ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

朝が起きられない!私の場合

2016-01-08 08:58:20 | 暮らし

 このところ、朝が起きられない日々が続いている。と言っても年寄りのこと、9時10時まで寝てるってなんてことはない。起きるには起きるが寝覚めがどうにもすっきりとしない。夜中に一度、必ず目が覚める所為なのだ。そうそう、年取ると眠りが浅いのよ、仕方ないよ、なんて高齢者の悩みに引き込むな!いや、たしかに高齢者だけど。睡眠に関しては、自慢じゃないが、ぐっすり快眠!すっきり起床!時々夜トイレの健康的習慣を維持している。

 昨日、一昨日なんか、どうにも目が冴えて、読みかけの本を手にするまでになってしまった。時間はほぼ酔いの覚める1~2時前後。飲み過ぎの所為かもしれぬと、酒量を抑えてみたが、ダメだった。あの音を無視して眠り続ける若き鈍感は、失われてしまったんだ。決まってこの時間、小一時間も続く、不穏な響き。ガサガサ、カリカリ、ゴソッゴソッ。

 そうだ、ネズミなんだ!

 この家を建てて30年、どこもかしこも明け透けの古民家、ネズミが居て当然のつくりなんだが、不思議とネズミに悩まされることはなかった。屋根裏が運動会場になることも、土間の貯蔵物資が彼らの食料になることもなかった。もっとも、その分、小屋の方は、ちゅーちゅーパラダイスになってはいたが。そんなネズミも嫌う我が母屋に、昨年末からネズミの出没を許すようになっている。

 最初は台所だった。作りつけの戸棚の中に進入し、様々悪さを繰り返した。時には、眼前を走り抜け、我が身の素早さをアピールしたりもした。徹底調査の甲斐あって、戸棚の一部が食い破られ、外に通じる抜け穴が作られていることが判明、うーん、ここだったか!さっそく、食物類は避難させ、穴をふさいで対策を講じた。どうやら、台所での暗躍は押しとどめることができた。

 ところが、今度は隣の居間兼客間が彼(ら)のホームグランドになった。この部屋は、18畳と広く天井も吹き抜けのため、ストーブと囲炉裏の熱で温めるには、四六時中、がっがと燃やし続けなくてはならず、省エネにはほど遠いこともあって、冬場はほぼ、巨大冷蔵庫と化している。収穫した豆、芋、タマネギが置かれ、漬け物の瓶が並び、その横には酒瓶が居座って、時には煮物なんかも仮置きしたりもする。正月にはおせちもここで出番を待ったし、切り餅もここに保存した。

 そう、餅だ!本来なら初夢に相好崩してまどろんでいる時間帯、ガサッ!ガサガサ!翌朝、確認してみれば、見事ビニールを食い破り端をかじり取っていた。何故かわかららぬが、台所のネズミはこちらに居住空間を変更していたらしい。慌てて、ネズミ好みの食べ物は避難させ、漬け物その他は厳重に覆いをかけて防御した。

 しかし、その後もきゃつらの夜間徘徊は収まる気配をみせない。それはそうだ。獲物が無くなった、じゃ、別の場所に移住しましょう、なんてするわけがない。この冬空の下なんだ、どこに行っても、厳しい暮らしは待っているはずだ。その空腹の鬱憤晴らしなのか、その後も連日、夜中の安眠妨害は続いた。

 と、なれば、こちらも対抗手段を講じないわけにはいかない。まずは、ネズミホイホイ、ホイホイってそんな簡単に引っ掛かるのか?あの慎重派のネズ野郎が。案の定、とごに置いてみても、まったく効果なし。このちゃちなアイディア、小馬鹿にされて引退した。

 結局、殺鼠剤か。薬剤は神さんが嫌うのであまり使いたくはないが、背に腹は代えられぬ。部屋の何カ所かに置いた。昨夜はその2日目、夜中、たしかに囓る音がする。二階の寝室からなので、確かな位置はわからないが、ねずみ取りを置いた場所の近くのようだ。このカリカリ音で昨夜も途中読書となったが、食べたんなら我慢もしよう。起きてさっそく確認、間違いなく薬剤は減っている。食べてくれれば、1週間後には死体が上がる?と言う、それを信じよう。

 いま数日の辛抱だ。不十分な睡眠は昼寝でカバーして、あくまで戦う姿勢を保持することとしよう。

 

 

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