8月11日
大館から兵庫に向かう。伊丹空港まで、現地入りしていた学生が迎えに来てくれたんだけれど、お盆モードでちょっと渋滞。
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加西市(兵庫県)についたら夕方6時過ぎ。今回の活動拠点(作業スペース兼宿泊所)はお寺。原始人会というグループのための小さな建物の設計をしているのだけれど、住職も原始人会の一人。
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お寺をオフィスにするのは初めてだけれど、畳にちゃぶ台でパソコンはいつものスタイル。設計している建物とも、寸法関係が近くて、そういう意味でも都合がいい。関係者が集まって、さっそく打合せ。だいたい方針が定まった。
8月12日
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お寺の屋根裏を見学させてもらったりして(ぼくは、ハシゴの強度が微妙だったのでパス)、配置の確認のため敷地に向かう。
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簡単に縄張りしてみたりして、建物の位置を確認したり、移動してみたり。そうしたら、昨日打ち合わせて、了解が得られたばっかりの平面構成を変更した方が良いんじゃないか、っていう話に。
原始人会のイベントが行われていて、それも興味深かったんだけれど、上勝に行かなくっちゃ。で、検討を学生に託して、上勝(徳島)に出発。
8月13日
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久しぶりの上勝。アートプロジェクトの作品制作も佳境。で、今日は雨。前回はここで切断と皮むき作業をしていたわけだけれど、すでに全ての部材の含浸処理も終わり、部材のパーツ化も9割方完了。
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1800巾に一列に並べた状態で1パーツ。これが200以上ある。当然、とっても重い。現地の人たちの動きは疲れ知らずで無駄がない。効率的にパーツ化していく。
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朝から夕方まで働いて、風呂。宿泊場所に借りている農作業小屋には風呂が無かったんだけれど、敷地の端に、余った間伐材を構造部材にした即席の風呂ができていた。
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さすがゼロウェイストの町。捨てられていた風呂とか、いらない木製建具などが素材。川に向かって開放感のある気持ちのいい風呂。鉱泉(ホント)。あらゆる意味で、すばらしい。
8月14日
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晴れた。とても暑い。午前中、最後の部材をパーツ化して、午後からいよいよ敷地での組み立て作業のスタート。ユンボで持ち上げて、母屋材で仮固定して建てていく。
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この日は、6パーツ組み合わせることができた。まだまだあるけれど、この方法で組み立てることが可能なことが判った。
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作業を終えて、山を下りたところでみんなで軽く(その日の)打ち上げ。醤油をかけた豆腐とかとビール。作品の制作を見学に来た人たちがいたのだけれど、僕たちがその本人だとは気がつかなかったみたい。そりゃそうか。
8月15日
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この日は、この地区の夏祭り。日本最小の祭りとかっていっていた。で、ぼくの仕事は焼き鳥屋さん。町の課長とかと一緒に焼き鳥を焼く。
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祭りには子どもの相撲とか、材木の早切りとかいろいろなイベントがあって、その一つ、ビールの早飲み大会で学生のYくんが優勝。
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徳島県なので、町内のお祭りといえども阿波踊りがあり、
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小さいとはいえ、お祭りなので本格的な花火があり(でも6発)、
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やっぱり、スタッフ打ち上げを車座でやって、終わったころには、多分、日付が変わってた。
8月16日
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翌朝8時、何事も無かったかのように作業をスタート(僕たちは、朝時間通りに行くのに必死)。午後一には、裏側のエレベーションが完成。
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この日は、25パーツくらいを組み合わせた。全体のほぼ一割。この手前までやってくるわけだ。
ということで、今回の上勝、ぼくはここまで。学生と地域の方々にゆだねて、また月末に。
8月17日
今回の、どさ回りシリーズ最終、アーキファイトっていうイベントの審査員のため、徳島から名古屋まで、電車を延々と乗り継いで向かう。
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名古屋都市センターが主催する「だがねランド」。夏の一ヶ月間、このフロアを、小学生が運営育成する都市にする、っていう企画。町長が週代わりで選挙され、公約に従って町が変わり、地域(?)通貨「だがね」が経済を支える。かなり面白い。
「だがね」っていうのは、愛知の言葉の語尾で「~ですよ」とか「~じゃないですか」っていう意味(ぼくは、幼稚園の途中から小学校の5年生まで愛知)。
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アーキファイトは、この「だがねランド」の関連企画。名古屋周辺(といっても福井大学も入っていた)の大学生有志が、子どもが楽しくて、素材と光がテーマの作品を、セルフビルドで、24時間耐久でつくる、っていう企画(もりだくさんなテーマだ)。今年度始めたばかりの企画らしい。
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だがねランドに参加している子ども達が選んだのがこれ(内観)。っていってもわかりませんね。巨大万華鏡みたいなもの。
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ぼくが選んだのがこれ(内観)。これもなにかわかりませんね。可動ベッドに横になって、スライドして箱に入ると、こういう世界が展開。ジェームス・タレルのガス・ワークスみたい。
ということで、秋田から始まった巡業ツアーも一段落。でも、また、上勝行かなくちゃ。