3月27日(日)
「グアナファトの風景@ピピラの丘(グアナファト・メキシコ)」
メキシコシティの不法居住地区をみて、よく間違えられるというこの風景。確かに建物の造りも同じだし(細いRCフレームに囲まれた組積造)、カラーリングの感じも似ていなくもない。色の印象の強さはむしろ弱いくらい。中心部である歴史地区(セントロ)には、銀の産地で潤っていた時代につくられた教会、劇場、市場、広場といった都市的要素が集積しているけれど、丘の上の方に広がる風景は、元々は銀山で働く労働者の家だったんだろうから、今日の不法占拠居住地区と見間違えるのも不思議はない。それにしても、グアナファト紹介ページなどの風景写真は、彩度を相当強化しているような気が。。。
「廃墟化も進む@ピピラの丘の近く(グアナファト・メキシコ)」
ケーブルカーも故障しているし(ちょっと前に再開したという話しもあったんだけれど)、アクセスが厳しいところは色々と困難もあるのだろう。セントロまで距離的には遠くないけれど、廃墟化しているところもあるみたい。フェンスがわりにいらなくなったベッドのスプリングが使われているんだけれど、これは割と定番のワザらしい。
「キャンデラ設計の教会か?@メキシコシティ上空(グアナファト→メキシコシティ)」
夕方にはレオン・グアナファト空港へ。少し遅れて出発。到着直前、メキシコシティの上空から見下ろすと、今度はキャンデラ設計の教会?。サンタ・モニカ教会に似ていると思ったけれど、どうも場所が違う。弟子筋?。
「レゴレッタ設計のホテル@チャプルテペック公園の東(メキシコシティ)」
この日はちょっと頑張ってレゴレッタが設計したホテル泊。エントランスからロビーやレストランエリアに至る公共ゾーンが相当ゆったり。古い建物(メキシコ・オリンピックに向けてつくられた)なので必ずしも使いやすいとは言えないところもちらほらあるけど、荘厳さとモダンさの組み合わせが今でも新鮮。木の縦格子を中心とした客室ゾーンのディテールも興味深い。
3月26日(土)
「フーメックス美術館からソウマヤ美術館を見る@ポランコ地区(メキシコシティ」
グアナファトへの移動日。空港に向かう前に、朝の時間を使ってポランコ地区の美術館へ。ごく最近できた再開発地区で、公共交通はまだ接続していない。大手飲料水メーカー・フーメックスの美術館はコンテンポラリー。特別大きくはないものの密度が濃い。チッパーフィールドのディテールも細やか。対する、世界第1の大富豪がつくったソウマヤ美術館には、西洋絵画の1000年を越える歴史とメキシコの美術史が詰まりまくる。ゲーリーが監修しているらしい。なんだか最近、お金のある人たちの蒐集を連続してみているような。。。
「パラシオ・デ・ロス・デポルテス@メキシコシティ上空(メキシコシティ→レオン・グアナファト)」
後半組の視察メンバー二人と空港で無事に合流し、グアナファトへ移動。空港の南側は特に治安の厳しい地区で有名らしいので機上から、と思って眺めていると(治安の悪さが街区の構成にほとんど影響しないのがメキシコシティの特徴?)、キャンデラ設計のスタジアムが。東京オリンピックの次のメキシコオリンピックのためにつくられたスタジアム。中も見たいけれど、今回は無理かな。
「丘の中腹にある住宅街のグラフィティ@グアナファト(メキシコ)」
限られたスケジュールのなかで、1カ所だけ離れたところとして選んだグアナファト。スラムエリアとの風景的な類似性とその背景が気になるところ。それほど大きなエリアではないけれど、住宅エリアの路地を巡りながら、中心地区へ。中心地区の大通りから見ると、コロコロしたカラフルな住宅がひしめき合っているようなかわいらしい風景も、ちょっと内側に入ると怪しい生活感も溢れる。
「地下道@グアナファト(メキシコ)」
この地域は、元々は銀の産地として栄えた。その昔は、川が街の真ん中を流れていて度々増水をしたため、周辺の建物毎高さを上げたのだとか。その後の治水で川のルートが変えられて、川だったところが道になった。さらには、銀山時代の坑道(排水路?)を道にしたりして、街の下には地下道路網が広がっている。狭いエリアながらも交通渋滞で破綻しない(しつつあるけど)のは、そういう歴史的背景を上手い具合に活用したからか。
3月25日(金)
「バロック・ミュージアム@プエブラ(メキシコシティ東南部)」
メキシコシティ近郊のもう一つの調査地で悩んでいた頃に、大三島プロジェクトに関連して伊東塾で打ち合わせがあった。その際に、伊東さんからのプッシュがあったプエブラ。街からは南東方向。先月オープンしたばかりのバロック文化に関する博物館。内部は割りとオーセンティックな博物館的な空間観。それを、一方向にカーブしたPC(?)の集合で取り囲む。大きな町なのでスラム的な場所もあるようだけれど、メキシコシティのような特別な存在感があるわけではないみたい(スラムのない都市がどこにある?、ってかんじだったか)。
「古本市@レフォルマ通り(メキシコシティ中心部)」
戻るとすでに暗い時間。地元では連休中なので、イベント的な賑わいがあちこちに。古本市の会場は、水の入った大きなプラスチック容器がロープで固定してあるシンプルなテントなんだけれど、天井に白いサテンのような布が張ってあって、それだけでキチッとした印象に。途中には文学関連トークイベントもオープンに行われていて、立ち見の人もいる熱気。後日、地元の人に聞いたところでは、メキシコが特に文学好きではないと思う、ということではあったけれど。
3月24日(木)
「カラフルな不法占拠居住地区@エカテペック近く(メキシコシティの少し北)」
さっそく、市の北西方向への視察。これまでの視察では、企画されたスラムツアーがあったり(サンパウロ、リオデジャネイロ、ムンバイなど)地元で活動するNGOなどとコンタクトが取れたり(マニラ、アーメダバード、プネなど)地元大学研究者の協力を得たり(リスボン、ソウル、ジョグジャカルタなど)と、受け皿を見つけられたのだけれど、メキシコシティは一筋縄ではいかない。しかも、人口の半分とか2/3が不法占拠居住地区に住んでいるという記事もある。市域の北側では、山に貼り付いた写真のようなエリアが広がっていて、その規模はホシーニャ(リオデジャネイロ)などの比ではない。
「不法占拠居住地区の街路@エカテペック近く(メキシコシティの少し北)」
一方、他の地域に比べて、街区が平行する大きな幅員の道路で区画されていたり、不法占拠といいながら誰かしらのコントロール下でつくられているようにも見える。電柱や街灯もときおり見えるし(ガイドの人が「こっちの人は何でもできちゃうので、電気とかも色々繋いで何とかしちゃうんですよ」って当たり前のように言っていたのがおかしかった)。
「駅名表示@メトロバス(メキシコシティ)」
夕方街に戻る。暗くなるまでまだ時間があったので、大学でのキャンパス計画をみようと、図書館などで有名なメキシコ国際自治大学へ。昨日乗ったメトロと同様、メトロバスの駅名表示はアイコンが主体。地下鉄では文字の駅名が読みにくいだけかと思ったけれど、バスでは前方に次に停車する駅のアイコンが示されるので便利。サイトをみると全駅をアイコン化しているみたい。それぞれの由来を元にして異なるアイコンをデザインするのは大変そう。
「大学図書館@メキシコ国際自治大学(メキシコシティの南の方)」
連休中なので大学キャンパスは公園のように使われている。子どもと遊ぶファミリー、犬を連れて寝そべるカップル、巨大なケーキを回し食いする大学生たちなどなど。相当広大なキャンパスなので神奈川大学にはそのまま活用するのは難しいけれど、大学のシンボルが図書館であるとか、段差の活かし方などは応用可能。
大学内の美術館に行き(犬の散歩をしていた地元のオバサマに道を尋ねたら、3キロ近く離れていて、車で送ってくれた。みんな親切)、飲んで食べて一日目終了。
3月23日(水)
「メキシコシティ@機上(ダラス→メキシコシティ)」
恒例の脆弱街区視察ツアー。今回はコンパクトなメンバー。年度内に戻ってこなくてはならない市役所のK氏と一緒に前半組。成田とダラスを経由して家を出てから20時間以上たってようやく到着。Googleマップで見ていると、ところどころに道をカラフルなテントが覆っているマーケットの様子が伺えるのだけれど、機上からも確認できる。それにしても、都市域の周辺に広がる低層で簡素な住宅エリアが広大。
3月22日(火)
「樽と枡@神奈川大学卒業式(インターコンチネンタルホテル)」
卒業式。インターコンチのホールでの式典の後、学科毎に分かれてのお祝いの会。今年度の新企画は、かんな会(神奈川大学OB会)による樽酒と枡。こんなに飲むのか、って思ったら、適量になるように上げ底。その後、似て非ワークスでの研究室の集まりがあって、その次の店に行ってしばらくしたところで翌日に備えて帰宅。
3月21日(月)
「ボケ@六角橋(横浜)」
出張前にすることの整理と出張準備。大学近くのセブンイレブン前の空き地にはボケの垣根が。ボケは週末行っていた小須戸の名産。
「グアナファトの風景@ピピラの丘(グアナファト・メキシコ)」
メキシコシティの不法居住地区をみて、よく間違えられるというこの風景。確かに建物の造りも同じだし(細いRCフレームに囲まれた組積造)、カラーリングの感じも似ていなくもない。色の印象の強さはむしろ弱いくらい。中心部である歴史地区(セントロ)には、銀の産地で潤っていた時代につくられた教会、劇場、市場、広場といった都市的要素が集積しているけれど、丘の上の方に広がる風景は、元々は銀山で働く労働者の家だったんだろうから、今日の不法占拠居住地区と見間違えるのも不思議はない。それにしても、グアナファト紹介ページなどの風景写真は、彩度を相当強化しているような気が。。。
「廃墟化も進む@ピピラの丘の近く(グアナファト・メキシコ)」
ケーブルカーも故障しているし(ちょっと前に再開したという話しもあったんだけれど)、アクセスが厳しいところは色々と困難もあるのだろう。セントロまで距離的には遠くないけれど、廃墟化しているところもあるみたい。フェンスがわりにいらなくなったベッドのスプリングが使われているんだけれど、これは割と定番のワザらしい。
「キャンデラ設計の教会か?@メキシコシティ上空(グアナファト→メキシコシティ)」
夕方にはレオン・グアナファト空港へ。少し遅れて出発。到着直前、メキシコシティの上空から見下ろすと、今度はキャンデラ設計の教会?。サンタ・モニカ教会に似ていると思ったけれど、どうも場所が違う。弟子筋?。
「レゴレッタ設計のホテル@チャプルテペック公園の東(メキシコシティ)」
この日はちょっと頑張ってレゴレッタが設計したホテル泊。エントランスからロビーやレストランエリアに至る公共ゾーンが相当ゆったり。古い建物(メキシコ・オリンピックに向けてつくられた)なので必ずしも使いやすいとは言えないところもちらほらあるけど、荘厳さとモダンさの組み合わせが今でも新鮮。木の縦格子を中心とした客室ゾーンのディテールも興味深い。
3月26日(土)
「フーメックス美術館からソウマヤ美術館を見る@ポランコ地区(メキシコシティ」
グアナファトへの移動日。空港に向かう前に、朝の時間を使ってポランコ地区の美術館へ。ごく最近できた再開発地区で、公共交通はまだ接続していない。大手飲料水メーカー・フーメックスの美術館はコンテンポラリー。特別大きくはないものの密度が濃い。チッパーフィールドのディテールも細やか。対する、世界第1の大富豪がつくったソウマヤ美術館には、西洋絵画の1000年を越える歴史とメキシコの美術史が詰まりまくる。ゲーリーが監修しているらしい。なんだか最近、お金のある人たちの蒐集を連続してみているような。。。
「パラシオ・デ・ロス・デポルテス@メキシコシティ上空(メキシコシティ→レオン・グアナファト)」
後半組の視察メンバー二人と空港で無事に合流し、グアナファトへ移動。空港の南側は特に治安の厳しい地区で有名らしいので機上から、と思って眺めていると(治安の悪さが街区の構成にほとんど影響しないのがメキシコシティの特徴?)、キャンデラ設計のスタジアムが。東京オリンピックの次のメキシコオリンピックのためにつくられたスタジアム。中も見たいけれど、今回は無理かな。
「丘の中腹にある住宅街のグラフィティ@グアナファト(メキシコ)」
限られたスケジュールのなかで、1カ所だけ離れたところとして選んだグアナファト。スラムエリアとの風景的な類似性とその背景が気になるところ。それほど大きなエリアではないけれど、住宅エリアの路地を巡りながら、中心地区へ。中心地区の大通りから見ると、コロコロしたカラフルな住宅がひしめき合っているようなかわいらしい風景も、ちょっと内側に入ると怪しい生活感も溢れる。
「地下道@グアナファト(メキシコ)」
この地域は、元々は銀の産地として栄えた。その昔は、川が街の真ん中を流れていて度々増水をしたため、周辺の建物毎高さを上げたのだとか。その後の治水で川のルートが変えられて、川だったところが道になった。さらには、銀山時代の坑道(排水路?)を道にしたりして、街の下には地下道路網が広がっている。狭いエリアながらも交通渋滞で破綻しない(しつつあるけど)のは、そういう歴史的背景を上手い具合に活用したからか。
3月25日(金)
「バロック・ミュージアム@プエブラ(メキシコシティ東南部)」
メキシコシティ近郊のもう一つの調査地で悩んでいた頃に、大三島プロジェクトに関連して伊東塾で打ち合わせがあった。その際に、伊東さんからのプッシュがあったプエブラ。街からは南東方向。先月オープンしたばかりのバロック文化に関する博物館。内部は割りとオーセンティックな博物館的な空間観。それを、一方向にカーブしたPC(?)の集合で取り囲む。大きな町なのでスラム的な場所もあるようだけれど、メキシコシティのような特別な存在感があるわけではないみたい(スラムのない都市がどこにある?、ってかんじだったか)。
「古本市@レフォルマ通り(メキシコシティ中心部)」
戻るとすでに暗い時間。地元では連休中なので、イベント的な賑わいがあちこちに。古本市の会場は、水の入った大きなプラスチック容器がロープで固定してあるシンプルなテントなんだけれど、天井に白いサテンのような布が張ってあって、それだけでキチッとした印象に。途中には文学関連トークイベントもオープンに行われていて、立ち見の人もいる熱気。後日、地元の人に聞いたところでは、メキシコが特に文学好きではないと思う、ということではあったけれど。
3月24日(木)
「カラフルな不法占拠居住地区@エカテペック近く(メキシコシティの少し北)」
さっそく、市の北西方向への視察。これまでの視察では、企画されたスラムツアーがあったり(サンパウロ、リオデジャネイロ、ムンバイなど)地元で活動するNGOなどとコンタクトが取れたり(マニラ、アーメダバード、プネなど)地元大学研究者の協力を得たり(リスボン、ソウル、ジョグジャカルタなど)と、受け皿を見つけられたのだけれど、メキシコシティは一筋縄ではいかない。しかも、人口の半分とか2/3が不法占拠居住地区に住んでいるという記事もある。市域の北側では、山に貼り付いた写真のようなエリアが広がっていて、その規模はホシーニャ(リオデジャネイロ)などの比ではない。
「不法占拠居住地区の街路@エカテペック近く(メキシコシティの少し北)」
一方、他の地域に比べて、街区が平行する大きな幅員の道路で区画されていたり、不法占拠といいながら誰かしらのコントロール下でつくられているようにも見える。電柱や街灯もときおり見えるし(ガイドの人が「こっちの人は何でもできちゃうので、電気とかも色々繋いで何とかしちゃうんですよ」って当たり前のように言っていたのがおかしかった)。
「駅名表示@メトロバス(メキシコシティ)」
夕方街に戻る。暗くなるまでまだ時間があったので、大学でのキャンパス計画をみようと、図書館などで有名なメキシコ国際自治大学へ。昨日乗ったメトロと同様、メトロバスの駅名表示はアイコンが主体。地下鉄では文字の駅名が読みにくいだけかと思ったけれど、バスでは前方に次に停車する駅のアイコンが示されるので便利。サイトをみると全駅をアイコン化しているみたい。それぞれの由来を元にして異なるアイコンをデザインするのは大変そう。
「大学図書館@メキシコ国際自治大学(メキシコシティの南の方)」
連休中なので大学キャンパスは公園のように使われている。子どもと遊ぶファミリー、犬を連れて寝そべるカップル、巨大なケーキを回し食いする大学生たちなどなど。相当広大なキャンパスなので神奈川大学にはそのまま活用するのは難しいけれど、大学のシンボルが図書館であるとか、段差の活かし方などは応用可能。
大学内の美術館に行き(犬の散歩をしていた地元のオバサマに道を尋ねたら、3キロ近く離れていて、車で送ってくれた。みんな親切)、飲んで食べて一日目終了。
3月23日(水)
「メキシコシティ@機上(ダラス→メキシコシティ)」
恒例の脆弱街区視察ツアー。今回はコンパクトなメンバー。年度内に戻ってこなくてはならない市役所のK氏と一緒に前半組。成田とダラスを経由して家を出てから20時間以上たってようやく到着。Googleマップで見ていると、ところどころに道をカラフルなテントが覆っているマーケットの様子が伺えるのだけれど、機上からも確認できる。それにしても、都市域の周辺に広がる低層で簡素な住宅エリアが広大。
3月22日(火)
「樽と枡@神奈川大学卒業式(インターコンチネンタルホテル)」
卒業式。インターコンチのホールでの式典の後、学科毎に分かれてのお祝いの会。今年度の新企画は、かんな会(神奈川大学OB会)による樽酒と枡。こんなに飲むのか、って思ったら、適量になるように上げ底。その後、似て非ワークスでの研究室の集まりがあって、その次の店に行ってしばらくしたところで翌日に備えて帰宅。
3月21日(月)
「ボケ@六角橋(横浜)」
出張前にすることの整理と出張準備。大学近くのセブンイレブン前の空き地にはボケの垣根が。ボケは週末行っていた小須戸の名産。