5月18日(木曜)
ワインとチーズとパンとオリーブ
みかんぐみの事務所が入っている北仲ホワイトという建物は、今年の10月末までの期間限定(北仲ホワイト自体、かなり面白いところなんだけど、その辺りの紹介はいずれあらためて)。その後の移転先を考えなくっちゃ、ということで、いろいろと画策をしているのだけれど、今日はその一環で、佐々木龍郎さん(1階に設計事務所の分室を開設)と城戸崎和佐さん(3階に設計事務所開設)とぼくの3人で戦略会議。
赤い壁の城戸崎事務所。左から佐々木さん、城戸崎さん、小林さん(城戸崎事務所スタッフ)、松本さん(城戸崎事務所アルバイト)
20時から城戸崎事務所で、の約束だったのが、大学での作業がのびて、少し遅刻して到着。到着したんだけれど、城戸崎事務所のとなりにあるキュレータ山野真悟さんの事務所で何やら飲み会が催されていて、廊下や階段にはみだして飲んでる。そこでつかまって、通過に多少手間取り、結局、30分以上遅刻。すいませんでした。
城戸崎さんがワインとチーズを用意してくれていて、こっちも盛り上がってる。途中で、みかんぐみや佐々木事務所からお酒を補充して、さらに西田司さん(3階に設計事務所開設)も合流して、後半は宴会モード。
建物内をうろうろしてるだけで、いろいろな人に遭遇する環境って、かなりすごいことだな。
帰って、更新したてのアートジーンのサイトを見てみる。
日記形式なのはぼくだけなのに気づく。「そっか日記じゃなくてよかったんだ」と思ったけれど、日記形式でありながら、かつ更新ごとの共通テーマもある、っていうのに挑戦しようと決意(すぐに揺らぐかも)。
5月19日(金曜)
焼酎お湯割りと焼き鳥
住宅特集(新建築社)で「住まいをめぐる言葉」っていう特集があるそうで、その監修者である奥山信一さんのインタビューを受けるため、東京工業大学に行く。
土建棟(昔はこういう激しい名前だったんだけど、今の正式名称は緑が丘一号館。つまらん)はルーバー+耐震補強による改修が完了していて、現代風のきれいな建物に変身していた。H型鋼によるただの耐震補強で終わらせないあたりがニクい。大学施設とかだと、安けりゃいい、っていう傾向が強いんだけど、これからの時代はそうじゃないよなあ、ってあらためて思う。
奥山研究室では、建築の表現に対するスタンスについての話で盛り上がり、インタビューは無事終了。
対話を通して、いろいろと新たに考えることなどもできたし、これまで考えてきたことの整理もできた。奥山さん、はなしの振り方がうまいなあ。千葉学さんや小川次郎さんは原稿を書くらしいのだけれど、ぼくや伊東豊雄さんは奥山さんのインタビュー。ぼくが決めたわけではないけれど、原稿をかくより、ずっとまとまった話になったんじゃないかと思う。
さいとうの焼き鳥を前にビールを握りしめる奥山さん。
奥沢の「さいとう」に焼き鳥を食べにいく。
ぼくの頭の中では、幅30センチくらいの長?いテーブルが数本並ぶ、薄暗い怪しい立ち飲み屋っていうイメージだったんだけど、全然違う。どこか別の店と混同してるんだろう。焼き鳥うまかったからいっか。
ここではぼくがインタビュアーとなり、大学や研究室の戦略的運営方法について、奥山さんの話を伺う。
5月20日(土曜)
一部:ペリエとチーズとローストビーフとパンとサラダとケーキと・・・
二部:ノンアルコールビールと生協の寿司とか
三部:ビールとお湯割りとパテとタコス
四部:中華と紹興酒
五部:おでんとビール
田中元芸大助手(手前)を中心に、団地メンバーたちが集合。研究室にて。
団地が舞台になっている日本映画の研究を一昨年から続けてきた。その集大成として、GIFアニメDVDをつくったのだけれど、昼は研究室でその上映会。研究メンバーが大勢集まって、昼ご飯を食べながら映像を確認。
多くのメンバーはこの春から就職をしているのだけれど(そのうちの一人は、曽我部研究室のアシスタント)、忙しいなかを集まってくれたことに感謝。
チーズやいろいろなパンがおいしかった。ペリエが白ワインだったら、さらに幸せだったのは間違いないけれど、アシスタントに止められ断念。まあ、直後が学科会議なので当然ではある。誕生日のお祝いまでしてもらっちゃった。
神奈川大学食堂の2階。スイーツに群がる1年生たち。
午後は、学科会議の後、神奈川大学建築学科のFOC。新入生にどんな学科なのかを紹介する、というもの。
既に予想以上の(っていうか覚悟以上の)加速度で進行している、ぼくの研究室の活動なども紹介。締めは、学食の上の大きな部屋で懇談会。
研究室の活動に興味をもっているという新入生たちと、いろいろな話をする。ほとんどみんな未成年なので、お酒はなし。先生は飲んでもいいんじゃないか?って一瞬思ったけど、ノンアルコールビールで寿司。
BankART NYKで。なぜか写真家の藤井さんも一緒に。
夜は学生たちと進めているプロジェクトについて、BankARTで打ち合せ。
黄金町の旧ちょんの間を、アーティストのためのスペースに改修する、というもの。
ビールを飲みながらの打ち合せで、パテとかタコスとかつまみながら、飲み物はお湯割りに移行。十分のんで、打ち合せから雑談にシフトしたところで食事にいくことに。
清香楼でBankARTの人たちと中華。ほんとにうまい。
BankARTの人たち+ゼミの学生がタクシーに分乗して清香楼に。野毛の真ん中にある中華料理屋。
十分飲んでいたはずなんだけれど、春巻きとかニラ玉とかがすごくウマいものだから、紹興酒が進む。あるいは、ノンアルコールが続いたことへのリバウンドか。もう止まらない。BankARTの人たちの日常ネタなどで盛り上がる。
おでんのKENZO。今度ここでライブをやるらしい。ウッドベースはどこに立つんだ?
さらに、おでんのKENZOへ流れる。
なぜか、人数は減らず、ヤング荘の二人が加わったりして、どちらかというと増えてる。店内にはジミヘンのポスターが張られ、後ろではマイルスの枯葉(キャノンボール・アダレーのアルバムのやつ)。
シブい。マスターの雰囲気もまたシブい。気楽な雰囲気だけどかっこいい。
ともかく、おでんを食べながらビール。野毛周辺での生活などについてで盛り上がる。
この日はここで終了。
5月21日(日曜)
ビールとワインとBBQと焼うどん
BankART前の共同炊事場食卓。みかんぐみの作品です。
昼くらいまで前日の酒が残っていて気分が悪かったんだけど、BankART Schoolの説明会・懇親会があるので、頑張って向かう。
途中、自宅の現場に立ち寄るつもりだったが、気力不足で断念。説明会直前まではお茶しか飲めない感じだったのが、説明会が終わってみると、ビールがウマいモードに切り替わってた。
懇親会は共同炊事場食卓を活用したBBQ。これは、去年の秋に行われた「BankART Life」展のためにみかんぐみがつくった作品のひとつ。
説明会の参加者たちと話をしてみると、最近まで美術との接点が無かった人が案外多いことがわかった。今回が、美術との関係のスタートっていうわけだ。多くの人は、自分の新たな可能性を見つけてみたいと考えているみたい。
最後は研究室の学生の人生相談に乗っていて終電。
ともかく、飲んでばっかりだったわけだけれど、それだけ、いろいろな人と話をしたってことだ。
飲んでないと話をしないってわけではないけれど、やっぱ、飲んでるときは、話の量がむやみに増え、話題のマニアック度もむやみに深くなるので、ちょっと違った感覚がある。なんというか、意識の拡張感みたいな。
今週は特に、久しぶりの人やはじめての人と話をすることも多かったから、いろいろな頭の使い方をした。間違いなく、脳のリフレッシュというか、リセットになったと思う。
たまには、3、4日、こういう日々が続くって言うのも悪くないな。ただ、週の頭なのに、体力的なダメージが大きい、っていうのが問題ではあるが・・・。