曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

デジカメのデータが…

2008-07-29 | インポート

7月28日(月)


デジカメのデータを飛ばしてしまった。このところ、すごーく忙しくって、ブログのネタ用の写真も溜まってたんだけれど、全部なくなっちゃった。千葉栄町で千葉大ワークショップをしたときの妖しい街の風景とか、八潮で景観調査発表会したときの打ち上げのたこ焼きとか、信州大にレクチャーに行ったときに遠くに見たNHK長野放送会館とか、軽井沢に建つ篠原一男と奥山信一とアトリエワンの別荘とか…。10日分くらいが全部。。。



今日が最終締切ってことになっていた原稿の校正があって、昨日もワークショップの空き時間とかにコツコツやってたんだけれど間に合ってなくて(対談の校正は、意味が通じてないところが気になり始めるときりがない)、朝、打ち合わせの準備でデジカメのデータを片付けたりしながら、残った校正を急いだのがいけなかった。あ゛~。



まあ、こういうこともあるよな。ということは、こういうブログ(=写真無し)もあるよな、ってことだ。えー、8月は落ち着いて、そういう失敗の無いように過ごしたいと思います。


* * * *

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BO-SAI 2008と日本文化デザイン会議

2008-07-23 | インポート

7月13日(日)

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防災グッズデザインコンペ2008の2次審査会。先週末に実行委員会で1次審査をして残った31作品の、ヒアリングによる最終公開審査。ぼくは実行委員会側で、今日は公開審査会の司会役。会場はアクシスギャラリー

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まずは、5人の審査員による、ヒアリング対象作品の選定。審査員は、貝島桃代さん、佐藤卓さん、眞田岳彦さん、ナガオカケンメイさん、室崎益輝さんの5名。対象の幅が広いので、提案もバラエティーに富んでいる。それだけに、審査は大変。みなさんおつかれさまでした。

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結局、13作品を対象として、ヒアリングを開始。会場のところどころに、知り合いの姿があるけれど、どの作品かがよくわからない。こういうときには、だいたい想像がつくものなんだけれど…。それもそのはずで、後で聞いたら、建築学科(大学院)の学生が、メガネを提案してたりしていた。

ということで、無事5作品を選出。8月末の「BO-SAI 2008」では、モックアップなどが展示されます。お楽しみに(会場構成はみかんぐみ。そして、曽我部研究室も昨年考えた「ワッフルドーム」を展示します)


7月14日(月)

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日本文化デザイン会議の大会。例年は、去年は兵庫、一昨年は徳島、その前は名古屋と、全国のいろいろな街を巡って行ってきた大会だけれど、30回目の節目の今回は、東京。議長はしりあがり寿さん。ぼくは、実行委員の一人を務めさせていただきました。舞台袖から見る、第一部の司会の、中島信也さんと蜷川有紀さん。会場はあたらしくなった、赤坂ブリッツ

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日本文化デザイン大賞を受賞した梅原猛さんによる記念スピーチ。今、世阿弥と親鸞にはまっていて、まだまだがんばらなくちゃいけないんだそうだ。哲学の本も書く予定だそうで、そこまでであと10年はかかるだろう、と。学者も芸術家も創造性への渇望を失ったらだめだ、っていう言葉が、当たり前のことながら響く。引きつけられた。

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続いて、8つのテーマごとに数名の人の対論が連続する、スピーチ漫荼羅(今回の委員長しりあがり寿さんにちなんで、曼荼羅のマンは漫画のマン)。最初は松岡正剛と芳賀徹。面白かった。徳川の時代に培われた文化は、明治の近代化の流れにとって都合のいいことだけを残して、それ以外の大量の価値が失われちゃったんだけれど、徳川の時代は、いってみれば戦後体制下で積極的な軍縮が行われたりしていて、その一方で、いろいろな価値や文化が生まれていた、と。

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大会が終わって、ミッドタウン内の会場にバスで移動して記念のパーティー。「東京」をテーマに、イベント満載な派手で楽しいパーティー。まずは、代表幹事の日比野さんと今回の議長のしりあがり寿さんのあいさつ。今回のテーマ、スピーチバルーン(ふきだし)は、話をしようよ、っていうのが狙いだったんだけれど、もうたくさん話はしたから、単純に楽しもうか、ってことらしい。

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お祝いといったらこれ、ってことで、乾杯のあとは染之助。本物(?)をこんなかぶり付きで。傘の上を、いろいろ転がしたり。伝統的演芸は、雑踏的な雰囲気で、飲んだり食べたりしながらが似合う。

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他にも、メイドカフェの人たちがいっぱいいたり、宇多田ヒカルの物まねがいたり、デスメタルのライブがあったり盛りだくさん。

でも、横浜の事務所で打ち合わせがあったので、残念ながら途中で退席。会員であるサエキけんぞうさん達によるパール兄弟の一日復活ライブを聞き損ねたのが、本当に心残りだった。ああ、もったいない。

* * * *

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UIAトリノ(後編)

2008-07-15 | インポート

6月30日

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UIA会議初日。朝から開会式典に集まる人たち。7000人近く入る建物らしい。さすがに、いっぱいにはなってなかったけれど、それなりに込んでいた。メインの講演などもこの建物で行われるんだけれど、問題はリンゴットから離れていること。歩ける距離だけれど、いろいろな講演をつまみ食いしながら見よう、っていうのには向いていない。

「UIAトリノ2008」公式サイトはこちら
「UIA2011TOKYO」公式サイトはこちら

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メインの講演の一つ、隈研吾さん。僕の前で、若い女性建築家たちが並んで聞いていたのだけれど、かなりの隈さんファンっぽい。英語の話を同時通訳で聞いていたので、イタリアの人たちだろう。「キャーステキー」って小声のイタリア語で言ってた(予想)。ともかく、ずっと携帯で写真とってた。

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関連企画の「New Horizon of Japanese Architecture」展の会場は、キャバレリッツァという、サボイア王朝の王宮の中の建物。こういう場所が、いちいち由緒がある。この日は夜から、この展示会場を使って、ジャパン・ナイト。地元の建築家たちと、日本から訪れたUIA参加者たちとの交流会。

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内部の展示はこんなかんじ。日本から400の建築作品のパネルが並んでいる。みかんぐみからは「伊那東小学校」の内観、神奈川大学曽我部研究室からは「もくもくもく」を出展。あまりにたくさんあって、探すのに一苦労。一応(?)記念に撮影。

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トリノ版ペチャクチャナイトも、この会場で行われた。司会には本場KDaからマーク・ダイサム。イタリア若手建築家と日本人建築家のバトル、ってことか。まあ、バトルにはならないんだけれど。ぼくも、ひと枠参加。ずいぶん前に参加したことがあるんだけれど、言葉の問題もあって、20秒が早い(ペチャクチャナイトは、20枚のスライドを、1枚きっちり20秒で紹介するっていう形式)。

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JIAの関連で来ていた日本人建築家も多かったんだけれど、末廣香織さんが来ているとは!予想していなかったのでびっくり。オランダでの調査のついでで来たそうだ。すごいついでだ。終わってから、またまた、夜中に飲んで食べる。こんなことしてていいんだろうか(いけなかった)。


7月1日

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一日、リンゴットでの会議の全体像を把握することに。まずは、各国展示ゾーンを見学して時間調整。これは、日本のブース。次回UIA東京大会に向けての広報的ブース。長尾亜子さんと、オープニングで遭遇してびっくりしたんだけれど、このブース、長尾さんと篠崎隆さんがデザインしたそうだ(昨晩の、ペチャクチャナイトでの写真は、篠崎さんがとってくれたもの)。

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会議が行われている諸室は、リンゴットの1階(一部地下)に広がっていて、2階は商業系のアーケード。中庭だったところにガラスの屋根がかかっていて、レストランの屋外席(といっても内部空間)が広がっている。屋根越しに、UFOみたいな空中の会議室が見える。

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最上階にあるデザイン・ミュージアムに行くと、屋上の旧テストコースを見ることができる。いかにもなバンクがついてるんだけれど、ここを全速で走るのは怖いだろうなあ。

で、夕方に足先に異変が。痛風の発作が起きそうな気配。会議を回る合間に街を歩き回って、横浜で起きていることにも対応して、夜中にガッツリ食事。良いわけないな。


7月2日

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あっという間に最終日。足の痛さは予想通り悪化。素直に会議を回る。

中村勉さんは、東京で予告をしていた通り、突撃講演(プログラムに入ってなくても、司会に交渉して話をしてくる)。日本における、環境問題への取り組みの状況を紹介していた。

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歩くのもままならなくなってきたので、早めにタクシーで空港へ。やっぱり空港まで爆走。

トリノの家の窓には、たいてい木製ブラインドがついていて、しかもほとんどが閉まっている。ホテルの部屋もそうだった。なんでだろう。帰路につく前に、聞いてくればよかった。

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空港で鎮痛剤を購入。アスピリンは語尾をのばしてアスピリーナ。パチもんではなくて、ドイツ・バイエル製。これが効いた。助かった。これで、なんとか東京へ。


ということで、UIAトリノツアーは、無事(とはいえないか)終了。成田についたら3日の夜。激痛の中、事務所へ。

* * * *

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UIAトリノ(前編)

2008-07-04 | インポート

UIA(建築家の国際組織)の関係でトリノに行ってました。

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展示をしているのを確認したり(みかんぐみと研究室と両方)、ペチャクチャナイトで講演をしたりと、ちょこちょこやることはあったものの、一番の目的はレクチャーシリーズの確認。

というのも、3年に一回行われるUIAの大会ですが、次回2011年は東京での開催。その大会の準備組織の学術委員会の委員として、レクチャーシリーズの組み立てを考えなくてはいけない、というわけです。

「UIA トリノ2008」公式サイトはこちら
「UIA2011TOKYO」公式サイトはこちら


6月28日(土)

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往復エールフランスにしたんだけれど、たまたま行きはJALのコードシェア便。機内の映画もJAL用。帰りはエールフランスの映画だからラッキー。

小泉雅生さんから「本町ビル(みかんぐみや小泉事務所が入っている建物)」が出ていると聞いていた『リアル鬼ごっこ』があったので観てみたら、いろいろ出てた。本町ビルは、裏の入り口、1階周り、屋上、外観が出てました。さらに、BankARTStudio NYKの内部もいろいろ登場。(実際の建物では)トイレの入り口の扉から王様が出てくるのに苦笑(画面から撮った写真。ほぼ、外観だからいいかなあ、出しても)。で、トリノのホテルについたら深夜。


6月29日(日)

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昼間はUIA大会登録の手続き。ものすごく多国籍。あらゆる国から集まっている。会場はリンゴット。フィアットの工場だった建物のリノベーションで、国際会議場兼展示場。

屋上のテストコースを見たいわけだが、それは後日にして、ホテルに戻って資料を読み解く(看板にはキース・ジャレットとかって書いてあるけれど、UIA2008です)。

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オープニングセレモニー会場は、郊外にある宮殿。市内の王宮のそばからバスで送迎されるっていうので、早めに行って王宮周辺を散策。

ゴシックの豪華絢爛な建物が並んでいて、濃い雰囲気を醸し出している。なんだかイタリアっぽくない。送迎バスは50台くらい。高速経由で宮殿に向かうのだけれど、高速の入り口まで白バイ数台が先導。交差点を無理矢理封鎖して、赤でもバスが通り過ぎる。

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オープニング会場の宮殿はとにかくでかい。庭が有名なのだそうで、かなり広い。

で、第一グループのバスで会場について、庭とかを見てたらいきなりの大雨。トリノは雨が多いので有名らしいが、熊本の夏の雨みたいに「ドシャッ」と来た。最初は外の大型パラソルの下にいたんだけれど、そのうち強風を伴うようになってきて、パラソルが倒れてきた。

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メイン会場は中庭。人数が人数なので、インテリアには納まらないってことか。雨でどうなるかと思ったけれど、開会直前にやんだ。勇気ある計画だなあ。噴水のパフォーマンスとか、宮殿関係の展示なども見れる。


とはいえ、スピーチに英訳が無かったり、飲み物や食べ物にたどり着けなかったり、まあ、こういうのをイタリアっぽいっていうのか。

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で、みんな空腹のまま町中に戻ってきて、食事。古谷誠章夫妻、小林克弘さん、赤堀忍さんたちと食事。こんな時間に、こんなに飲んで食べていいのか。

(前編終わり)