曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

いろいろで大阪

2007-07-30 | インポート

7月19日

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いろいろあって大阪。

最近、伊丹空港の車寄せのここに、かなりの確率でこのストレッチリムジンがいる。最初見た時は、誰か我が物顔の人が勝手に停めてるんだと思ってたんだけれど、いつもいるってことは何かのサービス?

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目的1は、秋に京阪東ローズタウンで予定している子ども相手のワークショップ会場の確認。一昨年に六甲でやった二泊三日のプログラムより軽くて、昨年に熊本でやった5時間くらいのプログラムよりも重くて、共通してるのは基地作りってこと。ここが、会場候補その1の、もと住宅展示場跡地。

目的2は地震エキスポのこの後の展開について。あの大変な日々はしばらく無しにしたいところだけれど、シェルターや防災グッズの話は、個別に問い合わせが続いているみたい。

まあ、ありがたい話なわけだが。で、その辺のことを、西宮にあるiopコーディネートのレストラン「ウーバレ・ゴーデン」でiopの永田さん達と。野菜がおいしい。

目的3は、今年の秋に日本文化デザイン会議の兵庫での会にあわせて行う「水没コンペ」について、遠藤秀平さん宮本佳明さんたちと打合せ。海抜が5メートルあがったらどうなるかってことをデザインしようというコンペ。夜、夙川のバーで。

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朝、遠藤秀平さん設計の三木防災公園の建物に向かう。日本文化デザイン会議の会場。ここで、足場を用いた防災シェルターを考えるというのをやるんだけれど、その敷地確認が目的4。山の中に、突然この建物があらわれるのにはびっくりしたが、もっとびっくりしたのが、遠藤事務所の担当スタッフが最寄りの駅から毎日ママチャリで延々山を越えて通ってたってこと。体育会系だ。

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これが素材となる足場。ちょっと特殊なタイプ。神奈川大学曽我部研究室と武蔵工業大学手塚研究室が、それぞれ考える。今回は、実際の被災時での利用が前提。

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建物の存在感にも驚かされるけれど、仕上げが草間弥生風になっていたり、

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床タイルがテニスボール柄になっていたり、小ネタも効いてる。

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その後加西市に移動。富久錦酒造のレストラン「ふく蔵」で昼ご飯。またまた野菜がおいしい。粕汁もすごい。

市役所に行って最後の目的。目的5は研究室で設計を進めている、加西市の生産体験施設の設計打合せ。なんだか方向が見えてきた。来たかいがあったか。

ということで、いろいろやりにいった大阪でした。

そのころ、研究室ではINAXギャラリーで開かれる「曽我部研究室展」の準備が進んでいました。
7月25日から8月6日まで。

あ、あと、研究室のサイトができました。
曽我部研究室のサイトはこちら




3連休=多摩美図書館と家から見える住宅作品と西沢立衛スタジオ

2007-07-18 | インポート

7月14日


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多摩美術大学の図書館を伊東事務所で担当していた中山英之さんに案内してもらった。ゼミのみんなで建築見学に行くというのははじめてのことなんだけれど、雨。これだけ学生がいると、一人くらい雨男がいても不思議じゃない (決定的な一人がいるらしいが)。


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写真で見ているとアーチごとに空間が分節されているように見せるけれど、実際の体験ではずっと連続的なのが最初の驚き。構成している形態や素材や記号がすごく限定されているけれど、シンボリックなうっとうしさはない (こっちは予想通り)。

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例えばここは閉架書庫の奥の閲覧用テーブルなのだけれど、ラクソのランプとケーヴィのオフィスチェアという、伝統的オフィス環境。


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こちらにあるのはダイニングチェアと白いシェードのランプ。元の空間を構成している要素が限定されているので、こういうしつらえが生む記号的印象が、効果的に影響するというわけ。北側の風景に向かって開く、というのは曽我部邸と一緒。

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地下の機械室や、さらにその下の免震支承まで見学+解説してもらった。見えている部分のある種の自然さが、最先端の技術でようやく成り立っていることが明確になる。「自然」 にある状況は、近代テクノロジーの組み合わせではまったく再現不可能なくらいに高度だということか。

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で、研究室に移動して中山さんのレクチャーを聴く。多摩美のことと2004 (松本の住宅) と彼の卒業設計についてなど。思考のプロセスと、設計のプロセスと、建築化する仕組みの関係をとても丁寧に解説してくれていて、とても刺激的。ゼミ以外の学生も熱心に聞いていた。うとうとしていた学生がわずかにいたけれど、この、何というか建築系冒険小説のような話を前に目が冴えないようじゃ、建築家にはならないな。
その後ずっと飲んでいて、ぼくは先に失礼したんだけれど、それでも朝4時。


7月15日


オープンキャンパスの日なのでエレベータも動いているだろうということで、研究室でずっと打合せの予定。しかしながら、台風のためにオープンキャンパスは中止になったらしく、エレベータは止まってて、またまた階段で6階へ。実際には台風の影響はあまりなくて、オープンキャンパスに来た高校生とかがうろうろしてた。でも、建物の扉は閉まっていてエレベータは止まってる。なんだかなあ。


7月16日


朝、家から見える住宅作品を見に、散歩に行ってみた。踏切をいやがる犬と、遠くまで歩くのを面倒がる息子 (中3) を無理矢理誘って、怪しいやつ対策も万全。

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これが家から北西方向を見た時の風景。住宅三題。左が曽我部邸と同じ 「住宅特集」 (新建築社) に出ていた近藤哲雄さん設計 (にわのある家)、真ん中が今井公太郎さん設計 (Double Square)、右がこの季節は葉っぱで見えないけれど池田昌弘+福島加津也さん設計 (CREAM)。


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一番遠いのがこれ。住宅特集7月号に掲載されてるんだけれど、実は同じ号に掲載されている曽我部邸の小さなテラスの写真の背景にも、ものすごく小さく写ってる (たぶん、しらないと判らないサイズ) 。残念ながら、道路レベルからではぼくの家は見えない。


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帰り道にまずはこれ。ここに今井さんの住宅があることは、土地を購入した時から気づいていて、工務店とか法規条件とかを相談してました。遠目にもピシッとした印象。


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三つ目がこれ。家からだと、今は手前の樹の葉が茂って見えないけれど、落葉樹なので冬になると白いキューブが現れる。白い四角い家 (こちら) と黒い変形の家 (ぼくの家)。対比的ですね。
ということで、建築三昧な散歩をして、


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オープニングを翌日に控えた、横浜美術館での森村泰昌さんの展覧会の会場構成を確認して (こないだまでやっていた展覧会のブース、つまり廃材を加工してつくった、材料費が限りなくタダに近い会場構成)、


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Y-GSAの西沢立衛さんのスタジオの中間講評に立ち寄って、三連休は完了したのでした。

それにしても、GR (デジカメ) の調子が悪い。スイッチを入れる度に日付が初期設定になり (でも毎回じゃない)、さらにスイッチの反応も悪くなってきて、気のせいかもしれないけれど、ピントも合いにくくなっているような・・・・。丈夫で小さくて歪まなくて超広角のカメラが欲しい。





家の樹の花

2007-07-11 | インポート

しばらく空いてしまってましたが、この期間、加西市の原始人会で超ローコスト体験施設を打ち合わせたり、来週から横浜美術館で始まる森村泰昌展の会場構成を考えたり、新日本様式の今年度方針の打合せをしたり、わが家に環境設備系シンポの関係の人たちが見学に来たり、某大型イベント企画の締め切りがあったり、大学院のカリキュラム大型改変検討のための資料をつくったり、昨日なんてブログでお隣のオズボーンさんたちが遊びにきてくれたり (目的は言って良いのかなあ・・・) いろいろやってたわけですが、で、気がついたら家の樹の花が最近盛り上がってるみたい。



6月12日


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草花はいろいろと何かしら咲いているんだけれど、樹木系で最初に咲いたのがこれ。キンシバイ。咲いたのはムクゲの足下に植えたもので、ヤマボウシの足下のほうは7月11日現在、まだ咲く様子がない。


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こういう花が次々と咲いていく。マッ黄色。漢字で書くと 「金糸梅」、つまり、真ん中が金糸卵みたいで花のかたちは梅みたい、ってことか。梅みたいっていうのはどうかと思うが。



7月3日


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ムクゲ一号。この写真は7月3日だけれど、最初に咲いたのは、この4、5日前だった。そういえば春のアブラムシ退治が大変だった。薬が効いたのか、しつこくピックアップしたのが良かったのか、テントウムシ誘致が成功したのか、今ではまったくいない。



7月7日


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で、ムクゲ二号。最初枯れてるんじゃないかって疑われたムクゲ二号。何とか持ちかえして頑張ってるわけだけれど、咲き始めたら今度は 「一号と同じ種類の花なんじゃないか疑惑」。今朝、開いてみたら、奥まで全部白いタイプでした。同じじゃないな。近いけど。


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問題はこいつだ。ヤマボウシ。ところどころで既に咲いているヤマボウシを見かけるんだけれど、なぜか家のは咲く様子がない。よーく見ると、こういうのが着いてるんだけれど、これは花になるのかどうか。実がうまいらしいんだけど・・・・。



次は、実の収穫時期でしょうか。屋上では、普通ミカンとサイパンレモンとスダチの柑橘系三種が育ってます。たぶん、レモンとスダチは大丈夫。
あと、南の窓面に日よけ代わりの植栽を、具体的に考え始めようと思う。