ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

畑始動!トラクター始動!

2017-04-30 09:41:55 | 農業

 まだまだ風は冷たい。時に強風!それでも桜の花が散らない、ってことは気温が低いってことかな?花の色も例年より薄くて白に近い。これも気候の影響なんじゃないの。

 だとしても、もう4月も残りわずか、せっかく早めに買った種ジャガイモもしなぶれかかってきた。芽は十分に出たし、日に当てて緑化も進んでるし、そろそろ植えなくっちゃね。

 それつけても、堆肥だよ。去年初めて、家裏の畑に堆肥宅配便、ダンプ2台が届いて、大いに重宝したんもんだから、今年もそろそろ配ってくれないかなぁ、と怠け心でずる延ばししてきたが、もう、待ちきれない。自分で運ぶっきゃない。

 畜産農家Sさんの堆肥置き場に軽トラを乗り付け、せっせこと堆肥積み込み作業。積まれて3年くらいは経っているみたいだが、切り返しをしてないから中の方はまだまだ生に近いべこうんちの黄土色だ。こいつは畑に播くわけにゃいかない。表面20センチほどは空気にさらされたお陰で熟成が進んでいる。何度か車を移動しながら、上っ面だけを掬い取って荷台に放り投げる。できれば、山盛りめいっぱいまで積み込みたかったけど、すぐに挫けて7割方で、まっ、いいか、取りあえずの分は足りるから。

 トラックを畑に乗り入れての堆肥散布が終われば、いよいよ、トラクターの始動だ。これがいつもながら緊張する。すでに30年?40年?ものの超高齢機械だもの、エンジンかかるかどうか?あっ、当然だけど、自身のバッテリーにゃ力ないからね、軽トラを横付けしてブースターケーブルをつないで、アクセルに重石乗っけてふかしにふかして、電気を思いっきりトラクターに送って、余熱。おおーーっ、軽トラが吠え始めた!うわーっ!エンジンブチ切れるぅぅぅぅ?!軽トラぶっ飛ぶ、ぶっ壊れる!慌てふためき、トラクターを飛び降りて軽トラ運転席へ。重石の全重量がアクセルペダルに掛かっちまったんだ。アクセル全開の一発始動に無理があった。無理は禁物、あっちもこっちもご老体。時間をかけてゆるゆる充電、で、そろりそろりとスイッチオン!かかった!やれやれ。

 慎重に運転しないとね、エンスト起こせば、またもや軽トラ充電が必要だから、クラッチのつなぎは丁寧に半クラッチで。半年ぶり?いや、10か月ぶりのトラクター耕耘だ。なんか怖い。間違った操作するんじゃないか?トラクターの人柄が変わっているんじゃないか?人間も機会も年寄りは当てにならない。

 無事、耕耘終了。張ったビニールひもに沿って植穴を掘り、種イモを並べるのだが、小さめのものはまるまる1個、大きいものは半割して、切り口に腐敗防止の灰を擦り込んで、植える。半分に切る時はどちらにも芽が付いているように切るのが大切。去年はそれを無視したために、発芽が不良でえらい目にあった。種イモと種イモの間に堆肥を一握り、これはNHK「趣味の園芸 野菜の時間」で藤田先生が教えてくれたんでやってみる。カラスにいたずらされないようにたっぷり土を掛けて、ジャガイモ植え完了!

 ついでに大根、ニンジンも播いちまうかぁ?夕方から雨だって言うしちょうどいいよなぁ、でも、本日の作業ノルマは終えたしなぁ、迷いに迷い、何度も畑と家を行きつ戻りつしたが、頑張り過ぎない!明日はある!と、はやる勤勉心を抑えて、今日の農作業はすべて終了。まっ、ぼちぼちね、のんびりね、春先の今のうちだけだけど。

 

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今日は幸せ!だって、・・・・

2017-04-29 13:22:34 | 暮らし

 たわいないもんだよ、幸福感なんて。

 なぜって、今日は風もなく穏やかな快晴だろ、昨夜遅かったのに、朝はくっきり目覚められただろ、コント台本書き上げたから、しばらくは締め切りないだろ、てことは、夜ビデオで映画見られるってことだろ、体の調子絶好調だろ、ジムはメンテナンスでお休みで時間はあるだろ、、神さんいなくて気楽だろ、おっとっと、でも、幸せの種、とっておきは、薪の無料配布エントリーに成功したことなのさ!

 なーんだ、って思うだろ。たかが薪材、それもたったのトラック1杯分、有頂天で満足感にひたるほどのものか。そう、そりゃそうなんだ。でもね、前回、河川の支障木配布の時は、大失敗してるからねぇ。9時の申し込み開始なのに、ついうっかり農作業始めてしまって、あっ、と気づいて電話に飛びついた時にゃすでに1時間後、募集人数に達しました、のつれない返答。町報に載ってから3週間、カレンダーにも大きく書き込みして、今年こそいの一番で電話してやる、って気合いを入れまくっていただけに、ショックは大きく、それから3日、不幸のどん底を這いずった。

 だから、この春最後の薪ゲットの機会、屋代地区公民館の薪頒布は、なんとしても逃したくなかったんだ。カレンダーに書き込んだのはもちろん、前夜、寝るときには、大きなメモ用紙をテーブルのど真ん中に据えて、風で飛ばないようにと重しまで乗せての準備万端。朝起きてからは10分おきに時計を確認し、5分前にはパソコンからも離れ、電話の前で待機、時計のデジタル数字が9時59分50秒を示すと同時にダイヤルした。

 お話し中!あっ、やられた!第1号、早くもアクセスしたな。おい、フライングじゃないのか?って思ったが、そんな文句は持っていき場もない。5秒経過、リダイヤル。お話し中。さらに5秒、やはりお話し中。またまた5秒、なおもお話し中。もしかして、2番手も先を越されたか?5秒待ちきれず、立て続けにリダイヤル。

 通じた!薪の配布、まだ大丈夫ですか?せっつく言葉が上ずってる!恥ずかしいぃぃぃ!住所、氏名、電話、落ち着け声がふるえそうだぞ。どうにか手続きを終えて、受話器を置いた。おおーっ、これ現実だよなっ、たしかに受け付けましたって言ったよな。よかった!薪が手に入る。ここも失敗したら、暖房節約の震える冬を過ごさにゃいかんところだった。よし、よしっ!

 春先切り倒したくるみの木も玉切りして軒先に入れたし、

 森林組合からもぶっとい薪材が届いている。

 これにさらにトラック1杯入ってくれば、もう、万全だ。

 どうだい、これ、幸せだろ?このやったぜ感、少なくとも2日は続くな。さっ、うきうきと心弾けてる間にどんどこ仕事進めちまおうぜ。

 

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『記憶は呆けても、心は達者!』認知症サポート講座コント完成!

2017-04-28 08:21:24 | コント

 今年も頼まれた。町の認知症サポート講座のお手伝い。専門の方が話をする前に、軽く座を和ませ、関心を引き寄せる役割、菜の花座がコントで担う。町内の小中高すべてと、老人クラブや公民館が対象だ。1年間通して20回!も公演する。この数、半端じゃないよ。

 演じる役者たち、大変!定期公演やコント大会なんかの稽古と同時進行なんだから。幸い、我が劇団の代表「呆け老人役者」が意欲的に引き受けて、全体を取り仕切ってくれているのでどうにかやり通すことができた。

 今年もまた、菜の花座のコントで、とのお願い。演じ手は、ぜひ引き受けたい、ってんだから、こりゃやらないわけにゃいかんでしょ。小中高の児童・生徒は学年が変わっているから、去年の作品でもいいですよ、って甘い誘惑、役者も新たに覚えるの、ちと辛い、なんて逃げの姿勢もほの見えたが、なんだい菜の花座毎年同じかよ、なんて陰口叩かれたくないもの、やるならぜったい新作!書きますよぉぉ、書くともさ。

 と、大見得切ったのはいいけれど、ずるずるずる、1回目の本番まであと3週間!いかん、こりゃいかん!なんとしても仕上げねば、と2日まるまる掛りっきりで書き上げた。

 タイトルは『記憶呆けても 心は達者!』。認知症って言うと、記憶も曖昧、行動もタガが外れてしまって、きっと心の方だってもやもやのスカスカ、感情なんて擦り切れてるよ、って思いがちだ。だから、ついつい幼児扱いをしてみたり、上から目線で指示したり、時には理不尽な憤懣をぶつけたりもしがちだ。

 でも、記憶と感情とは別もの、探しあぐねる言葉、悶える表現の裏側で、ナイーブに心は揺れているってことなんだそうだ。最近、介護現場で評判のユマニチュードなんて、患者の視点に立つ介護法が効果を上げていることからも、それはよくわかる。同じ高さで視線を合わせ、やさしく体に接する、患者の自尊感情を大切にすつつ言葉をかける。これで驚くほどの症状の改善がみられるっとことなんだ。

 そこで、今年のシリーズ第2弾は、「認知症者の心の内に分け入ってみよう」、うん?この言葉聞いたことあるぞ。おお、そうだ。NHKBS「英雄たちの選択」のキーワードだった、どうでもいいんだけど。頑なに黙り込んだり、突発的に怒りを爆発させたりするその裏側には、理解されないことへの深い悲しみや人格を否定されることへの憤りが渦巻いているってこと。周囲でかかわる人たちみんな、その事実を知っておこうよってところを中心に書いた。

 まさか、認知症の人本人が、そんな感情吐露するって筋立ては、これあり得ない。誰かが、その心情を推し量ってあげなくちゃならない。さて、その役をどう作る?まさか、介護者やケアワーカーが訳知り顔で語ったりはできない。それじゃコントの後の講演と同じになっちまう。背後霊のように、後ろに一人立たせるか?それもなんか不自然だし、分かりずらい。コントは明快単純を旨とすべし、三宅裕二先生の教えにも反する。

 わかりやすく、しかもコントらしい突き抜けた展開、うーん、なんかないか?で気づいたのが、ロボット。これ、去年、『見守りロボットパッパー』てコントで使ってる手なんだけど、全身タイツで奇抜な恰好させれば、子どもたちも喜ぶはず。今回は見守りではなく、寄り添いロボットって設定にして再登場。認知症者の気持ちがくみ取れるソフトが組み込まれているって設定にしてみた。ロボットから心に寄り添うことの大切さを教わるって構造だ。これなら、説教ぽくなく、笑いのうちに聞いてもらえるんじゃないだろうか。もちろん、ロボット登場でギャグの幅も広がった。

 さて、ニューシリーズ最初の公演は、5月16日(火)川西中学校だ。福岡全国大会に行かない人たちで上演してもらう。どうだろうねぇ、寄り添いロボットの評判は?

 

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あれまぁ!赤カブ君、お達者で!!

2017-04-27 08:12:05 | 食べ物

 さすがの青菜漬けも底ついちまって、残るは赤カブの甘酢漬け。なんとなく脇に追いやられ、放ったらかされ、忘れられてたが、意外や意外、発酵することもなく、かびることもなく、はたまた、身が柔らかくだらけることもなく、歯ごたえ、味わいしっかりと残して、お見事、健在だった。

 この残りものの赤カブ漬けを細々と食いつないで2週間、愛しき最期のひとかけも無事腹におさまり、とうとう漬物なしの日々に突入した。糠床を復活しようにも、漬ける野菜なし。あるものと言えば、畑に茎立ち、冷蔵庫にジャガイモ、ニンジン、白菜名残り。キュウリやナスなんか、夏野菜の収穫なんぞ先のまた先。しばし、漬物なしの暮らしを耐えるしかないか。

 種まきの準備で小屋を整理整頓、腐った貯蔵野菜とか芽が出た赤ジャガとかを引っ張り出してたら、おおっ!赤カブ!お、おい、おまえ、生きてたのか?!なんとなぁ、逞しい奴じゃないか!もう春も春、桜の花だって咲いたんだぜ。この暖かさの中で、腐ることなく、すが入ることなく、平気な顔して生き延びてんじゃないか。

 よしよし、さっそく甘酢漬けにしてあげよう。汚れを丁寧に落としてぇ、へたや根っこ、変色した部分など切り落とし、二つ割り、三つ割りしてみれば、ほぉれほれほれ瑞々しいこの輝き。昨秋収穫した時のままだよ。

 漬け汁は前回の残りに、酢、塩、砂糖を足して、味を調え、注ぎ込む。最後に激辛唐辛子2本放り込んで、あとは重石をして、出来上がり。明日にはさっそく食べられることだろう。

 これであと数週間、食卓をそっと控えめに彩ってくれることだろう。NO LIFE NO PICKLES!漬物のない人生なんて!

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道具に煽られる!

2017-04-26 10:29:57 | 菜の花座

 いよいよ立ち稽古だ。本番まで1か月切ったからね、うかうかしちゃいられない。ばんばん動きつけて、何度でも繰り返して、練り上げて行かなくっちゃ。て、思っているんだが、なかなか演出のアイディアが浮かばない。理由は、全国大会だ。福岡で上演となると、装置や道具はとことん切り詰めざるを得ない。ものを送るって、人間以上に費用も手間もかかるんだ。まさかトラック引っ張って日本縦断とはいかんものね。

 最小限の装置・道具で済まそう、ってことで、吊ものに肖像写真、道具としては椅子数客、とsimple is bestを心がけた。そうなると演出がずばりもの言うわけで、この単調な装置で舞台全体を生き生きと使い切るにゃどうしたらいいか、悩むわけだよ。道具屋さんにもずいぶん我がまま言った。形が悪いとか、髙さが低すぎるとか、単調だ、もっと型破りなものをとかね。そんじゃ自分で作れ!って投げ出されたってしかたないくらい、曖昧なイメージで作り替えを指示し続けた。

 その椅子が、ついに完成した!これが凄い!

 どうだいこのシュールな作りは! 微妙に歪んでいたり、ほとんど椅子として用途を果たさなかったりしてるのは、演出からの注文だ。芝居の内容に相応しく一筋縄でない椅子たちを作ってもらった。汚しの技もお見事!これら7脚の椅子をこう並べる。

 一気に不思議な非現実の世界が現出するじゃないか。そう、これが欲しかったんだよ。俄然アイディア湧き上がってきたねぇぇぇ。奇抜な設定、ナンセンスなセリフのやり取り、この奇妙な椅子たちのお陰で、動きも仕草もどうしたらいいのか、すっかり浮かんでしまった。思い切った動きややり取りがどかどか湧き出してきて、一気に半分過ぎまで動きがついてしまった。

 すぐれた装置、道具は演出を触発する!まさにコラボレーションだ。さらに、衣装とか照明とか音楽とかとも響き合って質の高い舞台が立ち上がってくる、そんな芝居作りの一歩を踏み出せたかな。おっと、一番に高め合うのは役者とだよな。

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