曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

2015年6月22日~6月28日

2015-06-29 | 日記
6月28日(日)
KOKAJIYA@岩室温泉(新潟)」

越後線で巻まで行って、車で来ている丸山さん長谷川さんに拾ってもらい、岩室温泉へ。午後から旧庄屋佐藤家で行われる「いろり座談会」に行く前に、ちょっとだけ街の様子を見て、KOKAJIYAでお昼。楽しそうな古民家改修も良いし、空間も心地よい。(ちょっと上品だけど)ご飯もおいしい。なんといっても、空いていた風情のあるたてものをこうやって開いていく活動とそのセンスの良さがすばらしい。


旧庄屋佐藤家@西蒲区福井(新潟)」

囲炉裏を手がかりに稲作文化のこれまでとこれからを考える、Bricole主催の座談会。山の木々(資産だし薪にもなる)、気心がわかる(気が合うのとは異なる)地域、日々の暮らしなどが連携してつくる「火種がつくるシステム」は建築の形式にも影響する。古民家や民具は、そのもの自体も興味深いけれど、そういう社会の仕組み全体の中で位置づけられると、さらに関心が広がる。それにしてもこの民家、空き家になるというのを聞きつけた斉藤文夫氏が「お世話はするので」といって保存会が立ち上がり活用が始まったらしい。その辺の経緯と仕組みも調べなくては。


「アトリエワンの潟観測舎@佐潟(新潟)」

市内に向かう途中、佐潟で制作を続けているアトリエワンさんの現場と、ウルサナイさんの現場へ。佐潟では東工大塚本研の学生たちが竹やヨシや蔓などを相手に格闘中。上から臨む佐潟の風景は格別。完成が楽しみ。ウルサナイさんの作品(建物?)も外装がとりつき、完成に向かっている。ほかには一部、進捗が不安な作品もあるんだけれど、これからが勝負か。新潟の建築家で水土にも関わっている徳本さんに教えてもらった安くて美味しい寿司屋や焼き鳥屋がある(by丸山さん)、という魅惑に抗いつつ、夜の新幹線で戻る。


6月27日(土)
「阿賀野川と新井郷川を繋ぐ運河@松浜(新潟)」

新幹線で新潟。旧二葉中学では日比野さんの朝顔などの準備が完了し、信濃川沿いで制作が進んでいたワンさんの竹ドームもほぼ完成。夕方は高橋さんの展示準備が進む松浜へ。阿賀野川を渡ると、なんというか自由な生活感がグッとふかまる。水との関わりが深そうなことが、川に並ぶ舟の様子からも伝わる。橋にかけられている後付け階段とか、公共アリアのカスタマイズが良い感じ。


カフェnico@松浜(新潟)」

高橋さんの展示は、元寿司屋の建物内の他、ここのカフェの前にも来るらしい。そんなこともあってか、カフェ内で打合せ。木や土の印象が気持ちの良いスペースで、二階には建築設計事務所。聞いたら神奈川大学建築学科卒だとか。芸術祭の建築関連を担当する新潟市役所のスタッフも神奈川大学出身。できすぎた偶然。


「オリジナルのスチールフェンス@松浜(新潟)」

打ち合わせ後、担当の方の車に乗せてもらうべく、近くの(そんなに近くないか)駐車場へ。独自のカスタマイズによる個性的な家が割りと多いような気がする。元々が漁師町だからかも、とのこと。この家のフェンスは、何かを打ち抜いた後に残った鉄板のようなものでできている。回り込んでみてみたら、玄関も鉄製。関連する仕事の人の家か。夜は、カウンターで隣り合った盛岡から来たという老夫婦と雑談しながら飲む。


6月26日(金)
「ヤモリ@自宅」

打ち合わせ色々。朝方、ふと見ると、網戸にヤモリ。まだちょっと若いなあと思って近づき、部屋の内側にいるのに気付く。


6月25日(木)
「新しいメガネ@自宅」

資料づくりに追われつつ、授業。写真に撮るような出来事無し。最近使い始めた新しいメガネ。近視ではないので、度無しと遠視用の両用なので、上にフレームが無いとメガネの上側から直接見ている様子との連続感がスムーズだろうという考え。フレームレスなので華奢なのが不安だけど。


6月24日(水)
「旧山田守自邸@青山学院大の脇(青山)」

色々と打ち合わせが続いた後に、都内で打ち合わせ。帰りに、ちょっと寄り道して山田守自邸(現在はカフェ)やイメージフォーラム前などを通り、若いスタッフに設計者クイズ。


6月23日(火)
「先端が上向きになっている滑走路@徳島空港(徳島)」

朝一の飛行機で戻る。修学旅行の高校生たちで空港は賑わっている。これで、JAL便が満席&ANA便も残り2席だったわけだ。打ち合わせ色々。徳島空港の滑走路が、先端で上向きになっていることに気付く。


6月22日(月)
「セルフそば&うどん@日和佐(美波・徳島)」

美波町でのミーティングとか調査とかいろいろ。昼に、セルフのうどん屋に行ったら、そばがある。ここは香川ではなく徳島だからそばか、と思ったんだけど、どうやらそうではなかったらしい。。。夜7時から最後の打ち合わせを行い、最終で徳島市内へ。

2015年6月15日~6月21日

2015-06-21 | 日記
6月21日(日)
「下吹越さんの建物@和歌山あたり(羽田→徳島)」

徳島へ。着陸に向けて降下しはじめると、紀ノ川沿いに和歌山市に向かっているみたい。河口近くでは、下吹越さん設計の、和歌浦アートキューブが。飛行機の到着はちょっと遅れる。予定の電車には乗り継げなかったけれど、何とか間に合う。


「ミーティング@赤松集会所(美波町・徳島)」

夕方に学生たちと合流して、そのまま19時からの月例地域ミーティングへ。丸山さんと長谷川さんは新潟から車で(!)直接来ている。今回は吉岡さんも一緒なので、アシスタントスタッフはフルメンバー。ここでのプロジェクトは、打ち合わせ開始時から参加メンバーは安定しているし、深い議論になる場面はあっても空しい手戻り感は無い。街に戻って打ち上げて解散。


6月20日(土)
「神大+レモンホームコンペの表彰式@製図室(神奈川大学)」

朝、新潟からもどり大学へ。神奈川大学とレモンホームさんの共催学内コンペの審査会。例年、秋に行っているのだけれど、他のスケジュールを鑑み、学生が参加しやすいよう時期を変更。今年は下克上(学部学生の入賞。基本は修士対象だけれど、学部生も出して良い)は無かった。研究室のDavidとLucasが優秀賞。副賞は海外旅行費用。彼らは日本を回る?。


6月19日(金)
「u ru sa☆naiさんの『新潟宇宙』@鳥屋野潟東端(栗ノ木排水機場そば・新潟)」

朝、車を借りて(FIAT500。シフトダウンできるのが楽しい(H様、ありがとうございました)、制作が進む作品を回る。開幕まで一ヶ月。先行レビューです。最初はu ru sa☆naiさんの制作現場に。建築の申請が求められたこともあり構造としてはしっかりしているけれど(コスト的には痛手だったと思うけれど)、同時に怪しい存在感も期待できそう。葦原を切り開いた別世界感も。どんどん怪しくなっていく予感。


「大矢りかさんの『田舟で漕ぎ出す。』@鳥屋野潟南岸(いくとぴあの裏・新潟)」

次は、大矢りかさんの枯れ枝でつくる舟。大矢さんは内外各地で同様の仕事をしてきているのだけれど、新潟での展開が楽しみ。話しを聞くと、制作をしながら地域の人との対話がたくさん得られて、作品のアイデアや素材の確保などに繋がっていくとか。既にだいたいの形はできていて、ここからは密度が上がってくるらしい。目の前のせせらぎにはたくさんの蛍がでるらしい。


「関根哲男さんの『原生―立つ土』@佐潟南岸の芝生広場(佐潟・新潟)」

西に移動して、佐潟にある関根さんの作品。ズボンの形に土が立ち上がる。数は最初のアイデアの約3倍に増量したとか。潟に向かって目一杯の巾で林立する足が向き合う。この後、上に植物が植えられていくらしい。その後、旧二葉中での設営とか、BTの取材で福島潟で舟製造準備を進めるドット・アーキテクツさんなどを回る。水土は夕方まで。夜は、なんだか大変なポジションの方々との会食。いろいろな世界がある。


6月18日(木)
「樋から雨水が流れ込む仕組みの犬のトイレ@近所の動物病院(妙蓮寺・横浜)」

朝、犬をつれて、家から歩いて5分くらいのところにある動物病院へ。高齢のミニチュアダックス。肝臓のためには病院だけでなくて自宅でも点滴ができた方がいいと言うことで、その方法を教えてもらう。なかなか大変。。。翌日に備えて、授業後、夜の内に新潟へ。


6月17日(水)
「伊東豊雄建築ミュージアムROOM2の壁モックアップ@研究室(神奈川大学)」

早朝羽田に到着。朝から普通にミーティングが続く。研究室ではあらゆるプロジェクトが佳境。小倉サンロードでは既存の解体が始まり保存するもののピックアップが進み、大三島での展示改訂方針を例によって原寸で確認。週末の美波町でのミーティングに向けての準備も。夕方頃には、アメリカから帰って来たのがずいぶん前のことのような感覚に。


6月16日(火)
「インスタントラーメン@JALラウンジ(サンフランシスコ)」

サンフランシスコ空港で深夜の乗換。ポートランドからサンフランシスコへの航空会社はアラスカ航空。JALのコードシャアであるアメリカン航空の実質運行会社がアラスカ航空。複雑。。。サンフランシスコ航空のJALラウンジでは、裸のインスタントラーメンが印象的。オーバーブッキングとかで、プレミアムエコノミーにアップグレードしてもらえたけど、ラッキーだったような何も変わらないような(荷物預けないし、非常口席だし。シャンペンが飲めるくらい?)。


6月15日(月)
「世界最小の公園 ミル・エンズ・パーク@内藤公園通り(ポートランド)」

あっという間に視察最終日。平日の外部空間の活用とかを観察しようということで、まずは世界最小の公園へ。この横断歩道の途中の植え込みが公園って言うことでギネス申請しているらしい。ううむ、これなら(以下略)。この通りの名前はNaito Parkway。US-J Connectによると、日系二世の内藤さんが「古い建物の無い町は思い出を持たない人間と同じ」という哲学で、古い建物を買い上げてはリノベしていったんだとか。そこで、没後に敬意を表して通りに名前が付けられたらしい。リノベまちづくりの最先端ポートランドと思ったら、日系二世の貢献も大きかったみたい。


ディレクター・パーク@ダウンタウン中心部(ポートランド)」

カフェやバーで外での時間を楽しんでいる人は週末ほどではないけれど、点在する公園にはたくさんの人が。昼休みともなると(13時で終わらないみたい)、公園ではいろいろなイベントが行われる。ディレクター・パークでは無料アイスクリームとオペラを楽しむ人たちで溢れる。この日は、UMPUQA銀行という地元企業が出資する企画らしい。この銀行、顧客の日々の暮らしを質的に向上させることを重視していて(顧客経験価値というらしい)、店舗には犬の散歩用水飲み場をつくったとか(どれのことかは確認できなかった)。車いすの女性は終始ノリノリ。


パイオニア・コートハウス・スクエア@ダウンタウン中心部(ポートランド)」

曜日毎に場所を移るファーマーズ・マーケットは、月曜日にはここで展開(昼過ぎまで)。野菜から軽食まで。ピザは石窯付きの専用車が来ていた。この公園の土地は、元々建っていた高級なホテルが廃業した後、駐車場になっていたらしい。公園の銘板によると、「みんなに開かれた議論の末に、この地に相応しいのは公園である、となった。」で、公園になったらしい。。。公園名で検索して得たwikipedia情報によると、そう簡単な話でもなさそうだけれど。


「廃材活用ファサード@リビルディング・センター(ボイジー地区・ポートランド)」

午後は郊外の居住地区へ。ポートランドといえばアーバン・ネイバーフッドなんだけれど、航空写真をみると周辺に戸建の住宅地が広がっている。北東側は空港の近くまでゆとりのある住宅街。ところどころに商店街化した通りが点在する。住宅の一部が店舗化し、なかば自然発生的に生まれたものらしい。ミシシッピ通りの商店が集積しているなかには、住宅部材のリサイクルショップも。中古のバスタブやらタイルやら窓やらが大量に。ファサードも廃品活用でできている。塩田千春さんの作品を思い出したり。ベネチア行きたいなあ。。。空港へ。

2015年6月8日~6月14日

2015-06-15 | 日記
6月14日(日)
「ハルプリン設計の噴水広場@ポートランド州立大のちょっと東(ポートランド)

ホテルはハルプリン設計の三つの広場にも近かったので、早朝散歩。日陰はまだ寒い。3つそれぞれ個性的で、最後にみたのがこれ(一番北)。フリーウェイパーク(シアトル)は噴水の音に対するアイデアと存在感がよかったけれど、ここでの重々しい存在感+スレンダーな軽さの組み合わせもいい。水のあるときに見てみたい。途中、スタバでコーヒーとクロワッサンを買って、ホテルに戻って朝食。


「環境共生がテーマ?のリノベ物件(倉庫)@パール地区(ポートランド)」

街は小さくてダウンタウンは起伏もあまりない。MAX一日乗車券を買ったけど、歩いているとすぐに目指す場所に着く。この週末はパレード。色々な団体の方々(ゲイコーラス軍団なんかも。。。)がそれぞれのスタイルで行進。見て回る途中の各所で盛り上がりが目にとまる。吹田さんの本で紹介されている拠点などを中心に巡る。写真の建物は、環境共生がテーマみたいで、関連する行政組織やパタゴニアの店舗などが同居している。このシナジーへの期待。やるなあ。。。


「ベイリーズ・タップルームで一番お奨めのラガー@ダウンタウン中心部(ポートランド)」

その他、いろいろと巡った後、夕方ホテルにもどり、事務所とのスカイプ会議。その後、ビール醸造店で夕食へ。7時半を回っているけれど、まだ明るい。最初にはいったベイリーズ・タップルームはビールのみで食べ物は置いていない。一杯だけ飲んでデシューツ・ブリュワリーへ。ちょっと待たされたけど歩道の席へ。それにしても過ごしやすくて心地の良い街。パールを生み出した人達の慧眼もすごいし、歴史上の幸運な偶然も手伝っていると思うけれど、長い間に培われた住民の気質や価値観が肝なのかなあ。最後にホテル1階の店で締め。


6月13日(土)
「チョウやカエルは何を想起させようとしているのか@日本人街(サンフランシスコ)」

ポートランドへの午後便までの間、西側エリアを補完。日本人街は独立していて人気が少ない。シアトルの日本人街とはかなり様相が異なる。抽象化された五重塔とか、ひらがな看板(写真)などが目指すところがみえない。。。紀伊国屋書店の一階部分はマンガ・アニメ専用になっていて、日本人ではなく外国人で賑わっていた。空港に向かう際に乗ろうと思っていたバス路線の道は、屋台のマーケット化している。チラ見しながら別の路線の道まで。アラモ広場によって空港へ。


「水上住宅@コロンビア川左岸(ポートランド)」

空港に向かう途中、携帯のSMSに飛行機遅延のメッセージが入る。1時間ほど遅れて搭乗後、滑走路まで向かったものの、調整が必要になったといってゲートに戻る。怖いなあ。で、随分遅れてポートランドのホテルに着いたら夜7時半。夕食に行かなくては、っていう時間。
今回の宿は、ケチったのが効を奏した。ライトレールとストリートカーという二種のトラムの南の結節点のすぐそば。大学もあって過ごしやすそう。ところで、ストリートカーは6月末から二ヶ月ほど工事のために運行休止予定らしい。夏に行く人は要注意。


「パール地区のブリュワリー@ポートランド」

早くパール地区を体験したい&お腹が空いているという気持ちを、パール地区のブリュワリー・バーに行くことで解決。北よりにある。想像よりずっと安い。帰りは歩き。街区が小さいから地図から得る印象の数倍早く着く。ダウンタウンの真ん中当たりに1ブロック丸ごと駐車場になっているところがあって、そこでは歩道に面する駐車区画がキッチンカー専用区画。サンロードに隣接する駐車場も、こんな風に活用されるといいなあ。


6月12日(金)
「リオデジャネイロ(3月27日「タイルの階段」)を目指してできたらしいモラガのタイル階段@ゴールデンゲート公園の南(サンフランシスコ)」

元祖クリエイティブシティ・サンフランシスコの視察開始。昨晩のMUNIPASS(ケーブルカーとトラムとバスに乗れる)体験で、把握が難しいものの効率的なのはバスであることがわかったので、バス中心。路線図が運行頻度で色分けされていることや、メインのバス停では到着予測がカウントダウンされること、そして、標識柱に黄色く塗ってあるのもバス停であることが把握できれば、だいたいオッケー。この手のテクニックはガイドブックにはないので体験して覚えるしかないが、そういうのが楽しい。


「ぐねぐね坂道@ロンバード×ハイド(サンフランシスコ)」

街の大抵の場所で坂がきついので可能な限り公共交通を用いるんだけれど、先の階段も、このくねくね道も上らないことには始まらない(下りより上りの方が見える情報が多い)。途中、もろもろの建築作品もみつつ、街を巡る。それにしても傾斜を考慮に入れないグリッド型の街区割りはシアトル以上に強引。合理性を越えた(自動車が走りやすいとか、土地管理をしやすいとかでは、もはや説明がつかない気が。。。)何かしらの価値観に根ざしているように思える。


「元の市庁舎はゴージャスな市民会館に@シティセンター(サンフランシスコ)」

クリエイティブに関心ある人のガジェットショップみたいなものから劇場が集まるシアター街まで、全方位型創造都市。観光でもっているからこれでも軽減されていると思うけど、総花&過剰投資のしわ寄せなのか、都市下層の深厚と拡大というかたちで影響が現れているように思う場面に何度か遭遇した。とはいえ、元々ある資産を活用するという作法にも隙はない。ここも日本と同じ環太平洋の震災多発エリア。われわれも、短期的経済や耐震性能を理由に安易に壊していて良いはずがない。


6月11日(木)
「西日に映える安宿@サウス・サンフランシスコ(サンフランシスコ)

授業&ゼミ後、一件用事を済ませてから羽田へ。サンフランシスコへの深夜便。羽田を発ったのは0時を回っていたので12日なんだけれど、ついたら11日の夕方。街中のホテルが高いので空港近くに取った安宿へ(予約したときは夜遅くにつくと勘違いしていた。。。)。安宿なんだけど一泊は1.5~2.0万円。地図でホテルのそばに載っていた駅は長距離の鉄道なのか滅多に来ないらしいし、メールの送信設定が上手くいかない。町に出るのは空港経由。空港までは送迎バスだけど、そこから街に出るのに1000円近くかかるし、MUNI PASSも使えない路線。離れた安宿にする場合はMUNI PASSエリアだなあ。。。とりあえず、気を取り直して街中へ(明るいけど夜7時過ぎ)。


「霧にかすむテイラーストリートのヒルトンホテル@シアター・ディストリクト(サンフランシスコ)」

空港と街中を繋ぐBARTが地上にでると、突然薄暗くなっている。日が沈みつつあると同時に、急に出てきた深い霧のせい。霧のサンフランシスコ(って誰だっけと思って検索したらトニー・ベネットだった)。街の中心を貫くマーケットストリートはちょっと危なそうな雰囲気だっけだれど、ケーブルカーで丘を越え、夜のフィッシャーマンズワーフに行ってみると、絵に描いたような観光地。平日でも賑わっている。公共交通は想像以上に時間がかかることがわかり、散策だけして食事はせずに宿に戻る。


6月10日(水)
「竹扉モックアップ@研究室(神奈川大学)」

海外出張の準備が不安視されながら、大学での打ち合わせと会議が目白押し。と思ってたんだけど、会議はそれほど長くはかからず、早めに帰って出張準備。研究室には竹がたくさん。竹は面白い。色々な意味で、すごく大変だけど。


6月9日(火)
「元県営住宅が県庁会議棟になっている@熊本市内」

熊本市内を少し視察した後、小倉へ移動。サンロード魚町の説明会。具体化に向けて着々と進む。参加者から「今頃どうしてそういう指摘?」っていう内容の質問も少しあって、ちょっと残念(そういう内容の発言に限って妙に強気なのはどうしてだろう)。まあ、「ワークショップ」が「説明&検討会」的側面をもつと思われてなかったという指摘も前回ほかの方から頂いていたので、仕方がないと考えよう。夜の内に横浜へ。


6月8日(月)
「くまもとアートポリス作品群(佐藤光彦、西沢立衛、KDa/敬称略)が目立つ@機上(羽田→熊本)」

くまもとアートポリス関連の会議で熊本へ。「梅雨前線に沿って飛びます」っていう機長アナウンスから外の風景を楽しむことははあきらめていたんだけれど、いつもと異なる梅雨前線対応コースで空港に向かったようで、街中の作品群が堪能できた。この後も保田窪団地やパークドームなども。


「宮城野区のみんなの家@某レストラン(くまもと)」

会議の後の会食では、伊東豊雄さんへの誕生日ケーキとして「お菓子の宮城野区のみんなの家」が登場。県のアートポリス担当の方々による力作。すばらしい。余った材料で作ったというクマモン&アートポリスロゴクッキーは、甘さ控えめで美味しかった。遅くまで飲む。

2015年6月1日~6月7日

2015-06-08 | 日記
6月7日(日)
「生け垣のメーター部カット@某シュウマイ有名店会長宅(妙蓮寺)」

一日家にいて何もせず、おもいっきり休息日。あー、久しぶり。本当は出張準備とかしようと思っていたんだけれど、結局、読書、映画、料理、食事のみ。たまにはいいだろう。


6月6日(土)
「金婚式でのスライド@田中家(横浜)」

新潟から戻り、ちょっと遅めなんだけれど両親の金婚式。写真で約80年分を振り返る。この80年には、第二次世界大戦も高度経済成長期も包含される。激動の時代をすごしてきたことが、楽しげな写真の様子の向こうに見えてくる。手動だと時間が心配だったので、自動で流れるようにしたんだけれど、結局、手動でもう一度。


「女将のお話っていうか訴え@田中家(横浜)」

記念品の贈呈などが一通り済んだところで、田中家の女将から歴史的背景の話しなどをいただく。こういった建物や周辺環境の保存に行政が対応しようとせず、物納のために規模がどんどん縮小していくこと、さらには、歴史資料の扱いにさえも関心が向けられないと嘆く。「マンションなんかにしてどうするのよ」って、顔は笑っていたけど。。。それにしても、華やかなりしころには、田中家の従業員が1000人、周辺の料亭数が1300だったとか。


6月5日(金)
「緑の線と壁の間が狭くないか?@新潟駅連絡橋(新潟)」

水と土の芸術祭に関連して新潟へ。ずっとパソコンでの作業をしていたんだけれど、降りる間際にふとJR東日本の車内誌「トランヴェール」をみると、タイトルが「新潟・長野 アートと自然が呼んでいる!」。ページを捲る毎にイヤな予感が。結局、ほぼ全編、大地の芸術祭情報特集。水土関連情報は裏表紙に観光関連でおまけのようについているだけ。ううむ。。。


「角舘さんによる鳥屋野潟での照明作品@新潟大学サテライト(新潟)」

夜は駅の近くにある新潟大学サテライトキャンパスで角舘さんとのトーク(っていうか角舘さんの話を聞く)。これまで、長くいろいろな活動を見てきているんだけれど、「実験」の手間を厭わずまずはやってみる、っていうのが通底している。実験を通して新たなリアリティというか真実に迫ろうというのは、アートイベントが担いうる一つの役割にも通じる。楽しみ。時間はないけど。


6月4日(木)
「美波町りゅう民芸館で買った籠は野菜入れに@自宅(妙蓮寺)」

建築デザイン2は第二課題のスタート。最初は事例研究から、なんだけれど、学校ではここまでの試みが可能なはずなんだよなあ、と痛感。といってもはじまらないが。。。研究室のプロジェクトがどれも佳境を迎えつつあり、打ち合わせをこなす、っていう感じ。FBグループの活用は情報共有のスピードアップには役立つけど、計画案を深めるのにはうまく生かせないから、打ち合わせの分量はあまり減らない。。。


6月3日(水)
「伊東豊雄展 ライフスタイルを変えよう@リクシル・ギャラリー(京橋)」

夕方、伊東豊雄展のスタート。大三島に関連しているので内容を把握しておきたかったこともあって内覧会へ。移動手段の例で紹介されていた「バータクシー」というのが興味深いと思って、ネットで調べてみた。一般名称はパーティー・バイクというらしい。ビール飲みながらペダルを漕いでいる。ポートランドにもあるらしいので、来週、探してみよう。



6月2日(火)
「タイサンボクの花@神奈川県歴史博物館(馬車道・横浜)」

馬車道での打ち合わせに朝向かう途中、タイサンボクの花の写真をとってみる。少し前から咲いているんだけれど、なかなかうまく撮れない。高いところにある上、大きな葉っぱに隠される。 


6月1日(月)
「5カ国語の看板@瀬戸(大三島・今治)」

例によって、八幡神社の早朝清掃からシニアクラブの活動に参加。その後、実測調査などをしながら総会などが終わるのをまち、活動計画のプレゼン。みなさんポジティブでありがたい。活動が少し大きくなりそうな予感。そうえいば、この日から改定された道交法がスタート。自転車は車道を走らなければならない。昨日もたくさんの自転車が走っていたけれど、どうなるだろう。。。。


「@大三島バスステーション(井口・大三島)」

夜の予定を勘違いしていることに昼食中に気付き、午後のバスでもどることに。バス停付近の木々を眺めながらまっていたら、アキニレの葉に赤いものが。虫こぶらしい。


2015年5月25日~5月31日

2015-06-01 | 日記

5月31日(日)
「いぎす豆腐の材料@マーレグラシア(大三島・今治)」

朝、大三島へ。ずっと頑張っている学生と一緒に竹の伐採。切るのは簡単だけど降ろすのが難しいというのは聞いていたのだけれど、本当に大変。根本で直径10センチを越えるようになると、重量も大きい。3mに切って軽トラで運ぶんだけれど、太いものだと1本でも相当重い。明日の打合せ用模型を受け取ったりしてから、マーレグラシアで汗を流し、夕方から合流する吉岡さんをピックアップ。


「聞き覚えのない部位名のメニュー@しゃも鍋焼肉・まっちゃん(大島・今治)」

吉岡さんお奨めの焼き肉屋へ。色々な部位が楽しい(どこのことなのか聞きながら食べたんだけど、全て失念)。運転手を担当してくれた吉岡さんに感謝しつつ、宿にもどって部屋でジンの柑橘割り。飲み過ぎ。


5月30日(土)
「ガラス板の開口部@凱風館(住吉・神戸)」

元町の重村先生のオフィスへ。その前に、光嶋さん設計の凱風館を見学。内田樹さんの住居兼道場。シナ合板のような一般流通材から吉野杉のような銘木までが区別無く混用されている様子が面白い。こういう素材感は実際に体験しないと判りにくいかな。合気道の稽古の様子もはじめてみる。ギリギリ聞こえるかどうかといった師範の声を集中力をもって聞き、ちょっとした合図を元に切り替わる動きの様子などにも感銘を受ける。


「ぶち抜かれた通路部分@海岸ビルヂング(元町・兵庫)」

元町の海岸沿いにある「いるか」のオフィスへ。1911(明治44)年竣工の建物の3階。空襲で中央の階段部分が壊れ、その補修の際に補強をしたのが効を奏し、阪神淡路大震災ではびくともしなかったとか。それにしても風情がいいし、いろいろなクリエイターが共存している様子も素敵。神戸大・遠藤さんも加わり、事務所内でしばらく建築談義。その後、魚屋と肉屋をハシゴして飲む。元町は楽しそうな場所がたくさんある。三ノ宮での用事の際にも、こっちに泊まろうかなあ。


5月29日(金)
「建築学会賞受賞式の式次第@建築会館(田町・東京)」

槻橋先生を筆頭にした8研究室で建築学会賞(業績)というのを受賞。ここ数年の学生たちとの成果が評価されたということでとてもありがたい。隣のページには元みかんぐみの嶋田さんが関わるリノベスクールの面々が並ぶ。打ち合わせとかしなくていいのか?と頭をよぎるくらい、ちょっと不思議な感覚。実際、懇親会会場ではそういう話題もちらほら。



5月28日(木)
「Mac用のパワポでは、アニメーションで自由倍率での拡大が出来ない」

デザイン3の第一課題講評会。年々、大暴れ提案が無くなっていくのが寂しいが、それなりにまとまったものは増えているか。朝、家で、とある企画の準備。データを共有しやすいようにと、いつものキーノートではなくてパワポでやっていると、アニメーションでの拡大倍率の設定でつまずく。検索しているとwin版での方法は色々出てくるけどmac版での方法がわからない。英語サイトを検索していてようやくmac版では自由倍率は設定できないことが判明。信じがたい。。。結局いつものキーノートに。


5月27日(水)
「交通教本の表紙はどうして高層ビル?」

土日が出張ばかりで、免許の更新に行きそびれそうなので、顔写真をプリントして警察へ。写真が使えないかも等と脅かされ(Photoshopで背景をブルーにすればいいのかな)、人をバカにするかのような講師の話し方を我慢して(内容的には知らなかった改正情報もあったので意義はあった)、無事終了。その後、大学で会議など。それにしても暑い。


5月26日(火)
「はみ出し部分の方が大きい@四角にこだわったらしい補修(馬車道駅・横浜)」

朝の飛行機で徳島から戻る。その後、渋谷→日吉→白楽→馬車道と効率よく順に南下しながら打ち合わせ。最後はBankART。楽しそうな話題と不穏な話題の両方がある。この先、横浜はどうなるだろう。帰り道の馬車道駅で補修の様子が目にとまる。


5月25日(月)
「糞落下防止枠にとまるツバメ@日和佐道の駅(美波町・徳島)」

朝早くから赤松地区の視察。味噌の作り方からはじまって山間の相撲土俵などもまわる。この地域では円通寺の存在が大きかったみたい。調べなくちゃ。午後はりゅう民芸館のファサード改修提案を学生が行い、具体化へ一歩前進。気仙沼大島でも大三島でも竹が関心の中心になりつつあるけれど、研究室で最初に竹に目を向け始めたのはこのプロジェクト。


「柚子寿司@赤松公民館(美波町・徳島)」

夕方は地区の名物である柚子寿司を頂く。酢の代わりに柚子果汁を用いていて香りが清々しい。頂いたのは巻き寿司と握りのセットだったけれど、ちらし寿司バージョンもあるらしい。その後、地区のみなさんとの打ち合わせ。予想以上に盛り上がり、最後の取りまとめをアシスタントの面々と学生に委ねて、翌朝に備え、最終の汽車で徳島へ。