ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

満足!ならそれでいい!!

2011-08-31 21:17:55 | 地域文化

 農業クラブ東北大会第1日、発表終わった。

 気使ったなぁ。生徒たちに100%力を発揮してもらうのにどうしたらいいのか。発表前の昼食時にはダジャレやら滑稽な動きやら様々サービスして極力緊張感を解きほぐすことを心がけた。リハーサルでは、細か過ぎるとは思ったがパソコンの立ち上げの時期やプロジェクターの合わせ方などうるさいくらいに徹底した。ともかく、失敗だけはしてほしくない、これが偽らざる本心だった。

 納得の行く発表したんたなら、後は審査員が何を評価するかの違いだけのこと。それはそれで結果は頷ける。時間オーバーとか機器のトラブルとかびびった末の発表失敗なんて悔やむに悔やまれない。これだけはしたくなかった。

 発表順位が最後だったってことも幸いしたけど、本番はこれまでで最高の出来だった。だって、発表時間が制限の10分の直前、9分58秒だったんだから凄い!それも終わってみたらこの時間だったっていうんじゃない。途中のチェックポイントで遅れていることに気づいて、最後を走りに走って制限時間に滑り込んだんだから、この落ち着きはもうとてもとても僕だって絶対できない芸当だな。発表も堂々と表現力豊かに行えて、発表だけなら間違いなく最優秀だって感じた。

 他校の活動もみな結構良い内容だったし、スライドの美しさとかまとめ方の見事さとか、参考になる部分も多々あった。、負けたとしても不満はないな。

 もっとも生徒たちはだれもが置農が一番、自分たちが最高と言っていた。それが正しいかどうかは明日明らかになるが、そう信じられるってことは、これは間違いなく最高なんだと思う。自分たちのやってきたことが最高!こう納得できて発表が終われたことで僕の仕事は合格って言えるかな。

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青森です。五所川原です。

2011-08-30 22:16:48 | 教育

 10日前、福島須賀川でごはんDE笑顔北海道・東北大会、今日は今日とて青森五所川原だ。農業クラブの東北大会。いやぁ生徒たち頑張ったよなぁ!10日で2回の東北大会だもの。発表の素材は紅大豆で同じだけど、プロジェクトテーマは全然別もの。しかも発表の形式は方やコントで今度はパワーポイントのプレゼン。さらに分厚い記録簿の提出なんてのも義務づけられているんだから。この8月はほんと!戦争だった。

 それにしても、遠いよなぁぁぁぁ。なんと7時間半、バスに揺られ揺られての旅だった。それもマイクロバスの小さな座席に押し込まれてだから、さすが長旅任せての僕でもちょいとまいった。だからと言って、ぐたーっと寝てたわけではない。そこは仕事中毒の僕だもの、その長時間を演劇部大会作品『漂流』の台本読みで過ごした。

 この時期3日間の留守は痛いからね、せめて、帰ったらずばずばと指示を出して仕上げたい。じっくり6時間近くも台本とにらめっこして、すべて動きや立ち位置は決まった。歌のシーンのイメージも固めることとができた。でも、何より嬉しいのは、ラストシーンのアイディアが浮かんだことだ。

 海には蛍火が浮かび、静かに死者を悼む詠唱が流れる。このクライマックスをどう作り上げるか、なかでも、蛍火が海面上を漂う様をどう作り上げるか、ね、難しいでしょ。もちろん人が灯火を持つわけだよ。10人くらいの人間が。でもその姿は見せたくはない。さて、どうするか?ずっと悩んでいたんだ。

 で、これの解決方法を思いついたんだねぇ、えらい!かしこい!!その方法?それは見てのお楽しみってことでしょ。いや、上手くいくかどうかもやってみないとわからんしね。

 あと、緞帳をどう下ろすかも考えがまとまった。これで僕の頭の中では、ほぼ完成形だな。イメージがしっかりできるってことは、それに向かって進めばいいってことで、これで最後まで行ける確信が持てた。

 長いバス旅、ちょっとうんざり、多いに満足の7時間半だった。さて、明日は発表、長崎の全国大会めざし、きっと力出し切ってくれるでしょう。

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『漂流』男の心意気で幕開けだ!

2011-08-28 21:01:30 | 演劇

 久しぶりの稽古だ。そして、しばらく留守する稽古だ。

 先週は「ごはんDE笑顔プロジェクト選手権」北海道・東北地区大会、そして、今週は農業クラブ東北大会に出場だ。演劇部と紅大豆本舗、二つの練習会場をいったり来たりしながらの日々が続いている。

 昨日で東北大会の準備をひとまず終えられたので、今日は半日演劇部にどっぷりはまった。走って、ストレッチして、筋トレして、ダンスの稽古をさせて、歌を歌わせて、そして、ついに!立ち稽古を始めた。明日は町役場で紅大豆の発表会、そして明後日からは2泊3日で青森五所川原農林高校で東北大会だ。県大会寸前のここでほぼ一週間の不在は、痛い!でも、仕方ない。紅大豆本舗の方も全国めざして頑張らせるしかない。

 たった1日、それも3時間でどこまで進めるかおおいに不安だった。特に幕あげ初っぱなが歌なんだ。それもむさ苦しい男達。体よく言えば漁師達の勇壮な歌と踊りってことになるんだが、・・・・・

 振り付けなんてまるで考えていない。2,3年生4人に思い思いに動いていいからとやってみたが、生徒達の動きには力強さと型が不足だ。それぞれがばらばらに動くというのも、どうも決まらない。やはり動きを統一した方がよいみたいと気づいて、部員達の動きを参考にしながらねワンフレーズずつ固めて行った。

 歌詞を参考にしながら振りを作って行く。途中間奏ではかけ声なんかも入れることになった。数十回踊り続け、歌い続けてどうにかそれらしいものに仕上がった。この4人は全員柄が大きいので、見栄えという点では申し分ない。逞しい海の男の勢いが再現できたのではないだろうか。

 幕開けはこの曲『海:豊穣』。緞帳が上がり始めたところで、男達のかけ声が入って歌と踊りが始まる。なかなか刺激的なオープニングになりそうだ。観客の関心をぐいっと引きつけられるんじゃないだろうか。まだ一部まとまっていない部分もある。これから何度も踊り続けていくことで自然とよりよい動きににまとまっていくことだろう。

 今回の『漂流』は、子どもミュージカルとは違って、全員が歌い踊るという曲は少ない。ソロを多くしたこともあるし、曲そのものがしっとりと聞かせるものが多いからだ。だから全体の立ち位置や姿勢を決めてやればそれでよい。しかも、動ける範囲が船上に限られているってことも大変とも言えるが、ある意味楽ではある。この調子なら意外と早く動きが付けられるかもしれない。

 いずれにしても9月12日の米沢市民文化会館を借りてのリハーサル、ここまでには装置も道具も衣装も完成させておかなくてはならない。もちろん演技の方もだ。これから2週間、勝負の日々が続く。 

 

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舞台に船を浮かべる!?大会作品『漂流』

2011-08-23 21:26:17 | 演劇

 本読みが終わった。歌の稽古をしながら、三年生の面接練習をしながら、どうやらセリフ回しを直しつつ最後までたどりついた。やはり三年生中心だから、飲み込みも早い。それと、定期公演で『見よ、飛行機の高く飛べるを』みたいなシリアスな芝居をこなしてきた成果かな、こちらの言うことを比較的すんなりと理解してくれるし、それをなんとか形にできるようになっている。

 と、いうことで、明日からは装置、衣裳作りに入る。昼休みを利用してまたまた宮内の生地屋さんへ。まず、海の布40m、それから乙姫様とその侍女鯛と蛸の衣裳。さらに渡海上人金光坊の着物と袈裟の布やら漁師や三婆のもんぺや着物布など大量に買い込んだ。いつもながら大幅にまけていただけた。ありがたい。それにしてもこの登場人物の奇妙なこと!お楽しみ、お楽しみってところだね。

 さて、今回の作品、歌に次ぐ目玉は何か?

 これはもう、舞台に浮かぶ船だ。なんたって、大海を漂流する船が主役だもの、大きな船がステージを覆う。抽象舞台なんかじゃない。きっちり船を造る。さあ、どうやって作るのか?いや、本当にできるのか?実はやってみないとわからない。

 この作品を書き始めた時から、船をどう舞台に乗せるか考え続けてきた。素材は何を使うか、どう建てるか、向きはどうするか、役者の出入りはどうするか、ともかく難問ばかりだ。中でも難しいのは船べりの曲線をどうだすか。なんとかアイディアを絞り出したが、さて、どうだろう?まずはやってみないとね。

 これがうまく行けば、もう芝居の成功は間違いなしだ。素晴らしい歌を渡り歩くようにストーリーをたどれば、衝撃のラストが待っている。さあ、船作りだ、明日から!!

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曲は作曲家からの授かりもの

2011-08-21 21:29:24 | 演劇

 ごはんDE笑顔が終わって、ようやく演劇部に集中だ。大会作品『漂流』、台本は渡してあったし、歌の練習なんかも始めていたけど、どうにも片手間仕事で辛い思いをしていたし、させていた。今日は晴れて演劇部活動だけの日曜日。おっと、就職する部員の面接指導はあったけど。嬉しくてランニング普段の2倍の10周もしてしまった。

 作曲の知野先生がみえるまで、基礎トレとダンス練習でしごいた。ダンスは身体の切れ味を高めるのに絶対だ。上級生と1年生の振りを見ているとそれがよくわかる。音楽のテンポについていけない。身体の動きが小さい。リズムに乗れない。これで冬から人前で全曲踊ることなんてできるんだろうか???でも、今の3年生だって1年の時はこんなだったんだ。それが今では、・・・。だからダンスの効果は馬鹿にできない。

 3時、約束通り知野先生来校でレッスンが始まった。とりあえず歌って見ようということで歌わせてみるが、いやぁぁぁ恥ずかしい。リズムは狂っているし、音程が取れない所も随所にある。ソロとるはずなのにほとんど歌えないなんて奴もいて、いったい今までなにしてたの?ってきっと怒ってるだろうな、と気が気じゃなかった。

 時間があまりなかったのだが、一曲ずつポイントになる部分を指摘してもらった。本当はもっともっと直したかったんだと思うな。そこをぐっと堪えて、どうしも必要な部分だけダメだしをしてもらった。僕が何度言っても直らなかったところが簡単に出来るようになったり、曲の解釈が間違ってた部分がわかったり、収穫は大きかった。

 重唱の部分をどう割り当てるかなどでも、こちら素人は簡単に女性パートと男声パートに分けたりしていたんだけど、それを男女混合で二つに分けて思いがけず厚みのある音にしてくれたりもした。今回の曲はリズムが難しい曲も多く、生徒たちだけでは手こずっていたのだが、その効果的な練習方法も伝授していただいた。

 3時間のレッスン、あっという間に終わって、ああ、もっと見てもらえたらなぁと後ろ髪を引っ張りたい気持ちでいっぱいだった。最後子どもミュージカル『どんでん森はどっきどき』の曲を3曲ほど聞いてもらって終了した。

 レッスンの途中で、今回の曲をどの様な気持ちで作ったかも話ししてくれて、単に役に徹する以上の心構えで歌ってほしいとの注文を受けた。実際、生徒達が歌う曲の数々を聞いて、素晴らしい曲をプレゼントしてくれたなぁとつくづく感じた。途中、涙が止まらなくなることも何度かあった。

 曲は作曲家からの授かりもの、そしてそれは震災の犠牲者への手向けもの。出来る限り多くの人たちに見て、聞いてもらわなくちゃならない。地区大会なんかで終わっちゃならない。もちろん県だって通過しなくちゃ。そして、できれば全国まで。そのためにも優れた舞台を作ること。感動的な1時間に仕上げること。これは演劇部が託された使命と言えるだろう。良いものに出会える機会はそうそう多くはない。僕も部員達もこの素晴らしい授かりものを大切に育んでいこうと思う。

 

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