曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

「本町ビルシゴカイ」オープン

2006-11-28 | インポート

 11月18日(土曜) 

みかんぐみが入った新しい建物は、本町ビルといって、1~3階は大家さん関連の会社が入っているのだけれど、事情があって、4、5階が空いていた。で、北仲に入っていた事務所の内のいくつかが、とてもラッキーなことに、ここに移転することになって、今日と明日はそのオープンスタジオ。さらに、今日夕方からは、オープニングパーティーでした。

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4階にあがると、まずあるのが、丸山純子さんからの花輪、っていうか、丸山さんの作品。BankART妻有にも飾ってくれていた、ゴミ袋でつくった花の花輪ですね。うまいとこ、ついてくるなあ。丸山さんは、北仲からBankART NYKの一室へ移転。ご近所ですね。


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オープニングパーティーのメイン会場は4階の共用部(廊下)で、丸山さんからの花輪とか、パテ屋のパテとか、ウマヤの生ビールとかを囲みつつ、乾杯。あとはどこの部屋にいっても宴会モード。ビールも日本酒もワインも焼酎も、事務所のテイストにしたがって何でもあります。


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せっかくなので、シゴカイの案内。もと金庫室は「BankART金庫室」ということで、小さなギャラリーに変身です。12月15日までは、丸山純子・高橋永二郎展。トリがキーボードを叩いてます(かなり気まぐれですが)。


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「さサロン」(正式名称になっているかどうかは不明)。ほんとは佐々木龍郎さんの事務所の横浜分室。佐々木さんのあだ名は「ササボン」で、それをもじってこういうネーミングに。命名は城戸崎さんでした。本人の意向はともかく、「さサロン」です。


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「共同アトリエ」。イラストレータの加藤朋子さんとインテリアデザイナーの矢野絵美さんの共同事務所です。これは料理の準備中のところ。最後は、シゴカイ住人のおっさんたちが集結してました。どういうわけだあ?。


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「PHスタジオ」。BankARTでの活動に忙殺されていたPHのみなさんですが、ついにシゴカイ内に事務所スペース開設です。灰塚の船の模型がおいてあります。でかい。ちなみに、マッサージチェアは仮置きだそうで、いずれは共用ゾーンに移動?らしい。


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消防署の指導で新規に設けた避難用の廊下。絵を飾っただけですが、なんだかとってもいいかんじの展示スペースになってます。避難用っていうか、もともとギャラリーのためだったようにさえみえるくらい(いいすぎか)。


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前田篤伸さんの事務所。前田さんは小林克彦さんの事務所で、佐々木さんの後輩だったっていう、どう考えても入居者関係基本情報をはじめて知った。そうだったのか。
ノートパソコンに写っているのは、最近設計した婦人科のクリニックで、館名サインは共同アトリエ加藤さんのデザインだそうです。


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「櫻井淳計画工房」。渋谷から今回移ってこられました。北仲の活動を含め、横浜での活動が多かったので、はじめて来たという感じが、まったくしません。事務所の雰囲気も、なんだかここに15年くらい事務所を構えている感じ。


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オン・デザイン」。西田司さんの事務所。北仲の時は真っ黒な内装だったんですが、今回は、塗ってしばらくすると酸化してさびが出てくる、という塗装。怪しい&カッコいいです。

で、ここまでが4階に入っている事務所。ほんとは、あと「ボヘミアンクラフト」さんが入ってるんですが、お邪魔し損ねました。しまった(無計画に飲みながら回ってたからな)。


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5階には3事務所。ここは小泉雅生さんの「小泉アトリエ」。象の鼻コンペもとって、「横浜の」事務所って感じですね。うらやましい気持ちの一方で、北仲の人がとれてうれしかった、というか、ほっとしてたりもして。


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城戸崎和佐さんの事務所。みかんぐみの隣なんだけれど、こっちの方がとってもさわやかな印象。なんでだろう(って明るくて、きちんと片付いているからなんですが)。

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みかんぐみ。今回のテーマは「何もしない(?)」。剥がれかけたペンキのままのインテリア(今でも時々天井から降ってくる)。メンバーの部屋は二回くらい前のブログで紹介しましたが、テーマは共通。

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ぼくは熊本帰りだったので、郷土の名産を少し。左から辛しレンコン(この日の朝揚げたもの)、有明海産のさつま揚げ、日奈久のちくわ。あと見えないところにあるのか、飲んじゃったのか、米焼酎。

ということで、本町ビルシゴカイの紹介でした。




神大へのみち

2006-11-20 | インポート
11月16日

新しい家から神奈川大学までは、歩くと30分くらい(ちょっと早足くらいで)。ほぼ、旧綱島街道を真っ直ぐ行くだけのルートなのだけれど、季節も悪くないし、このルートにある店とかが結構興味深い。
今回は、旧綱島街道、妙蓮寺~白楽間を紹介したいと思います。

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旧綱島街道。いかにもぱっとしない感じだけれど、この中にいろいろあるわけだ。

旧街道だけあって、古くからやっていそうな店がところどころに残っているのだけれど、不思議なのは、一区間渋谷よりの菊名~妙蓮寺間には、ほとんどそういう痕跡がないこと。なんでだろう。ところどころに、建材関係の店があるくらい(この辺りは、どうやら建設関係の業種の店が集まっていたみたいだ)。反対に、白楽から横浜方向だと六角橋商店街っていうのがあって、これはとても不思議なところ。これは大学周辺情報として、また別の機会に。

妙蓮寺駅前には、おでん種の店とか、豆腐屋とか、昔ながらの風情の店がぽつぽつある。それなりに繁盛しているようだ。こういう店にはずっと頑張ってほしいが、生活時間帯のせいもあって、ついついOKストア(すっごく安いスーパーマーケット)にいってしまうんだなあ。対策を考えねば。

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おでん種の「八州屋」。あっためるだけの袋入りもある。沸騰させちゃいけないらしい。

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「マルイヤ酒店」。去年の今頃、地鎮祭のお酒をここで買ったんだけど、自販機ファサードが強烈。中はちゃんと酒屋です。

そういう由緒ありそうな感じに期待が高まる店とともに、なんだか楽しそうな店というのもある。新しい店(カフェとかラーメン屋とか)も楽しいんだけど、昔からやってる変わった店ってのが、時間の流れから来る特別な事情が垣間みられて、とても楽しい。自販機で全面が覆われた酒屋とか、店の前が商品で埋め尽くされているホーム・センターっていう名の金物屋とか、雑貨の無人販売所みたいな店とか、発想が新しいっていうか、常識を越えた存在感が刺激的。最近のチェーン店展開している店舗が建ち並ぶ商店街を見慣れた目には、こういうのは、とても自由にみえる。参考になるなあ(参考にして良いのか?)

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無人販売の雑貨屋。季節のせいか、クリスマス装飾用品の安売り。店内の販売は、夕方のとても限られた時間だけ。

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小さな小屋。トイレか?周りの目が怖くて、確かめられなかった。いずれ覗いてみたい。


新しさと言えば、爪切り屋「足楽」っていのもある。爪切りを商売にしている店だ。つげ義春の漫画とかに出てきそうな、需要のない怪しい店、ではなく、どうやら、爪の切り方一つで健康状態が大きく左右される、ということらしい。一度行ってみたいような気もするけど、キャンペーン価格で5000円ちょっとだった。まあ、爪を切るだけってことはないんだろうけれど・・・。ちょっと勇気がないな。

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爪切り屋「足楽」。そういう業種があるんだ。ちょっと気になるが、爪を切るのにもいろいろあるってことだな、きっと。

レストランも数は多くないけれど、はずれが少なそうな感じだ。野菜料理専門のレストランとか鳥肉の店とか焼酎で勝負の店とか、いろいろ。中でも、ラ・ターブルっていうフランス料理屋はすっごく小さいし、駅と駅の中間で、周りには住宅しかないようなところなんだけれど、なんだか期待できそう。楽しみだなあ。

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このたたずまい!。玄関横に黒板塗料仕上げの壁があって、そこにメニューが書いてあるんだけど、ちょっと(かなり?)期待できそう。

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こういう店とかもあります。

ということで、妙蓮寺~白楽でした(横浜からすぐなのに、結構、田舎っていうか、事情がありそうな街なんですね)。




引越三昧

2006-11-09 | インポート

随分とブログが滞ってしまってました。どうもすいません。実は、引越が続いていたんです。
カメラがどっかいっちゃうし、もう、何が何だか判らない日日が・・・。
韓国でおいしいもの食べて幸せになってる場合じゃありませんでした。
で、今回のブログ、写真もあまりないです。ごめんなさい。


 10月27日 

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これまで住んでいた賃貸住宅。44年の人生のなかで、一番長く住んでいた(たぶん)。

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家の外観。(11月8日の姿。枕木が敷き終わりました)


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仙台駅構内にあった長岡勉さんの作品「待合空間」。

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新しい事務所ビルの外観。レンガ。


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新しい事務所のぼくたちの部屋。はがれかけたペンキをちょっとはがしただけ。


自宅の引越。5月頃に、このブログのネタで上棟式を紹介した自分の家ですが、だいたいできました。で、引越となったわけですが、施主としては引越の準備や手続きがあって、設計者としては最後の現場確認や細かい決定ごとがあるわけで、一人二役。たいへんです。

しかも、減額調整で、照明とか棚とかステップとかカーテンとかワックス仕上げとか、かなりいろいろなものを、施主施工にしたので(つまり、見積もりから外したわけですね)、そういった作業もたくさん。施工者でもあるわけだから、一人三役か。

で、簡単に言うと、竣工していない家に無理矢理引っ越した、って感じですね。ちなみに、工務店さん(深沢工務店)の作業も、多少残ってます。
まあ、住みながらつくる、ってのは、夏のBankART 妻有で体験済みでした。


 10月28日 


新しい家から、いきなり早朝の仙台出張。履いていく靴もシャツもパンツも段ボール箱から出して着替え。宮城県設計事務所協会主催のコンペの審査で、例年は仙台に一泊するんだけど、今回は翌日が子どもの運動会ってことで日帰り。

引越の状況からしても、日帰りだな。仙台駅には長岡勉さんの作品がありました(たまたま仙台駅についたところで、野老朝雄さんから電話がはいって、彼が教えてくれた)。
で、帰り道、駅から歩きながら家をみると、カーテンが付いていないので(これも施主施工予定)、外から丸見えなのがよーくわかった。


 10月29日 


翌日からの事務所引越の準備のため、超早朝、事務所にいって自分の荷物の箱詰め。日曜の早朝だっていうのに、スタッフが3名程徹夜してた(机に突っ伏して睡眠中)。高速箱詰め+廃棄資料選別を1時間程で終え、帰宅。子どもの運動会へ。


 10月30日 


みかんぐみ事務所の引越。北仲ホワイトでの1年半はあっという間だった。昼頃には事務所内の荷物はほとんどなくなっていた。さすが、ありさんマークの引越社だ(ちなみに自宅の引越もありさん。何かもらっているわけではないですが、1年半前の事務所引越以来、引越はありさんです)。

午後は北仲ホワイトの屋上で、入居者記念撮影。向かいの建物から鈴木理策さんが撮ってくれる。どんな写真になるのかとても楽しみ。


 10月31日 


みかんぐみ引越二日目。ぼくは事務所には行けませんでしたが、無事済んだことでしょう。
今度の事務所の建物は、本町ビルという建物で、築80年くらいといわれていた北仲ホワイトよりもさらに古く、築100年くらいなんじゃないかっていうはなし。レンガの外観が特徴的です。今回は、床にも壁にも天井にもまったく手を入れずに使ってみることにしました。


ということで、自宅が、川崎市宮前区から横浜の妙蓮寺へ、事務所が、馬車道駅2番出口1分から、馬車道駅3番出口1分へ引っ越しました。3月には教えている大学も取手(東京芸術大学先端芸術表現科)から白楽(神奈川大学建築学科)へ引っ越したわけですから、この半年くらいの間に、自宅も事務所も大学も、みーんな引っ越した、ってわけですね。

自宅に関しては、もう少ししてから(今は、門柱も立ってないし、浅井くんにお願いする予定の絵もまだだし、ぼくの仕事も大量に残っている)紹介します。それと、あたらしい事務所ビルには、北仲に入居していたアトリエもいくつか入って来ているので、その辺の紹介も、いずれしたいと思います。