曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

展覧会二つ

2007-05-29 | インポート

CCA (北九州) とアクシス (六本木) での展覧会の報告です。



5月25日 (金)
CCA北九州でのオープニング。



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CCAのスタジオには、毎年国内外から若手のアーティストが集まり、それぞれの製作をするわけだけれど、その活動場所となっているのは、元中学校の体育館を改修したところ。今回みかんぐみは、そのスタジオ棟 (っていうのか?) の談話室部分のしつらえを少しいじった。





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これが元々の状態。この雑多な雰囲気も悪くない、っていうか、人が集まると、ほっといても雑多になるし、むしろこの雑多でざわざわしている感じが楽しそうでもある。ということで、雑多になった結果が汚らしくていや、ではなくて、雑多に盛り上がっている感じが楽しそう、といえるようにしたいと思ったわけだ。



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基本的に、空間の基礎となるような部分を明確にしっかりと作るのをベースにしようということで、キッチンとの間仕切りを新設して、テーブルと照明をシンプルにまとめた。それだけだと、すっきりとまとまった内装っていうだけなのだけれど、雑多な状態を誘発しそうな仕掛けをちょっと加えてみた。



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一つ目がサークラインの裸電球照明。トランスが入った箱が、普通のカーテンレールに取付けられていて、電球だけがワイヤと電線でぶら下がっている。電球をちょっと引っ張ると、光の輪がカーテンのように動く。可動型天使の輪ってことね。大きさも2種類あるので、頭のサイズに合わせて選択可能。



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もう一つはゲーム版。パッと見ではわからない極細のレーザー加工で、テーブルの表面にゲーム版のラインを引いてある。テーブルは、実は将棋、囲碁、オセロ、チェス、バックギャモン、ダイヤモンドゲームのゲーム版でもある。オープニングでは、去年のNHK高校教育講座の受講生だった高校生達が来てくれていて、実践してくれていたようだ。



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壁に飾ってあるのは、各ゲームの方法。他にも、よーくみると、メジャーとか地図とかになっている。

作品タイトルはちょっとだけ紆余曲折があって 「テーブルと線とボードゲーム/Table Lines and Boardgame」。
構成要素を書き出したわけ。で、実はソダーバーグ監督の映画、「セックスと嘘とビデオテープ/Sex Lies and Videotape」のシャレですね。
本来、意味的な比喩にはあまりなってないんだけれど、タイトルにしてみると、なんだか内容的にもパラレルな感じがしてくるから不思議。それにしても、このことを説明しそこねた。だれか気がついてるかなあ。



5月26日(土)
Exit to Safety展でのワークショップ。



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翌日は東京に戻って、六本木アクシスで行われている展覧会 「Exit to Safety」 展でのワークショップ。飛行機がちょっと遅れて、会場についたら始まってました。
この間までやっていた地震EXPOのために考えた 「ワッフルドーム」 をつくるワークショップなのだけれど、学生達ももう慣れていて、ぼくがいなくても大丈夫っていうか、はなから来ないかもしれないくらいに思ってるみたい。



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会場には、新規開発の防災グッズがならんでいる。これは、野老朝雄さんの作品で、コートにも寝袋にもテントにも・・・って、ジッパーで組み替えることでいろいろなものに変身する。ジョイントでトコロ柄がつながるバージョンもある。ほしい。他にも、古平正義、中央アーキやE-DESIGNといった、若手デザイナーが提案する、ちょっと変わった防災グッズがならぶ。



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また、地震EXPOの時に行った、防災グッズコンペの優秀作品が、モックアップになって展示されている。これは、渡辺ゆうかさんの、エマージェンシーブランケットでできたブックカバー。色のバリエーションができていた。あと、展示してある本は、オリジナルのパラパラ漫画。結構、凝ってる。



ということで、展覧会の案内でした。
翌日の5月27日(日)は、このブログのサイトであるartgeneの取材があって、はじめて担当のwさんに会った。
写真とって、このブログのネタにしちゃおうって思ってたんだけれど、カメラ忘れて取り損ねた。あー。