3月30日(日)
「横断歩道@チャイナタウン(シンガポール)」
ホテルのあるチャイナタウンの街並みを散策。ハリボテ建築はエイジング加工がされているけど、やっぱりキレイすぎる。このあたりには、ホームレスとか放置ゴミとか、怪しいものはない。タクシーの運転手によると、ホームレスがいたら、すぐにシェルターに連れて行かれるので、一般的には目に触れないだけで、実は失業率もシリアスだとか。高齢者の姿を見ることも少ないような気がする。とか言いながら歩いていたら、こんな信号が。そういう対策もやっているってことか。
「マックスウェル・フードセンター@チャイナタウン(シンガポール)」
チキンライスをたべていないということで、ガイドブックで調べて近くのホーカーズへ。ここは昔ながらの雰囲気もあって、値段もリーズナブル。初日の夜にいったホーカーズのようなテーマパーク的演出はない。チキンライスのあと、ジューススタンドでニンジン・トマト・リンゴっていう日本でも飲めそうなのを飲む。
シンガポール空港は空港内のアートなどが有名ということで、少し早めに行くことに。
「ひまわりガーデン@シンガポール・チャンギ空港(シンガポール)」
マニラ便はターミナル2。インフォメーションで聞くとアートワークは出国審査後ということで、中に入る。空港内案内パンフをみると○○ガーデンなどの記載がある。回ってみると、頑張っているみたいだけど。。。ブログでのコメントが憚られる。ハリボテ好き?。とはいえ、期待しすぎが良くなかったわけで、すごしやすい空港ではある。
「ライブラリ@マカティ・シネマ・スクエア地下1階(マニラ)」
マニラにもどる。今度はマカティのホテル。着いたら既に暗くなっている。元黄金町エリアマネージメントセンターの平野さんと、旦那さんのアーティスト・マークさんと、国際交流基金の三冨さんとで、ホテル近くのビル内のレストランAIDA'S CHICKENへ。平野さんの知り合いのでコレクターの人の店。同じフロアに自分のスタジオを持っていて、家も同じビル内だとか。ネグロス島のバコロドに本店があって、その支店らしい。
「ビールの栓抜き@バーanto(マカティ)」
店長(コレクター)も一緒に隣のビルにあるバーへ。アーティスト・ラン・スペースって書いてあるけど、中はカラオケ?。外のテラスで飲む。アーティスト交流のプログラムが始まりそうな気配に。すばらしい。随分、遅くまで飲み続ける。バケツ入りの5本セット割安ビールとかがシンガポールにもあったけど、ここでは、バケツ取っ手の端っこが栓抜き。たまたま?
3月29日(土)
「スーパーツリー@ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(ベイフロント東・シンガポール)」
街の探索日。まずは話題のガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。植物は多いけど木陰が少なく、植物園(有料。空調有り)に誘導してないか?などと言いつつ、スカイウェイへ。耐久性能にはそれほど気を使っている感じがないので何十年か先が心配になりつつも、ものすごくフォトジェニックでみんな写真撮りまくりなのは、それはそれでいいような気も。心境は、不安がざわつきつつ、不思議な懐かしさも。誰か止めてやれよ、っていうのが正直なところか。
「カラフルな街並み@リトル・インディア(シンガポール)」
マリーナ・ベイ・サンズのホテル(ロビーのアトリウムは80年代っぽく、廊下側の設えはマンションみたい。割り切り?)や商業ゾーン(空港のブランドショップゾーンみたい。カジノもある。隣はATM)などを見て回り、地下鉄でリトル・インディアへ。市場の猥雑とした雰囲気やゴミが溢れる街並みとかに何だかホッとする。ともかくカラフルに、っていうのがここでの観光化のルール?。昼食はやっぱりカレー。
「川沿いのレストラン@クラークキー(シンガポール)」
伊東豊雄さんのヴィヴォ・シティ、シティ・ホール近くの歴史的建築群などをめぐり、シンガポール川のリバークルーズ。川沿いには都市の活動が表出。行くんだったらボートキー側のレストランが良いけど(コンサバ)、クラークキーの80年代な雰囲気のレストラン群も興味深い。というか、ここでも90年代末的な懐かしい感じ?。
ほぼ疲れ切っていて、ライティングのショーが始まるまで海辺のバーで飲む。
「フェラーリ@バックパッカーズ・イン(チャイナタウン・シンガポール)」
ベイ・サンズ前の海にレーザーなどのライティングが展開する「ワンダー・フル」というショーを見てから(ベイサンズもショーも、どうも写真をアップする気がしないのはどうしてだろう。沢山撮ったのに)、チャイナタウンまで歩いて遅めの夕食。土曜の夜だけあって、賑わっている。昔風に作った、本当は新しいショップハウスも、暗いとそれらしい。安宿の多いエリアなんだけど、バックパッカー向けの宿の前にフェラーリ(同じ宿の別支店前にはボルボ)。
3月28日(金)
「オラウータン@シンガポール動物園(シンガポールの北の方)」
地下鉄とバスを乗り継いでシンガポール動物園へ。都市下層エリア対策視察メンバーは、研究室で請けている金沢動物園検討メンバーとも重なっていて、シンガポールに来たのは動物園視察が目的。動物との距離が近いのと、ショーや餌やりなどの体験プログラムが多いのが特徴か。歩いていると頭上をオラウータンが。旭山にも同様の仕掛けがあったけど、移動はしていなかった。安全対策のハードルが日本より低めなのがいいのか。
「ゼブラ柄@シンガポール動物園(シンガポールの北の方)」
デザインに隙が無いというか、全体に通底する雰囲気作りに妥協していないのも特徴か。日本だと長い歴史の中でいろいろな手が加わり、たいていバラバラな印象になっている。横断歩道もゼブラ柄。
子ども動物園ゾーンのふれ合いは参考にならなかったけど、隙の無い演出はテーマパークとしては本来当然?。時間切れになり、大急ぎでリバーサファリへ。
「熱帯雨林の風景@リバーサファリ(シンガポールの北の方)」
シンガポール動物園は、動物園、リバーサファリ(水系と動物)、ナイトサファリの3園で構成されている(離れた場所にもう一つあって、1月有効な4園共通チケットもある)。どれも動物園一つ分のサイズなので、一日で回るのは大変。3園セットチケットも83S$(7500円くらい)と高い。リバーサファリは、ごく最近、船でめぐる(リバークエスト)園の東側ゾーンが完成した。
リバークエストは予約制で、その時間に遅れそうになり焦るが、乗り場が建物内の展示ゾーンを全部回った先にあって、さらに焦る。で、時間通りに乗れたわけだけど、これは、一体・・・。リバー・サファリはパンダでもってるってことか。
「トラムから見る鹿@ナイトサファリ(シンガポールの北の方)」
リバーサファリの次はナイトサファリ。夜のみの開園専門の動物園。夕方5時半の開門と同時に入り、日本語トラムの整理券を受け取り、7時の開園まで食事。火を噴くパフォーマンスなどを経て開門。トラムで放し飼い(に見える)動物たちの脇を通り抜け(45分)、その後、歩いても回る。屋外シアターでのイベントもあり、全部見終わったら夜10時過ぎ。既存の動物園にナイト・ズーを追加するのは動物が疲れるけど、ナイト・ズー専用園化っていう考え方もアリかも。
「歩道にはみ出して飲む@ラッフルズ・プレイスのベイ側(シンガポール)」
歩きすぎで疲れてるんだけど、ベイエリアに出て、夜景の見える高層階のバーへ。外テラスの席から眺めると、ベイ・サンズからのレーザービームが海面に絵を描いている。週末なので、回りの広場でもアートイベントなど。パブからは人々が歩道に溢れ出し、中にはオフィスから持ち出したと思われる椅子で飲む人も。居場所が混然としている感じがいい。
3月27日(木)
「CAPITOLビル@エスコルタ通り(イントラムロスから川を渡ってすぐ・マニラ)
イントラムロス内の地元向け食堂で朝食をとり、エスコルタ街へ。元黄金町エリアマネージメントセンター・キュレーターの平野さんお奨め。彼女が主宰するアートスペース98Bもこの一角にある。写真のようなアールデコっぽいものだけでなくて、色々な様式のものが並ぶ、ちょっと不思議な雰囲気。
「CD@イントラムロス内の食堂(マニラ)」
駅研究者でもある稲用さんと満員の地元鉄道を経由して、イントラムロスに戻る。今日帰る稲用さんを送り出し、さらに、イントラムロス探索。昼食も地元向け食堂。柱とか絵の額縁とかの仕上げがCD製。
シンガポールに移動するためマニラ空港へ。店舗などがすごく少ない空港。
「チャイナタウンの新しいホーカーズ@スミスストリート(チャイナタウン・シンガポール)」
ボルネオ島を見下ろせるかと窓側の席にしてたんだけど、上空に来ることには暗くなっていた。チャンギ空港からホテルへ。ついたら夜10時近く。ホテルの裏に新しいホーカーズ(屋台街)が隣接していて、そこで食事。ビールをはじめいろいろ高い。宿は、元劇場だった場所で、そういう歴史をモチーフにしたところ。部屋はものすごくコンパクトで真っ赤。窓無し。
3月26日(水)
「Shaw Keegan Village@ケソン(フィリピン)」
朝から運転手付きレンタカー(マニラでは一般的らしい。時間で定額のタクシーみたいなもの)でケソンに。途中、レンタカーが動かなくなりジープみたいなのに交換したりして、1時間遅れ。幅広く貧困層の生活改善を手がけるNGO Gawad Kalingaの方に、火事で焼けて家を失った人たちのためのアパートを案内してもらう。建物は寄付とボランティアによるもので、家賃は不要。現時点で2期22戸ができていて、最終的には64戸になるとか。カラフルなのは望みがある、っていうメッセージだとか。
「建物の内部@ケソン(フィリピン)」
建物外観はカスタマイズ不可でキレイに保つことが義務づけられるけど、内部はカスタマイズ自由。写真は壁を塗った程度の家。数件の内部を案内してもらったところでは、壁から出ている鉄筋を手がかりに床を設け、2層にしているものも多い。周辺の街並みなども回り、延焼から免れた割と大きな家に住む地域の代表の方などに話しを伺う。NGOのスタッフの人が買ってくれたエビ丸天?が脂っこいけど美味しかった。
「栓抜き@ホテル(イントラムロス・マニラ)」
レンタカーで美術館などを回り、市場みたいなところで自分で魚介を選んで、回りに建ち並ぶレストランで料理をしてもらうところで夕飯。稲用さんが最終日なので、さらに、ホテル近くのスーパーマーケットで買ったウィスキーなどで飲む。ホテルで借りた栓抜きがミニマルでいい。
3月25日(火)
「パヤタス・ダンプサイト@パヤタス(ケソン)」
パヤタス・ダンプサイトでの支援活動を続けるNGOソルト・パヤタスの方々による視察。トンドにあったスモーキーマウンテンが閉鎖され、新たにできたゴミ捨て場の一つがここ。スモーキーマウンテンでは、自然発火するようなゴミの山に住みながら、スカベンジャーをしていた。ここでは、スカベンジャーとして山に入るのには登録などが必要になり、周辺エリアに住居ゾーンが広がる。
「街並み@パヤタス・ダンプサイト周辺(ケソン)」
ゴミの山の地滑りで集落が埋まるなど悲しい事故も起きているけれど、スカベンジャーに関連したさまざまな仕事が広がって街の活気を作り、確実な職と急速な人口増加(15%以上、ケソン市平均は3.6%)をもたらしている。ソルトは子どもの教育支援やお母さんたちの仕事のスキル教育など、幅広い支援をしていて、長期的ヴィジョンによる活動が参考になる。
「川沿いの家@ケソンとトンドの間(フィリピン)」
NGOソルトとしての活動対象ではないのだけれど、国際交流基金からのリクエストに応えてくれたかたちで、他のエリアの視察にも。川沿いのスクウォッターに見える住居群の一つを訪れる。賃貸らしい。しかも、光熱費が高く、水害では水没するらしい(ブログではアップするのが憚られるけれど、パヤタスでもここでも、建物内部の視察ができた。家族の人数と広さの関係は、にわかにはイメージしにくい程)。
「コンセント@鉄道沿いのスクウォッター(フィリピン国立鉄道エスパーニャ駅近く)」
次は鉄道沿い。政府の施策で撤去された鉄道沿いの建物群があって、そこに住んでいた人たちは、郊外の公営住宅に移されたらしい(場所名が聞き取れなかった)。でもそこでは、仕事はないし、住宅の家賃はかかるしで、結局、撤去後の空き地に戻ってきて夜だけ立ち上げる仮設的な住まいを建設。とにかく、お金のなる仕事のあるところに、人は住む。直前に見た映画「メトロマニラ」の背景が心に染みこむ。電気はどっからか来ているらしい。
「墓碑@マニラ北墓地(フィリピン)」
パヤタスから少しずつ西へ。マニラ北墓地へ。ルソン島以外で墓に住む人たちのかなりディープな情報があって、それをパヤタスの人たち伝えてセットしてもらった。墓に住む人が居るということ自体は特別ではないようで、墓が住宅の様な空間を持っているために、自分の親族の墓を、やむを得ず家にする人たちがいる、ということらしい。話しを聞いたのは、元リザ-ル(フィリピン独立の歴史的英雄)のお父さんの墓に住み人たち。人が住む墓は、内部の諸要素の密度が高い。
「公営住宅エリア@トンド(フィリピン)」
スモーキーマウンテンのあったトンド地区。ゴミの山は閉鎖されたけれど、周辺に広がる居住地はそのまま残る。ソルトと関係のある地区の団体のリーダーが最近殺害されたとかで、安全のため車中からの視察。ここでは、スカベンジャーの仕事が無くなったわけだけれど、首都圏にも近く住民も多い。
濃すぎる一日。一日にこれだけ詰め込んでくれたNGOソルトの方々に感謝。海辺の中華で締め。
3月24日(月)
「ホテル近くの風景@イントラムロス(マニラ・フィリピン)」
慌ただしく出張の準備をして、成田で虫除け対策グッズを購入し、マニラへ。いつもの、都市下層エリア対策視察。今年度末はマニラ。旧市街地のイントラムロスは、ガムラスタン(ストックホルム)やアルファマ(リスボン)のような歴史保全一本槍な感じじゃなくて、そういう歴史的風情と、低所得者向けの庶民型風情とが渾然となっている。ホテルは高級なのと中級なのの二件のみ。当然ながら中級のほう。周囲には魅力的な店舗群が。
「サン・アウグスチン教会@イントラムロス(マニラ・フィリピン)」
イントラムロス内を少し探索。ホテルから1分くらいのところに、世界遺産の一つサン・アウグスチン教会。馬車の客引きが「今、休館時間なので、30分くらい馬車で回ったらどう?。戻ってきた頃に開館するし」とか言ってくる。でも、入口に行ってみると開館中。油断できん。城壁近くの資料館でマニラ独立史に少しふれたりしつつ、チャイナタウンに向かうことに。写真の窓は、どうやら貝殻がガラス代わりみたい。
「躯体活用リノベ@ジョーンズ橋のチャイナタウン側橋詰め(マニラ)」
道の事情が把握でき切れていないまま、無理矢理川を渡ってチャイナタウンを目指す。写真のリノベ物件をはじめ、うまい具合に広がる(スクウォッター?)住居ゾーンを垣間見つつ移動を続けると、デルパン地区に入る。緊張しつつ通り抜けるが、子ども達は写真を撮れと言ってくる。暗くなってきたので、雨でもあり、タクシーで宿に戻り、近くのレストランで食事。
「横断歩道@チャイナタウン(シンガポール)」
ホテルのあるチャイナタウンの街並みを散策。ハリボテ建築はエイジング加工がされているけど、やっぱりキレイすぎる。このあたりには、ホームレスとか放置ゴミとか、怪しいものはない。タクシーの運転手によると、ホームレスがいたら、すぐにシェルターに連れて行かれるので、一般的には目に触れないだけで、実は失業率もシリアスだとか。高齢者の姿を見ることも少ないような気がする。とか言いながら歩いていたら、こんな信号が。そういう対策もやっているってことか。
「マックスウェル・フードセンター@チャイナタウン(シンガポール)」
チキンライスをたべていないということで、ガイドブックで調べて近くのホーカーズへ。ここは昔ながらの雰囲気もあって、値段もリーズナブル。初日の夜にいったホーカーズのようなテーマパーク的演出はない。チキンライスのあと、ジューススタンドでニンジン・トマト・リンゴっていう日本でも飲めそうなのを飲む。
シンガポール空港は空港内のアートなどが有名ということで、少し早めに行くことに。
「ひまわりガーデン@シンガポール・チャンギ空港(シンガポール)」
マニラ便はターミナル2。インフォメーションで聞くとアートワークは出国審査後ということで、中に入る。空港内案内パンフをみると○○ガーデンなどの記載がある。回ってみると、頑張っているみたいだけど。。。ブログでのコメントが憚られる。ハリボテ好き?。とはいえ、期待しすぎが良くなかったわけで、すごしやすい空港ではある。
「ライブラリ@マカティ・シネマ・スクエア地下1階(マニラ)」
マニラにもどる。今度はマカティのホテル。着いたら既に暗くなっている。元黄金町エリアマネージメントセンターの平野さんと、旦那さんのアーティスト・マークさんと、国際交流基金の三冨さんとで、ホテル近くのビル内のレストランAIDA'S CHICKENへ。平野さんの知り合いのでコレクターの人の店。同じフロアに自分のスタジオを持っていて、家も同じビル内だとか。ネグロス島のバコロドに本店があって、その支店らしい。
「ビールの栓抜き@バーanto(マカティ)」
店長(コレクター)も一緒に隣のビルにあるバーへ。アーティスト・ラン・スペースって書いてあるけど、中はカラオケ?。外のテラスで飲む。アーティスト交流のプログラムが始まりそうな気配に。すばらしい。随分、遅くまで飲み続ける。バケツ入りの5本セット割安ビールとかがシンガポールにもあったけど、ここでは、バケツ取っ手の端っこが栓抜き。たまたま?
3月29日(土)
「スーパーツリー@ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(ベイフロント東・シンガポール)」
街の探索日。まずは話題のガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。植物は多いけど木陰が少なく、植物園(有料。空調有り)に誘導してないか?などと言いつつ、スカイウェイへ。耐久性能にはそれほど気を使っている感じがないので何十年か先が心配になりつつも、ものすごくフォトジェニックでみんな写真撮りまくりなのは、それはそれでいいような気も。心境は、不安がざわつきつつ、不思議な懐かしさも。誰か止めてやれよ、っていうのが正直なところか。
「カラフルな街並み@リトル・インディア(シンガポール)」
マリーナ・ベイ・サンズのホテル(ロビーのアトリウムは80年代っぽく、廊下側の設えはマンションみたい。割り切り?)や商業ゾーン(空港のブランドショップゾーンみたい。カジノもある。隣はATM)などを見て回り、地下鉄でリトル・インディアへ。市場の猥雑とした雰囲気やゴミが溢れる街並みとかに何だかホッとする。ともかくカラフルに、っていうのがここでの観光化のルール?。昼食はやっぱりカレー。
「川沿いのレストラン@クラークキー(シンガポール)」
伊東豊雄さんのヴィヴォ・シティ、シティ・ホール近くの歴史的建築群などをめぐり、シンガポール川のリバークルーズ。川沿いには都市の活動が表出。行くんだったらボートキー側のレストランが良いけど(コンサバ)、クラークキーの80年代な雰囲気のレストラン群も興味深い。というか、ここでも90年代末的な懐かしい感じ?。
ほぼ疲れ切っていて、ライティングのショーが始まるまで海辺のバーで飲む。
「フェラーリ@バックパッカーズ・イン(チャイナタウン・シンガポール)」
ベイ・サンズ前の海にレーザーなどのライティングが展開する「ワンダー・フル」というショーを見てから(ベイサンズもショーも、どうも写真をアップする気がしないのはどうしてだろう。沢山撮ったのに)、チャイナタウンまで歩いて遅めの夕食。土曜の夜だけあって、賑わっている。昔風に作った、本当は新しいショップハウスも、暗いとそれらしい。安宿の多いエリアなんだけど、バックパッカー向けの宿の前にフェラーリ(同じ宿の別支店前にはボルボ)。
3月28日(金)
「オラウータン@シンガポール動物園(シンガポールの北の方)」
地下鉄とバスを乗り継いでシンガポール動物園へ。都市下層エリア対策視察メンバーは、研究室で請けている金沢動物園検討メンバーとも重なっていて、シンガポールに来たのは動物園視察が目的。動物との距離が近いのと、ショーや餌やりなどの体験プログラムが多いのが特徴か。歩いていると頭上をオラウータンが。旭山にも同様の仕掛けがあったけど、移動はしていなかった。安全対策のハードルが日本より低めなのがいいのか。
「ゼブラ柄@シンガポール動物園(シンガポールの北の方)」
デザインに隙が無いというか、全体に通底する雰囲気作りに妥協していないのも特徴か。日本だと長い歴史の中でいろいろな手が加わり、たいていバラバラな印象になっている。横断歩道もゼブラ柄。
子ども動物園ゾーンのふれ合いは参考にならなかったけど、隙の無い演出はテーマパークとしては本来当然?。時間切れになり、大急ぎでリバーサファリへ。
「熱帯雨林の風景@リバーサファリ(シンガポールの北の方)」
シンガポール動物園は、動物園、リバーサファリ(水系と動物)、ナイトサファリの3園で構成されている(離れた場所にもう一つあって、1月有効な4園共通チケットもある)。どれも動物園一つ分のサイズなので、一日で回るのは大変。3園セットチケットも83S$(7500円くらい)と高い。リバーサファリは、ごく最近、船でめぐる(リバークエスト)園の東側ゾーンが完成した。
リバークエストは予約制で、その時間に遅れそうになり焦るが、乗り場が建物内の展示ゾーンを全部回った先にあって、さらに焦る。で、時間通りに乗れたわけだけど、これは、一体・・・。リバー・サファリはパンダでもってるってことか。
「トラムから見る鹿@ナイトサファリ(シンガポールの北の方)」
リバーサファリの次はナイトサファリ。夜のみの開園専門の動物園。夕方5時半の開門と同時に入り、日本語トラムの整理券を受け取り、7時の開園まで食事。火を噴くパフォーマンスなどを経て開門。トラムで放し飼い(に見える)動物たちの脇を通り抜け(45分)、その後、歩いても回る。屋外シアターでのイベントもあり、全部見終わったら夜10時過ぎ。既存の動物園にナイト・ズーを追加するのは動物が疲れるけど、ナイト・ズー専用園化っていう考え方もアリかも。
「歩道にはみ出して飲む@ラッフルズ・プレイスのベイ側(シンガポール)」
歩きすぎで疲れてるんだけど、ベイエリアに出て、夜景の見える高層階のバーへ。外テラスの席から眺めると、ベイ・サンズからのレーザービームが海面に絵を描いている。週末なので、回りの広場でもアートイベントなど。パブからは人々が歩道に溢れ出し、中にはオフィスから持ち出したと思われる椅子で飲む人も。居場所が混然としている感じがいい。
3月27日(木)
「CAPITOLビル@エスコルタ通り(イントラムロスから川を渡ってすぐ・マニラ)
イントラムロス内の地元向け食堂で朝食をとり、エスコルタ街へ。元黄金町エリアマネージメントセンター・キュレーターの平野さんお奨め。彼女が主宰するアートスペース98Bもこの一角にある。写真のようなアールデコっぽいものだけでなくて、色々な様式のものが並ぶ、ちょっと不思議な雰囲気。
「CD@イントラムロス内の食堂(マニラ)」
駅研究者でもある稲用さんと満員の地元鉄道を経由して、イントラムロスに戻る。今日帰る稲用さんを送り出し、さらに、イントラムロス探索。昼食も地元向け食堂。柱とか絵の額縁とかの仕上げがCD製。
シンガポールに移動するためマニラ空港へ。店舗などがすごく少ない空港。
「チャイナタウンの新しいホーカーズ@スミスストリート(チャイナタウン・シンガポール)」
ボルネオ島を見下ろせるかと窓側の席にしてたんだけど、上空に来ることには暗くなっていた。チャンギ空港からホテルへ。ついたら夜10時近く。ホテルの裏に新しいホーカーズ(屋台街)が隣接していて、そこで食事。ビールをはじめいろいろ高い。宿は、元劇場だった場所で、そういう歴史をモチーフにしたところ。部屋はものすごくコンパクトで真っ赤。窓無し。
3月26日(水)
「Shaw Keegan Village@ケソン(フィリピン)」
朝から運転手付きレンタカー(マニラでは一般的らしい。時間で定額のタクシーみたいなもの)でケソンに。途中、レンタカーが動かなくなりジープみたいなのに交換したりして、1時間遅れ。幅広く貧困層の生活改善を手がけるNGO Gawad Kalingaの方に、火事で焼けて家を失った人たちのためのアパートを案内してもらう。建物は寄付とボランティアによるもので、家賃は不要。現時点で2期22戸ができていて、最終的には64戸になるとか。カラフルなのは望みがある、っていうメッセージだとか。
「建物の内部@ケソン(フィリピン)」
建物外観はカスタマイズ不可でキレイに保つことが義務づけられるけど、内部はカスタマイズ自由。写真は壁を塗った程度の家。数件の内部を案内してもらったところでは、壁から出ている鉄筋を手がかりに床を設け、2層にしているものも多い。周辺の街並みなども回り、延焼から免れた割と大きな家に住む地域の代表の方などに話しを伺う。NGOのスタッフの人が買ってくれたエビ丸天?が脂っこいけど美味しかった。
「栓抜き@ホテル(イントラムロス・マニラ)」
レンタカーで美術館などを回り、市場みたいなところで自分で魚介を選んで、回りに建ち並ぶレストランで料理をしてもらうところで夕飯。稲用さんが最終日なので、さらに、ホテル近くのスーパーマーケットで買ったウィスキーなどで飲む。ホテルで借りた栓抜きがミニマルでいい。
3月25日(火)
「パヤタス・ダンプサイト@パヤタス(ケソン)」
パヤタス・ダンプサイトでの支援活動を続けるNGOソルト・パヤタスの方々による視察。トンドにあったスモーキーマウンテンが閉鎖され、新たにできたゴミ捨て場の一つがここ。スモーキーマウンテンでは、自然発火するようなゴミの山に住みながら、スカベンジャーをしていた。ここでは、スカベンジャーとして山に入るのには登録などが必要になり、周辺エリアに住居ゾーンが広がる。
「街並み@パヤタス・ダンプサイト周辺(ケソン)」
ゴミの山の地滑りで集落が埋まるなど悲しい事故も起きているけれど、スカベンジャーに関連したさまざまな仕事が広がって街の活気を作り、確実な職と急速な人口増加(15%以上、ケソン市平均は3.6%)をもたらしている。ソルトは子どもの教育支援やお母さんたちの仕事のスキル教育など、幅広い支援をしていて、長期的ヴィジョンによる活動が参考になる。
「川沿いの家@ケソンとトンドの間(フィリピン)」
NGOソルトとしての活動対象ではないのだけれど、国際交流基金からのリクエストに応えてくれたかたちで、他のエリアの視察にも。川沿いのスクウォッターに見える住居群の一つを訪れる。賃貸らしい。しかも、光熱費が高く、水害では水没するらしい(ブログではアップするのが憚られるけれど、パヤタスでもここでも、建物内部の視察ができた。家族の人数と広さの関係は、にわかにはイメージしにくい程)。
「コンセント@鉄道沿いのスクウォッター(フィリピン国立鉄道エスパーニャ駅近く)」
次は鉄道沿い。政府の施策で撤去された鉄道沿いの建物群があって、そこに住んでいた人たちは、郊外の公営住宅に移されたらしい(場所名が聞き取れなかった)。でもそこでは、仕事はないし、住宅の家賃はかかるしで、結局、撤去後の空き地に戻ってきて夜だけ立ち上げる仮設的な住まいを建設。とにかく、お金のなる仕事のあるところに、人は住む。直前に見た映画「メトロマニラ」の背景が心に染みこむ。電気はどっからか来ているらしい。
「墓碑@マニラ北墓地(フィリピン)」
パヤタスから少しずつ西へ。マニラ北墓地へ。ルソン島以外で墓に住む人たちのかなりディープな情報があって、それをパヤタスの人たち伝えてセットしてもらった。墓に住む人が居るということ自体は特別ではないようで、墓が住宅の様な空間を持っているために、自分の親族の墓を、やむを得ず家にする人たちがいる、ということらしい。話しを聞いたのは、元リザ-ル(フィリピン独立の歴史的英雄)のお父さんの墓に住み人たち。人が住む墓は、内部の諸要素の密度が高い。
「公営住宅エリア@トンド(フィリピン)」
スモーキーマウンテンのあったトンド地区。ゴミの山は閉鎖されたけれど、周辺に広がる居住地はそのまま残る。ソルトと関係のある地区の団体のリーダーが最近殺害されたとかで、安全のため車中からの視察。ここでは、スカベンジャーの仕事が無くなったわけだけれど、首都圏にも近く住民も多い。
濃すぎる一日。一日にこれだけ詰め込んでくれたNGOソルトの方々に感謝。海辺の中華で締め。
3月24日(月)
「ホテル近くの風景@イントラムロス(マニラ・フィリピン)」
慌ただしく出張の準備をして、成田で虫除け対策グッズを購入し、マニラへ。いつもの、都市下層エリア対策視察。今年度末はマニラ。旧市街地のイントラムロスは、ガムラスタン(ストックホルム)やアルファマ(リスボン)のような歴史保全一本槍な感じじゃなくて、そういう歴史的風情と、低所得者向けの庶民型風情とが渾然となっている。ホテルは高級なのと中級なのの二件のみ。当然ながら中級のほう。周囲には魅力的な店舗群が。
「サン・アウグスチン教会@イントラムロス(マニラ・フィリピン)」
イントラムロス内を少し探索。ホテルから1分くらいのところに、世界遺産の一つサン・アウグスチン教会。馬車の客引きが「今、休館時間なので、30分くらい馬車で回ったらどう?。戻ってきた頃に開館するし」とか言ってくる。でも、入口に行ってみると開館中。油断できん。城壁近くの資料館でマニラ独立史に少しふれたりしつつ、チャイナタウンに向かうことに。写真の窓は、どうやら貝殻がガラス代わりみたい。
「躯体活用リノベ@ジョーンズ橋のチャイナタウン側橋詰め(マニラ)」
道の事情が把握でき切れていないまま、無理矢理川を渡ってチャイナタウンを目指す。写真のリノベ物件をはじめ、うまい具合に広がる(スクウォッター?)住居ゾーンを垣間見つつ移動を続けると、デルパン地区に入る。緊張しつつ通り抜けるが、子ども達は写真を撮れと言ってくる。暗くなってきたので、雨でもあり、タクシーで宿に戻り、近くのレストランで食事。