曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

2016年6月20日〜26日

2016-06-28 | 日記
6月26日(日)
「阿蘇大橋前の土砂崩れと仕分けされる瓦礫@南阿蘇村(熊本)」

気仙沼大島メンバーと熊本地震被災状況視察。最初は、自分自身これまで行っていなかった南阿蘇村へ。まだ国道57号線は通れないので、山越えルート。阿蘇大橋を飲み込んだ土砂が崩れた跡は、写真などで想像していたものを遙かに超える規模。地域は東海大学の城下町のようになっていて、被災した学生向けアパートがたくさんあり、週末だったからか、荷物を持ち出すたくさんの人たちが作業をしていた。


「石垣の崩落@戌亥櫓と東に延びる石垣(熊本城・熊本)」

仮設住宅団地などを回り、最後は熊本城。前に来たときには、天守閣のある内側には入れなかったんだけれど、既に一般に開放されている。北側の石垣の崩落具合はイメージしていたものよりも大規模。この修復は相当な大事業にちがいない。夜は少人数なのを生かして、予約無しでヨコバチと弐乃弐をはしご。


6月25日(土)
「馬刺し二種@小坊主(上乃裏・熊本)」

朝一便で熊本。現地導入済みの軽バンで、学生たちと移動。もろもろの活動の後、夕方市内に戻り、翌日、一緒に被災地を回る予定の気仙沼で共同している先生方や県庁の方々と合流。先週に引き続いて、小坊主の屋外テラス席。概ね、先週と同じ感じの飲み方?。


6月24日(金)
「カンジャンケジャン@アジャ(六角橋・横浜)」

夕方、デザインコースの人たちと出版を予定しているアジア研究関連書籍の打ち合わせ。その後、大学近くの韓国料理屋へ。カンジャンケジャンまで出てくる。美味しくて安い。江南近くの新沙洞に、カンジャンケジャン・ストリートがあるなど、重要情報も。


6月23日(木)
「苔庭園@関内某ビル屋上(関内・横浜)」

午前中、関内の防火帯建築活用への活動に向けての見学会。屋上に上ってみると苔が良い感じに育っている。見学会自体は、活用に向けて大きく前進?。


6月22日(水)
「唐揚げ屋@大学の近く(神奈川大学)」

大学でたくさんの会議。大学近くの飲食店は、割りとよく変わる。ここは、前はカレー屋だったか。唐揚げの数が増えるほどに単純に割安になるというわけではないみたい。


6月21日(火)
「ヤマボウシの実@自宅」

事務処理系を自宅で。サボっていた原稿に手をつけはじめてみたり、この先の出張関連のスケジュールを整理したり。例年より少し花が多めなヤマボウシ。赤くなった実が落ちている。枝には残っていないということは、鳥に食べられたか。ヤマボウシ酒は遠い。


6月20日(月)
「無くなった帝蚕倉庫@馬車道(横浜)」

夕方は、建築学科同窓会かんな会が主催する講演会。環境計画の沖村陽一さん。神奈川大学建築学科の4期生。長野県伊那市の緑豊かな自然に囲まれた場所に事務所を構えながら、 関東から東北の各地で市街地整備計画などに関わる。積極的なまちづくり策の切り開き方が参考になる。学生にはちょっとハードル高めだったか。朝には、帝蚕倉庫が解体されて無くなってしまったのを見て残念な気持ちになっていたところなので、なおさら考えさせられた。保存することになっていたのに。。。それにしても、このあたりの都市景観、微妙な感じになってきたなあ。観光客はどっちにカメラを向けるんだろう。

2016年6月13日〜19日

2016-06-20 | 日記
6月19日(日)
「霊台橋@美里町(熊本)」

既に入居がはじまっている仮設住宅団地の様子をうかがいにまわる。家々の様子は既に個性を醸し出しつつある。移動の途中、近くを通りがかったアートポリス作品などの様子も確認。精緻な石積みは熊本の個性の一つだけれど、霊台橋は損傷の様子もない。良かった。味噌とかスイカとか辛子レンコンとかを買って帰路に。


6月18日(土)
「組み立て作業@宇城当尾仮設住宅団地(熊本)」

早朝、新門司港へ。到着が少し遅れて、学生たちに港まで来てもらって合流。予想を超えた荷物量をルーフキャリアを活用しながら解消し、一路熊本へ。途中、怪しい警告灯が灯るものの車にも特に支障はなく、宇城当尾団地へ。被災状況を共有することも今回の目的なので、アシスタントメンバーも加えて全部で6人。追加分の加工作業などもしながら、椅子の組み立て。


「椅子に座って取材@宇城当尾仮設住宅団地(熊本)」

県庁の方々にも手伝って貰って、プレス発表の時間までに、必要な7脚が仕上げまで含めて完成。学生たちは、テレビや新聞の取材に応えて、つくった椅子で歓談(?)。知事も参加する取材で、嵐のように取材チームが過ぎ去り、夕方まで残りの作業。


「庭の開放的な席@小坊主(上乃裏・熊本)」

市内まで戻ると、遅めに設定したつもりだった夕食を予約した時間の直前。作業メンバーと県庁の若手有志の方々などとの交流。はじめてor久しぶりの熊本という人たちもいて、このところ古民家の活用実践が増えつつあることもあり、上乃裏通りの古民家の庭で飲む。県の方々が気を使ってくれすぎて、熊本の特産品を、特に液状のものに偏りつつ堪能。飲み過ぎ。


6月17日(金)
「できたんどしたん号orラブワゴン号@フェリーびざん(徳島港→新門司港)」

早朝の汽車で日和佐へ。熊本の仮設住宅団地で持ちいる椅子向けに加工した美波の木材を、美波町で頂いた軽バンに積んで一路熊本へ。NHKが取材に来てくれていて、カメラが回る中、町の方々に見送られて出発。すぐに日和佐のホームセンターに立ち寄り、想像を遙かに超える荷物への対処のため、ルーフキャリアのカスタマイズ。

「ラウンジ(オーシャンプラザ)@フェリーびざん(徳島港→新門司港)」

熊本までの全行程を運転するのは大変なので、徳島港からフェリー。新しい船で、売店は無いけれど、自販機が信じられないほどに充実している。サバ味噌、釜飯、イカめし、アジ開き、うどん、ソバ、巻き寿司、カツサンド、ピザ、乾き物各種、カップ麺各種、ビール、、、どれもコンビニよりも安いくらい。コンセント付きの居場所もたくさんあって、作業場所にもこまらない。室戸岬から足摺岬までの間など、陸地から離れると通信的に孤立する(WiFiはなくて、携帯も届かない)のと、外部のデッキにベンチがないのが課題か。


6月16日(木)
「コピーに二日@自宅」

MacのSSDが一杯になりつつあるので、写真のデータを外に出すことに。コピーにかかる時間が一時期2日になり焦るものの、30分後には一応完了。
大学での会議では、学科や専攻の名前を残すことを考えるのは低レベルの思考だと言われて驚く。そういうことの功罪も視野に入れての多面的検討の方が丁寧だと思うけれど。なによりも、ヤジのような品のない話し合いの場が残念すぎる。


6月15日(水)
「やみ市@六角橋商店街(横浜)」

神奈川大学新国際寮プロポの一次審査。具体的な内容は触れられないけれど、全体に良く考えられたものが多くて、図面を読むのがとても楽しい。新しいシェアのかたちを提案する余地もあったはずなんだけれど、そういうものがほとんど無かったのは残念といえば残念か。実施のプロポではそういうところでは冒険しにくいかな。夜は、某緊急事態に対応するために都内での打ち合わせ。人格者に恵まれていて、頑張って乗り切ろうという気持ちにもなる。


6月14日(火)
「薬箪笥@鈴木薬補(大三島・今治)」

朝から、大三島の古民家にて活動。想定よりも速いペース。参道を白い制服の人たちがたくさん歩いていると思ったら、宮浦港に自衛官が二艘。大山祇神社への参拝のようで、1時間ちょっとで相当な人数が往復して、すぐに出港して行った。夕方、福山に戻り、横浜へ。


6月15日(月)
「写真台の前で撮影@来島海峡SA(しまなみ海道)」

朝一で大三島へ。助教の吉岡さんと現地に着くと、学生たちは既に作業中。吹き抜けのイメージを確認したり。夕方は来島海峡SAの打ち合わせ。学生たちのまとめた提案に細かくコメントが得られるのがありがたい。

2016年6月6日〜12日

2016-06-15 | 日記
お知らせ:『黄金町バザール2016』空間デザイン募集
黄金町バザールでは、今年度もちょんの間改修提案を募集します。7月15日締め切り(必着)。写真は、実現した改修プロジェクトの一つ。会期終了後も使われ続ける拠点です。



6月12日(日)
アーキエイド総会@法政大学(市ヶ谷)」

アーキエイドの総会。いろいろとあって、自分の登壇するセッション+αでの参加。熊本地震に関連して、くまもとアートポリスとの関わりを仮設住宅団地のことを中心に紹介。八代のことやKAP作品へのアクションなどはまたの機会にでも。本江さんから、アーキエイドという組織の今後をどう位置づけるのか、という問題提起。目標の精度と多様な事態への対応力のバランスは、確かに難しそう。


6月11日(土)
「複雑な屋根@市川市某所」

朝一で、伊東塾のミーティング。研究室で進めている鈴木邸改修プロジェクトの現状について報告。塾講師で参加している金田さんに構造についての助言を受けたりしつつ。各グループの報告が続く中、伊東さんと熊本のことを少し話して、市川での次の打ち合わせに向けて移動。昭和初期の建物。このところ、美波町や大三島でもっと古い建物を相手にしているので、なんだか新しく感じられる。布基礎あるし。


6月10日(金)
「冷やし長崎チャンポン@大学の食堂(神奈川大学)」

大学での会議などに対応したり、野老さんのお祝いの会でのスピーチネタを考えたり。大学生協の熊本地震対策メニューは冷やしチャンポンに。魚粉が利いていて悪くないけど、エビはちゃんと解凍した方がいいかな。
早目にBankARTで野老さんと待ち合わせて、熊本の仮設住宅団地でのサイン計画について相談。


「トコロ柄@BankART(馬車道)」

乾杯に合わせてのスピーチということになって、長々と話しをする雰囲気ではなかったので、急遽、超コンパクト版スピーチに変更。「野老さんプラトン説」という話を考えていたんだけれど、そういうのを思いついた、っていうコメントのみ。その後の雑談で、一部の人から聞かれたので説明をしたんだけれど、折角なので、ここに防備メモ的に紹介。
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野老さんのデザインは、シンプルで最小限のルールの援用が多様で無限の世界を創出する、というものが多い。逆に、建築のサイン計画などでは、複雑に絡み合う人と空間の関係をグラフィックによるシンプルな仕組みでときほぐす。


「野老さん挨拶@BankART(馬車道)」

つまり、シンプルさと無限な多様さをブリッジするための方法を、幾何学的に哲学的といえるくらいまで探求するのが野老的。って考えながら野老さんの様子を思い返していたら、イデア論のプラトン像が浮かんできた。調べてみると、良く見るのはラファエロが描いた大きな絵の一部らしい。最近話題の萩尾望都作「百億の昼と千億の夜」のオリオナエ(=プラトン)の苦悩の様子も被ってくる。そう考えはじめると、天文学への注目(光の旅)も自然学への注目(iZat)もプラトンの関心と重なり合う。何といっても、政治の世界にウンザリして哲学的探求に向かったあたりも野老的?。


「学園祭的盛り上がりのお祝い会@BankART(馬車道)」

で、プラトン最大の著作と言えば「国家」なわけで、類似関係にある野老さんがオリンピックエンブレムを担当するのも頷ける。横浜の私たちとしては、横浜が野老さんを育んだ拠点と位置づけたいわけだけれど、そうなると横浜≒アテナイということになるわけで、その後、裏切りと戦乱の時代にはいるアテナイを思うと(ブログでは以下略)、という話でした。内容的にはアリストテレスが重ねやすいんだけど、ビジュアルを含んだ物語としてプラトンってことにしてみました。


6月9日(木)
「River Mouth@鶴見川(横浜市)」

軽自動車のことなどもあり、鶴見川方面へ。土手道の看板。少し前に、建築の開口部をOpen Mouthと訳しているのをみて苦笑したものだけれど、河口はこれでいいみたい。それにしても、バクのかたちって、、、


6月8日(水)
「学内広報誌二誌@研究室(神奈川大学)」

研究室に、大学の学生向けフリーマガジンJIDAI Styleの最新号と、理学部・工学部ガイドブックが届いていた。それぞれに、大三島のさざなみ園での活動と、美波町防災拠点施設プロジェクトを紹介して貰っている。


6月7日(火)
「在来線乗換口@仙台駅新幹線中央口改札(仙台)」

日帰りで仙台。仙台駅は来る度にバージョンアップしているような気がする。このところ南口ばかり使っていたからか、こちらのバージョンアップには気付いていなかった。これは便利になった。


6月6日(月)
「梅香亭@関内(横浜)」

夕方から、関内エリアの防火帯建築を実際に活用へ繋ぐための活動に関連した視察と打ち合わせ。梅香亭の建物も防火帯建築の一つ。5年くらい前に閉店していた。事務所が馬車道に来てすぐの頃、前の大学で一緒だった長谷部さんに教えて貰って、何度かハヤシライスを食べに行っていたのを思い出す。


「掲示@会議室(横浜)」

その後、横浜市の会議室で会議。夜の9時半頃部屋を出ようとしてふとみると、フィンランドメソッドからの抜粋が張ってある。梅香亭に集まったのが6時集合で会議が終わったのが9時半。。。⑥「やたらと長かった」とは・・・

2016年5月30日~6月5日

2016-06-06 | 日記
6月5日(日)
「残料2/3@美波ラボ(美波・徳島)」

どうも調子が悪い。昨日の腰痛に加えて、夜中には凄い悪寒で暖房を入れていたし、お腹の具合も。。。ドクダミその他が原因だと学生たちも同様の状況か、と思ったら、他のみんなは快調みたい。不調をおして、なんとか、熊本向けの材木の下準備。椅子20脚分の加工をしても、まだまだたくさん残っている。あとの作業は残ったメンバーに託して、少し早めに出発して徳島空港で休息。
羽田についたら概ね体調回復。同じ便に大学の職員の方々が乗っていて、声をかけられてビックリ。


6月4日(土)
「椅子のモックアップ@美波ラボ(美波・徳島)」

朝一で、車を下さるナカバリコートさんへ。社長が住んでいるのが、役場の担当の方々と同じ集落(赤松)だとかで、地域としての熊本支援的ニュアンスももちつつ、軽バンを頂いた。さっそく、隣に立地する野田産業さんへ。板倉の家(コアハウス)の木材をつくっているところ。30ミリフローリング材の端材をたくさん頂く。調子にのって荷下ろしをしていたら腰に違和感が。。。しまった。。。


「野草天ぷら@美波ラボ(美波・徳島)」

谷屋実測チームが夕飯用に谷屋の庭の草を集めてきた。オオバコ、ナズナ、ツワブキなど。中心はドクダミ。天ぷらにして食べる。野性的な色調は美しいが(スーパーで買ってきたカボチャやピーマンはプラスチックっぽく見えるほど)、そんなに食べられないか。谷屋は、四国大学の須藤先生による資料調査もはじまり、活動が立体的になってきた。


6月3日(金)
「JALの機内誌が美波町特集!@機内(羽田→徳島)」

大学での用事を済ませてから徳島へ。今月の機内誌では、向かっている先の美波町が特集。やっぱりウミガメから入るけれど、今回はサテライトオフィスにもフォーカスがあてられているのが特徴か。ほかにも紹介すべき動きはあるような気もするけれど、この記事で美波にやって来れば、それらにも触れられる。


「真下に見えた横須賀基地にはジョージワシントン級が@機上(羽田→徳島)」

美波町役場に行くと、前入りしていたアシスタントメンバーや学生たちが打ち合わせ中。最近、大三島も美波町も、行く度にプロジェクトが増えていっているような気が。。。


6月2日(木)
「新兵器・ビスケットジョイントカッター@研究室(神奈川大学)」

3年生の第一課題の講評会。学生たちにとって、複雑に関係する与件をトータルにあつかえるようになれるかどうかはこのタイミングの経験にかかっているのだけれど。。。どうも、例年と同じ傾向か。。。研究室では新しい工具の登場。こまでで、最も単機能な電動工具。


6月1日(水)
「高島山トンネル@東横フラワー緑道(東白楽~横浜)」

学生たちが調べている東横フラワー緑道。ハイライン(ニューヨーク)とか京義線跡(ソウル)の公園化を見ているのに、これを見ていなかったのは不覚だった。上述二例よりもずっと区間長さは短いけれど、高低差が大きなところを走っていたので、高架跡もトンネル部もある。相当怪しい存在感だけれど、その怪しさは生かし切れていないか。


「コンテンポラリーズ展@黄金町(横浜)」

昼休みの会議で石田さんが話題にしてくれたので、この日にみないと、会期中みれないことが判明。夕方の約束の直前に行ってみる。JIA新人賞受賞のえんぱーくが中心化と思ったら、そうでもない。割りと幅の広い紹介。淡々とした感じの展示が柳澤さんらしい。


5月31日(火)
「iPhone6S@自宅」

iPhone交代。6S。指紋認証の設定を間違えていて使えないなあと思ったりもしたが、これは便利。とはいえ、デザイン的にはこれまで使ってきたiPhoneのなかで、一番腑に落ちない感じが残る。どうしてだろう。エッジの曲率か?。


5月30日(月)
フクモリ@マーチエキュート神田万世橋(秋葉原)」

学会賞の授賞式。去年、失われた街で同じ業績賞を受賞したときに、こんな経験はそうそうないだろうなあ、と思っていたんだけれど、まさかの2年連続。今回は伊東さんが大賞だし(去年も平井先生だったわけだけれど)、同じ業績賞の列に、構造の金箱さんも。関係のある人たちがたくさん。学会ホールでの懇親会を途中で失礼して、受賞関連メンバーで、受賞対象の空間にて祝杯。