ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

和風キムチ?

2016-01-13 09:21:30 | 暮らし

 実は、もう3週間も前の話し。そう、冬の定番、キムチを作った。白菜の出来が悪くて、キムチにまで回せるか心配だったけど、暖冬のお陰様々で、まずまず結球し、保存用はそこそこ確保した上で、キムチ材料にも使えることになった。

 なんか作ろうとすると、突如思いついてただちに実行!これが悪い癖で、この行き当たりばったりのせっかちで痛い目に会ったこと数知れない。わかっちゃいる。でも、このその場の勢いというか、ノリというかがけっこう大切な気がして、事前に準備万端整えて、日を選び、朝から禊ぎして、やおら作業に取りかかるなんてのは、なんとも性に合わない。おっ、作っか!いいね、いいね、材料は?なんとかなんじゃね?

 今回のキムチもまさしくそのパターン。白菜、大根、ニンジン、ニンニクはあるだろ。唐辛子は去年の残りがぁぁぁ、ほらね、冷蔵庫の奥で出番を待ってた。水飴もたしか残りがあって、アミの塩辛も余分を冷凍してあった、はず、はず、はず、・・・が、ない!冷蔵庫の冷凍室と専用冷凍庫の中身を2回も3回もひっくり返して探したが、ない、ない、ないぃぃぃぃぃ!そうか、あれ臭って来たから神さんが気きかせて処分したんだ。塩蔵なので、冷凍できなかったみたいなんだ。でも、そうならそうと一言言って欲しかった。ぶつ、ぶつ、ぶつ・・・・煮干しもないし、このアミノ酸系の濃厚だし汁がキムチのあの癖のある味わいを支えるのにぃぃぃぃ、困った。買いに出るか?セリもないことだし。

 面倒、面倒!こだわっちゃダメよ。冒険から世界は開ける!出しは鰹節。セリの代わりは買い置きのニラ。そうだ、和風だしってやつもいれちゃおう。さっぱり系なら、思い切ってゆずも摺りおろしちゃちゃえ。ということで、ベースの出しを思い切って和物に変え、ゆず風味キムチを仕込んだ。

 さて、漬け込んで数日。どれどれどれ?おっ!ゆずの香りぷんぷんだよ。食べてみると、やはりなぁ、さっぱりしてる。いつも作ってる塩辛のこってりベースと違って、吸い物の品の良さだ。これ、意外と日本人には向いてるかもしれないな。くせがないくせに(おっ、ダジャレ!)キムチの辛さと旨味はしっかりと出ている。ぷーんと香るゆずの爽やかさ、いかにも新春に相応しい漬け物に変身しているじゃないか。彩り鮮やかさもおめでたいしね。

 つけ込みから3週間、ほぼ毎日、ほぼ朝昼晩、キムチをつまんでいる。心配は酸っぱくなる速さだよな、って心配していたが、この暖かさにもかかわらず、未だ味は深みを増すだけで酸っかくなってはいない。もしかすると、和風だしの方が、乳酸発酵が遅いのかもしれない、とすれば、なおのこと、新レシピ、価値高いのかもしれない。

 もちろん、風邪引いてても、キムチは食べる!

コメント
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