ステージおきたま

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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

バツイチに光を!車のお値段、車のお値打ち

2016-01-14 09:25:59 | 暮らし

 神さんのイストを手放した。年寄り二人で車3台、いらないもの、贅沢だもの。農作業があるから軽トラは残すとして、乗用車はプリウス1台にして共用することにした。年金暮らしで車3台の維持費、とてもじゃないが、無理無理無理!できればプリウスだって、軽に乗り換えたいけど、買い換える金なんてないから、12年もののプリウス、あと10年は働いてもらおうか。

 イストは14年乗った。神さんの下手な運転で所々にでこぼこがあったりするが、10万キロ走ってないので、エンジンの調子はまったく問題ない。ランプ以外に修理したこともない。快調だ。運転は雑でも、使い方は丁寧だから内装は、すり切れも痛みもほころびもまるでない。まだ十分に現役車だ。乗る気になれば、あと10年くらいは楽勝だろう。さらに、助手席は足の悪い人向けに回転する特別仕様の椅子だ。付加価値もある。

 そのイストの引き取りお値段、3万円!たしかに古い型だしね、燃費も悪いし、最近の車に比べれば魅力に欠けるのは間違いない。相場から言えば、そんなもんなのかもしれない。だから、3万円ありがたく頂いて持って行ってもらった。

 でも、なんか釈然としないんだ。3万円なぁ、万札3枚!トホホだな。何度か飲みに行ったらぷはーっと飛んじゃうよ。(但し、僕は飲みには行かないし、そんな使い方もしていない、いや、できない。奥さんがバイトで月収25万の安部さんとは違う。)まったく役にも立たず、使い道もない、なんて廃棄物とは違うんだよ。車としての機能、走るってことに関してはまったく問題ないんだ。これから丁寧に使って行けば、10年、いや、15年だって乗り続けられるだろう。24年間、野ざらしにして、汚し放題、いたわり無しでこき使ってきた軽トラだって、まだまだ走れたんだから。

 どうもね、世間一般の車のお値打ち感覚が僕らとはまるで違ってるってことなんだよ。型式が古いとか、傷があるとか、それってそんなに大事なことなの?車って安全に走ればそれでほぼ8割方、有用度は決定するんじゃないの?

 そりゃ僕だって、新車の方が気持ちいい。新しい機能てのは嫌いじゃない。だから、そこに重点を置いた値決めがあるてのはわかる。でも、どこでどう転んでも、転んだついでに居眠りしても、車の一番の機能は走る!これに尽きる。車の価値は走るかどうかなんだよ。14年乗っても、まだまだエンジン快調!走り快適!これ凄いことじゃないか。さらに、10年、使い方によって20年走り続けられるってこれはもう、工業製品の誉れ、技術の勝利だ、間違いない。日本の自動車メーカーの底力に心から喝采を送る。

 が、その基本的価値に見合った中古車価格の在り方があっていいいんじゃないだろうか。そう、中古車はもっと走行能力に応じて評価されるべきだ!まだまだ走れる車は高く引き取れ!中古を見直せ!バツイチに光を!でも、日本ではそうはいかない。中古車は二束三文だ。何故って、新車が売れなくなるから。自動車メーカー儲からないから。エコだクリーンだ、燃料電池だ、水素エンジンだと、いかにも環境に優しそうな企業姿勢アピールしていても、基本、矢継ぎ早のスクラップビルドを続ける限り、環境破壊型だってことだ。

 日本の中古車がシベリアに輸出されてるって報道を目にしたことがあった。「へん、ロシアのやつら、おいらたちのお古で喜んでのかよ」、って自分の貧乏棚上げにして軽蔑の視線を走らせた向きもあったろう。でもなぁ、彼らの方が、よっぽど、車とは何かを知った使い方をしてるってことなんだよ。日本の車メーカーへの心からのリスペクトを持ってるってことなんだ。

 

 

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