曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

10月26日~11月2日

2014-11-04 | インポート
11月2日(日)
「城壁@ローテンブルグ(ドイツ)」
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朝、ローテンブルグを一周。観光地一本の町という印象。特徴的すぎてディズニーランドみたいという声もあるらしいが、無理に雰囲気を出した土産物屋もなければ、似せて作ったハリボテもない。居心地の良さそうな印象(日本人観光客が多いから、ネガティブな評判が出るのか?)。
城壁上部が屋根のかかった散策路になっている。きっと雪の日も散歩できるのだろう。ミサの時間だったので、歩いているのはほとんどが観光客だったけど、犬の散歩をしているひととか、勝手に歩いているネコとかも。


「現代版風車の風景@高速道路沿い(ローテンブルグ>ビュルツブルグ・ドイツ)」
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移動する中で気がつくのは風力発電の風車の数。日本のような山の峰沿いに一列に並んでいるようなのとは異なり、バラバラと高速道路での視線に入ってくる。すぐ横なので巨大。現代版風車の風景をつくろうとしている?。日本でも工業地帯の排煙が地域の自慢だった時代があったことを思い出しす。風車が林立する風景は、ずっとプラスのイメージを引き受けられ続けるだろうか、などとふと思う。


「ビュルツブルグの町@ビュルツブルグ(ドイツ)」
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ビュルツブルグは紀元前1000年頃からの地域らしい。かなり大きい。ガイドブックの住所表記にだまされたが、地図の通り名などでどうにか目的地に到達。オレンジ色の屋根と斜面に縦に罫線を引くかのようなブドウ畑との補色コンビネーションのなかに、聖堂の黒い屋根がポイント。
夕方、最終の宿、フランクフルト(ケルン書き間違えた)郊外に向かう。途中アウトバーンの渋滞に合わせて休憩と思い、すさまじい混み合いの巨大アウトレットモールに紛れ込むものの、案外遅れることなく移動完了。それにしても、車のスピードが尋常じゃない。真ん中車線で流れに合わせていたら時速150キロになることも。それを、相対速度50キロは越えそうな車が追い越していく。


11月1日(土)
「元城のカフェ@ライン川沿い(ドイツ)」
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朝、駐車場で車を見るとバンパーに当てられた跡が。警察を呼ぶ。10~15分で行くって言っていたのに来たのは40分後。駐車場の他の車にぶつけた跡が無いかなどを見て回り、名刺を渡される。事故証明の代わりらしい。
約1時間遅れでスタート。凄い霧が立ちこめている。途中の昼食を、城改修物件で。未使用建築の活用事例視察にも合うか。城全体が個人所有というのにビックリ。


「旧市庁舎@ミヒェルシュタット(フランクフルトの南・ドイツ)」
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途中、少し前に塚本由晴さんに教えておらったダルムシュタットのオスタングプロジェクトを視察する予定だったんだけれど、急すぎて調整がまとまらず断念。
アウトバーンと内陸の道をとだり、ダルムシュタットよりも更に南のミヒェルシュタットへ。
観光地としての知名度は低いけれど、観光化と住み心地の良さが両立されているような印象。旧市庁舎を保存活用していることに地域が誇りを持っていることは、周辺の様子をみるとよくわかる。


「ショーウィンドーの照明@ローテンブルグ(ドイツ)」
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夕方ローテンブルグに到着。城壁の内側に入ると警備員が立っていて、イベントのため8時半まで中に入れないという。しかたがないので宿に電話して、荷物のピックアップと遅くなってからの車の移動をお願いする(飲まない夕食は無いし、飲んだら運転できないだろうし、っていう中での苦肉の選択?)。
イベントというのは夜のマラソン大会。夕食に向かうと、地域の店舗群は閉店しているけれど照明がついている。街灯はむしろ外壁を照らすという、月曜日に小倉で角舘さんの試みを紹介したんだけれど、その良い実例。


10月31日(金)
「謎のグリッド@ロシア東部のどこか」
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朝、成田へ。フランクフルト行き。搭乗口に向かって歩いていると、後ろから「曽我部くんだ」の声が。大学の時の同級生Tさん。6月のパリ行きの飛行機では東大のO先生と偶然一緒だった。行動に近い傾向がある人が回りに多い、ということか。そういえばフランクフルト行きに乗り込んだ最後の数名が我々だったような。。。
写真は、ふと見下ろしたロシアの風景。不思議なグリッドと、オレンジ色の照明がある。何をしているところなんだろう。


「客室からの風景@古い城のホテル(ライン川沿い・ドイツ)」
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フランクフルト空港からレンタカー。ジョイスティックみたいなシフトやウィンカーの仕組みに馴染むまで時間がかかる。外は既に暗い。ナビに助けられつつ宿に着いたら19時過ぎ。未使用建築の活用事例視察も目的のひとつなので、宿もそれにあわせて元城のホテル。かなり変わった「コ」の字型プランの部屋(おそらく、元は外部通路だったか)。外を見ると、自分の部屋がライトアップされていてまぶしい。数日前の小倉でのワークショップで聞いた、東京ステーションホテルの照明のことを思い出す。


10月30日(木)
「串カツ屋@菊名駅」
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新横浜の近くにできた新しいホームセンターは朝6時開店。出張が続く前に片付けたかった家での作業をこなすべく、早朝のホームセンターへ。普通に営業していて朝6時代だとは思えない。
帰り道、菊名駅方面へ歩いていたら、開店直前の串カツ屋を発見。数年前までは、横浜線の高架下にかなりB級な串カツ屋があったのを思い出す。


10月29日(水)
「黒テグス@研究室(神奈川大学)」
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委員会など。委員長を務める某会議では、史上最短ではないかと予想されるコンパクトな会議に。必要な内容が短時間にまとまるのが良い。そういえば、某(ばっかだな)服飾系企業の社長打ち合わせは、基本最大15分らしい。
桜の園の舞台で、当初ステンレスワイヤーを用いる予定だったんだけれど、演劇業界では黒テグスも多用されるということで確認してみる。風車の回転も良く、伸びも無いらしい。新しい素材を得たか。


10月28日(火)
「行事名[スラムリサーチ]@首都大学東京秋葉原サテライトキャンパス(秋葉原)」
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慌ただしい打ち合わせ続きの日。最後はスラムリサーチ視察についての打ち合わせ。視察先や日程がほぼ確定。インド往復のチケットを押さえたのが8月。これまででもっとも準備に時間がかかっているか。
駅近くの居酒屋で飲んで解散。


10月27日(月)
「cucina di TORIYON@サンロード商店街(小倉・福岡)」
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ちょっと破綻気味な予定のなか小倉へ。火事で出来た空き地には旦過交差点にあったおでん屋台のひとつがあったのだけれど、そこにコンテナ型店舗が出店。Mercato 3以来、大変貌を進めつつあるが、ここに来てこれまでの実験(地域のムードを変える試み)が、具体的な活動に移りつつあるようだ。
今回の地域ワークショップはサンロードの照明環境についての議論。自分の設計実績とあまり関係のないプレゼになったが、そういうものか。


「Bar E Styleっていうかアタゴ書店@サンロード商店街(小倉・福岡)」
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ワークショップ終了後、慌ただしく最終でもどる。ここ数日の日程から、帰れるなら帰ろうということで、変更可能なチケットにしておいた。空港までのバスの直前まで、ランドスケープについて相談している九工大の伊東先生らと飲みに。この間まで元書店だった昭和の風情の建物が、外観はそのままに中は格好いいワインバーに。外観をそのままにするという方針は、地域の関係者と店のオーナーの意向が一致したとか。





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