曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

八潮街並づくり100年運動

2008-06-06 | インポート

5月31日(土)

埼玉県八潮市の八潮街並づくり100年運動というのに関連して、景観コードを探るという委託を研究室で受けた。日本工業大学の小川次郎さんがとりまとめ役で、計5研究室(大学)が参加。
埼玉:日本工業大学:小川次郎
長野:信州大学:坂牛卓
茨城:茨城大学:寺内美紀子
宮城:東北工業大学:槻橋修
神奈川:神奈川大学:曽我部
っていう5つ。景観を探るんだけれど、全部、建築意匠の研究室(建築家)で、拠点の県がみんなバラバラ。これが今回の体制の最大の特徴。広報誌でも大々的に取り扱っている。
広報誌へのリンクはこちら。(pdfファイルが開きます)

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写真は、翌日見た、土手とジャストサイズで走る軽トラ

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今回は初回調査。天気は雨。みんな、コンビニとか100円ショップとかで購入した雨ガッパを着込んでいる。かなりあやしい。白いビニールガッパが多いから、数年前に話題になったパナウェーブ研究所を思い返す。全部で、50人くらいか。

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平らな町なので、移動は自転車が一番。市役所の職員の方々の個人所有の自転車を借りて集めたのだとか。こんなにたくさん(これは鍵入れ)。みなさん、ご不便をおかけしました。本当にどうもありがとうございました。

つくばエクスプレスができるまで市内に鉄道駅がなかったからか、自転車利用者が多いらしい。

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午前中、教員たちは最終プレゼンの会場を下見したりして、午後から探索。中川に船を係留している人が結構いて、こういう無許可停泊所もところどころにある。単管でできたこの雰囲気もまた、川俣正に見えてしまう(僕だけじゃなくて、いた人みんな共通の見解)。

坂牛さん(左端)は、ヒラメ筋を切ったとかで、ギブスにビニール袋のカバーで自転車。ガッツが違う。

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戻ってきて、大学ごとに資料を整理したり議論したり。

今回の拠点は、老人福祉センター「寿楽荘」。その大広間に、低いテーブルと+座布団でミーティング。温泉の休憩所みたいな感じ。夜は学生たちの宿泊スペースにもなる(はずだったが、ほぼみんな徹夜だったらしい)。

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夜は、市長、副市長も交えて懇親会。市長がアカペラで市の歌(小椋桂が作った)を歌ったのにはじまって、なぜかカラオケ大会。建物の備品として用意されていたカラオケセットをフル活用。

槻橋さんの司会もすばらしい。市長も予定以上に長くつきあってくれたそうだ(市長の写真、出してよかったかなあ・・・)。

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分散されていたテーブルはなぜか合体して、大宴会モード。お酒とカラオケで、確実な結束が得られた。それにしても、どの大学にも芸達者な学生がいるもんだ。

で、先生たちは帰宅。ぼくは遠いし、急ぎの原稿があったので、近くのビジネスホテル泊。でも、安普請だった上に、隣の部屋(シングル)になぜか2人のおばさん(予想)が泊まっていて、夜中までずーっと雑談。結局、早起きして駅前のコーヒーショップへ。起きたときも話してた。元気だ(あのシングルに2人は寝れないだろうしな)。


6月1日(日)

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初回探索の印象発表会。大学ごとに個性が出ていておもしろい。学生たちは、昨晩の懇親会のあと、徹夜で準備をしていたらしい。大学間での対抗心の現れか。

一日の成果で、これだけまとめられれば、結構いいんじゃないか、っていう密度のものになっていた。きちんと記録としてまとめることに。

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今日は晴れたので、発表を終えたらすぐに探索。教員グループは、南の方に向かう(学生とは一緒じゃない)。学生たちはみんな徹夜なのに元気だ。

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産廃処理業者の空き地。なんだかサイバーパンクな雰囲気だが、今の学生はサイバーパンクという言葉を知らないそうだ。ちなみに、小椋桂も知らないみたいだった。まあ、いろいろ通じないわけだ。

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公園&コンビニ弁当でハイキング気分。で、拠点の寿楽荘にもどって、片付けして解散。次回は7月。

今日1日で腕が日焼けしてたんだけれど、7月にこれやったら、大変なことになるような気が…。市の職員の人たちも、学生たちも、先生たちも、おつかれさまでした。

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