ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

鳴ったぜぇぇぇ!

2012-07-27 21:39:21 | 演劇
 来週の東京公演を機会に、音響セットを一新しようと思った。今年は、荘内銀行のふるさと創造基金なんかももらえたりしていくらか経済的にゆとりがあったりしたので、思い切ってランクアップを狙った。予算はスピーカーとスピーカースタンドとCDプレーヤーとマイクすべて込みで10万円までだから、たいしたものじゃないけど、常に自転車操業の演劇部としては、清水舞台の大盤振る舞いだ。
 
 体育館での公演を考えると出力300Wは欲しいけど、予算は限られてるし、毎晩インターネットで音響機器販売サイトを巡り巡って、よし、これだ!って思って注文したら、好評につき在庫なし、納期の目途たたず、だって。もう、毎晩寝られない日が続いた。YAMAHAは安心できるけど高いし、某メーカーはあまりにも安すぎて心配だし、うーん、悩める毎日。

 で、目に止まったのが、Eiectro Voiceのスピーカー。あれっ、これってプラザのステージサイドスピーカーで使ってるメーカーじゃない、だったら安心できるかな。性能も300Wの大出力大きさもまあまあかな。これなら予算の範囲内だし。ってことで注文した。来たのは大塚小公演の前日、よし、これ大塚小の体育館に持ち込んでガンガンならしてやる!って意気込んで運び込んでいざつなごうとしたら、れれれれれっ!接続端子全然違うじゃない!!なによ、これ見たことない、まるで細いし!!!わかった!アダプター着ければいいんだ。リハーサルを顧問Nに押っつけて大慌てで長井のヤマダ電機へ。ところが、大型量販店なんて、部品はさっぱり置いてないだよね。目指すものはさっぱり見あたらず、意気消沈して、やむなくその日は従来のセットで我慢した。

 でも、何としても繋げないと、買った意味ない。それにしてもこの接続端子、何なの?見たことない。公演が終わり、シニア演劇の講習が終わり、「よみがえりのレシピ」の試写会が終わって、10時の帰宅とともにネットにかじりついて、勉強、勉強、さらに勉強。ようやく見えてきたのは、このスピーカーに採用されている接続端子はスピコンという新しい(新しくなんかないのか、ただ僕が知らなかっただけなのか)端子らしいってことだった。さらに、とても恐ろしいことが判明!

 なんと、購入したスピーカーはアンプ内蔵じゃなかった!!じゃーーーーん!!!ってことはパワーアンプが必要だってことか?でも、パワーアンプだけでいいのか、プリアンプ必要ないのか?どの程度のパワーアンプならいいんだ?さらに、目星を付けたパワーアンプの接続端子がどんなものなのかわからない!説明を読んでも、接続のことなんて、常識なんだろうね、さっぱり書かれていない。アンプの裏側の画像なんか目をこらして見つめたりして、結局、わからん!

 ええーい、買うしかない!って目をつぶって、買ったのが、Behrigerのパワーアンプに、スピコンが両端に付いている20mのコード2本、さらに心配だったので、標準プラグとミニプラグのアダプター数本。

 今日、届いたところで、すぐに部室に持ち込み、接続してみた。おおーっ、スピコンってこうなんのか!これなら抜けない、さすがすぐれもの。スピーカーの入力端子とアンプの出力端子はこれでつなけた。今度はミキサーからアンプの入力へ、やっかいな説明が書かれていたが、おおおっ、標準のピンプラグで大丈夫。さっ、音出すぞ!

 鳴った!凄い!ぐいーんとボリュームを上げる。無理のない音でぐんぐん大音量になっていく。ミキサーで低音、高音をいじってみる。わかるわかる、くっきりと違いがわかる。これなら好みのバランスに音作りができる。

 部員たちもその音の良さに感激して、スピーカーの前で踊り出した。音響さんはにんまりとVサイン。良かった、本当に良かった。実はいろいろ選ぶうちに予算も大きく突破してたんだ。だから、これで鳴らなかったりしたら、もう、どうしよう・・・・・って不安だったんだ。

 これで、東京公演はこのゆとりの大音量で公演することができる。明日、明後日の公演でおためししてからね。





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部活大好き?顧問団

2012-07-25 22:19:21 | 暮らし
 四日間の連続公演が終わって、さあ、今日から東京公演に向けて仕上げに入るぞ!演歌ショーで1年生を鍛えなくちゃ。子どもミュージカルもマンネリ打破してレベルアップしなくちゃ。4日も公演続いて部員たちきっとダレダレに違いないから、基礎トレの頭から入って、びしっとやろう!

 顧問Nと相談しながら部室に向かった。ららららら、なんと!鍵かかってるしぃぃぃぃぃ!?もちろん誰もいない!ええーっ!全員でサボタージュ?集団脱走?連続公演に嫌気がさして逃亡したか?顧問Nなんてあまりのことに心臓ばくばくしたって。

 昨日は部の現状について数人で熱く語ってたって言うのに。

 もしかして、今日、休みにしてた?でも、東京公演の前に?そんな、あるか?

 急ぎ足で職員室に戻って、練習計画を見てみたら、なんと、休み!になってた。東京公演終わった翌日は確かに休みにしてたけど、今日もしてたんだっけ?そっか、休みだったのか。顧問はさっぱり忘れ、部員は一人として忘れていなかった。この事実、どう考える?

 トレーニングスタイルで乗り込んだ顧問2人、ああ、なんて部活馬鹿な2人なんだろうね。

 まっ、せっかくもらった?お休み、2人とも有り難くたまっていた仕事を処理できて助かったけどね。



 

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奢るなよ!公演は送迎バスだからって

2012-07-23 19:10:35 | 演劇
 昨日は食育ミュージカル『アーダコーダと魔女ナンダ』のダブルヘッダー。今日は演歌ショー『夢芝居』。そして明日はまたミュージカル、とプロ球団並みの日程が続く。しかもそのいずれもが送迎バス付きっていうんだから。

 平日の公演は保護者の送迎をお願いできない。そこで、バスを出していただけるなら、という条件付きで公演の依頼を受け付けた。中には南陽市のように市のスクールバスを使わせもらえる恵まれた所もあるが、多くはバス代金は自前、公民館や小学校PTAにとっては大きな出費は苦しいに違いない。それでもなお、送迎するから来てほしいというお話しが続出しているというわけだ。

 たかだか高校生の演劇部の公演をそこまでして見たいと言ってもらえるのは、本当に本当に劇団冥利に尽きる。有り難いお話しだ。だから、部員たちには精一杯の舞台を要求している。決して上手なわけではない。歌だって踊りだってもっと上手い高校生はわんさかいる。自惚れちゃいけない。

 置農演劇部がこれほどまでに待ち望まれるのは、高校生の精一杯が見る人たちを揺さぶるからなんだ。面白い芝居を作りたい、踊りを見てほしい、躍動感を感じ取ってほしい、そんな生真面目な思いが、相手に伝わるからなんだ。そのことをいつでも、どこでも、決して忘れないようにさせたい。

 だから、舞台そのものだけでなく、バスに乗り込むところから入館する際、準備や片づけに飛び回るところまで、てきぱきと気持ちよく動く姿をご覧にいれれたい。本番は舞台の上だけのことではない。わざわざ交通費まで負担して呼んでくださった主催者の皆様は、部員たちのそんな動きをそっと覗っているのだ。

 見られているか、きちんとする、って話じゃない。最初から最後までを緊張感をとぎれさせることなく過ごせるかどうかは、その人間の質の高さを測るものだと思うからだ。演技だけ素晴らしくたって、高校演劇では合格なんかではまったくない。人間としての成長があって、初めての舞台評価なのだと思う。

 と言うことなので、置農演劇部、まだまだまだまだ未熟だ。心しよう。



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原水禁大会で「詠唱」を歌う

2012-07-21 22:33:45 | 世の中へ
 原水禁の大会に置農演劇部?それも演歌ショー??本当にいいの?いいです、いいです、好きにやって、と言われて引き受けた舞台だった。

 好きにやってって言われても、悩むよなぁ。原水爆禁止を求めて全県から集まってくる人たちの前なんだから。途中、心配した部分から横やりも入ったりして、まさか、全部を演歌舞踊で通すわけにもいかないってことはわかっていた。大会の趣旨にふさわしい、とまで行かなくとも、そこそこに雰囲気台無しにしないくらいの舞台は作りたい。

 考えに考えた末、演歌ショーと『漂流』の2部構成にした。他に出し物がないってことあったけど、原水禁=朗読劇ってパターンになんか乗るもんかって気負いもちょっとはあったりして。だから、オープニングは敢えて、「祝い酒」!どうだ参ったか!思い切って意表を突いた。唖然とする観客の前に、次に現れたのは婆の語り部。コスモス会の時の二番煎じの感は無きにしもあらずだが、演歌と原水禁をつなぐには、これっきゃない。??まっ、直感だけど。


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 この語りの婆が大当たり、一気に会場を和ませてくれた。そこから「男の情話」「柔」と続けて、うーん、さすが、お客さんの中には、これでいいのか?ってムードもただよい始める。そこで、「最上川舟歌」で少し軌道修正、これならなんとか許せると感じさせといて、次は「北の漁場」を入れた。これは、津波で大被害を被った三陸の漁業への応援歌ってことで踊った。


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 そして、第2部は置農演劇部昨年度大会作品『漂流』から、3曲を歌った。海:豊穣では、言うまでもなく大漁旗を背にして男たちが勇壮に?歌い踊った。さらに「失われしものたち」を静かに斉唱し、最後は「詠唱」をアカペラで歌った。衣装はただの黒衣装。これ、思った以上のインパクトがあったようで、観客が一気に舞台に引き付けられているのがありありとわかった。



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 そして、フィナーレは「ひょっこりひょうたん島」明るく元気に踊り納めた。自然と広がった手拍子にこのステージの成功を確信したね。最後の挨拶の時には、たった一声だけど、大きなかけ声が飛んだしね。


 実はこの2部、三日前までは、まったく酷い出来だった。心がこもらず、声もでず、なしてこれ歌うなや?って不満がありありだった。心がこもらずに『漂流』の曲は歌えない。歌えても届かない。やっぱり風化しているんだよ、一年以上経って。でも、仮設に暮らす人たちはたくさんいるし、悲しみを心に抑え込みつつ暮らす人は数知れない。そのことを部員たちに感じて欲しかった。

 こんなこと、邪道かもしれないけど、被災者から生の声を聞くことを計画した。実は、新入部員の一人は南相馬からの被災者なんだ。部員たちはみなそれを知らない。そこで、彼女に、体験を話して欲しいと頼んだんだ。もちろん、気が進まなければ、嫌で、いいからって。その日は、出来ませんと断った彼女だっけど、翌日、話します、と決意してくれた。

 稽古の始まり、全員で彼女の体験を聞いた。原発からわずか20㎞に家があったこと、その日は卒業式だったこと、仲の良い先輩が津波に掠われて未だに遺体が見つからず葬式ができないこと、いつか会おうと分かれていった友達のこと、なぜ、自分が生きているのか悩んだこと・・・・・最後は、涙しかなかった。

 彼女の話しは、何よりの気付け薬だった。身近に被災者の存在を知って、その辛く苦しい心の内を歌に注ぎ込もうと言う気持ちが全員に行き渡った。

 先週はコスモス会、わずか数日でまたまったく異質な舞台、でも、部員たちはよく気持ちを引き締めてそれぞれにふさわしい舞台を作り上げてくれた。とりわけ、午前中終業式、さっそくプラザに駆けつけてリハーサル、着付けしてすぐ本番という過酷なタイムスケジュールも難なくこなして、成功に導いてくれた。これぞ、置農演劇部の底力、つくづく感じた公演だった。終演後の部員たちの表情もとても和やかで、よかったなぁ。


 




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今日は繰り言、今日も繰り言?

2012-07-16 22:27:20 | 暮らし
 書くほどのことは何もない。だから、今日は繰り言だ。

 忙しかったぁ!やりきったぁ!!ってことだけなんだ。追い詰められ追いまくられたこの数週間、なんとか乗り切れたんだよ。そんなの自分で一息ついてろや!って話しなんだが、ここまでせっぱ詰まったスケジュールだと、ちよっと聞いてよって、おばさんよろしく手を掲げてしまうってもんだ。

 はるか昔のことのように感じるが、菜の花座の定期公演からわずか1週間しか経っていない。その間に、コスモス会コラボのリハーサル、ゲネプロ、本番とあって、その隙間を縫って来週の原水禁山形県大会の会館打ち合わせがあって、さらにほとんどきすきすの隙間を探しつつ「寄っとこえプロジェクト」の準備をし、そのまた合間を盗んで農業クラブ東北大会プロジェクト発表のスライドを仕上げ、マドローム★紅ダリを米織観光センターに納品し、置農チャレンジショップ「ぼーの」に納品し、こまつ市で完売し、今日は、ようやく、そのすべてを無事!無事!!無事!!!やり遂げた。朝の六時前から学校行ったりしてね。

 コスモス会とのコラボは大成功だったし、「寄っとこ」の最終回もまずまずやり終えた。明日の発表練習会の準備もどうやらできて、明日は新庄の農業大学校で、東北大会出場選手が集まっての練習会、これはまあ、息抜きだな、行き帰り5時間以上のバス旅行、久しぶりの自由な時間がいただけそうだ。

 そろそろ高校演劇大会の作品に目途を立てないとならないから、明日はとこんとそれに時間も頭も費やすつもりだ。わずか1日の自由だが、あれっ?自由って言えるのか?台本に集中できるのは、幸せだ。

 とは言っても、帰ってくれば、原水禁大会のオープニングイベントや東京公演の準備や押し寄せる公演の波状攻撃に追いまくられることになるんだけどね。

 まずは、この数週間、乗り切れた満足感に今は浸っていたい。
 

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