曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

新しいみかんぐみ

2008-12-22 | インポート

みかんぐみは9月に移転しました。引っ越してから内装工事だったので、最近ようやく落ち着いた。ということで、事務所の紹介です。


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まずは玄関から。閉まっている時はこういう感じ。たいてい開けっ放しなので、こういう風景はあまりみないはず。扉を開けると右手にある分電盤を隠すようになっている。

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開いている状態。みかんぐみマークの特注ハンドル。ちゃんとまわります。

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全体の平面構成はこういう感じ。以前、阿部仁史さんたちの本「プロジェクト・ブック」に事務所のレイアウトについて寄稿したことがあるんだけれど、またずいぶん変化した。

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改修前。小さな部屋に間仕切られた部分もあった。ボードの天井、カーペットの床、間仕切り壁、照明など全部撤去。

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zone1は廊下。本棚と低い収納で挟まれている、資料ゾーンでもある。カウンタートップは、BankART Studio NYKの時と同じ、電線用ラック+ガラスの仕様。

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zone2は会議室。図面右手から会議1、会議2、会議3。写真は会議1から会議3方向を見ている。会議3はメンバー室。会議室同士の間仕切りは巨大ホワイトボード。原寸で描いてみるとかできるし、間仕切りをzone3側に引けば一体化も可能。

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会議室1にはミニシンクとIHを用意してあるので、パーティー用カウンターにもなる。写真は、パーティー仕様(この間、横浜関連の方々を招いてパーティーをした時の写真。始まる前)。シェフの格好をしているのは、チーフをはじめとしたスタッフたち。

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zone3はバッファースペース。図面右手からソファエリア、模型制作スペース、秘書経理エリアとならぶ。この写真も、パーティー仕様。

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普段。パーティーやってると広いんだけれど、大きい模型を平行して作っているとパツパツ。

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zone2とzone3の間仕切りは、ずっと前にBankARTのために作ったものの巨大版。A4サイズのチラシがいやになるくらいたくさんはいります。

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zone4はスタッフエリア。一列に並んでます。この写真もパーティ仕様で、全PCのスクリーンセーバーの機能を使って、プロジェクト紹介のスライドショーを流している。

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zone5は水回り。トイレのマークもみかんマークの人。

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トイレ。トイレは前面改修。

ということで新しくなったみかんぐみの紹介でした(このところビジュアル資料不足なんで、身近なところで失礼しました)。

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2008-12-17 | インポート

このところ、文化週間的イベントが続いてました。この季節は毎年そうなんですが、いつにも増してたくさんあったような・・・・。まだ終わってないし。ずっと更新してなかったのも、そのせいです。写真も整理できていないので、ビジュアル無しで簡単に振り返るだけってことで(防忘録だな)。


11月22日(土)

くまもとアートポリス建築展2008関連で「現代建築放談」。伊東豊雄、坂本一成、小嶋一浩、高橋晶子・寛、藤本壮介、渡瀬正記など、12名の建築家があつまっての議論。伊東さんが、知性をもった人間の建築(坂本)と動物としての人間の建築(藤本)を対比させながら総括したのが興味深かった。


11月23日(日)

くまもとアートポリスのツアー。ワークステーションが手がけた芦北の体育館と藤本壮介のもくばんをまわる。ぼくたちはどちらも既にみていたけれど、設計者と共にまわると、新しい発見もある。参加人数がものすごく多い。夜、横浜に戻って大学へ。


11月24日(月・祝)

八潮市のまちづくりシンポジウム。今年度の各大学の研究の成果の最終発表。神奈川大学のチームは、ずっと今年度はリサーチのみ、って言ってたんだけれど、再後になって「どうしてもアイデアをだしたい」ということになって、かなり大変だったはず。ご苦労様でした。


11月28日(金)

足掛け3年に渡って研究室で関わってきた研究成果が本になった。その出版のお祝い。三浦展さんとの共同で、カルチャースタディーズ研究所の研究助成を受けて行ったもの。「平成東京大学物語~大学とコラボして商店街をリノベしよう」みたいなタイ
トル案だったんだけれど、最終的には「商店街再生計画」って穏やかなのになりました。


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11月29日(土)

「横浜アート&ホームコレクション」という、住宅展示場で行われた現代美術の展覧会にあわせた講演。ルーブル美術館から始まって、美術作品が住宅の中にあるのがいかに普通のことなのかを話す。去年、ぼくの家で行った「オープンハウス、展」も最後に紹介。懐かしいが、まだ去年のことだ。


11月30日(日)

2ヶ月半にわたって行われてきた、横浜トリエンナーレBankART Life IIと黄金町バザールの最終日。黄金町では、この後を考えるNPOが発足して、この日最初の理事会(曽我部は理事の一人)だった。昼間、大学入試があったので理事会には出席できなかったけれど、夜のクロージングパーティーに参加。


12月4日(木)

大学で、ヨーロッパ・アジア・パシフィック建築の新潮流2008-2010展の関係で来日している、Yu-Tung Liuさんにレクチャーを
してもらった。書道のスタイルと建築の形態を関連づける。サービス精神旺盛なレクチャーだった。学生達が形態の根拠について積極的な質問を繰り返していたのがよかった。



12月6日(土)

一昨日に続いて、今度は建築の新潮流展のメインイベントである連続シンポジウム。丸一日チェーンで続くトークイベント。曽
我部は第3セッションのモデレータ。ハンガリーのAdam Somlai-Fischerや、ノルウェーのHelen & Hard Asの活動など、興味深く元気になる人たちの活動に触れられた。それにしても、こういうモデレータを形式的にならずに進めるのは大変だ。


12月7日(日)

くまもとアートポリスで実施コンペの二次審査。豊野町というところの、幼稚園、小学校、中学校の一貫校をつくるというもの。実力のある建築家たちがあつまるヒアリングは、ものすごく面白いのだけれど、同時にとても頭を使うから疲れる。小泉雅生+SDA案が選ばれた。
夜は、河原町文化大爆発というイベントでレクチャー。古い商店街を改修したクリエイティブなエリアで、カフェの2階窓から向かいの壁に映像をプロジェクションしてのレクチャー。街の使い方が面白い。


12月8日(月)

くまもとアートポリス建築展2008最終日。ピーター・クックと未来を語る、という企画。ゲストに松原弘典さんと藤村龍至さんを迎え、伊東さん、桂さん、末廣さんが登壇。この日も曽我部はモデレータ。ピーター・クックはバイタリティに溢れていて、ゲストの二人の人選はぴったりで、2時間があっという間。いずれゲストの二人と、じっくりディスカッションをしたいと思った。


12月12日(金)

夜、北海道大学でレクチャー。冬の札幌を油断していた。1軒目のコンビニでコーヒー、2軒目のコンビにで帽子と手袋を購入。レクチャーのあと飲みにいって、五十嵐淳さんと初めて会った。室蘭工大の山田さんに突っ込みを入れながら、ずいぶん遅くまで飲んだ。


12月13日(土)

朝、みかんぐみの現場によって、北海道大学へ。今度は卒業設計の中間発表会のジュリー。先生もみんな参加するものだけれど、学生は希望者だけ(それでも半数以上)。神大もそういう方法でもいいような気が・・・。夕方からみかんぐみのオープニングパーティーなので、そそくさと空港へ。


12月14日(日)

曽我部が担当する出張BankARTスクール・港北現代建築ツアー。鈴木信弘さんのHOUSE-Aと今井公太郎さんのDouble-Squareと福島加津也さんのCreamと曽我部邸。Double-SquareとCreamと曽我部邸は互いに見えるところにある。住んでいる住宅の見学ツアーだから貴重な体験。たくさんの参加者とまわり、最後は曽我部邸で懇親会。


ということで、文化の秋的なイベントが続きます。もう冬だけど。今週末、金曜は黄金町でシンポジウム、土曜は戸塚でシン
ポジウム、そのあと上勝町(徳島)。家に手を入れたり、ゆっくりやりたいんだけどなあ。


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