曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

11月22日~28日

2010-11-28 | インポート
11月28日(日)
「ロールス@赤煉瓦倉庫(日本大通り)」
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赤煉瓦倉庫でやっている、キクシマの展覧会へ。みかんぐみも協力というか展示をしている。会場には、有機野菜の販売とか、手作りコンポストとか。住宅の問題は広がっている。キクシマ展で購入した葉っぱつきの大根とニンジンをもったひとが、外でやっている別のイベントのロールスロイス展をみている。ボーダーレスというかなんというか。


11月27日(土)
「教室からはじまる」展@千葉市美術館」
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展覧会に関連したトークイベント。展覧会の完成度は想像を遥かに越えていてよかった。後で、初日はかなり厳しかったのが、ものすごく改善した、っていうのを聞いたけれど、それも含めてすばらしい。
トークイベントでも、学校での実態と試みの議論を通して、この先の社会状況の中での表現のあり方を考える新しいきっかけが得られた。いろいろと収穫大。
あとは、ここまでの成果をどのようなかたちで定着するか。まだまだ終わらない。


11月26日(金)
「立ち飲み屋@綾瀬」
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コンペのヒアリング(どうなっただろう)のあと、大学と綾瀬と恵比寿で打合せ。恵比寿では半分以上飲んでる感じだったんだけれど、割と大きなイベントが決まったような・・・・。日比谷線経由で帰路につくも、いつもながら、東横線を中目黒から乗るのがつらい。数本やり過ごす。
写真は綾瀬にあった立ち飲み屋。ターゲットとしている客層が想像つかない。


11月25日(木)
「値下げ@コインパーキング(馬車道)」
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みかんぐみのとなりのパーキング。たしかにすごく値下げ。大丈夫なんだろうか。
大学では、2限で照明の角館さんに来てもらってレクチャー。昼休みは、そのままご飯食べながら寿の照明についてミーティング。午後は製図の授業とプロジェクトの打ち合わせ。途中で大学の調達課にクレーム。ネットで注文したら3、4日で届くものが、1ヶ月経っても届かない。ホント旧態依然の組織で、この先乗り切っていけるんだろうか。機嫌を戻して、卒業設計のエスキスチェックとゼミ。


11月24日(水)
「基本設計報告書@伊東事務所(渋谷)」
伊東事務所では、古いプロジェクトの資料を整理をはじめたらしい。夕方、事務所を訪ね、八代の博物館など担当していたプロジェクトのスケッチを確認する。印象として思っていたのよりも、遥かに大量の伊東さんが描いたスケッチがあった。記憶はいい加減だ。いろいろと思い出して懐かしい。写真はなし。著作権とかよくわからないし。
関係の方々と、青山で野菜のうまい店で飲む。こういうところ、横浜にないかなあ。


11月23日(火)
「手摺@八ヶ岳高原ヒュッテ」
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八ヶ岳高原内の施設をいろいろと見せてもらう。渡辺仁設計の徳川義親邸を移築した高原ヒュッテは、木の加工がおもしろい。階段室には、そこら中に木彫りの熊。手摺子もいろんなのが混じっていて、ちょっとキッチュなのがいい。
吉村順三の音楽堂、清春芸術村などを回ってから帰途に。夜は事務所でコンペヒアリングの打合せなど。


11月22日(月)
「えんぱーく@塩尻」
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午前中、もろもろ打ち合わせをしてから、午後、ミサワホームAプロジェクトの大島さんと10年以上前の住宅のクライアントのY氏と3人で、みかんぐみのみんなに何しに行くのか不審がられつつ、長野方面視察(?)ツアー(特に何もないんだけれど・・・)。途中、コンテンポラリーズの「えんぱーく」に立ち寄る。立ち並ぶ壁柱のつくる奥行き感は予想通り。他に、サインとか家具とかコネタがたくさんあって、何というか、体験が見た目より濃い感じ。
八ヶ岳山荘に泊まって遅くまで飲む。


11月15日~21日

2010-11-21 | インポート
11月21日(日)
「ICOCA@西九条(大阪)」
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早朝、八潮での打合せのために東京にもどる。
設計の仕事があるわけじゃないんだけれど、最近大阪に来ることが多いので西九条駅で鉄道用のカードを購入。昨日、地下鉄の駅でPiTaPaを買おうと思って聞いたら、自動引き落としのみだとかで簡単には作れないと言われて諦めていたんだけれど、ICOCAは券売機で普通に買えて、JRだけじゃなく地下鉄や私鉄にも乗れる、っていうのが永田さんに聞いて判明。なあんだ。関西でもJRにはSuicaで乗れるので気がつかなかった。そういえば、福岡の地下鉄はSuicaオッケーだった。


11月20日(土)
「あかね台中学校@あかね台(長津田の近く)」
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竣工間近。横浜市(青)と緑区(緑)とあかね台(あかね色)のカラーリング。ちょっとかわいい。


「プラスアーツスクール@宮本マンション(大阪・此花)
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プラスアーツのレクチャーシリーズで講演。倉庫をちょっとだけリノベした会場。ペール缶(「地震expo展」(2007)の時のもの)の椅子とか古い脚立の照明台とかがいい感じ。途中、バイクの爆音で中断なんていうのも、ちょっと懐かしい感じ。懐かしいと言えば、2005年に六甲でやった二泊三日のワークショップに参加していた当時の小学生たち二人が聞きに来てくれていた。今は高校生。一人は建築志望でもう一人は海外でのボランティア活動に興味があるとか。ちょっとうれしい。


11月19日(金)
「ケーキ@みかんぐみ」
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みかんぐみには11月生まれが多いらしい。メンバー二人、チーフ一人、スタッフ?人。
ロウソクが埋まってた。


11月18日(木)
「エンブラエル@朝日新聞」
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割とよく飛行機に乗る身としては不安を誘う記事のタイトル。A380とか787とか、これからの新型機の問題らしいのでとりあえず安心だけれど、徹底的に改良してから市場にだしてもらいたいものだ。で、驚いたのは、エンブラエルのシェアが納入額で5%もあるってこと。小さい分安いだろうから、機数でみたらもっとシェアは大きいだろう。ヨーロッパでの中距離用?。


11月17日(水)
「大学院中間発表@大学」
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朝から修士研究の中間発表。デザインコースで約20名。修士の発表だと、このくらいの人数が集中力を維持できる限界か。内容については触れないでおこう。


11月16日(火)
「洗濯物@グラン・モール公園(みなとみらい)」
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グラン・モール公園をリサーチ。クイーンズスクエアからジャックモールまでの区間。いろいろと作りこまれている。もっと賑わっても良さそうなものだけれど・・・・。
ハナミズキの木で乾かしている洗濯物を発見。きれいに整いすぎている周辺の風景の中で、ぎりぎり身体的な活動を思い起こさせる。


11月15日(月)
「掲示板カスタマイズ@白楽」
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大学に行く途中にある地域の掲示板。いままで気がついていなかったんだけれど、庇がつきゴミ用のネットが取り付けられている。


11月8日~11月14日

2010-11-15 | インポート
11月14日(日)
「落ち葉@大学」
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いろいろあって大学。なにかの試験会場になっているようで、エレベータが動いている。
休みの日は掃除の人がいないから落ち葉がそのまま。こういう風情もわるくない。そういえば、熊本県庁では細川護煕が知事だったときに「落ち葉を踏みながら歩くのがいい」って言ったとかで、それ以来、銀杏並木の落ち葉を掃除しないって聞いたことがある。


11月13日(土)
「リアルサイズシンキング最終審査@オゾン(新宿)」
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第三次審査。原寸にしてつくったものを見ながらの、リアルサイズでの審査。去年はローテクな、つまりは手の届く範囲での技術での提案が多かったんだけれど、今年は手の届かない技術に踏み込んでいるものが多かった。


11月12日(金)
「横浜港@貿易センタービル(日本大通り)」
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午前中はトーキョーワンダーサイトで東京都市圏展の打ち合わせで、午後は横浜貿易センターで横浜インナーハーバーリサーチの打ち合わせ。都市づいた一日。いずれも、研究する側は5,6人の会だったんだけれど、北山恒さんと野原卓さんがかぶってる。何故か着席の位置関係も近い。
会議室が海に面していて、この打ち合わせには最適の場所だった。


灯明まつり@寿町(横浜)」
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勤労福祉会館の広場でキャンドルナイトのイベント。地元のシンガーと呼ばれてきたアーティストの夢のコラボを、車椅子のオジサンがカブリツキで聴き、後ろを自転車の子どもが走り抜ける。
別件での相談もあって寿に来ていたトコロさんが、怪我をして倒れているオジサンを見つけれ連絡に来た。たまたま立ち話をしていたホステルヴィレッジの岡部さんと駆けつける。本人は周りに気をつかう紳士なんだけれど、まわりがややこしくて、救急車に入ってもらうのも、簡宿で着替えてもらうのも一苦労。
もどったら丁度終わったところで片付け。


11月11日(木)
「ISAIA@北九州」
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朝からのトークセッションに参加。漢陽大(ソウル。元神奈川大)の冨井さん、大阪市大の宮本さん、SFCの松原さん、モデレータに九大の鵜飼さん、と曽我部。基本的によく知っている人たちだし興味のタイプの近いから話は楽しく参考になる。参加費1万円の国際会議で、参加費を払った人しか入れない。しかも同時にたくさんの発表会や学生ジャンボリーが並行しているので参加者はそっちで出払っていて、ほとんど聴衆がいない。前日の槇文彦さんの講演でも同様だったとか。なんとなく来年のUIAが・・・(UIAは参加費5万円)。


11月10日(水)
「大阪の夜景@羽田発北九州行き」
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ISAIA(アジアの建築交流国際シンポジウム)のため教授会を途中退席して空港へ。ふと見下ろしたら大阪。御堂筋の光が強い。


11月9日(火)
「柑橘と岩@木津川(大阪)」
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木津川の遊歩空間コンペの審査で大阪。審査の前に敷地と周辺を散歩。敷地の南側は既に整備が済んでいる。地域の住民の手による、様々な柑橘系樹木と全国の岩が並ぶ演出がかなり面白い。欄干側にはそれぞれの岩の手作り説明パネルが。
コンペは力作ぞろい。この後、絞り込んだ作品について、治水事務所で構造やコストを検証して、その情報を元に最終選考を行う。それまでブラインドなので、誰が残っているのか判らない。ついこの間、別府で一緒だった芹沢さんも審査員で一緒に。なんだか不思議な感じ。


11月8日(月)
「シンポジウム@浅草の東武線高架下」
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伊東事務所でくまもとアートポリスの打ち合わせをしてから、夜、浅草へ。東京芸大元倉研企画で、京急高架下のプロジェクトについて飯田善彦さんと語る。途中から櫻井淳さんも加わって、旧友らしい3人(元倉、櫻井、飯田)に混じっているかんじに。先端の時のぼくの授業を受けていた、っていう学生がいた。まだ在校生がいるのか・・・。
会場は元倉研の学生たちによる手作りリノベ。よくできてる。新築より改修のほうが可能性が広がることを実感。





11月1日~11月7日

2010-11-08 | インポート
11月7日(日)
「段差@病院(十日市場)」
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某病院のバス・タクシー乗り場。歩行者エリアと車のエリアに段差がない。車椅子の人や、点滴の台車(?)をもって歩く人とかが、何気なく移動している。病院はどこでもそういうものなのかも。そういえば、バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドで、横断歩道の切り下げ部分で転倒した車椅子のオジサンがいた(足で地面を蹴って移動しているので、後ろ向きに進む。だから、前が見えにくい。蹴る力はあるけど、車椅子から落ちたら立ち上がれなかった)。
家にもどって、資料作成のためにGoogleEarthでポンペイをみていたら、この時代、すでに歩道がある。車道よりも20センチくらい高い。


11月6日(土)
「プレゼン@永久劇場(別府)」
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みかんぐみが改修案に関わっている元ストリップ劇場で講演。講演までの間に、昨日聞いた話に対応してパワポ(っていうかキーノート)を少し改変。改修案の模型をステージ先端の回転する部分に置き、ぼくは奥のステージの上で話す。こういう経験は最初で最後だろうな。午後は藤野さんの話と円卓会議。今日もかなり面白い。人選がうまい、ってことか。
最終の大分発に危うく乗り遅れそうになりつつ(定刻の10分前着)、横浜に戻る。バス停から手荷物検査場まで駆け上がる。最近よく走ってる。


11月5日(金)
「近江八幡@羽田発大分行き」
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朝イチの飛行機で別府。羽田は、手荷物検査所もラウンジもいろいろと変わってた。なにがよくなったのかイマイチ不明。旧ラウンジ部分に搭乗口でも増やすのかしら。
天気とコースがよかったので、空の上から自宅や大学のあたりがよく見える。しばらくしたら、先月行った近江八幡の町が。ヴォーリズ建築を確認するのは無理だったけど、水路とか街区割りとかが特徴的。


「混浴温泉世界シンポジウム2010@別府」
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BEPPU ART MONTHに関連した連続講演&円卓会議に参加。他に、P3の芹沢高志(モデレータ)、ニッセイ基礎研究所の吉本光宏、日本政策投資銀行の藻谷浩介、金沢21世紀美術館の秋元雄史、神戸大の藤野一夫というそうそうたるメンバー。分野が全く違うのに問題意識がシンクロしていて、会話そのものがかなり興味深い。それ以前に、みんな話題も話術もすばらしいし。
BEPPU ART AWARDの審査を少ししてから夜の懇親会。市長が熱くてポジティブ。


11月4日(木)
「機動隊@赤煉瓦倉庫(馬車道)」
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午前中、某展覧会の打ち合わせで赤煉瓦倉庫に。1週間ぶりの横浜では、APEC対応がものすごく強化されてた。どこに行っても警察官ばっかり。赤煉瓦と機動隊の組み合わせは、どういうわけか、踊る大捜査線なイメージ。
午後は課題の講評会とかゼミとかで大学。大学はいつもどおり。


11月3日(水)
「空き教室活用プロジェクト打ち合わせ@WiCAN(千葉)」
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千葉大の学生たちと打ち合わせるために、成田から千葉にあるWiCANに直行。飛行機は定刻(14:30)より僅かに遅れたけれど、予定通り16:00には打ち合わせスタート。やっぱり近い。撮影用の教室模型はほぼ完成。あとは、物語にあわせて小物をつくる段階。展示計画も面白くなりそうなアイデアが出てきた。


11月2日(火)
「ポロック?@バンクーバー国際空港」
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ちょっとだけ街を眺めてから空港へ。ユリカモメみたいな無人の電車ですぐにつく。バンクーバー空港のつくりは割と大雑把で、あまり楽しくはない。もっとギリギリに来ればよかったか。そういうことを知るために空港見学してるわけだから、まあしかたがない。写真は空港内の様子。ランダムな蛍光灯にポロックに似た絵(ポロックじゃなかった)。
大榎さんの準備と人脈が絶妙で、濃密なリサーチツアーだった。雨季に入ったところで初日の天気予報だと毎日雨だったのに、あまり降られることはなかったし。得た情報については、資料としてきちんとまとめたいところ。


11月1日(月)
「インサイト@HASTINGS ST. × COLUMBIA ST. あたり(Downtown EastSide)」
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午前中、CENTRE Aで寿の活動を紹介。ディレクターのハンクが分かりやすい英語で対応してくれるのがありがたい。学生たちの英語プレゼンもなんとかすみ(?)、いろいろと興味深い情報や意見をもらう。InSiteは、そこでも話題となった、ドラッグ中毒者のために衛生的な注射器で安全にドラッグを打つための施設。少し前に注射針からのエイズ感染が大きな不安を生んだことや、打ち過ぎで命を落とす人が後を絶たないことへの対応。もちろんドラッグは違法なんだけれど、中毒は犯罪なのではなくて病気だという理解。市と地域は積極的なんだけれど、国は閉めたいらしい。それにしても開放的。


「ボビーの家@MAIN ST. × 5TH AVE あたりだったか」
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大榎さんのメディアアートのお友達、ボビーの家を見学に。市の主導でできた、アーティスト向け集合住宅。共用設備としてホールのような場所があったり(なぜか、犬の調教をやっていた。アート?)、エレベータがすごく大きかったりする。その他、一定の条件はあるものの、楽器や工作機械の音響も許容されているらしい。そのために防音性能を上げてたりするんじゃなくて、そういう問題を解決する管理人(?)みたいな人がいるんだとか。
作品も見せてもらう。メディアアートの世界が広がった。


「元オリンピック選手村@1ST AVE. 周辺」
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オリンピック選手村が集合住宅になっているのは長野オリンピックと同様。こちらは例によってガラス張りなんだけれど、外形で個性を出そうとしすぎて、なんだか大変なことに。夜、領事館にいてカナダ政治を専門としている方の家を見学させてもらったときに伺った話では、低所得者住宅との共存を進めた結果、ものすごく売れ残ってるんだとか。
最終日の夜は、先のカナダ政治学研究者ご夫婦を交えて中華。建築と下町と乗物好き。話題が合う。バンクーバーのスラムについては、住民の7割がファースト・ネーションで、スラム対策は先住民への配慮のような意識も重なり合っているという指摘。日本よりも閉塞感が少なく感じられたのは、そういう背景にも関係があるかも。
部屋にもどって、持ってきていた某編集者おすすめの映画「コロッサル・ユース」を見る。リスボンのスラムとなった団地が舞台。あれ?、昨晩、次回はリスボンだね、なんて話をしてたんだけど・・・。昨晩話題だったタネールの「白い町で」とは、全く違った町として描かれていた。これまた興味深い。




10月26日~10月31日

2010-11-04 | インポート
10月31日(日)
「アーサー・エリクソン設計の博物館@UBC」
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現地の設計事務所で働く笠井さんのセッティングで、ブリティッシュコロンビア州立大学とスティーブストンへ。UBCはとにかく広い。大阪万博の時のサンヨー館を移築したアジアセンターなどをチラ見しながら博物館へ。アーサー・エリクソンの代表作。先住民族の民家の形式を抽象化しながら、博物館らしい落ち着きと博物館らしくない開放感を併せ持った空間を実現している。それにしても、大学内に博物館があったり、建築家の代表的な作品があったり、うらやましいっていうか、大学というカテゴリーが違ってるのか・・・。UBCの学生にしてみると、金儲けばっかして、っていうような印象も引き寄せてるらしいけど。


「住宅地@リッチモンド」
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今回の視察のキッカケは、世界で最も住みやすい街ランキングでバンクーバーがしばしば一位になっていて、かつ、国連の報告書では先進諸国のなかで最も問題の(規模の?)大きなスラムがバンクーバーにある、っていうのが分かったから。住みやすい、ということと、スラムができる、っていうことが共存することの仕組みに接近してみたい、というものだった。住みやすい=高級住宅地っていわけではないんだけれど、スティーブストンへ向かうバスからは、リッチモンドの高級な住宅街の風景が広がっていた。すごく高級な住宅地は湾の北側の南斜面にあるらしい。行かなかったけど。


「日本人がつくった街@スティーブストン」
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この街には、魚の缶詰をつくる製缶工場の労働者としてたくさんの日本人が集まっていた。もともとアザラシ漁のために来ていた人たちだったらしく、漁具の修繕とかにも活躍をしていたんだとか。古い建物を頑張って(無理やり?)保存することで、観光地として成り立たせている。町自体に日本らしさは殆ど感じられないけれど、水上ショップでは、ウニやイクラが売られていて、日本人相手な感じはある。奥にみえるのがフィッシュ&チップスの有名店。そこのポテトを食べているからか、鳥がでかい。
大型ショッピングセンターなどを見学してから、夕方ホテルにもどって、学生たち+丸山さんと明日の寿プレゼンの準備をしてから、またまた大榎さんの案内で居酒屋をはしご。まさに、日本の居酒屋。新宿風と六本木風だった。ハロウィンでの街の盛り上がりはピーク。


10月30日(土)
「注射器@日本語学校前(Downtown EastSide)」
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ダウンタウン・イーストサイドには、戦前までは日本人がたくさん住む日本人街があった。今でも日本語学校があって、朝一でそこのハロウィンパーティを訪れる。みんな、前日にダイソーで揃えたプチ仮装で。
前でタクシーを降りたら、足元の枯葉の中に注射器が。噂通りのシーン。当然ではあるけれど、子供たちが集まる建物の前でも区別はない。


「まち歩きツアー@カーネギーセンター(Downtown EastSide)」
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昨日、昼食を食べた地域の公民館・カーネギーセンター。バンクーバーの公民館は、地域の特性に合わせた運営が行われているらしい。ここでは、ちょうど地域イベントが始まったところで、われわれの興味にぴったりなまち歩きツアーがあるという情報を得て参加。ジェントリフィケーションがホームレスを生むっていう視点で、地域の簡易宿泊所とその背景の解説を聞きながらヘイスティングの通りを歩く。昨日見た綺麗過ぎるシェルターは、極端な例であることがよくわかる。バランスをとりつつ、現実がよく分かった。人口規模や低所得者の比率などは寿と近いけれど、背景や対応は根本的に異なる。ツアーグループの見た目はほぼデモ行進。まあ、意識はそういう感じか。


「図書館@ROBON ST. X HOMER ST.」
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資料となる本を探すために、図書館と本屋と美術館のブックショップに行くことに。三つとも近くにある。まず入ったのが、モシェ・サフディ設計の図書館。入ると、カフェやショップが並ぶ大きな吹抜。ショッピングセンターみたい。蔵書はものすごく多くて、また、かなりな多言語に対応している。これがカナダらしさか。さらに、小説のタイプ別パンフレットには、Gay FictionとかLesbianFictionなんてのもある。しかも、なんというか、あけっぴろげ。こういう区別のなさが、住みたい街世界一を獲得する由縁なのかも。


「JAPADOG@BURRARD ST. X SMITHE ST.あたり」
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ひと通り、リサーチ関連を終えて、晩ご飯を食べに移動中、重村先生から教えてもらっていたJAPADOGの屋台を発見。教えてもらっていた場所(広場)は、初日に行ったんだけれどなにやら広場全体が工事中で、屋台が置けそうな場所はなかった。せっかくなのでトライしたかったんだけれど、重い昼食(ハンバーガー)でお腹いっぱいで、しかもこれから晩ご飯という状況で前も後ろもおさえられ(?)、逡巡の後、断念。マレーシア料理店へ。首都大の山本さんはマレー語が専門だとか。いろいろつながる。


9月29日(金)
「暴動の図@Woodward's(Downtown EastSide)」
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市役所がダウンタウン・イーストサイドのツアーを企画してくれた。大榎さんの人脈と人格のおかげ。
9時にウッドワーズに集合。元老舗百貨店を高級集合住宅にリノベしたところ。1階のホールには、1970年にドラッグを規制する制度ができたときに、ここで起こった暴動を再現した写真が。で、ここには高級な集合住宅(すぐに完売)と商業だけでなくて、低所得者住宅やサイモン・フレーザー大学などが共存している。この後案内してもらった場所も、ちょっと贅沢な住宅とシェルターのコンプレックスとか、ホスピスと高齢者ケア付きアパートと女性向けシェルターのコンプレックスとか、いろいろな人たちを頑張って共存させる、というスタイルが多い。


「ボーナスで得られる容積」
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バンクーバーでは、行政と民間がネゴを重ねることで、あたらしい落しどころを開拓する、というのがよくあることらしい。例えば、シェルターを一定量受け入れることで高さ制限が緩和されるとか、建物の保存のために手を尽くすと容積を余計にもらえるとか。そうやって得られた容積は、市内の別の場所で使ってもいい。写真の建物は、元は2階までだった。保存を前提とした改修を行うことで容積のボーナスを得て、3階部分が増えたんだとか。


「定食@カーネギーセンター(Downtown EastSide)」
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すごく綺麗にリノベしたシェルターや、古い建物を活用した若手のアーティスト拠点などを案内してもらう。シェルターとは思えない豊かな空間と、住んでいる人たちのクリエイティブさに驚く(家やアトリエの中も見学させてもらったんだけれど、ブログでのアップは遠慮)。こういう豊かさを提供する側と享受する側のバランスの取り方が、日本での習慣とは根本的に異なるような気がする。表層的な競争意識を越えた、ある種の福祉への思想。
地域の公民館であるカーネギーセンター(元図書館)で昼食。2$で下手な学食より満足できる。


「炊き出し情報@カーネギーセンター(Downtown EastSide)」
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カーネギーセンターの図書室に張ってあった、炊き出し情報のメモ。主に教会関係か。対象となる人数は寿とそれほど変わらないけれど、提供される食事の多様さはかなり異なる。もともとの生い立ちというか背景が全く異なるので、数で比較すること自体にはあまり意味はないのだろうけれど、社会への向き合い方の意識の違いがかなり大きいように思う。
夜は、数年前に倉庫街をリノベして突然おしゃれな街に変貌したイェールタウンで、ビール。街はハロウィン一色。ホテルの隣のクラブのベース音が朝まで続く。


10月28日(木)
「ハーバー@バンクーバー」
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朝から昼休みもぶち抜きで授業をやって、そのまま成田へ。スラム対策&インナーハーバーリサーチでバンクーバー。積み残しの仕事が多くて成田で粘る。
バンクーバー到着は朝10時頃。なんだか、もう一回28日をやってるみたい。JAL組もカナダエア組も大体おなじころ。到着するなり街をあるく。アーサー・エリクソンの裁判所を登頂し、ギリシア料理を経てハーバーエリアへ。あらゆる乗物があってたのしい。水上飛行機は意外と需要があるようで、次々と発着。他に、ヘリコプターや水上ガソリンスタンドや大小の船。横浜にも、もっといろいろあっていいんじゃないか?。


「ガラス張り@バンクーバー」
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バンクーバーの高層マンションは、ほとんどガラス張り。住んでる人たちは窓じゃなくて壁と認識しているとか。日射に関する法律があって、それに対応しようとすると、ほとんんどガラス張りにしないといけなくなるんだとか。さらに、そうなると、みんな似た様な建物になってしまうので、外形ラインで差異化を図るらしい。どうしたもんだか。工事現場も多いので、こういうのがもっと増えるってことか。あと、構造が華奢。梁がない。スラブも薄い。バルコニーはスラブだけでキャンチ。太平洋沿岸だから、地震はあるような気もするけど。


「プノンペン@チャイナタウン(Downtown EastSide)」
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その後、いろいろと歩きまわって、夜、今回の主な訪問先であるCENTRE Aへ。ちょっと顔を出してから、カンボジア料理の有名店プノンペンへ。現地に詳しい人には、バンクーバーらしい料理っていうのはピンと来ないらしいんだけれど、いろんな国の料理があるのは特徴らしい。美味しかった。
ホテルに戻って、どのくらい歩いたのかGoogle Mapで計測してみたら10キロを超えていた。


10月27日(水)
「庭@自宅」
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某誌のために庭の図を書く。空いた時間に作業をするため、写真にとってみた。


10月26日(火)
「色ガラスの部屋@AGC(京橋)」
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新しくできたAGCのショールーム。いろいろな側面で太田浩史さんが関わっている。照明やサンプルラックなどは太田さんデザイン。今後、ガラス階段も追加されるらしい。写真は乾久美子さん設計の可動間仕切り。みかんぐみもここで何かをやるわけだけれど、頑張らなくちゃ。


「人形のサンプル@千葉大学」
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例によって、千葉大で学校の空き教室活用検討プロジェクトのミーティング。建築なデザインだけでは表現が難しいアイデアばかりなので、人形を用いたアニメで表現する。そのサンプル。たのしい。