季節は秋ですがまだまだ残暑厳しいっすね。
亀進行ながら何とかタメオのリニューアル版が出る前に作ってしまいたかった156/85Bですが、思わぬ伏兵が。
MFHからフル・ディティールの1/43キットが発売されるとのこと。
うーん、権利問題があるのかフェラーリのキット化が停滞していたので今後MFHからフェラーリは出ないのかなと思ってましたが、そんなことなかった。
以前に1/12スケールで出しているので、開発費はそれほど掛かっていないのかな。
発表された画像だとメタルパーツ率が一段とアップしてるっぽいので、作り心地がどんなものか興味がありますね。
156/85のA・B・Cの3タイプが出るようですが、私が今作っているのはタメオのイタリアGP仕様です。
MFHに負けないように頑張りましょう。 (無理ですが。)
前回の記事であれこれやってたホイールのセンターナットですが、ボルトは外径1.6mmの真ちゅうパイプに落ち着きました。
ステンレス・パイプに比べて肉厚だしシャープさに欠けますが、1.5mmじゃ細いし1.8mmでは太くて、ちょうど良い太さのステンパイプが入手出来ないので仕方ないです。
ボルトに合わせて六角ナットの穴を何度も開け直しているので、だんだん角が丸くなってきてシャープじゃなくなっちゃったよ・・・・
中空のボルトの中は実車は深い闇になっているので、奥に見えるピンは切り飛ばしておくべきですね。ハブとの接続は接着剤に頼ることにします。
で、今回の本題、ボディー・カウルの修正です。
スタイルに関しては概ねタメオの解釈で構わないのですが、
サスアームを置き換えたせいか、サイドポンツーンのカウル後端のサスアームを避ける切り欠きが、意味が無くなってしまってます。実車はギリギリ干渉しないぐらいのクリアランスなんです。
いったん、ハンダで埋めます。
ポンツーン後端もギリギリまで延長します。
↓左が修正前、右が修正後。
だいぶ伸ばしました。
実車のタイプBの特徴ですが、
前半戦仕様では切り欠きはポンツーンのカウルだけで上面カウルは分割線からまっすぐ伸びているんですが、タイプBでは上面カウルにも切り欠きが続いています。
これはポンツーンの後方が絞り込まれて、高さも低くなっているせいじゃないかと思いますが。
上面カウル後端も、前半戦仕様に比べて丸みのあるカットラインになってますね。
実はこのあたりのディティールはMFHの1/12モデルでは再現されてなくて、今度出る1/43キットでもパーツを見る限り再考証されていない感じもします。まあ、簡単に修正出来るところですけどね。
あと、もうひとつ、タイプBの特徴的な部分
ポンツーンの肩の部分は後方に行くにつれて角が丸くなって行き、エンド部分の側面は裾拡がりになってます。
実は上の画像は現存個体で、実戦当時と思われる画像ではここまでハッキリ裾拡がりに見えるものはありませんでした。
元々、タイプBは第12戦のイタリアGPで投入されて数戦を走っただけなのでネットを探しても当時画像は少なくて、ましてやタイヤの陰に隠れて見えにくい部分が分かる画像はほとんど無いですし、レースごとに微妙に違いがあったり、アルボレート車とヨハンソン車でも違いがあるので、自分ごときには満足な考証は出来ません。MFHの資料本も買いましたが、タイプBの写真は数枚しか無かったです。
なので、この特徴をどう扱うべきか悩むところです。現存個体はリビルドされて実戦当時とは違う部分もありそうですが、わずかに裾拡がりなのは間違いないので、模型的な強調表現として取り入れるのもアリかなと思います。
あとは全体的なスタイルですが
実車画像と比べると上面カウルの後方への伸びが足りないです。サイドポンツーンを延長したので辻褄合わせの意味でも伸ばす必要があるのですが、そうでなくても元々カウルが短いんですよね。
まずは、裾拡がりを再現してみて
上面カウルを延長。
こんなもんかな。今後少しずつ整形していきます。ここまで、ハンダを盛っては削り盛っては削りを何度も繰り返してます。一気に修正しようとすると元の基準が分からなくなるので、少しずつ進めるほうが安全です。
サスアームとの関係性は良くなったけど、せっかく作ったスタビライザーが収まらなくなってしまいました・・・・
ミッションへの取り付け位置を下げれば何とかなるかな。
問題点は次々と出てきます。
こんな感じなので果たして完走出来るのか?
不安ではありますが、一個一個、進めていくしかありません。
( タメオ/43 フェラーリ156/85B イタリアGP1985 )
さて、映画の話。
もう全国的には公開終わっちゃったかな、
「透明人間」
透明人間と言う題材は過去に腐るほど映画になってますが、元はH・G・ウェルズの名作SF小説。
これを原作とした映画は戦前に作られたものと、2000年製作のバーホーベン監督、ケヴィン・ベーコン主演のもの、そして今作の三本しか無いようですね。
戦前のは観たかも知れないけど記憶に無いけどバーホーベンの「インビシブル」は良く覚えてます。ストーリーのディティールは異なりますが薬品で透明人間になった主人公が悪さをして最後やっつけられるという本筋は原作と同じようです。
2000年に「透明人間」と言うタイトルはいささか古めかしいということで前作は「インビシブル」というカタカナタイトルになったようですが、2020年になって先祖帰りなのか今作は「透明人間」に戻ってます。
2000年版での薬品によって皮膚、血管、内臓、骨と徐々に透明化していく描写もすごかったんですが、今作では薬品でなく特殊なスーツを着ることで透明人間になります。
全体がゴルフボールのようなディンプルで覆われていて、無数のカメラレンズが付いています。これで撮影した周りの映像からスーツ全体に透明に見えるような画像を映して姿を消すわけですな。
「プレデター」とか「攻殻機動隊」の光学迷彩がヒントでしょうか。
まあ、薬品で透明化するのとリアリティーはどっちもどっちな印象ですが・・・
多少は、現在のテクノロジーの延長の先で可能かと思えそうなアイデアです。
今作では自殺と見せかけて姿を消した主人公が透明人間となって元妻にストーカーするというストーリーです。
そのストーカーぶりがホラーチックでなかなかスリリングで面白いです。
ラストは思わぬどんでん返しが・・・・。
元々、かなりのトンデモ設定なんですが決して笑いに走らない、終始陰鬱なトーンで描かれていてホラー映画としての品格を保っているのが良いです。
こういう所、邦画にも見習ってほしいなー。
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