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43マイクロワールド

1/43スケールのカーモデルキットの製作を中心に、模型の話・レースの話・クルマの話・なぜかサッカーや映画の話題など。

進捗状況…というか失敗報告

2009-01-09 | RENAULT5TURBO
偉そうに始めた作り初めソッコーモデリングですが、ソッコー完成どころか松の内が過ぎても完成のメドも立たない状態orz

取り合えず何をモタモタやっていたか、ここまでのところを報告。

まずキットですがエレールのルノー5(サンク)ターボ。
実車は大衆車ルノー5を元に本格的なスポーツカーへと生まれ変わったグループ4マシン。
FF・ハッチバック車のリア・シートの位置にエンジンを移動してミッドシップ・後輪駆動に仕立てるアイデアは、その後のグループBの先駆けとも言うべき斬新なものでした。
当時普及し始めたターボ・エンジンも採用され大変人気のあったクルマです。

確か、タミヤの1/24スポーツカーシリーズでごく初期にキット化されていて、日本の子供たちにもお馴染みだったんじゃないでしょうか?

エレールのキットは1979年ジロ・デ・イタリアに出場した仕様です。


ジロ・デ・イタリアと言えばツール・ド・フランスと並ぶ自転車レースとして有名ですが、70年代には自動車レースでも同名のイベントがありました。公道主体のレースで、ラリー車やシルエットフォーミュラが混在するような不思議なレースです。
(詳しく知ろうと検索してみましたが、自転車レースについてしか出てこない…)

製作の資料を集めようとネットで色々画像を漁っていたんですが、You Tubeで動画まで見て、すっかりこのレースに興味を持ってしまいました。
特に1979年という年は、ジル・ヴィルヌーヴがランチア・モンテカルロで出場したことでも有名。ほかにもストラトスやポルシェ935とか、色んな車種が出ていて興味が尽きません。

おかげで、ソッコーモデリングの主旨に反して少しこだわって作ってやろうと言う気分になってしまい、資料写真とにらめっことかしていて手が進みません。



エレールの43を作る時、必ずと言っていいほどやらなきゃいけないのは、タイヤハウスの中に隔壁を作る事。これをしないと向こうが見えちゃうんだよねえ。
フロントはプラバン箱組み、リアはジャンクを流用しました。



特徴的なリア・フェンダー後方の開口部。
ここには本来ルーバーがあってすごくカッコいいんだけど、キットは簡単なモールドがあるだけでした。
カッコよく再現しようかとも思ったけど、資料写真を見るとどうもルーバーが無いみたいなんで、取りあえず穴だけ開けておきました。



ボンネット上のエア・アウトレットには、そこを囲むようにして「めくれ上がり」があるんだけど、キットでは僅かに凸モールドがあるだけ。
何とか再現しようと考えました。
まず、モールドを削り落として切れ込みを入れます。


洋白帯金(と言っても、エッチングの切れ端)をコの字に曲げて


切れ込みに差し込んで、後方は沈み込ませます。


パテや接着剤でスムーズに仕上げました。
実際はこんなに高くめくれ上がってないんですけど、まあそこは、43的オーバー表現ってことで。



フロントのエアダムの開口部も塞がっていたので、お約束で穴開けてます。
結構面倒くさいよ…
さすがにグリルはモールドのままで済ませることにしました。

などなど、細かい作業を済ませてボディーのサフ吹きも済んで、さあ急いで塗装にかからねば!
と、意気込んでいたのですが、悲劇は突然訪れます。





フェンダーが溶けた…orz

私は乾燥機の類を持っていないので、取りあえず暖かい場所に置いておけば乾燥も速いだろうと思って、ヒーターの近くに置いておいたんですよ。
メタルキットなんかだといつもそうしてます。
プラキットという事で熱くなり過ぎないように、かなり離しておいたんですが、思いのほか効果があったみたいで、すぐにサフの塗膜がカリカリに。
と思ったら、なんか変な感じだなーと思ったら…

熱で激しく変形してました…

エレールのプラは特に柔らかくて、実は今回が初めてじゃないんですが、ここまでガッツリ変形してくれたのは初めてかも…。
フェンダーだけじゃなく、窓枠も内側へ反ってしまってるので修正しようがありません…
メタルの変形だったらチカラ技でどうでもなるし、溶けたんじゃなくて割れたんだったら、裏打ちして直すことも簡単ですが熱変形したものは、とにかくもうどうしようもないんです。


残念ながら、ここでリタイヤ。もうカーモデル作るのやめます。

そんな言葉が頭をよぎりましたが、ふと同じサンク・ターボのロードバージョンのキットを持っていた事を思い出しました。

リタイヤするのはまだ早い…ボディー取っ替えで再アタックだ!ってことで


手間の掛かったボンネットはそのまま移植しました。
ちょっとはラクできるかと思ったけど、ボンネットがやや反っていたのか、全然フィットしなくてすり合わせにまたしっかり時間取られた…


てなわけで、一歩進んで二歩下がる、ソッコーどころか後戻りモデリングでありますが、まあいいじゃないですか…

続きはまた次回…。
多分、次回も完成してませんけどね…。

(写真:エレール1/43 ルノー5ターボ ジロ・デ・イタリア79)