドリープラザ演劇学校のシニア部門第一期生が卒業です。

 その卒業公演。河原作の詐欺被害防止コントとそれぞれメンバーの得意な個人発表を組み合わせ1時間半のステージでした。なかなか台詞が入らずメンバーは苦労していましたが、本場はまるで別物、ちょっぴりミスはあったものの、まずは勢いのある良い舞台になりました。

 この台本、置農演劇部が3年にわたって演じついできたものですが、さすがはシニア、爺婆のかまびすしい雰囲気をよぉぉくよぉぉぉぉく、演じきってくれました。やっぱりガヤの迫力は本物にはかないませんね。笑いもたっふりとれて、演じた役者にとっても幸せな一時になったようです。その後の個人発表も、朗読あり、手品あり、漫才ありと実にバラエティに富んでいて、とっても楽しめました。舞台上舞台、100の限定客席も見事あたり、ほぼ満席で、身近な客席と一体になったステージで゜した。

 このチームメンバー、実に仲が良かった。一人一人が、仲間の大切さを感じて一年間を過ごせたのがなにより宝でした。チームワークの良さが、客席にも伝わり、温かい空気がゆったり漂う公演でした。終演後の終了式も和気藹々、笑いの連続の中に、この一年の積み重ねの重さを感じさせるしっとりとしたものでした。

 このチーム、6月には山梨県南アルプス市での全国大会、さらにその後も元気はつらつ、公演活動は続きそうな予感です。シニアの力、恐るべし!ですね。


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シニア演劇:卒業公演は小劇場風に

2013-03-16 21:43:30 | シニア演劇
 フレンドリープラザ演劇学校シニア部門の卒業公演が近付いた。期日は3月20日、午後1時30分の開演だ。

 出し物は振り込め詐欺防止コント『詐欺にご用心』だ。そう、置農演劇部の持ちネタを拝借する。高校生対シニア、果たしてどちらが受けるか、楽しみな舞台だ。公演は他にメンバーそれぞれが得意の芸を披露する。朗読が3人、漫才が一組、手品と歌が一人ずつ。明日から最後の磨きにかかる。

 さてだ。今回、またまた舞台上舞台を工夫した。以前、『遭難。』で試みた作りとは違った作り方に挑戦した。舞台中央奧に3間間口奥行き1間半の舞台を2尺8寸高でしつらえ、舞台手前側に客席を作った。写真を見ていただくのが一番かな。

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 客席は100席。もう少し多く作れるけれど、椅子がマックスだし、まっ、観客もそんなもんだろうから、これで。段差を付けて後ろからも見やすくしたところがちょっと自慢だ。菜の花座の4月公演も基本はこの設定で行く。ただし、客席は150は準備したい。そのくらい入れなくちゃってことでもある。





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 この設定だと、調光室での照明操作が可能になる。2,3サスで地明かり斜めを取り、1サスで前明かりとスポットを作る。やってみないことには効果のほどはわからないが、結構良い線行くじゃないかな。そうそう、客電もサスで取る。後ろのしきり幕が少し低すぎるので、明日の稽古で箱足を使ってもう少し上げるつもりだ。幕の後ろにはパソコンとプロジェクタを設置。ホリに映像を映して朗読をしてもらうつもりだ。





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 この舞台が成功すると、プラザに小劇場空間が生まれることになる。150人定員の劇場、使い勝手はいいと思うよ。ただ、こう使ってもホールの使用料金が安くならないってとこが悩ましいところだけどね。

 シニアコースの卒業公演、ぜひ、見に来てください。もちろん、無料です。




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安物買いの報い

2013-03-04 16:36:39 | 暮らし
 まずは画像を見てもらおう。

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これが灯体のみ価格1800円のパーライト。





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 式場の全景はこう。

 と、こうセッティングを終えて、受付の仕事に専念していたら、顧問Nが飛んできた。パーライト消えました!っておいおい!大慌てで式場に駆けつける。式の開始まで残り時間10分。

 接続部分を押しても引いても点かない。念のためコンセントから中継のドラムその他すべてチェックしてみるがどこも異常なし。考えられるのは、やっぱり灯体か?それとも電球か?くそっ!安物め!て毒づいたところで、買ったのだれだって話し。式の開始まで残り時間7分。

 どうこねくり回しても点く気配まるでなし。在校生は全員着席しているし、保護者の来場も始まった。どうする?どうする?代替えできる明かりは、そうだ!古いフレネルがある!舞台袖の放送室に駆け込んで引っ張り出す、が、差し込み部分がなんとT字だ。後は?後は?顧問Nは未練がましく灯体をいじくり回しているが、ダメなものはダメって怒鳴りたくなったが、八つ当たりはみっともないからぐっと言葉を飲み込む。そうだ、校内放送のスタジオにスタンドライトがある、あれで行こう。残り時間5分。
 
  走る、走る!渡り廊下を突っ切り管理棟へ。放送室へ。ドアは鍵が掛かっている。さらにさらに慌てて職員室の所定の場所に、鍵がない!誰だ?!鍵かけたまま鍵持ち歩いてる奴は!!!怒り心頭!仕方なく事務室に走る。合い鍵を借りて、部屋を開け、ライトを取り出し、またもや走る!走る!開始まで残り3分。

 入場直前の来賓を押しのけ押しのけ、舞台前に。引っ張ってあった接続コンセントにつなぐ。点いた!いける!でも、かなりまぷ゛しい! パーライトに入れてあったカラー3枚を取り出しそれをライト前にかぶせる。ガムテープ!ガムテープ!役に立たないパーライトを片づける暇も無し。開始まで残り1分。どうやら間に合った!

 と、まあ、こういった七転八倒、波瀾万丈の右往左往があって式は滞りなく進行した。挨拶に立つ方々の顔は明るく華やかに、よい卒業式だった。多分我々二人の他は誰も気付かなかったろう。それでいい。

 それにつけても、安物よ!なんってことだ!!たった2回の使用で破損するなんて!!あり得ない!式終了後片づけをしながら灯体と電球を調べてみた。原因は電球だった。電球の内部から外部に出てくる端子部分がゆるんでいて、電球内の圧力がゼロになっていたためらしい。さっそくショップにメールをして即刻送り返すことにした。

 さて、どんな対応をしてくれるものやら、ネットショッピングのサービスが問われる事態だな。

 ただ、スタンドの方はしっかりとした出来で、高さもかなり高く上げられて非常に満足の一品だった。ので、ここに画像を載せておく。

 

 
 

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