曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

2016年5月23日~29日

2016-05-31 | 日記
5月29日(日)
「北十八間櫓@熊本城(熊本)」

朝、市中心部を歩く。熊本城周辺は、たくさんの警備担当ボランティアの人が入場を制限していて、中には入れない。街中を車で走っていても、通行止めにはそれほど遭遇しないけれど、城の回りは高低差が大きいからか、通れない道も少なくない。
ギリギリまで見て回り、昼過ぎの飛行機で戻り、伊東塾へ。


5月28日(土)
「解体が進む八幡図書館@八幡(小倉)」

朝一で、某保存問題検討グループの関係者が集まりミーティング。八幡の図書館は仮囲いで覆われ、中は既に撤去済みだとか。手すりの木部とか取っておけば良かった。。。。もったいないなあ。。。新幹線で熊本に戻り、県庁でのミーティング。新たな動きのスタート?。


「爆弾@銀杏北通りの天草料理屋(熊本)」

夜、県の担当の方々と飲みに。被災後、ほとんど飲むことも無く、街中で飲むのは被災後はじめてらしい。。。熊バーで仕上げて宿へ。


5月27日(金)
「ブルーシートの家々@機上(羽田→熊本)」

被災後二回目の熊本。今回は熊本空港経由。空から見る空港周辺の様子は、点在するブルーシートの屋根の連なり。空港や近隣の建物にも被災の様子が伺える。高速道路では早くも整備に向けた工事が始まっていて、片側相互通行になっているところなどでは渋滞も。


「竣工が迫る仮設住宅団地@西原村小森(熊本)」

連休前後に着工した仮設住宅団地は、そろそろ竣工。住棟は1割強が木造(集会所や談話室は全てが木造)。これを一ヶ月強で仕上げるのは、関係者の意地だろう。これまでの基準よりも隣棟間隔を広げていて、住棟も長くしすぎないつくりで、掃き出し窓が基本。豊かな暮らしの場が生まれそう。


「新舗装@魚町サンロード(小倉)」

夕方、某保存問題検討グループのミーティングで小倉へ。準備も最終段階。少しだけ早目に小倉について、ようやく舗装工事が始まった魚町サンロードへ。緩やかに明るい色が蛇行するデザイン。図面をじっくり確認しながらの作業が進んでいる。たのしみ。


5月26日(木)
「トコロ柄のチラシ@研究室(神奈川大学)」

トコロ柄のチラシは当然ながら接続が可能。ひっくり返しても90度倒しても、適当にずらしても、完結したパターンになる。


5月25日(水)
「横浜のクラフトビールマップ@クラフトビール館(新潟駅)」

新潟大学の丹治先生が入院しているということを前日に聞き(具体的には書かないけれども、相当ビックリ)、お見舞いに行くならこの日しかない、ってことで、授業などを終えてから新潟へ。想像以上に元気で良かった。それにしても、明日は我が身。どれだけ健康診断などをキチンとやっていても、判らないものは判らないわけだ。。。いろいろと考えさせられる。


5月24日(火)
「熊本ラーメン@神奈川大学(横浜)」

健康診断が終わってから16時間ぶりの食事は、大学の食堂で熊本ラーメン。20円分が寄付で、同額が生協によって支援され、一杯あたり40円。とはいえ、熊本風だけど、熊本ラーメンじゃないかなあ。。。これはこれでいいけど。


5月23日(月)
「T2ビル@板橋(東京)」

研究室のプロジェクトで扱っている瓦をプロに見て貰うことになって、板橋へ。板橋に自邸であり事務所でもあるT2ビルを拠点としている石田敏明さんにはなしをしたら、T2と近くのプロジェクトを案内して貰えることに。T2は20年ぶり。ほとんど変わりない雰囲気。


「瓦レクチャー@フジイ瓦工業(板橋)」

夕方前にフジイ瓦工業へ。古い瓦の見分け方や、改修時の扱い方のキモや、瓦の進化の過程や、幅広く教えていただく。16時半にはじまって20時まで。実物や原寸図を交えながらなので飽きない。翌日が健康診断なので夜9時以降飲食禁止ということで、最寄り駅近くで五目ソバを食べて帰宅。

2016年5月16日~22日

2016-05-23 | 日記
5月22日(日)
「鈴木薬舗内部@大三島(今治)」

朝から作業。建物全体に、一気に手を入れた感じに。仮設的でもいいので、間口方向の壁を早目に追加したいところ。
夜、新幹線で帰路に。


5月21日(土)
「ハヤシライス@大三島のみんなの家(今治)」

前回は下屋部分の瓦に作業に集中していたのだけれど、今回は、まずは中から。傷んだ畳を降ろしたり、片付けをしたり、重労働。昼食は、最近カフェ化したみんなの家でランチ。オープン記念ということにして、学生たちにもプレゼント。地元野菜がうれしい。


「屋根の補修@鈴木薬補(大三島・今治)」

屋根の傷んだところの応急処置。今にも落ちそうな軒先の瓦を外したり、完全に落ちているところを補修したり。屋根裏を観察していると、小屋裏で壁状の梁(?)でスパンを飛ばしていたり、いろいろな工夫が判ってくる。夜はみんなで自炊。


5月20日(金)
「瀬戸内の鉄塔@忠海港(広島)」

学内でのもろもろの会議を経て、学生たちが先入りしている大三島へ。測棹を逆向きに入れると、袋の中にダイヤル下げ振りの袋を入れて一体化できることが判明。


5月19日(木)
「ヤマボウシの花@自宅」

自宅のヤマボウシは例年よりも花が多い(他で見るものにくらべると、まだまだ全然少ないけれど)。今年は実が楽しめるか。


5月18日(水)
「坂倉準三の本@研究室(神奈川大学)」

もろもろの会議など。研究室には坂倉順三の本がとどいていた。正面の無い家は「モダニズムを住む/住宅、家具、デザイン」の方に出ていたけれど、昨日みたものとは別のものだった。


5月17日(火)
「ところどころに細長い三角の板で調整している天井@カソリック宝塚教会(宝塚)」

村野建築に関連したとある活動の打ち合わせを、大阪市大宮本さんのアトリエにて。打ち合わせに先立って、近くにある村野建築エクスカーション。50年以上経っているのだけれど、細部までキチンとしている。周辺の住宅地の雰囲気とはまったく異なるものの、宝塚だと、このくらいのものがあっても不思議な感じがしないのが不思議。


「鋳鉄の椅子を加工して用いている手すり壁@宝塚市庁舎(宝塚)」

宝塚カントリークラブや宝塚市庁舎でも村野的イタズラを確認したりして、坂倉順三の正面の無い家などを外観から伺いつつ、宮本さんのアトリエであるゼンカイハウスへ。10年ぶりくらいだろうか。美味しい(高級?)サンドイッチを食べながら順調(?)に打ち合わせをこなして、夕方には帰路に。


5月16日(月)
「枝を払った古木群@白楽と妙蓮寺の間(横浜)」

大きな木々に目がいく旧綱島街道沿いの旧居。大胆に枝が払われていた。陸前高田のみんなの家を連想する。


2016年1

2016-05-16 | 日記
5月15日(日)
「警告@松陰神社(世田谷)」

大山方面から戻る。途中、小学校から高校の途中まで住んでいた三軒茶屋へ寄ったり。
松陰神社では、過去に灯籠に登るのが流行ったみたい。


5月14日(土)
「横浜ブランド@自宅」

野暮用で大山方面へ。


5月13日(金)
「カラフルなサイン@関内北原不動産ビル(馬車道)」

昨年度からスタートした、防火帯建築の空き室を生かした創造都市企画の、今年度キックオフミーティング。市役所担当者はみなさん新顔。新体制での進行が楽しみ(こちら側は変わりばえしないけれど)。北原不動産ビルのサインは良い感じにカラフルに。もうちょっときれいに貼ってくれると良いんだけれど。


5月12日(木)
「宙を舞うお好み焼き@研究室(神奈川大学)」

朝一の都内の打ち合わせにちょっと遅刻。連休空けたけれど大学生の数が減らないのか、東横線が満員のまま遅れている。
夜、大学では学生たちが誕生日のお祝いをしてくれる。今年は、美波町での合宿ご飯からの成り行きで、ホットプレート丸ごとジャンボお好み焼き。ほとんどはみ出さずに裏返している。藤浩志さんレベル。たいしたもんだ。


5月11日(水)
「Boulangerie14区@妙蓮寺駅(横浜)」

会議日。ずっと打ち合わせ。妙蓮寺駅のプラットホームでは、今週から地元のおいしい(らしい)パン屋の売店が本オープン。駅のキオスクがわりに小型のコンビニがはいるよりは、ずっといいか。


5月10日(火)
「ピーターラビット・ハッピーガーデン@恵比寿ガーデンプレイス(恵比寿)」

朝一で、みなとみらい某所での打ち合わせののち、伊東塾へ。打ち合わせに遅れて参加。主に、伊東豊雄建築ミュージアムでの展示について。研究室は、数がふくらみつつある担当プロジェクトを粛々と進めるのみ。熊本の件の確認なども。


5月9日(月)
「仮囲いの帝蚕倉庫@馬車道(横浜)」

もろもろ打ち合わせ。夜は、学科連続講演会で伊郷吉信さん。「残された暮らしの記憶」ということで、古い建物の保存を中心におはなし頂く。懇親会では大三島鈴木邸の瓦を見て貰ったりして。瓦も、ちょっとした形状や堅さ(叩いたときの音)で色々違う。舌で舐めて確認するという板橋の職人さんを紹介して貰うことに。

2016年5月2日~8日

2016-05-09 | 日記
5月8日(日)
「熊本県産フルーツ@自宅」

結局、1月半放置している追加したフェンスの足元にコンクリートは入れられないままGW期間は終了。
家の近くのスーパーで益城産のスイカを探す(被災した農家の方々が避難所から畑に通って出荷したらしい)。置いてあるのは鹿北産。益城のものを鹿北に運んで出荷ってことは無いよなあと思いつつ、まあ、熊本産ってことでデコポンとメロンも。


5月7日(土)
「鞄の犬@自宅」

鞄に入る技術は高齢化ではなくて老練化していく。


5月6日(金)
「不知火(宇城)のトマト」

普通に大学の日。学生たちも普通にいるし、事務所も普通。どちらも、静かに作業ができるかと思っていたんだけれど。
不知火のある宇城は被災しているエリアのひとつ。この間は行けなかったけれど、様子を想像しながら塩ミニトマト。


5月5日(木)
「ゴルフクラブ活用@実家」

ここ数年定例化している、実家の庭でのBBQランチ。片付けてふとみると、ゴルフクラブが園芸用に活用されている。


5月4日(水)
「要左衛門家の匿い跡(赤松の奥。美波町)」

朝一で谷邸の方針などを確認して、一部のメンバーで赤松防災拠点に関連して赤松地区に。江戸末期に地域の農民を救った義民・要左衞門の遺族を、地域の方々が内緒で住ませていた山奥の土地。林の中に石積みの雛段が潜んでいる様子が興味深い。とはいえ、来るのは大変。今回は地元の役場の方がマニュアルの軽トラで連れてきてくれた(マニュアルでないと無理らしい)。


「三原山@機上(徳島→羽田)」

地域の方々からいただける、防災拠点で用いる廃材などを少しだけ回収して(早くもお宝が)、谷屋に戻って少し確認をしてから帰路に。
紀伊半島の南端を横切って房総半島に向かういつものルート。大島の上空を通過。見下ろすと三原山の火口。


5月3日(火)
「小屋裏調査@谷屋(美波町・徳島)」

谷屋調査二日目。この日も、町役場の建物との間の往復を繰り返しながら。この日は、昨日の矩計班と床下班が合体して作業。小屋裏班は体重制限(?)があってメンバー交代なし。屋根は新たな部材に入れ替わっているところがある。夕方、所有者の方が見せてくれた古い写真に、葺き替えの様子があった。平成に入ってかららしい。


「補強工事作業@谷屋(美波町・徳島)」

床をあげて床下の構造を確認するのはなかなか大変。部屋によってはほとんどの根太が使えないところも。そのままにするわけにもいかず、根太の取り付け工事。工具関係を一通り持ってくるべきだったか。。。


5月2日(月)
「実測レクチャー@谷屋(美波町・徳島)」

朝から、徳島の建築家であり保存調査などにも熱心な林さんに、調査についてのレクチャーをして頂く。高さを測る測棹とか、角度を測るダイヤル下げ振りなど、これまで使っていなかった道具なども教えて貰いながら。林さんが率いる矩計班のほか、床下班と小屋裏班に分かれて作業。それなりなスピードで進めたつもりだったけれど、なかなか大変。熊本に関連した作業をしながらで、ネット環境があって作業がしやすい町役場の建物との間を何度も往復。


「床下の調査@谷屋(美波町・徳島)」

畳を上げて床板に番号をつけた上ではずして、根太から下の様子を見る。こう書くと簡単だけれど、それなりな重労働。
役場の方々が計画してくれた懇親会(滞在場所でのBBQ)を楽しみながら、熊本支援用の車の確保などを相談。なんとかなりそう。ありがたい。

2016年4月25日~5月1日

2016-05-03 | 日記
5月1日(日)
「長者ヶ崎@機上(羽田→徳島)」

ファーストキャビンは十分に快適。徳島に向かう機上から見下ろすと葉山のあたり。今週も、3年生の課題敷地(長者ヶ崎)の敷地チェック?。熊本での仮設住宅団地が着手したことに関連した作業を徳島空港で進めた後(ネット環境があるので)、美波町方面へ。


「泡立て器の飾り@まめぼん(美波・徳島)」

遅めの昼食をまめぼんで。先月オープンしたばかりの古民家カフェ。改修設計を手がけたのは丸山さん長谷川さん。県内の情報誌にも取り上げられて、大盛況。徳島は情報誌の数が、全国でも最も多いのだとか。
翌日からの実測の準備など。


4月30日(土)
「ブルーシートの屋根@西原村から甲佐町に向かう途中(熊本)」

一緒の視察メンバーが益城などを回っている間に、朝から県庁での打ち合わせ。既に二カ所の仮設住宅団地で着工していて、そこでの配置計画や集会所についてなど。いつもの、桂先生(熊本大)、末廣先生(九州大)のほか、大月先生(東京大)も。具体的には書かないけれど、少しでも快適な環境をつくりたいということで、県の策定している方針も相当踏み込んだものになっている。
仮設住宅団地の予定地では、早くも縄張りは済んでいる。移動中には被災した地域も通る。かなり限定されたエリアだけれど、瓦は、土で載せた古いものだけでなくて、釘で留めている最近のものでも大量に落下している。


「ファーストキャビン@羽田(東京)」

最終の飛行機で羽田に。翌日が朝一の飛行機なので、羽田泊。一度試してみたかったファーストキャビン。窓は無いし、広い方の部屋でも5㎡より小さそうなので、ちょっと贅沢なカプセルホテル?。入口はアコーディオンカーテンで、大きなテレビがついている。フロント横にラウンジ的な場所があって、作業はそこで。


4月29日(金)
「桜島@機上(羽田→鹿児島)」

熊本の被災状況を確認するために、朝一の鹿児島行き。伊東事務所の古林さん、構造設計工房デルタの久田さんと一緒に回る。熊本空港発着便も出はじめているのだけれど、朝早い便や夕方以降の便がないし、八代に行くこともあって鹿児島経由。気になる桜島からは、僅かな噴煙も見られなかった。


「建物の状況確認@八代市内(熊本)」

八代市役所の方々と色々と回る。城跡の石垣が部分的に崩れているくらいで、ぱっと見の町の様子には大きな変化は無さそうに見える。八代では4月19日の揺れでの影響が一番大きかったようで、見て回った中にも、対処が必要なものも。いろいろと考えさせられる。


4月28日(木)
「フィルターとキャップ@カメラ」

朝一で、さっそくトコロさんの受賞パーティ企画の打ち合わせ。着々と色々決まる。午後は大学で3年課題の中間講評。ゴールデンウィークで一回空くので、この時間の使い方が勝負かな。カメラに、落として無くさないキャップと偏光フィルタを追加したら、もともとの保護用UVフィルタと合わせて、レンズ本体並な厚さに。スマートにまとめる方法は無いものか。。。


4月27日(水)
「パスタキャンチレバー@大学」

大学でもろもろの打ち合わせ。朝一は例によってパスタキャンチレバーのワークショップ。今年のFYS(1年生相手のゼミ型授業)では、経済学部の学生たちが担当。建築の学生よりも、構築的に考えているような印象は気のせい?。


4月26日(火)
「モミジの足元@都内某所」

都内某所での打ち合わせ。鉢植えだったモミジ。どんどん育ち、根がそのまま底を突き破って伸びているらしく、高木化しつつある。
MOSで売っていたトコロ柄手ぬぐいは、朝の内に完売したらしい。


4月25日(月)
「土浦亀城邸?@目黒駅の北方向」

目黒駅から伊東建築塾に向かう途中、駐車場越しに土浦邸らしきものが目に入る。このルートを歩くのははじめてじゃないのだけれど、今まで気がつかなかった。駐車場のアスファルトが新しそうだから、きっと最近何かの建物がなくなって、道から見えるようになったということか。


「土浦亀城邸@目黒駅の北方向」

やはり土浦邸。こんなところにあったのか。有形文化財の銘板が建っていて、そこには住所も書かれているので、公開された情報だったか。
伊東塾での打ち合わせ中、オリンピックエンブレム決定の速報が入る。トコロさんの名前にビックリ(みかんぐみのロゴなどをデザインしたのがトコロさん)。家にある、トコロさんデザインの皿とか、しばらく使用停止か?。夜、いろいろなメディア関連の方から、トコロさんのことに関して電話が入るものの、みかんぐみの新人歓迎会の真っ最中で、よくわからないことに。。。