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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

わっ!トラクター嵌まるぅ!!

2025-05-11 10:00:40 | 米つくり
雨、多いよねえ、一日おきで降ってる。
しかも、晴れ間が少なく、気温も低い、と、どうなるか?田んぼが乾かない。
で、作業遅れてんだ、って近所のカッチャンが言ってた。

ええー、そんなにぃ?って、ちょい眉に唾して聞いてたんだが、

うわっ、トラクター進まねぇ!回転できねえぞ!
田んぼの粗起こしでこんなん、初めてだぜ。

昨日は午前中雨降りで、午後には上がったから、耕耘入るか!?って逸る気持ちを押さえての今日の作業。
朝から晴天、日差しも強く、暑いくらい。よしよし、トラクタ日和、せっかく肥料も堆肥も播き終えたんだ、さっさと耕しちまおうぜ。
キャベツやレタスの植え付け控えてるしな。

春先充電してもらったバッテリー、今年はえらく調子いい、一発始動の連続で、こりゃやる気出るなぁ、で我が家前の田んぼに直行。

いざ、耕耘、ずんずん動き始めた、と思ったら、うわっ、重い。ロータリーが深くはまり込んで、もがいてる。

こ、これは、ロータリーを少し持ち上げて浅めに耕耘するしかない。が、我が家の年寄り全農、ロータリーを望みの位置で止まってくれんのよ。
左手でハンドル握、右手はロータリーのギアを握って微妙に調節しながら走るしかない。

ちょっと油断すれば、回転刃が深堀りしてはまり込み、エンジンは苦しがって悲鳴を上げる。

それでも直進はまだしもなんだ。
片側動輪を止めて回転させるんだが、おっと、止まったタイヤが土を深くえぐる。ここにはまり込むと、ハンドル切っても曲がらない!

止せ、助けてくれ、カーブ切りたいんだってば。まっすぐ行った畦に乗り上げるぅ!ええいっ、バックだ、後ろに下げても一度前進、回転!何度も切り返しして、やっとこ進路を望む方向に向けられた。



勝手に動く、言うこと聞かないトラクターに弄ばれながら、



なんとか、田んぼ1枚耕耘終わったぜ、ふぇぇ、やれやれ、いつもの倍も手間取った。

途中、深かったり、浅かったりしてるから、こりゃ代掻きが苦労するぞ。
いやいや、田植え機だって、悲鳴上げるぜ。

まったくなぁ、異常気象ってのは、暑いばかりじゃない、もう、例年通り!ってのが通用しないってことなんだぜ。


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種蒔き終われた!

2025-04-29 14:27:31 | 米つくり
かなりのプレッシャー!
出来るか?種蒔き。
間違いないか?事前の段取り。

老化の一途だからねぇ、不安なのよ。体力も知力も。
床土用には、畑土、ぼかし、燻炭は計って袋詰めしたし、種蒔き機は機械屋さんに借用の予約入れたし、種は芽出し済ませて乾かしてあるし、ポット育苗箱も取り出して配置したし、ハウスの育苗プールも、あっ、いかん、紗幕敷いてなかった!が、まぁ、これは箱を並べる直前にできるな。
よしっ、準備できてる、間違いない、多分。

問題は体力だよな。
とてもじゃないが、後期高齢者夫婦だけでやれる仕事じゃない。一緒に田んぼ作ってる二人も、どっちかって言うと、いや、まさしく高齢者。4人で頑張ればなんとか・・・



でも、バリバリの若手が欲しい。一昨年からの新規小作人の3人が頼みの綱だが、一人は勤務抜けられず手伝えないって連絡が入った。残る二人はどうよ?

良かったぁ!一人は米沢、もう一人は、なんと仙台から駆けつけてくれた。
これで一気に見通しが開けだぜ。

みんな作業内容、しっかり掴めてるからね、同時進行で複数の仕事が進められる。これが大きい。
土作りを任せきりにして、機械を取りに行ったり、種蒔き作業に何人か専念してもらいつつ、こっちは、種蒔き終わった箱をハウスに運んだり、これまでにない効率の良さだ。

機械も順調に動いてくれて、さっさと種蒔き完了!
ならば、苗箱を並べる腰曲げ作業も若手にお願いして、こっちは足りないプールを増設した。コシヒカリ190枚、満月モチ20枚、以上がポット苗箱、それに普通の苗箱にコシヒカリ12枚、これは別の田植え機で植えるTさん用、それに黒米8枚。

なんと、昼前、って言っても1時までかかったが、機械の返却、後片付け、すべて終了。いやぁ、助かったぁぁぁ!



たかが半日強の仕事でも、この疲れ具合!もはや介添えなしに続けられなくなりつつあるってことだ。
あと数年、せっかく無農薬で堆肥もたっぷり入れ続け、土もようやく出来て来た田んぼだ、後を引き継いでくれる人を探さなくっちゃなぁ。
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米作り、俺の時給いくら?

2025-02-21 11:25:51 | 米つくり
計ってみっか、計算してみっか、米作りの時給、って思いがムラムラと湧き上がって来るんだだ春先にゃ。

でも、作業に入った途端に、諦める。絶対ムリ、無謀だぜ、そんなことって。
この先半年間の労働の多種多様を思い浮かべただけで、すぐに気が付くのさ。

しかしなぁ、普通に米作ってる農家の時給が10円だって聞いて、そりゃたまらんな、とても作る気にならんぞ、って呆れると同時に、無農薬有機栽培の俺ん家だとどうだろって、ちょっと気になってきて、ざっと計算してみることにした。ざっとだが、10a単位に換算してな。

まず、1)野毛取り、種もみの塩水選   4時間(以下時間省略)



   2)温湯消毒          3
           3) 芽出し管理         0.5×20  10
   4) ハウスビニール張り     3×2(人)  6




   5)育苗床作り          4
   6)種蒔き・育苗土作り含め   3
   7)育苗管理          1×25    25



   8)本田準備
    ➀堆肥散布         5



    ②有機肥料・微量要素散布  1
    ③耕耘           3
    ④畔波シート張り      4
    ⑤代掻き          3
   9)田植え4条機械植え     3 
   10)補植ポット苗で欠株多   10
   11)水管理(毎日朝夕)     0.5×120(5月末から9月初め) 60
   12)除草
    ➀除草機押し        6×4 24



    ②Qホー除草(株間の草を刈る)  5×10 50



    ③畔草刈り         2×5    10
   13)稲刈り
    ➀畔波シート外し      5
    ②稲刈り2条借りバインダー 4
    ③杭掛け          4  



   14)架け替え         3×3 9
   15)
    ➀脱穀ハーベスター     5
    ②稲わら片付け(畜産農家へ) 2
   16)籾摺り           8(6俵分) 
   17)精米家庭用精米機      18(6俵分)
ということで、ざっと見積もって
   計              261時間
ずいぶん働いてるわけさ。しかもかなりの重労働だ、特に除草、ってことも考えて欲しいね。

いくら無農薬無化学肥料だからって、経費はかかるさ。
機械はすべて中古だから、機械の購入・原価償却は小さいし、ハウスのビニールなんかはケチって3年使うから1年に均すと安いけど。そうそう草刈り機の刃なんかもその都度買い替えると結構な額なんだが、これも研磨機で研いで3~5回は使って、節約、節約!
それでも、経費は
   1)機械整備・原価償却・種蒔き機借用   2万円
   2)肥料購入有機ボカシ肥料、微量要素他  1万円
   3)井戸揚水用電気代           2万円
   4)燃料費                1万円
   5)資材費ビニール他           1万円 
   6)出荷用袋代              5千円 
これは機械の故障とかなく順調に行った場合。多分まだ掛かってる分あると思うが、取りあえず  
   計                   7万5千円

で収量は、無理せず少ない終了で我慢、それが無農薬栽培なので、玄米だと、360キロ~400キロ。

ってことで時給を計算してみると、中間マージンなしの小売価格、値上がり前の10キロ4000円だと。
    400キロ×400円  16万円
    経費を差し引くと 16万円ー7万5千円 8万5千円
これを261時間で割れば時給が出て、
             8万5千円÷261時間  325円
俺ん家米作り、時給325円!おっと。

機械と農薬、化学肥料にかかる分が節約できてこの時給額だ。
真夏の暑さの中で除草機押したり、草刈りしたり、とことん肉体を酷使してこの金額だ。
時給10円じゃなかったが、やっぱり米の値段は安すぎだ。

仮に2倍に値上がりしている現在の市販価格だと、経費、労働時間は変わらず、収入が16万円増えるわけだから、
             32万円-7万5千円  24万5千円
             24万5千円÷261時間  938円
やれやれ、これでようやく学生アルバイト並みの時給になったぜ。
ただし、流通の経費、ここからとられるわけだ、出荷するとなると。

なっ、こういうことさ。
農家からしたら、こめの値段は、今の値上がりしているものでも、まだ安すぎってことだ。
が、買って食う側からしたらとても高くってやっちゃいられんってこと、だとすりゃ、国がガッツリ政策介入して、米価の保証をしていくしかないってことだぜ。

消費者の皆さん、くれぐれも、農家叩きに入り込まないでくれよな。米作る農家いなくなるからさ。





                                   
                                

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選挙終わればイネ扱きだぁ!

2024-10-30 10:00:02 | 米つくり
とっくにイネ扱き適期過ぎてんだよねぇ、刈ったの9月末だったし、2度の架け替えも乾き具合見ながら順調に進んでた。

なのに!選挙だよ。

こんな田舎の選挙区で、れいわ新選組の候補者が立ってくれるって言うんだもの、そりゃ応援さんなねべ!街宣車だって乗るし、ガァガァ声のカラスだって引き受けるぜ。

でも、農作業どうするよ?

タマネギ苗の移植は待ったなし、過ぎれば董立ちか、雪の下消滅か、どちらかだ。と、なりゃこれは優先事項、街宣休ませてもらって半日かけて植えた。数えてみたら、600本近い苗、すげぇ!



杭に掛かったイネの方は、待っててお願い!選挙終わればソッコーだから。
って、待ちに待った選挙明け月曜日、雨降ってる!がぁぁぁぁん。なんだとぉ、この先1週間降ったり止んだり曇ったり・・・もう。

小作人さんは勤め人で都合もあるから土日がベターなんだが、生憎、次の3日は川西町芸文祭、菜の花座の公演チラシ撒きもあるし、あっ、菜の花座シニアチームのコントも出るし、その次の日曜日は映画『戦雲』の上映会、ここでもチラシ撒きさせてもらうつもり、もう、こうなったら、晴れ間がのぞいたら、即、脱穀!で行くしかないな。

と、朝、起きたら、うん?お日さん出てる?風、ほとんどなし?しかも、暖かい?

今日やらずにいつやるってんだ!

朝飯もそこそこにハーベスタを田んぼに運んで、作業開始。夫婦二人、一言たりとも口を開くことなく、共同作業。ひたすら、杭から稲束を取り上げては機械の扱き口に差し込んで行く。



今年は、共同利用のNさんが先に使って、その後ち密に整備してくれてあるので、トラブルゼロ!30本のイナ杭を午前中に扱き終えた。いいぞ、いいぞ、が、なぜか腹筋が疲れた。

久しぶり集中農作業タイムだからなぁ、老いた体にゃ効くのよ。って俺の弱気に、神さんぶっこんで来た。一緒に田んぼ作ってるIさんのコシヒカリをやってしまおう、って、おいおい、年寄りの農業はほどほどが原則だぜ、って言い返せない弱い立場の俺。

ほら、昼過ぎたら北風ビュービュー吹いて、気温はどんどん下降線だぜ、なんて心の中じゃ不平たらたらだが、まっ、Iさんの田んぼは早くやってしまった方がいいのはわかってる。ハーベスタ移動させて、小1時間、スズメの食害多く、かなりがっかりな稲束の様子。やっぱり、やってしまって良かった、これ以上スズメの餌食にさせてはおけんから。

自分の田に戻って藁やらイナ杭の片付け、これがけっこうきつい仕事なのよ、勤務時間終わった後の無理やり残業って感じ。
寒いし、暗くなるし、気分は沈むし、と、へばりつつも、田んぼはきれいさっぱりして終いにしたい。
よろめく足元、曲がる腰、気合いを掛けつつ、ぜーんぶ、終えだぜぇ。
たった1枚だけだけどな。

田の畔近くの刈り株、えっ、なになに?穂が出てんじゃないか!



もしかして、実るか?って思わせるほど元気溌剌。
こんなところにも温暖化、はっはり主張してるぜ。


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街宣の合い間に農作業!

2024-10-24 07:18:43 | 米つくり
ふぅ、2日に一度はフル街宣、置賜中ぐるぐる回ってるからね、必要な農作業はその合間見て。
よしっ、今日は掛け返した稲杭にビニールの雨合羽掛けるぞ!明日はまた、街宣だし、ここは逃せない。

って、意気込んでいたら夜中に雨降りだぜ、どうなってんだ今年の天気は。

なんとかやっつけちまいたいけど、濡れ具合はどうだ?
おっ、午後まで待てばなんとか乾くんじゃないか?幸い朝から日も差して来て、暖かいからいけるかも。

と、昼、天気予報みたら、15分後に雨が降りますだってよ、

いい加減にせえ!

今日出来なければ、明日はまた街宣車、明後日まで待てってことかよ。
ある程度乾燥したところで、雨合羽着せてやらないと、晴天が回ってきても脱穀出来ないのよ。

頼むぅ、雨降らんでくれぇぇぇ!

外に出て、空に念力送って居たら、おぉ、雲が晴れて来たぞ、ほんとかよ。
一瞬の僥倖、いつまで続くかわからんが、やれる限りやっちまえ!

着替え?そんなことしてられっかよ、分、秒の勝負だぜ。

一輪車にビニール積んで、杭の横を走り回りながらビニール合羽を配って行く。さぁ、行くぜ、行くぜ、杭1本20秒で掛けていく。

源さん田んぼ34本、掛け終えて、次は上の田んぼだ。あれっ、ビニール足りないぞ、もう!

大慌てで古ビニールを切り刻んで合羽作り。

なんかぽつぽつ来たような・・・

急げ、トラックにビニール積みこんで出発。我が家の田んぼが13本、小作人さんの方が14本。ぱっぱと配って、ふわーっと広げて中央の穴に杭の先端を入れて掛ける。

掛け終えたら、四隅を結わいて風で飛ばないようにする。

ふー、なんとかビニール覆い終わったぜ。



これで来週1週間の長雨予報も大丈夫、選挙終わって晴れ間が見えたら脱穀だぜ。

扱き方作業まですべて終わるのに11月に突入、なんて初めての経験だな。
まっ、これもすべて選挙のせい、ったく、石破の奴め、党利党略で大急ぎ解散なんてしやがって!

暖かいから許してやるが、これでれいわ新選組が伸びなかったら、

恨んでやるぅぅぅ!呪ってやるぅぅぅぅ!


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