いったん終わったと思った雪が、日曜の夜からまた強く降り始めました。
窓からお城方面を望む。このあたりの屋根は一度は雪下ろししてますが、またずいぶん積もったなー。
お城のライトアップもなんだか寒々しい。
水曜日には寒波は去るらしいので、もうこれで最後にして欲しいな。今年ほど春が待ち遠しいことは無い。
寒い夜にはお気楽な模型作りたくて、ドラゴンのⅢ突
G型とシャーシのパーツが共用なので一部切り取ったりの加工はありますが、あっという間にカタチになります。
以前はドラゴンはパーツ数の多い精密キットを得意としてましたが、このキットは新規金型で簡易キットになってます。
いや、簡易に作れるキットは悪い事じゃないんですけどね、いろいろ問題点が・・・
履帯と転輪は一体形成された軟質プラ製。
最近、ミニスケールではほかのメーカーでもこの方式を取ってるところが多いです。
戦車模型作るうえでとにかく手間が掛かるのがココなので、こうやって一体化されていれば大幅に手間が省けるんですね。
履帯表面や転輪のモールドはどうにか我慢できるんですが・・・
履帯裏側がね、スプロケットの穴も開いてないしモールドすら無い・・・センターガイドの歯も一部省略されてます。
これはいただけない
起動輪もスプロケットの歯が半分省略してあります。まあ履帯を付ければ見えなくなる部分なので良いんですが・・・
誘導輪のほうは二重構造になってるはずが、一枚の分厚い転輪になってます。
こんなことしたってパーツをひとつ減らせるだけなのにね。それにこのために履帯のセンターガイドの歯が省略されて、ディティールを損なっている。
どう考えてもメリットよりデメリットが大きいでしょ・・・。
履帯に無理な力を加えずに横から付けられるというメリットはあるにしても、起動輪のほうだけセンターガイドの歯を省略するだけでも同じなんだよなあ。
主砲。わざわざスライド金型を用いて砲口を抜いてあります。
それは良いんですが・・・
マズルブレーキの横穴は開いてない・・・バカじゃないの??
90度回転させて金型作れば済む話なんじゃないの??
塞がった砲口を開口するよりマズルブレーキの横穴開けるほうが数倍難しいのに・・・
何だか最近のドラゴンのキットってもうダメですね。完成品での販売に力を入れているせいか、モデラー目線での製品づくりが全然出来ていない。
モデラーのための簡易キットじゃなくて、自分らが完成品を低コストで量産するためのキットでしか無いんだよね。
それでも、そういう商法のお陰でⅢ突のバリエーションが次々リリースされるのを喜ばなければいけないんでしょうか?
ちなみに、メーカーもさすがにこの製品ではダメだと思ったのか、その後発売されたティーガーⅠ型の簡易キットでは上のような問題点は改善されてます。
まあ雑な製品づくりやぼったくり価格は相変わらずですけどね・・・。
まあそんなわけで、堕落したメーカーのクソキットに文句付けてても仕方ないので、やれることだけやっときます。
ピンバイスで横穴開けて、少しづつ拡げていきます。
サードパーティーによる金属製の砲身(右側)も持ってるんですが、こんなクソキットにはもったいない。
こんなもんで良いかな。もうちょっと拡げるか・・・。
しかし、ずいぶんカタチ違いますね。どっちが正しいとも言えないけど、金属製のが圧倒的にシャープです。悔しいです。
ハッチやOVM類はほとんどモールドされてます。今日的な水準からすると精密とかシャープだとかは言い難いですが、こういうのは我慢しましょう。
お陰で、車体を組んだら後はもう必要なパーツはこれだけしか無いんですもん。
履帯の問題はどうしようもないので諦めて、さーっと塗ってチャッチャと完成させてしまいましょうか?
まあ塗装はそれなりに手間が掛かりますけどね。気分が乗ったら続けます。